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【ひぐらし】07th総合part15【うみねこ】



1 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/28(金) 20:56:19 ID:Ic3LItb6]
『ひぐらしのなく頃に』『うみねこのなく頃に』の総合エロパロスレなのです。あぅ!

●過去スレ
【ひぐらし】07th総合part14【うみねこ】
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195651246/
【ひぐらし】07th総合part13【うみねこ】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193370066/
【ひぐらし】07th総合【うみねこ】(実質12スレ目)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1189232259/
【ひぐらしのなく頃に Part.11】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185869911/
【ひぐらしのなく頃に Part.10】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182621861/
【ひぐらしのなく頃に Part.9】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178927298/
【ひぐらしのなく頃に Part.8】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1175338446/
【ひぐらしのなく頃に Part.7】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173891861/
【ひぐらしのなく頃に Part.6】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1172307120/
【ひぐらしのなく頃に Part.5】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169552599/
【ひぐらしのなく頃に Part.4】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165148335/
【ひぐらしのなく頃に Part.3】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156953323/
【ひぐらしのなく頃に Part.2】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1137410049/
【ひぐらしのなく頃に】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1108430147/

●まとめサイト
【エロパロ板 ひぐらしのなく頃に 保管庫】(現保管庫。誰か更新お願いします)
ttp://www16.atwiki.jp/when_they_cry/
【エロパロ板「ひぐらしのなく頃に」保管庫】(旧保管庫)
ttp://custody.hp.infoseek.co.jp/when_they_cry.html

※保管に関する詳細は>>2-10

369 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 00:28:41 ID:RTRj2mL8]
以上です。
攻めるレナが書けたので満足しました。続きは各自脳内で。
その時はヨーグルトを舌で転がしながらやると良いと思うんだ…!

前回アドバイスをくれた方、保管庫に入れてくださった方、
そして読んでくださった方有難う御座いました。

370 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 00:30:50 ID:DCCaeOU9]
( *゚ω゚)=3 これはエロい!!!>>369さんGJです!また圭レナ期待しちゃいますよハァハァ

371 名前:369 mailto:sage [2008/01/16(水) 00:35:03 ID:RTRj2mL8]
あと前半部分の「…」が「・・・」になったままでごめんなさいorz
わざわざアドバイス貰ったのに学習できてない自分に絶望した(´・ω・)

372 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 01:04:11 ID:3+o651pJ]
こいつぁエロいっ!!
脳内補完というのが辛いような、妄想を刺激して楽しいような……。
とにかく、レナがかぁいかった。GJ。

373 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 01:21:45 ID:8nVztTRx]
レナかぁいいなぁwGJです!

374 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 09:10:49 ID:jNWULkD3]
>>351 >>369
これでこれからも生きていくことができます。
ありがとう

375 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 09:16:49 ID:AtxawPlc]
>>369 GJ
ヨーグルト食いながら読んだよ
自分で自給自足できる人がうらやましい

376 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 14:41:17 ID:tf1XfcEF]
>>369
GJ!
本番もないのにエロすぎる(´Д`*)

377 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 17:17:15 ID:j2ywEUAh]
うおおおおおおお来いよォオオオォ!!
職人が書いたSSで萌えたいヤツから前へ出ろよォオオオオ、
うをおおおおおおおおおおオオオォオオオォオッ!!!



378 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 17:32:08 ID:UDBtI+mg]
>>377
ワロタw

379 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 18:07:06 ID:8nVztTRx]


380 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 19:04:16 ID:2LDcN4gX]
同人板に書かれてた

381 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 19:04:37 ID:2LDcN4gX]
同人ゲーム板だった…

382 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 19:42:32 ID:EBNqs+ds]
うみねこやればいいと思うよ

383 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 19:50:34 ID:EBNqs+ds]
wiki.fdiary.net/umineko/?%C6%B1%BF%CD%A5%B2%C8%C4part90%5BID%3ASXjAdl4P%5D%BA%EE

384 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 21:19:10 ID:1WIvrgFC]
なんか急に思いついたのが
羽入×鷹野
羽入×悟史
葛西×茜

神求ム

385 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/16(水) 21:26:17 ID:m6LxmQfp]
(;^ω^)

386 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/17(木) 07:53:56 ID:PHBujFjk]
羽入×悟史
は無理だろ……面識が無いしな

387 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/17(木) 08:54:45 ID:io2TLB2z]
梨花+羽入×悟史ならイケる気がする



388 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/17(木) 09:25:36 ID:Y71Lhlq5]
寧ろ悟史と面識の無い圭一と羽入が、意識を取り戻した悟史を囲むみんなの空気を壊さないように
部活メンバー総員でするハズのお見舞いから次第に席を外すようになってですね、お見舞いの時間は二人で一緒にエンジェルモートとかに行くようになって…
しまいにゃ一つのシュークリームを二人で食べる仲にあぅあぅ

389 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/17(木) 10:34:47 ID:uGraijgQ]
478 :08/01/17 06:37:54.19 ID:R+0j4w6n0
「……悟史くん………!」
二年ぶりに目覚める少年を目にし、詩音はうれしさで頭が真っ白になっていた。
これほどまでに待ち望んだ日が来た現実。あの日、過酷な事実を知ったときの現実…すべてが収束する。
「悟史くん、悟史くん、悟史くん…!聞こえますか?聞こえますかっ?!」
「う………っ…うう……」
悟史の体は本調子でない。そう判断した詩音はとっさに病室を出る。
監督を呼ばなきゃ。ここまで来て悟史くんがまた倒れたりしてはいけない。そう思ったがための行動だった。
―――
――

「驚きました…!!まさか本当に回復してしまうとは…」
その声は、病気の後悔を知る者にしか出せない重みがある。
「悟史くん、お久しぶりです!!」
「う、うん……おはよ、魅音…」
寝ぼけているのか、私と魅音を間違えてしまったようだ。監督に目で合図をする。

「悟史君が意識を取り戻して本当によかった。
悟史君が病気と闘っている間、ずっと『魅音』さんがつきっきりでいてくれたんですよ」

あれ。監督、それ、違いま――「そっか。ありがとうね、魅音。」違うよ、私は詩音だよ…と言おうとすると、

「ええ。毎日病院に来てくれたんですよ。…雨の日も、雪の日も。
……だから、悟史君は魅音さんに精一杯感謝してあげてください」
入江の屈託のない笑顔が、詩音にはとてつもない畏怖の対象に思えた。
そう…その時から既に詩音の運命は決まっていたのだ。

390 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/17(木) 11:50:59 ID:HegjI9Nm]
>>388
>一つのシュークリームを二人で食べる仲にあぅあぅ
ポッキーゲームみたいなのを想像して勃った

391 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/17(木) 13:38:42 ID:FZ/6+o/R]
一方病室では悟史レナ魅音沙都子梨花で5Pが始まった

392 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/17(木) 14:55:29 ID:KhZ1DgSE]
そしてまた一方圭一は大石冨竹赤坂と4Pを繰り広げていた。

393 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/17(木) 15:52:45 ID:VaAWxf+N]
>>388
いじらしいな。圭一もあぅあぅも

394 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/17(木) 16:26:02 ID:nPyXFt9c]
羽入は悟史に会うべきだろ

395 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/17(木) 20:09:25 ID:j93rV6eg]
自分の好みのタイプで作調が決まるのかもな

ちなみに俺の好みのタイプは沙都子のような性格の女で。

396 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/17(木) 20:34:44 ID:io2TLB2z]
>>389がよくわかんないんだけど
どゆこと?

397 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/17(木) 20:39:58 ID:WLSNGlnK]
入江×詩音の前フリだろ



398 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/17(木) 22:20:57 ID:tWMWxE8L]
詩音「はっ!夢か……」
入江「どうしました?」
詩音「悟史君が目覚める夢を見た」
入江「まぁステキ」

399 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/17(木) 23:30:13 ID:nPyXFt9c]
>>389は悟史が魅音と結ばれるために詩音を利用するとかどうとか

400 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 00:09:53 ID:Ml2+plbb]
そしてちゃっかり詩音もいただくと

401 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 00:29:45 ID:nzoNa4FK]
悟史が当初の予定どおりに綺麗なジャイアンで各能力が低スペックだったらこんなにカプにされることもなかっただろうな……
竜騎士にデザイン変更させた世間(同人)のイメージって本当に偉大だ
サトシスキーとして尊敬に値します

402 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 02:43:26 ID:9yu8gu4K]
              _____
          _,/. . . . . . . . .  ̄ヽ、
         /. . /. . . . . ._._. . . . . . . ..\
        /. . . . .|. . . . \ . .\ . . .\. . ハ
       //. .| . .l . . . . . .ヽ . . ヽ. . . ヽ\!
      /;;;;;;|、. ヽ. .ヽ . . . . . . }. . . .} . . ..',;;;;;\
      /;;;;;;;;|. 丶_,>ヘ . . . . .メー- 、!. .l. . l;;;;;;;;;ヘ シュークリームよりも……け、圭一が欲しいのです…あぅぁぅ
      |;;;;;;;;;ゝ、.´ヘィ==、ヽ,. ./y===、. . |. .|;;;;;;;;;;;;|
      |;;;;;;∧. . .|〈弋_リ  ソ. 弋_リ 〉./. /ヘ ;;;; |
      ヘ;;;;{ .ヽ. .ヘ ー  ,   ー イ././..!. .};;;/
      ヾゝ へ._._>//  ,、 ///∠イ. . .| /イ
          |. ..ヽ、       イ | !. . . l. . .|
          /. . . . . .≧ァ ' _,/ >, . .l. . .!
           /. . r ''"¨/ /! /  /  `丶、. .!
        /. . .r|   l i/ /    , -=、ヘ\ _,ノ
        /. . .イ゙〉

403 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 04:53:19 ID:xA5FWdNc]
化け物

404 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 07:19:52 ID:obvC+xs8]
最近悟史信者が増えてきたな…

405 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 07:57:23 ID:ORuVuS+W]
圭一だけでは六人も女子を扱えません。


406 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 08:51:56 ID:KAS0i5Jm]
纏めては無理だが個別になら

407 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 09:42:05 ID:ORuVuS+W]
一番エロそうな女子はレナ
奥手そうなのは詩音、沙都子



408 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 13:42:40 ID:xA5FWdNc]
詩音>>>梨花>レナ>魅音>>>沙都子
だろ

409 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 14:09:19 ID:dJKcHDch]
>>408
それはエロそうなのか奥手そうなのか

詩音は圭一と悟史でずいぶん態度違うから迷うな
ちょっと気のある相手には大胆だが、本命には奥手

410 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 14:17:38 ID:xA5FWdNc]
悟史にもかなり大胆じゃないか?

411 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 15:47:36 ID:CwSnANWV]
確かに。悟史の手をつかんで自分の胸をもませてたしな。

412 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 16:44:26 ID:dJKcHDch]
そんな場面あったのか
しばらく目明しやってないからな

梨花は床上手のイメージがあるな
百年のループ経験のせいか

413 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 17:27:37 ID:xA5FWdNc]
っていうか耳年増なイメージ
沙都子は無知、魅音はウブ
レナは妄想世界で圭一とあれこれしてる

414 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 17:29:41 ID:ysmcelI4]
羽入は割りと簡単にやらせてくれる

415 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 17:52:35 ID:d+cnUY9g]
>>404
何か問題でもあるのか?

>>411
え、そんなシーンあったっけ?
あったとしたらどこじゃ?

416 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 19:01:41 ID:xA5FWdNc]
保管庫のなんだあれ

417 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 21:11:51 ID:ZAlW+9et]
知恵先生だろ
ああいうタイプはすべからく淫乱



418 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/19(土) 01:12:45 ID:XllQE+cz]
639 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/16(水) 20:15:52 ID:WmQhPUgC
賽殺し編で梨花は轢かれて死んだはずなのに戻ったら死んでなくて入院してたってどうなってるんだ
戻った後の世界は祭囃子編後の世界とも違う世界なわけ?

641 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/16(水) 20:41:11 ID:WmQhPUgC
じゃ、やっぱ別の世界なんだ、元の世界では頭がつぶれて死んだはずだしな
ということは祭囃子編後の世界ではやっぱり梨花は死んでいて鷹野は梨花が死んでも
誰も発症しないことを聞かされて診療所の病棟のベッドで悶絶してるんだろうかw

419 名前:名無しさん@ピンキー [2008/01/19(土) 01:56:42 ID:LaYOqu4j]
何故賽殺しの世界が本物だと信じれるのか

420 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/19(土) 10:58:57 ID:gOv7q6K1]
羽入が見せた夢としたら悪質すぎる

421 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/19(土) 14:02:33 ID:LaYOqu4j]
頭が潰れて死んだというのは悪魔で羽入からだしな。

422 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/19(土) 17:38:10 ID:4QKaSDTl]
話は変わるが、どこかのサイトにサトシが目覚めて、
圭一が自分の居場所が無くなるっていうSS探してるんだけど
そのサイトどこだったけ?

423 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/19(土) 19:23:05 ID:hN6igeVE]
ひなものじゃね

424 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/19(土) 22:58:50 ID:4QKaSDTl]
>題名が分からない

425 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/19(土) 23:53:43 ID:9Iut4Y1C]
>>424
あー、そういえば去年の春頃に宣伝していたのがいた気がする。
悟史が帰ってきて、圭一が居場所無いに感じていじけているところに、圭一
が傷付けた幼女とその家族がやってくる……みたいな話だっけか?
それなら確か雛物だ。
生憎、自分も題名は覚えてないのだが。

426 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 00:43:12 ID:D6cNEFyE]
(・3・) 今年もおじさん飛ばすよ

なぜ魅音は大人気なのか?
game13.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1190531176/

427 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 01:05:34 ID:r96x1glb]
レナシオでおっきした。自分がMだと知った夜。



428 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 01:39:00 ID:QaVJ1b1t]
レナシオでアクセスカウンターを作品に付けられると知った朝。

429 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 07:21:59 ID:TXNzXFDg]
>>425
そうそう、それ。
だれか、覚えてないかな

430 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 10:08:42 ID:VTBMGHmh]
>>429
見付けた。これだろ?
「ぴーと」作:罪曝し

431 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 11:18:14 ID:iPoySvu3]
正直ここで聞く話じゃない

432 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 12:08:49 ID:TXNzXFDg]
>>430


433 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 20:38:05 ID:AYyNe8zX]
キボンヌリスト

・魅音搾乳SS(圭一の朝はレナ乳からはじまる)
・中学生レナ孕ませSS(*結末はボテ腹)
・梨花のハラワタにドピュドピュ(梨花はかろうじて意識ありの状態で)
・沙都子、キモヲタに輪姦されるSS
・詩音×葛西の純愛SS

434 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 20:57:25 ID:AYyNe8zX]
すまない、訂正。魅音乳だ。別にレナ乳でもおk

435 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 21:21:21 ID:l7PrTm3o]
>>433-434
ttp://www2.ranobe.com/test/src/up20901.jpg

436 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 21:30:12 ID:/EdhAv7P]
はいはい

437 名前:鬼隠シ ◆wseyYrBwtw mailto:sage [2008/01/20(日) 22:44:37 ID:jrWX3hKi]
お忙しい時期なのか中々投下がないようなのでまた一つよろしいでしょうか。
珍味、甘味とくりゃ次は苦味かー!?ってことでやってみた。
「鬼隠シ」 (サトシオン)※れいーぷ注意
一応何で鬼隠し編で詩音の乳揺れがないんだダラスがという妄想の産物。
なんでわざわざサトシオンでれいーぷなんだと言われそうですが
それはサトシオンしか書けない無能故なのですよ。にぱー☆



438 名前:鬼隠シ ◆wseyYrBwtw mailto:sage [2008/01/20(日) 22:46:20 ID:jrWX3hKi]
いつ彼女と出会ったのかは知らない。
友達がある日二人に分裂したなんてわけの分からない解釈が一番しっくりくる。
一人は学校に。一人は興宮に。
最初は偶に話が噛み合わないだけだった。
いつからかそれは些細な違和感を育んで分裂した。
もしかしたらただの二重人格なのかもしれない。見た目で見分ける方法はなかった。
口癖、話題、仕草。ほんの一瞬の違いで分裂して、僕の前に現れる。

「私、缶詰だけは苦手なんですよ。…何笑ってるんですか!?真剣なんですよ!?」
興宮に来ることが多くなったのに気づいたのはつい最近だった。
興宮に来れば家から逃げられる。沙都子から逃げられる。魅音に会える。
「ありがとう魅音。魅音がいると買い物が本当に楽で助かるよ」
「悟史くん。…もしかしておじさんが見つけるの狙って公園にいません?」
「…むぅ。そんなことないよ」でも半分ぐらい正解。
どう言えばいいかわからないから、頭を撫でて伝える。
僕が頭を撫でると魅音はとても嬉しそうな顔をする。
それが嬉しいから僕もよく魅音の頭を撫でる。

人の頭を撫でる癖は沙都子のせいですっかり身についた。
我侭を言ったり、駄々をこねたり、泣き止まなかったり、そんな時に便利だったから。
大人との付き合い方しかまともに分からない僕は、
いつの間にか自分より少しでも小さい相手にはそれでしかコミュニケーションを取れなくなっていた。

「さ〜とっしくん♪」「…むぅ…」
でも、僕の頭を撫でるのはたった一人だけ。それは些細で、大きな違和感。

439 名前:鬼隠シ ◆wseyYrBwtw mailto:sage [2008/01/20(日) 22:47:05 ID:jrWX3hKi]
悟史くんの事を知れば知るほどに私の心臓は締め上げられる。
苦しむ彼の手助けなど私には出来ないことは明白だった。
園崎詩音。何も出来ない詩音。私なんて、寺の中で息を潜める事すら出来なかったのだ。
全身に湧き上がる憎悪感は時折不快なデジャブを伴う。
「ねぇ詩音どうしたの?何があったのさ?なんでそんなに悟史のこと聞きたがるの?」
「別に良いじゃないですか。単に娯楽がなくて退屈してるだけです」
これは俗に言う第六感的な覚醒だろうか?
悟史くんに更なる不幸が襲う予感。…私には…何も出来ないのか。
「…わかってるよね?婆っちゃが詩音のこと睨んでるって。私何回言った?」
「……上等じゃないですか。次の綿流しで消えるのは私かもしれませんね」
「なんで…そんなこと言うのさ…」
私に出来ることを教えて欲しい。そのヒントすら私の目の前には姿を見せない。
仮に私が園崎家に間引かれることがあっても、その先に悟史くんの笑顔があるなら構わない。
「………悟史…最近バイトばっかりしてるよ」
「バイト?…悟史くんが?」
悟史くんの家はあまり裕福な環境でもないことは既に聞いていた。
でも悟史くん本人から金に困ったような話は一度も聞いた例がない。
「沙都子のためだよ。綿流しの何日か後が誕生日でね。縫いぐるみを渡したいんだって」
悟史くん…。何考えてるの。そんな余裕なんてないぐらい追い詰められてるくせに…。
「興宮のおもちゃ屋でさ、でっかい熊の縫いぐるみ置いてある店見たことない?」
縫いぐるみって言うのは見た目の割りに結構値の張る物だ。
大きい物になればなるほど、子供の手に負えるような買い物ではなくなる。
今頃から綿流しまでの日数で考えれば…最悪…小遣い稼ぎのレベルじゃ間に合わないだろう。
「お姉ぇ。伝言頼まれてください。明日すぐに伝えて、返事も出来るだけ早く私に連絡してください」

案の定、悟史くんは予約することも思いつかずに、
いつ買われるかという不安でいっぱいだったらしい。
バイトの帰りにわざわざおもちゃ屋まで寄って見に行くというのだから可愛すぎる。
悟史くんの代わりに予約しとこうと試みたが、どうもあの店のじいさんはボケてて話にならない。
できれば避けたかったのだが、私は葛西に借金をすることにした。
私がぬいぐるみを購入しておいて、彼の給料日まで預かっておけば、
もしそれが些細なものであっても、彼の不安に貢献することができる。

440 名前:鬼隠シ ◆wseyYrBwtw mailto:sage [2008/01/20(日) 22:47:56 ID:jrWX3hKi]
「えっと、これで…足りるかな?」
「給料袋そのまま持ってきたんですか〜!?本当、変な所は豪快なんだから」
中身を確認して電卓を取る。
日ごろ小銭を貰わない様にしてたのが仇に成るかと思ったが、ラッキーなことにお釣は丁度用意できた。
「こんな高い物預かってもらってごめんね。大変じゃなかった?」
「あはは、まぁ資金はちょっと借りちゃったんですけどね〜」
悟史くんにお釣を渡すと彼は確認もせずにお財布に入れてしまった。
お人よしというか…無用心というか…相変わらず彼らしい。
………綿流しの日の叔母殺しは…やはり彼ではないのだろうか。
魅音からは彼がずっと険悪な顔をしていると聞いていた。
今日の彼の軽やかな笑顔を見ていると、一件で落ち着いてるのは明らかに見える。
「あ、良かったら車でおうちまで送ります。それ自転車じゃ持って帰れませんよ」
「むぅ…そっか…うっかりしてたよ」

葛西の出で立ちを見て悟史くんは一瞬吃驚していたようだった。…無理もない。
「彼は葛西です。私のボディーガードみたいなもんで、縫いぐるみのお金も彼に借りたんですよ」
縫いぐるみの一件の協力者と聞いて安心はしたらしいが、
ボディーガードという部分がよくわからないようだ。
雛見沢に入る直前の山道で葛西は車を止める。
「悟史くん…あの…少し、お話したいことがあるんです」
葛西は大きく咳払いをして車のラジオをつけた。
ここから先、葛西は何も聞かない。何も見ない。
「ん?どうしたの魅音?」
「ちょっと、外でお話できますか?」
車から悟史くんを連れ出して葛西には何も知られないように林の奥へ進む。

私の今までの行動は、明らかに、園崎本家の逆燐に触れるものだ。
今年のオヤシロ様の祟りは既に下された。なのに鬼隠しはまだ、実行された様子がない。
私は本気で、鬼隠しを恐れ始めていた。
園崎の名を穢す者を、例のオヤシロ様が見過ごすものだろうか。
私がもし、鬼隠しにあったら。それは他の鬼隠しとは全く違う。
私の存在そのものが鬼隠しされるのだ。
だから、せめて、……。
「私、魅音じゃないんです」
「…え?」
「魅音の双子の妹の、詩音です。…ずっと魅音のフリしてました」

441 名前:鬼隠シ ◆wseyYrBwtw mailto:sage [2008/01/20(日) 22:48:23 ID:jrWX3hKi]
「………」
悟史くんは黙り込んでしまった。
まぁ普通の人間ならいきなり双子で〜すとか言われても混乱する。
「うち、決まりがあるんです。双子が生まれるのは好ましくないことだって。
だから、私がいるのって不都合で…村の方では私のこと、お年寄りぐらいしか知りません」
「………」
「ただ…、悟史くんには私のこと…知ってもらいたくて…ひゃっ」
悟史くんの暖かい手が私の頭を撫でた。
「しおんって言うんだ…えっと、こんにちわ」
悟史くんの笑顔が眩しい。この笑顔のためだったんなら、もう鬼隠しだって怖くない。
「名前、どう書くの?」「詩を詠むの詩に、音です」「良い名前だね」
「会ったのは、いつ頃?」「あの、不良に絡まれてた時の…」「あぁ…、そっか」
「ずっと、興宮に居たの?」「えっと、会う数日程前から、さっきのマンションに…」
魅音じゃなく、詩音として悟史くんと会話できる。
私が夢にまで見たことが今、目の前で起こっている…。
「前からちょっと変だとは思ってたんだ。でも、まさか双子だなんて考えもしなかったな」
「怒ってますか?…ずっと…騙してたこと」「…そんなの、怒ってないよ」
…良かった。悟史くんに嫌われなくて。本当に良かった。
「よくわからないけど、…おうちの決まりじゃ仕方ないよ。…詩音も…大変だったんだね」
「…でっでも、悟史くんが、いたから全然…………悟史…くん?」
悟史くんの表情がおかしい。
何かに怯えながら無理に笑顔を保とうとしている様な…。
「どうしたんですか、悟史くん」
「…詩音。…詩音は…知ってる?オヤシロ様の祟りのこと」
「お、オヤシロ様…ですか…。オヤシロ様がどうしたんですか悟史くん」
「最近、学校に転入してきた子がいてね…。聞いたんだ…その子に…」
…お姉ぇが確か前にそんな話をしていた。
竜宮レナとかいうちょっと変な子が、つい最近転入してきたと。
「足音が、一つ余計に…聞こえたら…オヤシロ様の祟りに遭う、前兆なんだって…」
オヤシロ様…ちょっと待って。竜宮レナは確か県外から引っ越してきたって…。
こんなど田舎でだけ信仰されているような神様の祟りの話なんて何故できるんだ。
「あ、足音の話なんて始めて聞きました…。最近出来た噂か何かですか?」
「実際に、あるんだって、オヤシロ様に後ろをついてこられたことが」
………これはきっと悟史くんが一生懸命捻り出した冗談か何かだ。
私は笑い飛ばせばいい。
こわ〜いっとかきゃーっとか黄色い声でも上げて笑ってあげるべきなんだ。
「ずっとつけられてるんだ…。僕も。」
「………さ、悟史…くんが?」
「足音が、一つ余計に…聞こえて…。ぺたぺた、ひたひた、近づいて、来るんだ。…オヤシロ様が」
………悟史くんがそんなに嘘が上手い人だとは思えない…。
「……僕も、消されるのかな…?」「なっ!?何いってるんですか!?そんな…わけ……」
確かに悟史くんの両親はオヤシロ様の祟りに遭っている。
ダム建設に賛成してたとかいう程度の理由で。
でも悟史くんは別に、オヤシロ様に祟られるようなことは何一つしてないはずじゃないか…?
彼は雛見沢にずっと住んでいる。
私なんかとは違って何かのルールとか決まりを自分で破ろうとする人でもないだろう。
…彼がダム賛成派の子供だから?…そんな、そんな程度の理由でなんて、……ありえない。
「詩音…。もし……もし僕が…消されたら……その時は、…さ…沙都子を………」
「なっ何してるんですか悟史くんッ!!?血が!!」
悟史くんの腕が真っ赤になっていることに気づく。一体いつの間に?

442 名前:鬼隠シ ◆wseyYrBwtw mailto:sage [2008/01/20(日) 22:49:41 ID:jrWX3hKi]
藪の中で何かが刺さったのか、と一瞬思った。……違う。
悟史くんが自分の手で、爪で、自分の腕を引っ掻いていた。一体、何だこれは…!?
「……沙都子……妹が…一人になっちゃうから……沙都子のこと………」
血が出てるのに、指先まで真っ赤になってるのに、悟史くんは止めてくれない。
「何してるんですか!?痒いんですか!?掻いちゃ駄目!血が!血がぁ…ッ!!」
思わず飛び出して静止させようとしがみ付く。
彼の手が腕から離れるのを見て、私は安堵の息をついたのに………。
その手は、悟史くんの首筋に…。そんなとこから出血したら、どうなる?どうなる!?
「駄目ええぇェッ!!!!!」
悟史くんの首を両手で守る。
彼の爪が手の甲に食い込んで激痛が走ったけれど、そんなことどうだって良い。
この手を離したら悟史くんが…!
「………信じてたのに」
え…?今の声、誰の…………。
「ぃぐああッ!!!……なっ…ぁ…」
信じられない、バットも満足に持ち運び出来ない彼の腕が私を投げ飛ばしたことが。
信じられない、彼の口から罵倒の言葉が飛び出してることが。
信じられない、………彼の暖かい手が…振り飛ばすために…私の頭に触れたことが…。
「みんな僕達を虐めて、沙都子まで…、魅音まで…、……お前までええぇッ!!!!!」
踏みつけられる。蹴り上げられる。殴り飛ばされる。
視界がぐるぐる回って余計に理解力が働かない。
「悟史くんどうしたの!?お願い止めて!止めて!!私が何かしたの!?何で!?何でッ!!」
叫んでも返ってくるのは意味のわからない言葉ばかりで、その全部が胸の奥まで傷つけようとする。
悟史くんの手が触れて、私の心が一瞬安らいだのに、その手は私の髪を引っ張り上げて、突き落とした。


今、こいつは何をしようとした……。
間違いなく僕は絞め殺されるところだった……。
こんなことが有り得るのだろうか?……何をまた甘いことを言ってるんだろう。
あの園崎家なら、高々子供一人二人が相手でも徹底的に苛め抜くことが出来るんだ。
……双子っていうのは多分、本当だろう。そう考えれば色々な部分で辻褄が合う。
打ち明けたのは、僕が不審に思っていることにでも勘付いたからだろうか…。
騙してたことを怒ってないか、なんて…白々しい……ッ!!
………全部僕を、苦しめるための芝居だったのか。
どんな時も笑顔で笑いかけてくれたことも、毎週毎週応援しに来てくれていたことも、
楽しく買い物をしたことも、面白がって僕の頭を撫でてくれたことも、
全部、嘘だったのか。

443 名前:鬼隠シ ◆wseyYrBwtw mailto:sage [2008/01/20(日) 22:50:17 ID:jrWX3hKi]
気を失った詩音の顔を見入る。冷淡な友人と不思議なぐらい全く同じ顔。
まだ呼吸はしてる……目が覚めたら、また僕を殺そうとするのかな…。
…多分そうだ。こんな姿でもあの園崎魅音の妹なんだ。
僕一人殺すぐらい容易いような教育は受けてるんだろう。
「………詩音。もし、僕に北条の苗字がなかったら…もう一度買い物を手伝ってくれるかな?」
答えが返ってこない事を嘆くべきなのか喜ぶべきなのか、わからない。
「君がいないと、ブロッコリーとカリフラワーを間違えてまた怒られちゃうんだ」
どうすれば良いのか、わらない。
いつもみたいにそっと頭を撫でてみるけど、ちっとも彼女は喜んでくれなかった。
「缶詰コーナーには行かないって約束するよ。だから…」
僕の手には、彼女の真っ赤な血しか残らない。
………。クールになれ…。
どうせもう僕は戻れない。人を一人殴り殺して。今度は少女を殴って蹴って気絶させた。
……そうだ…、今僕は初めて優位な状況にいる。そして、どう足掻いたって、僕は消されるんだ。
傷だらけになった体を正面へ寝返らせて、少し血の滲んだ唇に口をつける。
彼女に拒否権なんてない。復讐だから。
穢れた北条の手で、汚してやる。一生拭い切れない傷を園崎へ植え付けてやる…。
「……さようなら、詩音」
血の染みたセーターを剥ぎ取る。痣と擦り傷だらけになった体に感じる罪悪感。
幸い彼女の立派な胸は大した傷を受けなかったようだ。
欲望のままに掴んで齧り付く。想像してた以上の感触で僕の体は興奮することが出来た。
邪魔な服を捨てながら傷から染み出る血を舐め取とる。
鉄の味が咥内を刺激する。柔らかくて少し苦い体。
こんなに綺麗な肌をした女の子が、人を殺そうとするなんて今でも信じられない。
傷口に舌を這わせると体が一瞬震えたように見えたが目は覚まさないらしい。
弱い気持ちを捻じ伏せ、詩音の足を持ち上げてベルトに手を掛ける。
こんな場所に入るんだろうか。…凄く、痛いんじゃないだろうか。
出来れば今すぐ目を覚まして、僕を殺してくれないだろうか……。

濡れていないその場所は重ねるだけでも感覚を呼ぶ。
先端を銜え込ませるだけでも十分過ぎる程の刺激。彼女の体が無意識のまま強張った。
先走りを促してから、勢いをつけて捻り込む。
詩音の中はただ僕を拒絶しようと躍起になっている。
「う…ッ…くぁ…………ぃ…おん」
想像を絶する痛みと快楽に意識が溺れていく。
打ち所が悪かったのか、詩音は体中をびくつかせて痛みを訴えているのに目を覚ませない様だ。
幾つかの感情の対象を屈服させる震えが、胸の奥の野獣を呼び覚まさせた。
このまま僕を拒絶し続けていればいい。そうしていればすぐに終わらせてあげる。
もう、戻れない。僕の帰る場所はもう、何処にも残ってなんかいないんだ。

444 名前:鬼隠シ ◆wseyYrBwtw mailto:sage [2008/01/20(日) 22:50:50 ID:jrWX3hKi]
私、眠ってたのか。ここはどこだろ。意識が朦朧とする。
林の中…私…変なところで寝てるな……あははは……。
誰かの吐息ガ聞こえる。私はその主を目に入れて、愕然とするしかなかった。
後頭部と体中の激痛が戻ってくるのと同時に、全く別の、信じられない痛みが私の体に訪れる。
「……ぁ…ぅぁ…さ、さとしくん………んなっ……」
恐る恐る、その場所へ目線を動かすと、私の嫌な予感は……見事に、的中していた。
「…ぁああ!!いやあぁ!!!いやああアァアアッ!!」
見間違いなんかじゃなかった。幻でもなんでもない。間違いなく、彼のものが私の中に…。
「はなしてええぇ!!!痛いの!!いたいのさとしくんッ!!おねがっ…うぅう!!」
泣いても叫んでも喚いても、息を荒げて衝き上げられるだけ。
信じられない、こんなの悟史くんじゃない!!知らない人なんだ!!
「あぁっ…いやあああ…いやああ!!…ぃぁああッ…」
好きだから、それを望んでこなかったわけじゃない。
でも、こんなのは決して望んでなんていない。
もっと幸せで、甘くて、素敵なものが良かった。ずっと、忘れたくなくなるような…。
「ぇぐっ…いや…ぁ…いや…うぅううっ…くぅっ」
痛いって言葉が分からないのかな?嫌だって言葉がわからないのかな?
…違う。その言葉は、悟史くんが今までずっと呟いてきた言葉なんだ。
妹の世話を押し付けられて、大人と子供の間に挟まれて、
なのに、誰もその言葉を聞いてあげなかった…!聞こえてたのに!!
「ぅぐぁあぁぅっ…うぅっ…くっ…ううぅっ…」
ごめんなさい。何も出来なくて。私は何もして上げられなかった。
私に悟史くんを責める権利なんてない。ごめんなさい。
今私が感じてる痛みなんて、今まで悟史くんが感じてきた痛みに比べればなんて軽いんだろう。
動きは激しくなって、衝撃はどんどん鋭さを増す。耐えるよ、悟史くん。だから、だから…。
「…っひぅぐぅう…!!!…ぅ…」
中で…ひくひくして…いっぱい……。
これは、涙だよね。悟史くん、ずっと我慢してたんだもんね。
うん、いいよ。いっぱいだして、いいよ。まだ足りないなら、何回でもいいから。
だから、いっぱい泣いたら、…全部終わったら…、また笑って撫でて欲しいな。
絶対に、絶対に最後まで忘れないから…。

「……さと…くん………だい………す……き………」


445 名前:鬼隠シ ◆wseyYrBwtw mailto:sage [2008/01/20(日) 22:51:50 ID:jrWX3hKi]
カレンダーを見つめる。今日が、沙都子の誕生日。
何度目になるかわからない今日を、ささやかにワインとショートケーキで祝う。
明日は一人きりになった沙都子を、いつものように迎えに行かなければ。
皮肉だ。沙都子が子供から成長する日が沙都子にとって絶望的な一日だなんて。
ずっと兄に甘えてきた彼女のツケを、彼女は最悪な形で払わなければいけない。
「…梨花……」「…何よ、もう終わった?」
人がお祝いをしてるというのに、この神様は本当に空気の読めない奴だ。
陰気臭い顔のせいで折角のワインも台無しじゃないか。
「この世界は…もう…いらないのです……」
「あら、今回はまた落ち込んでるわねぇ?どうしたのよ、まさか悟史が解剖でもされちゃった〜?」
なんて笑えない冗談。こんな冗談言わせやがって。
ケーキはお預けにして、後でキムチでも食べるか。
「詩音が、死にました」
………何を言ってるんだこいつは。意味のわからないことをぬかすんじゃない。
詩音が死んだって?…だって、今日は……まさかそんな…あの詩音が、今日、死んだだと…?
「悟史が、詩音を殺しました。…悟史は…その後山狗が見つけて捕まえて…、いつもと同じなのです…」
「何よそれ!!何なの!?どうして詩音が悟史に殺されなきゃいけないの!?どうして!?」
だって、そりゃ、詩音は嫌なやつだけど…よりにもよって悟史が……!?
羽入の顔はいつになく青い。きっとろくでもない殺し方をされたんだろう。聞きたくもない。
「……そうね、…もうこの世界に用なんてないわ」
万が一生き残れても、悟史が帰ってこなければ沙都子は永遠に苦しむことになる。
でも、もしこれで悟史が帰ってきたら、………悟史はまともでいられるのかしら?
見所と言ったら、詩音がいなくなったらとうとうあの魅音が発症するかしら、なんて所ぐらいね。
「詩音は、きっと最初からいなかったことになりますのです。…あうあうあう」
……明日は沙都子を迎えに行こう。この雛見沢はもう、いらない。

fin
どうでもいい話ですが誤字修正して頂いた方ありがとっす。
おさわり以上って難しいな…。皆さんどれぐらいの表現がお好みなんですかね。
ぶっちゃけもっとエロく書ける人に書き直して貰いたい…orz

446 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 23:09:41 ID:QaVJ1b1t]
GJ
この救いの無さがいい
よくぞ書いてくれた。

447 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 23:48:29 ID:fho4pd/C]
鬱展開が好きなので、鬼隠シは超GJ
エロはそんなになくてもへっちゃら!



448 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/21(月) 13:04:16 ID:IGLWlpub]
うんうんサトシオンはサトシオンでも色んなサトシオンが書けるんですね
素晴らしいよーGJだよーこれからもかんばって下さいよー

しかしまだ発症してないとはいえあんなに短気な詩ぃが
悟史相手だとこうもしおらしくなるのかw

449 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/21(月) 15:26:56 ID:MI6O+IzE]
>>445
GJといわざるをえない。サトシオンはひぐらしの王道中の王道だな

450 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/21(月) 19:16:39 ID:GElf2YOH]
誰かが前に言ってなかったか?
王道とか言うとカプ論で荒れるからやめろと

451 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/21(月) 20:02:52 ID:T5yNtGT3]
王道は圭一攻めの大石受けだって梨花が言ってた

452 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/21(月) 20:30:00 ID:A1QVHHUs]
つかひぐらしに王道などない
王道は各々の心の中にのみ存在するんだぜ

453 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/21(月) 20:42:42 ID:rHYHmCSV]
>>445
この組み合わせでダークなのは想像し辛かったけど良かった


454 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/21(月) 23:32:56 ID:pZRv3EYT]
>>453
ダークなのはさん吹いた

455 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 06:57:41 ID:1T6g/Wzk]
>>454


456 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 07:30:36 ID:i/aXPWt8]
ssを投下します。
組み合わせは悟史×魅音。
ダーク、シリアス系なので注意してください。

457 名前:j 宙空U(悟史×魅音) mailto:sage [2008/01/22(火) 07:31:57 ID:i/aXPWt8]
j

「おはよう、悟史!」
 学校に登校した私は机に着いていた悟史に声を掛けた。
「おはよう魅音、今日も元気だね……」
「ふっふっふ……おじさんは元気だけが取り柄だからね」
 私に変わらないその優しい笑顔を携えて悟史は言った。柔らかい微笑を見ていると
こっちのほうが元気を貰ってしまう。屈託の無い瞳に見つめられてしまうとなんだか
胸がどきどきして仕方ない。
「あのさ、悟史。ちょっと宿題見せて……くんない?」
「えっ、またかい……魅音……」

 私と悟史はこの雛見沢に生まれ育った、俗に言う幼馴染というやつだ。幼い頃からの
友達であり、一緒に雛見沢を駆け回っていた日々を思い返す。分校にも同級生として
通い共に学んでいる。
 悟史はとても仲間思いの優しい男子でどちらかというとおっとりとした性格をしている。
むうっと言うのが口癖で、何か困った事が起きるといつも眉をひそめている。その表情を見ると
こっちから何か手助けしてあげないという気持ちを起こさせてしまう。悟史は私の親友の一人だ。
いや、それ以上の感情がもう芽生え始めていたのかもしれない。心の中に悟史の居場所が、
ぼんやりとした心地よさを含むその場所が私の中にあったのだから。
 でもそんな優しい悟史の顔が曇り始めてきたのは、いつの頃からだっただろう。ただ
蝉の鳴き声が険しく聞こえ始めていた事だけが頭の中で反芻されていった。




458 名前:j 宙空U(悟史×魅音) mailto:sage [2008/01/22(火) 07:33:33 ID:i/aXPWt8]
 悟史の妹の沙都子の体調が優れない日々が続いた。同調するように悟史も徐々に不調が
襲っていった。
「……ごめん魅音、ちょっと一人にさせてくれないか……」
 そんな言葉が毎日のように繰り返された。優しい笑顔が段々と蝕まれていくような
感覚が私を支配した。
 北条の、悟史の叔母から虐待を受けている。そんな話を聞いたのはそれから少したった頃
だ。妹の沙都子とのそりが合わないらしく、沙都子と悟史に強く当たっているらしい。
それを聞いたときには、いてもたってもいられずに、悟史の叔母の行為を止めさせようと考えた。
しかし、頭に浮かぶだけでそれはできなかった。家柄の都合上、園崎と北条には確執があったから。
 ダム戦争の澱だった。北条家の人間は裏切り者として村の除け者にされていた。私は
園崎の頭首代行を務めている。だから無闇に動こうとすると園崎の信頼を失墜させてしまう。
裏切り者を村の総意の権化が救うことは村の誰も望んでいない。私が悟史の友人であった事に
村の人はいい顔をしなかったほどだ。悟史への想いと家柄に挟まれ、私は無力な存在だった。
 そんな悟史と沙都子の心痛を少しでも和らげようと私は部活を開いた。感じているストレスを
少しでも発散できればいい。当時の私にできた未来の見えない二人への最低限の施しだった。
 そんな二人への施しも実を結び、悟史と沙都子に笑顔を見ることができた。あの優しい
顔をうかがい知ることができただけで私の心に光が燈った。
「ありがとう魅音。沙都子もとても楽しがっていたよ」
「あはは、いいんだって。このぐらい。喜んでもらえて部長名利に尽きるねぇ」
 突然ふわりとした優しい感触が頭の上にあった。
「ふぁ……」
「本当にありがとう、魅音」
 暖かった。心の底から包まれるような温もりを感じる。胸の高鳴りが止まらずに鼓動が
直接聞こえてきた。悟史への想いが一層強くなった瞬間だった。

「ねぇ……お姉。お姉の同級生に男の子がいますよね。名前はなんて言うんですか?」
 突然、詩音の口から悟史のことが出て来て、少し困惑した。
「そう……悟史、君って言うんですね……」
 昭和57年、興宮に住んでいた私の妹の詩音はこれもまた園崎家の都合上、私と離れて
暮らしていた。拘束される生活に嫌気が差したという妹のために私は双子の特性を活かして
詩音と時々入れ替わりを行っていた。
 私が詩音と入れ替わっている時に詩音は悟史と出会ったのだろう。それからというもの
詩音は悟史の事を私に頻繁に尋ねてきた。詩音の様子から見て、悟史に恋を抱いたのだろうと
私は感じ取ってしまった。双子の妹の事だったから薄々思ってはいたのだが。
 詩音は頻繁に入れ替わりを求めるようになり、悟史と会う機会が増えていた。代わりに
私が悟史に会う機会は少なくなっていた。悟史を焦がれる気持ちが溢れ出始めたのも
このときからだった。




459 名前:j 宙空U(悟史×魅音) mailto:sage [2008/01/22(火) 07:35:49 ID:i/aXPWt8]
「魅音、この間は差し入れありがとう。とっても美味しかったよ。どうやって作ったんだい?」
 私にはまったく記憶に無い事を悟史から聞くことが多くなった。魅音として過ごしている
詩音との思い出を聞かされることが多くなったのだ。それを聞くたびに悟史を詩音に取られてる
ような感じがして悲しくなった。でも詩音に対して私が悟史に好意を持っているなんて
口が裂けても言えない。妹を興宮に追いやってしまったのには私にも責任があったから。
悟史への想いと詩音への思いに挟まれた私は身動きが取れなかった。ただ二人の仲を
見つめるだけの孤独な時間が増えていくだけだった。

「お姉、ごめんなさい。私ちょっと、悟史君にひどい事を……」
 悟史が相当精神的にまいっていた頃だと思う。詩音の言葉に心が痛んだ。詩音は悟史を思う
あまりに沙都子に手を出してしまったという。悟史にも相当咎めを食らったことを詩音は
涙ながらに訴えてきた。
「……大丈夫、詩音。私が明日悟史に会って謝って来るから……ねっ、もう泣かないで……」
 詩音のためなのか私の悟史への想いのためなのか、複雑に入り混じった気持ちを持ちつつ
私は泣いていた詩音をなだめていた。迷惑なことをしてくれたという詩音への気持ちが無かった
と言う訳ではない。その一方で悟史に嫌われてしまったのではないかという気持ちが
私を取り巻いていた。

 翌日私は悟史の家に向かった。息を大きく吸い、気持ちを落ち着かせた後に言葉を発した。
「……ごめんください」
「はい……。……魅音……」
 私の顔を見て複雑そうな顔をした悟史が私を出迎えた。

「それで……何の用」
 悟史の言葉に少し棘が含まれていた。心に刺さってくるそれを堪えながら私は言った。
「昨日の事なんだけど、その……謝りたくて……さ」
 身に覚えの無い事を、しかも悟史に謝らなくてはならなかった。詩音のためだったのか、
私のこれ以上嫌われたくないという気持ちがあったからなのだろうか。押し潰されそうな心を
震わせて私は謝罪の言葉を述べた。
「ごめんなさい、悟史。私あの時、気が動転しちゃってて……悟史と沙都子に迷惑を……
本当にごめんなさい」
 しばしの逡巡の後に悟史が答えた。
「正直、魅音がどうしてあんなことをしたのか……理解ができない。もしかして僕らの
事をもっと深くに陥れようとしてやったんじゃないのかと……思ったよ」
「そんな……事、微塵も思っていないよ、悟史。そう思ってしまったんなら、本当にごめん。
謝って済む問題じゃないかもしれないけど……」
 悟史の心痛がくっきりと私に刻み込まれた。私は謝罪を繰り返すしかなかった。
「ねぇ、魅音。もう沙都子も精神的にまずい所まで追い込まれてるんだ……誰も助けてはくれない、
ただみんな見ているだけで……」
 つらつらと悟史は凝り固まった心の内を吐露していった。こんなにも悟史は追い詰められていた
なんて思いもしなかった。いたたまれなかった。
「悟史……あの、こんなこと言われるのは心外かもしれないけど……私は悟史の味方だから。
もう悟史を追い詰めることなんて絶対しない。できることがあるなら私、何でも手伝う」
 気が付いたら私の想いを悟史に吐いていた。悟史とこうやって向かい合う機会はもう
無いだろうと感じていたからなのかもしれない。
「……」
 悟史は押し黙ったままうつむいていた。
「私が言いたかったのは……それだけなの……ごめん、邪魔したね。私帰るね……」
 席を立ち、悟史に背中を向けたときだった。
「待ってよ!」


460 名前:j 宙空U(悟史×魅音) mailto:sage [2008/01/22(火) 07:36:22 ID:i/aXPWt8]
 私の体をぎゅっと悟史が後ろから抱きとめていた。初めて感じる悟史の体温とにおいが私の
体を包んだ。すっと頬が熱くなっていくのが分かった。
「……助けてくれよ……魅音。僕を見捨てないでくれ……」
「悟史……」
 悟史の手をやさしくとって私は悟史と向き合った。悟史の顔がこんなにも近くにあったのは
初めての事だった。
「大丈夫、悟史……私は……」
 高鳴る鼓動を必死に抑えつつ、私は想いを初めて打ち明けた。
「私は悟史の事が……好きだから」
 涙に濡れていた悟史の瞳を見詰める。永遠に思える時間が過ぎた後にどちらからとも無く
唇を重ねた。その柔らかな感触は今でも憶えている。忘れることなんてできない。
「魅音……」
 唇を離した後に私は言葉を紡いだ。
「来て……悟史……」

 悟史の少し硬い指が私の乳房に触れた。アルバイトをしていると聞いたからその苦労を
うかがい知る事ができた。心身ともに疲弊している悟史がたまらなくいとおしかった。
「すごく……柔らかいんだね……女の子の……」
「ん……」
 悟史のその言葉を聞いたとき、私は悟史の初めてになるんだろうと思った。
───詩音とはまだ関係を持っていないんだ……
 そんな考えを持ったときに私の体に電気が走る。
 悟史が私の乳房にむしゃぶりついていたからだった。悟史の舌から感じられる生ぬるい感触に
私は包み込まれる。敏感になった突起からくすぐったさに似た心地よさが襲ってきた。
悟史の濡れた光沢のある舌の、その艶めかしい動きを見て思わず吐息が漏れる。
「んん! さ……とし、そんなに……強く……」
「あ、ああ……ごめんよ、魅音」
 はっと悟史が顔を上げ私から口を離す。私の片側の乳房だけが悟史の唾で濡れて、
その中心で突起が恥ずかしいぐらいに起立していた。
「……今度は悟史のを……」
 体勢を変えて私は悟史のものに目をやった。始めて見る男性の天を向くように隆起している
それを見て私は驚きを隠せなかった。
「これが……悟史の……」
「むうっ……あまり……見ないでくれよ……」
 悟史の困惑を聞きながら私は恐る恐るそれに両手で触れた。触れる瞬間に悟史から小さな声が
漏れる。
───大きい……そしてかたい。これが私の中に……
 そう思うと若干の恐さが湧き出てきたが悟史のものだと思うと、いとおしさが溢れてきた。
脈打つそれの熱さを感じながら、私は悟史に伝えた。
「悟史……来て……悟史のが欲しいの」
「……魅音」



461 名前:j 宙空U(悟史×魅音) mailto:sage [2008/01/22(火) 07:37:06 ID:i/aXPWt8]
 悟史のものが私の入り口にあてがわれた。
「いくよ……魅音」
 悟史が前屈みになってぐっと力を入れた。同時に裂かれるような痛みが込みあがってくる。
「……あっ……く……はぁ……いっ!」
「うう……く、大丈夫……かい……魅音?」
「はぁ……はぁ、だ、大丈夫……だよ、悟史」
 痛みはあったのだが虚勢を張り悟史に伝えた。
「動くよ……魅音」
「う、うん……うぁ」
 悟史がそのまま腰を突き動かしてきた。大きな痛みに体が支配されていくが、悟史の熱さが
感じられて私の心が満ちていった。詩音には手に入れることの無い悟史の初めての熱さを感じた。
妹に対して最低の優越感を覚えてしまった私がいた。
───ごめんね、詩音。でも……
 悟史と繋がって少しの間が経ち悟史から声が漏れた。
「はぁ…うくっ…魅音、もう僕は……!!」
 感じていた悟史の熱さが離れる。同時に別の水気をはらんだ熱い塊を私のふとももに感じた。
「……はぁ……はぁ……悟史……」
 悟史の出した汗と精液のにおいが私の鼻腔を突き抜けて行った。



462 名前:j 宙空U(悟史×魅音) mailto:sage [2008/01/22(火) 07:37:39 ID:i/aXPWt8]
 昭和57年の綿流しの祭りの日が徐々に近づいていった。相変わらず詩音は悟史と会うために
私と入れ替わりを求めてきた。詩音は悟史と過ごした事について引っ切り無しに私に報告してきた。
楽しそうな詩音の声を聞かされる度に私の心は複雑に揺らいだ。悟史との関係を深めていく詩音に
対して私はあの日、悟史に抱かれた日以来、向かい合って話をする機会が無くなっていったのだ。
悟史から聞かされるのも私に化けた詩音との思い出だけだった。さらに綿流しの祭りの会合に
よって、私の時間も割かれてしまった事もそれに拍車を掛けていた。
悟史と詩音の関係の間に決して立ち入ることのできない、透明の壁を感じる日々を
私は過ごしていた。

 そんな憂いを感じていた私に悟史から電話が掛かってくる。久々に悟史と二人で話せる
機会ができ、嬉嬉として受話器を握った。
「魅音、この間はありがとう。また魅音に色々と助けてもらったね」
 また詩音との思い出だった。
「……ううん、いいの」
 先ほどまで感じていた嬉々とした気持ちが冷めていくのを感じた。
「……最近さ魅音に助けてもらうばかりでとても感謝してるよ。色んな所に行って、二人で
遊んだよね……近頃、なんか今までの事が全部思い返されてくるよ……」
「そうなんだ……」
 悟史は私の記憶に無い思い出をたくさん伝えてきた。そこに私との思い出は一切無い。
私はもう感じ取ってしまった。もう悟史の中に自分はいない。詩音しかいないのだと。それぐらい
この悟史との会話は決定的な物だった。
「……魅音? 聞いてる?」
「…………聞こえてるよ。悟史の話した私との思い出……全部……」
 こみ上げる悲しみを忍び、声を震わせないように言った。
「それでさ、魅音。また一つだけお願いがあるんだ」
「……待って悟史」
 私は悟史の言葉を止めた。
「……私の事……好き?」
「……うん、……好きだよ。どうしたんだい魅音? このまえ興宮で何度も聞いてきたのに……」
 そんなことを聞いて私はどうするつもりだったのだろうか。悟史から聞くことのできた
好きという言葉。好きという言葉を、悟史の声を私は聞きたかったのかもしれない。それが
私ではなく詩音に向けられていた物だったとしても。
「あのさ……今ちょっと、急用あってさ、後で掛け直させてくんない? 5分後ぐらいには、
またこっちから掛けるからさ」
「5分だね……できるだけ急いでくれないかな。物を頼みながらこんな事言って申し訳ないけど」


463 名前:j 宙空U(悟史×魅音) mailto:sage [2008/01/22(火) 07:39:02 ID:i/aXPWt8]
「もしもし、詩音?」
 私は詩音に電話を掛けた。悟史のことを話すと声色を変えて飛び付いてきた。
「悟史君がどうかしたんですか? もしもし、お姉?」
「……うん。悟史から電話があって私に話したいことがあるって。多分詩音に向けての
頼み事だと思ったから掛け直すって悟史に伝えた」
 詩音に悟史の家の電話番号を言い掛け直すように伝える。
「わかりました、今から電話します」

「待って……あのさ……詩音……」
 私の瞳に涙が溜まっていくのがわかる。唇をくっと噛み締め、震える声と体を必死に抑えながら
私は言葉を紡いだ。
「もう、私の言葉は……もう」
───嫌だ……言いたくない。これを伝えたらもう……悟史とは……
 悟史の笑顔が姿を結ぶ。幼い頃から過ごしてきた悟史が頭の中で浮かび消えていった。


「私の……言葉はもう悟史には……通じないから……さ……詩音の言葉ならきっと通じると
思う……だから悟史の話を聞いてあげて……」

 電話を終え受話器を置いた。同時に瞳からこらえていた涙が溢れるように流れてきた。
そのまま地面に崩れ落ち嗚咽を漏らした。悟史への想いを自ら絶ってしまった私は、ただ
むせび泣く事しかできなかった。

 突然だった。綿流しの祭りが終わって数日も経たずに悟史が消えた。
急な失踪に私はただ困惑するしかなかった。もちろん家族や組の者に行方を聞いたが
誰も悟史の失踪について関わりを持つ者はいなかった。必死になって私も調べたのだが行方は
今でも知れない。オヤシロ様の崇りに遭ったからと村の人間は言っていた。
 そんな中で詩音の荒れ様は凄まじかった。自棄になって何度も私に当たってきた。
「あんたたち園崎家が悟史君を疎ましく思って消したんでしょう!! 何とか答えなさいよ、
悟史君を返しなさいよ。ねえ、お姉!!」
 私の気持ちなど微塵も考えない詩音に対して私は気付くと声を荒げていた。初めて
妹に憎しみを抱いた瞬間だった。
「詩音のバカ!! 私だって悟史を……悟史のことを……」
 涙を隠すためその場から逃げるように私は疾走した。
───悟史……どうして……いなくなったの……?
 いなくなった悟史を追い求めるように涙を流しながら私は懸命に地面を駆けていた。私の心の
中にあった悟史の居場所には、ただ空っぽの宙空が広がっているだけだった。


464 名前:j 宙空U(悟史×魅音) mailto:sage [2008/01/22(火) 07:40:49 ID:i/aXPWt8]
「よう! 魅音。今日も元気か?」
 教室にいた私に向かって元気な声が響く。
「おはよう! 圭ちゃん。今日も朝から元気だねえ」
 圭ちゃんの活発な姿を見るとこっちまで元気付けられてしまう。
 前原圭一こと圭ちゃんは雛見沢に最近引っ越してきた男子で快活で明るい性格の持ち主で
悟史とは違ったベクトルで場を和ませる面白いやつだ。

「ねえ圭ちゃん、今日の宿題ってこれであってるかな」
 圭ちゃんに今日の宿題の答え合わせをしてもらう。
「おお、全部合ってるぜ、魅音。よくがんばったな」
 圭ちゃんが私の頭を撫でた。悟史とは違って髪形が崩れてしまうぐらいに強く撫でてくれる。
荒々しさの中に長い間感じていなかった温もりがあった。
「……圭ちゃん……」
 私は圭ちゃんに好意を抱いているのではないかと思う。

 でも違う。それは違う。多分私は、悟史の代わりを圭ちゃんに見出しているのだ。
消えることの無い悟史の気持ちを圭ちゃんにダブらせて求めようとしていた。
悟史の代わりを求めるために好意を抱いたことを口に出せば、最悪の人間だと誰もが
私を罵っていくだろう。そんなことは無いと、必死に自分に言い聞かせて圭ちゃんに
振舞うことを何度も試みた。でも駄目だった。悟史の代わりとしか考えることができないのだ。
悟史から抱かれたときに感じた熱さと痛みを、圭ちゃんに追い求めようとしている自分がいる。

 空っぽになった心の中の宙空。かつて悟史のいたその場所に圭ちゃんを重ね合わせようと
している。屈託のない圭ちゃんの笑顔を私は見つめた。
「圭ちゃん……ごめんね」

fin


465 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 07:44:58 ID:i/aXPWt8]
以上です。
魅音にも悟史を思う気持ちはあったんだろうと
思って書きました。ありがとうございました。

466 名前:名無しさん@ピンキー [2008/01/22(火) 08:03:29 ID:mM4UTNGR]
切ね〜〜 GJ!!
何か一番圭一が可哀想な気が

467 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 09:38:16 ID:Da7QoaMr]
なんで圭一が可哀想なのか意味不明ww

それはさておき>>465GJ!



468 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 14:05:12 ID:vAraPIzZ]
うおおおおおおお来いよォオオオォ!!
ベアトリーチェの黄金水を飲みたいヤツから前へ出ろよォオオオオ、
うをおおおおおおおおおおオオオォオオオォオッ!!!

469 名前:名無しさん@ピンキー [2008/01/22(火) 14:05:58 ID:mM4UTNGR]
>>467
圭一は魅音を最高の親友って思っているけど、その魅音は圭一を悟史の代わりとして見てるから。
親友が実は自分のことを誰かの代わりとして見ているなんて嫌じゃないか

470 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 14:16:17 ID:VeTA5ARr]
>>456
いかん、切な過ぎて胸が痛いぜ…
二人とも大人達の争いに巻き込まれて可哀想にな
すげーGJ!

471 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 14:32:04 ID:lJEcmEdF]
>>465
いいねいいね!GJだよ!
ってかこの二人そういや幼なじみか…
いかん、妄想がはびこるぜ

472 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 14:38:06 ID:nwyieM7b]
>469
そこからまたエロに繋げられそうだw

473 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 14:39:40 ID:Da7QoaMr]
>>469
沙都子はどうなる

474 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 15:38:38 ID:B7N4PINf]
うむ、やはり悟魅は良いな

475 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 23:06:02 ID:IqvI3GBY]
圭一が消えても今度は悟史の時と同じようにまた別の男の子を好きになるんだろうな魅音は。

476 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 23:13:36 ID:0UDzFiP4]
どうだろうねぇ。思い出は美化されるから、死人には勝てないって言うからね。

477 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 23:31:08 ID:VeTA5ARr]
>>475
人間ってそんなもんだ
心の中に思い出として残っても、この人以外は一生愛せないとその時は思っても大切な人はいつかまた出来るもの



478 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 23:47:00 ID:SQtszOkx]
>また別の男の子を好きになる

それが普通だと思ってしまった自分はヨゴレなのか…
両思いだったら話は変わってくるけど。

479 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 00:10:54 ID:7Y4unmDM]
まったくもって普通だな
まだ若いんだし。

480 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 00:11:27 ID:vEaievwZ]
まあ、魅音に限らず誰でもそうだろうな。沙都子もある意味当て嵌まる。
あの詩音でさえも圭一好きになりかけてたわけだし。
例外なんざ祭囃子の鷹野ぐらいで。
もちろんどのキャラも実際は当て馬感覚で人を好きになってはいないだろうけど。

481 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 00:13:28 ID:6KPB9U5m]
魅音が岡村・富田君を逆レイープするSSまだ?

482 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 00:49:51 ID:RlLHsSOJ]
厄のレナも例外だな。レナ自身が例外なのかもしれんが、過去に固執しすぎてる。

483 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 01:12:50 ID:vEaievwZ]
なんつーかレナのあの有様は一途云々というより、自分のしでかした事と、仲間全員への懺悔だろうな。
って、これ以上は板違いだな。

484 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 07:29:31 ID:XFrdzLfj]
とりあえず魅音も詩音も沙都子もクズってこった

485 名前:名無しさん@ピンキー [2008/01/23(水) 07:47:35 ID:xfaNPQ++]
そんな事言うなよ
気分が悪くなるだろ

486 名前:名無しさん@ピンキー [2008/01/23(水) 07:55:45 ID:hw/dqoEG]
梨花も赤坂と圭一をふらふら
一途でいい子なのはレナだけなんですmm

レナと一緒にレナ厨氏ね

487 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 08:10:39 ID:v+GOVawE]
いっそ圭一が*んで皆百合っていればいいよ



488 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 08:41:48 ID:72AboUr6]
>>487
それはそれで最高たなwww

489 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 09:01:45 ID:Hh+GhSz7]
>>486
記憶継承失敗&赤坂救済超補正のせいだな。
赤梨信者が皆殺しでガタガタ騒ぐから、竜が凹んで祭囃しがあんな腐臭丸出しの同人展開に。
赤坂なんぞ役立たずの温泉饅頭のままでよかった。

490 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 10:09:07 ID:7uMsl+v8]
              _____
          _,/. . . . . . . . .  ̄ヽ、
         /. . /. . . . . ._._. . . . . . . ..\
        /. . . . .|. . . . \ . .\ . . .\. . ハ
       //. .| . .l . . . . . .ヽ . . ヽ. . . ヽ\!
      /;;;;;;|、. ヽ. .ヽ . . . . . . }. . . .} . . ..',;;;;;\
      /;;;;;;;;|. 丶_,>ヘ . . . . .メー- 、!. .l. . l;;;;;;;;;ヘ あぅ…今日も圭一のゴミ箱からティッシュを盗んで来てしまったのです…
      |;;;;;;;;;ゝ、.´ヘィ==、ヽ,. ./y===、. . |. .|;;;;;;;;;;;;|   いい臭いだからついつい欲しくなっちゃうのですよ。あぅあぅ……
      |;;;;;;∧. . .|〈弋_リ  ソ. 弋_リ 〉./. /ヘ ;;;; |
      ヘ;;;;{ .ヽ. .ヘ ー  ,   ー イ././..!. .};;;/
      ヾゝ へ._._>//  ,、 ///∠イ. . .| /イ
          |. ..ヽ、       イ | !. . . l. . .|
          /. . . . . .≧ァ ' _,/ >, . .l. . .!
           /. . r ''"¨/ /! /  /  `丶、. .!
        /. . .r|   l i/ /    , -=、ヘ\ _,ノ
        /. . .イ゙〉

491 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 10:11:30 ID:2Veu8ILe]
赤梨とかどうあがいても泥沼なのにね。

492 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 10:11:46 ID:X2GAp3im]
そしてそれを梨花や沙都子に見せて嗅がせて楽しむわけか

493 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 10:20:01 ID:P1gthBvH]
魅音以外のキチガイどもが*ねばいいと思うよ

494 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 10:25:24 ID:2jU2s7T2]
もうやめようよ。アンチスレはそれぞれあるし、キャラクターについてはそれぞれの言い分がある
苦手なキャラやカップリングについては触れない方がいいよ

495 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 11:03:00 ID:7uMsl+v8]
>>492
              _____
          _,/. . . . . . . . .  ̄ヽ、
         /. . /. . . . . ._._. . . . . . . ..\
        /. . . . .|. . . . \ . .\ . . .\. . ハ
       //. .| . .l . . . . . .ヽ . . ヽ. . . ヽ\!
      /;;;;;;|、. ヽ. .ヽ . . . . . . }. . . .} . . ..',;;;;;\
      /;;;;;;;;|. 丶_,>ヘ . . . . .メー- 、!. .l. . l;;;;;;;;;ヘ そんな勿体無いことはしないのですよ。
      |;;;;;;;;;ゝ、.´ヘィ==、ヽ,. ./y===、. . |. .|;;;;;;;;;;;;|  僕は一人で圭一の臭いをくんくんするだけなのです。あぅあぅ…
      |;;;;;;∧. . .|〈弋_リ  ソ. 弋_リ 〉./. /ヘ ;;;; |
      ヘ;;;;{ .ヽ. .ヘ ー  ,   ー イ././..!. .};;;/
      ヾゝ へ._._>//  ,、 ///∠イ. . .| /イ
          |. ..ヽ、       イ | !. . . l. . .|
          /. . . . . .≧ァ ' _,/ >, . .l. . .!
           /. . r ''"¨/ /! /  /  `丶、. .!
        /. . .r|   l i/ /    , -=、ヘ\ _,ノ
        /. . .イ゙〉

496 名前:名無しさん@ピンキー [2008/01/23(水) 11:32:05 ID:XFrdzLfj]
みんな死ねばいいのですよ。にぱ〜☆

497 名前:名無しさん@ピンキー [2008/01/23(水) 13:47:55 ID:heGhSJoR]
>>487 圭一が孕んで?シュールだな



498 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 14:57:50 ID:kricdc5g]
             _____
          _,/. . . . . . . . .  ̄ヽ、
         /. . /. . . . . ._._. . . . . . . ..\
        /. . . . .|. . . . \ . .\ . . .\. . ハ    
       //. .| . .l . . . . . .ヽ . . ヽ. . . ヽ\!
      /;;;;;;|、. ヽ. .ヽ . . . . . . }. . . .} . . ..',;;;;;\  
      /;;;;;;;;| .\.\. ヽ . . . li .|i .|. .|. .l. . l;;;;;;;;;ヘ  あぅあぅ、圭一に孕まされたいのです♪
      |;;;;;;;;;ゝ、. .ゝ、ゝ、ヽ,. .!レ_!./|. .| . |;;;;;;;;;;;;|   
      |;;;;;;∧. . T. ,,r=  ソ '" ̄`ン. /. /ヘ ;;;; |
      ヘ;;;;{ .ヽ. .ヘ´///     ///イ/./..!. .};;;;/   
      ヾゝ へ._._.>   __,  ∠イ. . ..| /イ   
          |. ..ヽ、   `ー′ イ |.!. . . l. . .|    
          /. . . . . .≧ァ ' _,/ >, . .l. . .!    
           /. . r ''"¨/ /! /  /  `丶、. .!
        /. . .r|   l i/ /    , -=、ヘ\ _,ノ
        /. . .イ゙〉'  / /    イ    /}.|.ヽ


499 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 16:57:31 ID:J2gQvwBo]
gdgd言ってる暇があったら、小此木×楼座をだな…

500 名前:名無しさん@ピンキー [2008/01/23(水) 20:05:04 ID:XFrdzLfj]
小此木は死ねばいいのですよ☆

501 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 21:26:52 ID:0mf8drfK]
だからいつの間にローザの夫が小此木になったのさ

502 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/24(木) 01:23:41 ID:SBELkxUp]
夫以外と交わるのはいけないか?夏妃さんくらい古風なやつよのう

503 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/24(木) 01:43:28 ID:MSQBh8Z+]
>>502
でも繋がりがないじゃん。

504 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/24(木) 02:07:19 ID:LrQMCDNr]
繋がっているシーンを書くのに繋がりがないというのは深く考えると愉快なことになりそうだ

505 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/24(木) 07:54:20 ID:E6dAfH2O]
保管庫のレナシオは一体何なんだ?
あれエロ過ぎるだろ・・・・・・tipsを含めて・・・・
Mにはたまらねえぜ。

506 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/24(木) 20:03:19 ID:UmYtRPyu]
更新されたんだ 保管庫往ってくる
作者GJ!

507 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/24(木) 21:44:25 ID:sUcqS4dM]
             _____
          _,/. . . . . . . . .  ̄ヽ、
         /. . /. . . . . ._._. . . . . . . ..\
        /. . . . .|. . . . \ . .\ . . .\. . ハ    
       //. .| . .l . . . . . .ヽ . . ヽ. . . ヽ\!
      /;;;;;;|、. ヽ. .ヽ . . . . . . }. . . .} . . ..',;;;;;\  
      /;;;;;;;;| .\.\. ヽ . . . li .|i .|. .|. .l. . l;;;;;;;;;ヘ  ダレモイナイ…圭一襲うなら今のうち♪
      |;;;;;;;;;ゝ、. .ゝ、ゝ、ヽ,. .!レ_!./|. .| . |;;;;;;;;;;;;|   
      |;;;;;;∧. . T. ,,r=  ソ '" ̄`ン. /. /ヘ ;;;; |
      ヘ;;;;{ .ヽ. .ヘ´///     ///イ/./..!. .};;;;/   
      ヾゝ へ._._.>   __,  ∠イ. . ..| /イ   
          |. ..ヽ、   `ー′ イ |.!. . . l. . .|    
          /. . . . . .≧ァ ' _,/ >, . .l. . .!    
           /. . r ''"¨/ /! /  /  `丶、. .!
        /. . .r|



508 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/24(木) 21:51:49 ID:x7klmwyb]
圭一逃げてー

509 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/24(木) 21:52:34 ID:BNXrrEjV]
  -‐  ‐‐-   
  -‐  ‐‐-   あぅあぅ
    _,  ∠   

510 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/24(木) 22:54:40 ID:Tnm07ahn]
       /:::::::::::::::::::::::人:::::::::::::::::::::::::\
      /:::::::::::::::::::::::::::/ ..ヽ:::::::::::::::::::::::::::ヽ
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    |:::::|                  .. |::::::|   羽入 あんたいい加減にしなさい
     |::::::| `                 |::::::|
   (||:::::|        .(。。)       |::::::|)  キムチシュー食べるわよ
  ..  |:::::| ∴∴     l l    ..∴∴ |::::::|
  ..  |:::::| ∴∴ _-- ̄`´ ̄--__ ∴∴ |::::::|
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511 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/24(木) 23:01:06 ID:QBDtJq6i]
ちょwwwwwwwwwあんた誰wwwwwww

512 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/24(木) 23:05:12 ID:KXn6pvpE]
こんな流れなら言える



外伝勢が好きだ

513 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/24(木) 23:34:41 ID:DFg3GabW]
あぁ、宵越しのライターのおっさんとか萌えるよな。名前忘れたけど。

514 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/25(金) 00:14:59 ID:+BZCDfXv]
夏美もなかなか。現壊しの詩音の相方も可愛い

515 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/25(金) 20:17:42 ID:VcukEhvP]
詩音×瑞穂で

516 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/25(金) 20:18:26 ID:wAZZ6VxQ]
>>513
えーと…



ホランド?

517 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/25(金) 21:25:57 ID:+BZCDfXv]
>>516
誰だよwww
後、贄流しの子も可愛いよな



518 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/25(金) 22:55:29 ID:+BZCDfXv]
>>517
訂正、贄捜しだった

519 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/26(土) 14:22:08 ID:XnNeShEb]
【ひぐらし】園崎魅音スレ15【傾注傾注〜!】
anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1198317253/832

832 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/26(土) 00:28:04 ID:Sz7fycS0
親切が、嬉しかった
愛らしい笑顔が、嬉しかった
君の頭をなでるのが、好きだった
そんな君がはにかむのが嬉しかった
君に贈る……俺からの最初で最後の花束
ひょっとしたら…………俺は、君が好きだった

せめて…君達にしてくれ…魅音は空気が読めないけど空気じゃないんだ…
レナは撲殺されるのに時間かかったけど、魅音は一撃みたいな扱いだなあ
何回も殴打された描写はあるのに…
魅音も何か言ったんだろうか
やっぱり

おじさんを信じて…
とかなのだろうか(・3・)ぷぇ〜

520 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/26(土) 14:24:27 ID:tmpveCtE]
また変な煽りが湧いたよ…うぜぇ

521 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/26(土) 15:22:34 ID:sFYD0SyB]
各アンチスレでやれよ

522 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/26(土) 16:08:45 ID:RLQ2bQsD]
         , -―-、__
       ,イ /  , ヽ `ヽ、
      / {  {  lヽ }  i  !_ さすらいの羽入に愛の手を
      /{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ 僕をどこかのひぐらし関連スレへ送ってくださいです
      |;ヽル-‐  ‐‐- ソ }l;;;;;|
      {;;;;| {  _, "∠ノ |;;;/ お別れの時には何かお土産くださいなのです
      ヾハ ゝ、 _ , イルノi.イ
       ノ、_l/ノ ! />、│/ |   現在の所持品:真夏のオニ、暴君ハバネロ、
       / ,イ i// _イ / |   シュールストレミング、100万回生きたねこ、
     /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\ カップ麺トンコツショウガ味、沙都子の体の夜鳴き(梨花に没収)
   /  |-‐。‐-愛媛みかん..|  \ジュウシマツ和尚の遺影、コレクト700ひぐらしのなく頃に1BOX
       |: : : : : : :`:、     |   PS2版トミーのイケメン顔、このみのなく頃に.jpg 四星球
       | : : : : : : : :}      |    女体化大石 愛媛みかん 松屋のサラダ リンゴォ 美浜ちよ
      |           |   梨花ちゃまの処女膜 LOSTシーズン1のDVD全巻 羽入の角
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                     松葉杖

523 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/26(土) 18:33:27 ID:OaK22ht1]
>>522
東京に帰れ

524 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/26(土) 22:20:17 ID:O/z2/MSv]
( ゚∀゚)o彡゜3P!3P!
というわけで圭一×詩音×魅音の3Pを書いた。
前に投下したアンダースタンドの後日談…のつもり。
軽い百合描写アリなので苦手な人は読まないでいただきだい。

525 名前:羅針盤(1/5) mailto:sage [2008/01/26(土) 22:21:04 ID:O/z2/MSv]
「……んん……ふぅ……んぅ……。……はい、こんな感じです。お姉もやってみてください」

詩音は圭一のペニスから口を離すと、魅音に自らと同様の行為を促がした。
エンジェルモート制服に身を包まれた魅音は、ベッドに腰を下ろした圭一のペニスに、たどたどしく手を添える。
そして、しばらくの間どうすればいいのか思案した挙句、自分と同じ服装の詩音に視線を向けた。

「あ、あの……くわえればいいの……?」
「はい。でも、抵抗があるなら最初は舐めるだけでも構いません。軽く触れるだけでも、圭ちゃんは喜んでくれると思いますよ」
「う、うん。分かった……」

魅音は躊躇いながらも圭一の屹立したペニスに舌を這わせた。
ペニスの裏側を付け根から先まで舐め上げられ……その快感に、圭一の口から無意識の呻きが漏れる。

「圭ちゃん……? ……き、気持ちいい……?」
「あ、いや……別に……」
「圭ちゃんっ!! お姉は初めてなんですよ!? 気持ちいい時は、ちゃんと気持ちいいって言ってあげてください!」
「あー、……分かった。……うん。気持ちいいよ」
「……だそうです。さあ、お姉。続けてください。圭ちゃんをもっと気持ちよくしてあげましょう☆」

魅音は詩音の言葉に頷くと、さっきの詩音と同じように、圭一のペニスを口に含む。
……元々は、魅音がウェイトレスのバイトに慣れない、と詩音に相談したのが事の発端であった。
魅音がそれほど緊張しないで済む相手……つまりは圭一で接待の練習をしよう、という趣旨であったのだが……。
詩音の『ウェイトレスはお客様を満足させなければいけない』という言葉で、何かが狂ってしまった。
……肩を揉んだりしているうちは可愛いものだった。
しかし、詩音の行う手本と称する行為はどんどんエスカレートしていき……。
遂には前戯と呼べる行為にまで至ってしまった……。

「どうですか、圭ちゃん。私と比べて」
「し、詩音よりは……拙い、けど……。拙いなりに……気持ちは……んぐっ!? ……こ、こもってると……思う…………」
「要するにテクニックは私には及ばないけど、頑張って奉仕している姿に興奮しちゃって、今にもイキそう! と言いたいわけですね」
「い、いや、そこまでは言ってないが……」
「お姉の方はどうですか? ……あ、止めなくてもいいですよ。……気持ちいいですよね? 圭ちゃんのおっきなモノが、お口の中でぷにぷにしてて、とっても気持ちいいんですよね……?」

魅音は質問には答えず、一心不乱に行為を続ける事で答えた。
ひとつ年上の親友は、圭一のペニスに両手を添え、先端部分を口の中で転がし続けている……。

「うっふふ……。夢中ですね、お姉。……そうだ。ちょっとだけ手伝ってあげますね……」

詩音は圭一の股間に右手を伸ばす。
その手が睾丸に触れた瞬間、圭一の腰がガクン、と跳ねるように引いた。

「ほら、今のは気持ちいい証拠ですよ。お姉もやってみてください。……分かってると思いますけど、強く握っちゃダメですよ……? そうそう、そうです。そういう風に……」

魅音は、片手で圭一の睾丸を包み込むように優しく握る。
もちろん、その間も圭一への奉仕の手と口を休めない。
……しばらく行為を続けているうちに、圭一の表情が歪んできた。


526 名前:羅針盤(2/5) mailto:sage [2008/01/26(土) 22:21:43 ID:O/z2/MSv]
「あの、詩音……。その、そろそろ……出そうなんだけど……」
「え、もうですか!? ……お姉って、こういうことの才能でもあるんでしょうか。それとも圭ちゃんと相性がいいのかなぁ……?」
「そういうことじゃなくてさ! このままだと……み、魅音の口に……その……」
「……それは私に言ってもしょうがないですよ。お姉に言ってください」
「そ、それもそうだな……。魅音……? あ、あのさ。そろそろやめてくれよ。このままだと、お前の口に出すことになるぞ……?」
「………………」

魅音は圭一の言葉を聞き入れず、愛しそうにペニスをしゃぶり続けている……。

「お、おい、聞いてるのかよ?! このままだと本当に……」

圭一は無理やり引き離すため、魅音の頭を掴んだが……遅かった。
圭一のペニスは激しく脈動し、魅音の口内を生温い精液で満たしまう……。
魅音は圭一から口を離し、それを当然のように飲み込んだ。
そして、ぼうっとした表情のまま圭一を見つめている……。

「……あ……お、俺、なんてことを……」
「お姉、どうですか〜? 圭ちゃんからのご褒美の味は」
「………………おいしい……」
「そうですよね、おいしいですよね! お姉が大好きな圭ちゃんの精液ですから、おいしくて当然です……って、お姉〜ぇ? ダメじゃないですかぁ。まだ残ってますよ……」

詩音はそう言うと、放心状態の魅音から圭一のペニスを受け取る。
それを口に含み、ちゅくちゅくと……イヤらしい音をたてながら尿道に残った精液を吸いだした。
……その間も魅音はうつろな表情で圭一を見つめ続け、圭一も魅音から目を離すことができない……。
行為を終えた詩音は圭一の様子に気づいた。

「あれ? どうしたんですか、圭ちゃん。……ああ、そっか。……お姉がいいんですね……?」
「えっ? い、いや……そうじゃなくて……」
「しょうがないですねぇ。最初は私が相手をしてあげようと思っていたんですけど……」

詩音は呆けている魅音の背後に回り、胸当て部分をぺろん、と剥がした。
人前に出ることを想定していないため、乳首にニプレスの類は貼られていない。
詩音は魅音の胸を揉み、更には下腹部へ手を這わせようとしている……。

「さ、どうぞ。お姉を可愛がってあげてください。私も手伝いますから」
「………………」

おそらく、普段の圭一なら魅音を抱け、などという提案に応じることはない。
だが、恋人の目の前で、彼自身の親友であり恋人の姉でもある女性に口内射精してしまった圭一にとっては……、そんなことは些細な問題だったのかもしれない……。


527 名前:羅針盤(3/5) mailto:sage [2008/01/26(土) 22:22:23 ID:O/z2/MSv]
「圭一の手が魅音の豊満な胸に伸び……って、ああっ?! なにするんですかッ!!?」

……詩音からノートを取り上げた。
詩音はベッドの上に座りながら朗読していたので、俺もベッドに上がったことになる。

「なにをするんだ、だと……? それはこっちの台詞だッ!! 人を呼び出しておいて、こんな妄想を聞かせるのが目的だったのか?! ふざけるのもいい加減にしろ!!」
「違います!! 実際にこういうことをしてみましょう、というつもりで話したんです!!」
「余計に悪いわ!! 誰がするか、そんなことッ!!」

……この、俺に猥談を聞かせるのが大好きなヤツが、俺の交際相手なのだから頭が痛い。
立っていると余計にヒートアップしそうなので、俺もベッドに腰を下ろす。

「そもそも!! 俺だけならともかく、魅音にまでこんな話を聞かせるな!! 見てみろ!!」

……魅音は座布団に正座したままの状態で気を失っているようだ。
顔を完熟トマトのように紅潮させ、目はうずまきのようにクルクル回り、頭からは湯気が噴出している……。

「あらら。……まぁ、たしかに生娘のお姉に聞かせるには、ちょっと刺激の強い話だったかもしれませんね」
「お前のせいでこんな面白い状態になっちまったんだぞ!? どうするつもりだ!!」
「でもほら。こういうことって、実際に体験して慣れていくことですから」
「3Pなんぞ慣れんでいいわ!! むしろ、一生体験しなくて結構だッ!!」
「……私が邪魔だっていうのなら、外で時間を潰してきますけど。三時間くらいでいいですか? あ、そうそう。避妊はちゃんとしてくださいね」
「だぁから!! なんで俺が魅音と……」
「したいんですよね? お姉と」
「はぁ?! そ、そんなこと……あるわけ……」
「あれ、おっかしいなぁ……」

詩音は俺に、すーっと肩を寄せてくる。

「私、圭ちゃんがお姉を好きだとばかり思ってました。最近、なんか妙に意識している感じでしたし」
「……べ、別に俺は……」
「……いいんですよ、圭ちゃん。他の人なら絶対にイヤですけど。お姉が相手なら、浮気しても許しちゃいます☆」
「……んぐぐ……」

……騙されるな、前原圭一。
詩音は、俺が魅音に微妙な感情を抱いていることを知っていて、葛藤している様を見て楽しんでいるだけだ。
……横目で詩音の顔を盗み見る。
ほらみろ、にやけてやがるぞ。
くそ、いつもいつも俺をからかいやがって……!
……よーし。

「さ、圭ちゃん。私と一緒に、お姉を大人のオンナにしてあげましょう。……大丈夫です。私に強要された、って言い訳しても構いませんから」
「……いや、いいよ。やめとく」
「またまたぁ! そんなに遠慮しなくても〜」
「……だって俺には」

詩音の肩を抱き、自分の方へ引き寄せる。

「詩音がいるから」
「……へっ……?」
「詩音みたいな可愛い女の子と付き合っているのに。それなのに他のヤツとそんな事をしたいだなんて、考えるはずないだろ……?」
「え……えっ? …………か、可愛い……?」




528 名前:羅針盤(4/5) mailto:sage [2008/01/26(土) 22:22:57 ID:O/z2/MSv]
俺の言葉に、詩音の顔がどんどん赤くなっていく。
……最近、ふと気づいたことなのだが、詩音は色恋沙汰に強いようで意外と打たれ弱い。
容姿を褒めたりストレートな愛情表現をしてやると、簡単に動揺してしまう。
つまり、責めることには慣れていても、責められることには慣れていないのだ……ッ!!
……もじもじしている詩音の髪を手に取る。

「詩音の髪ってさ。さらさらしてて、凄く綺麗だよな。手入れとかに気を遣ってたりするのか?」
「え!? ……ぁ、はい。……それなりに気を遣ってますよ……? 週に一度はトリートメントしてますし……」
「そっか。それでこんなに綺麗なんだな。…………詩音ってズルいな」
「え、えっ!? ズルいって……どうしてですか……?」
「だってさ。詩音は可愛くて、それでいて髪はこんなに綺麗なんだから。……そんなのズルいだろ?」
「か、かわ……きれ……?」
「でも、だからこそ俺って幸せ者だよな。可愛くて、綺麗で……こんなに素敵な女の子と付き合っているんだから」
「……す、すて……きな…………おんな……のこ……」

詩音はすっかり大人しくなり、その姿はまさに借りてきた猫。
……詩音の耳に、そっと息を吹きかけてやる。

「ふぁあ!? ……あぅぅ……」

詩音は全身をぞわぞわと震わせた後、その身体を俺に預けてくる。
気持ち良さそうにしている姿は、本物の猫みたいだ。
夢見心地な詩音の頭をやさしく撫でる。
………………あれ?
俺って、詩音を困らせてやろうと思ってたんだよな……?
………………。

「け、圭ちゃん……」

詩音が瞳を閉じて、んー、と唇を突き出してくる。
いつものキスを求める仕草だ。
……ま、いっか。
せっかくいい雰囲気になったことだし。
……詩音の頬に手を添え、互いの唇を重ねる……。

「ぶっ??!」

な、ななな、なんだ!!?
詩音にキスしようとしたら、顔に何かが飛んできた。

「なんだこれ。……座布団? なんで座布団が…………あっ……」

座布団が飛んできた方向に目を移すと、魅音が投げたままの姿勢でぷるぷると震えている……。
しまった、魅音の存在をすっかり忘れていた……!

「……なにが……」
「み、魅音、落ち着けよ……?」
「……なにが俺を好きでも迷惑じゃないだぁ!! このスケコマシがぁああぁああああッッ!!!」
「うわ、バカバカ!? やめろ!!」

魅音が近くの物を手当たり次第に投げてくる!
くそ、クッションやヌイグルミならともかく、置時計や本まで投げるなよッ!
俺は、こんな状況になってもキスを待ち続けている詩音を抱え上げ、慌ててベッドの陰に退避する。
安全圏から魅音の様子をみると……。

「げっ!? マジかよ……、あのエアガンを使うつもりか……」

魅音は右手にホルスターから引き抜いたエアガンを持っている……だけでなく、左手にもエアガンを装備している。
一体どこに隠し持ってたんだ……?


529 名前:羅針盤(5/5) mailto:sage [2008/01/26(土) 22:23:30 ID:O/z2/MSv]
「詩音に圭ちゃああああん!!? 大人しく出てきなさい!! おじさん、全然怒ってないからさァ!!!」

……血走った眼で何を言ってやがる。
ありゃあ、のこのこ出てきたら蜂の巣にしてやろうってツラだ。

「……なんか大変なことになってますね」
「お、やっと正気に戻ったか」
「どうせ圭ちゃんのせいで怒っているんですよね? 早くなんとかしてください」
「なんとかって言われても……どうすりゃいいんだよ?」
「お姉って単純だから。圭ちゃんがキスでもしてあげれば、すぐに機嫌を直すと思います」
「はぁ?! な、なんで俺が……」
「それなら他にいい方法でもあるっていうんですか?」
「い、いや、無いけどさ。でも、だからって……そんな……」
「あぁもう!! じゃあいいですよ。私がやりますから」
「は? ……あ、おい!!?」

詩音はベッドの陰から飛び出し、魅音に向かって突進する!
当然、魅音がそれに気づかないはずはない。

「詩音!? よく出てきたね、いい度胸……んんんっ??!」

俺は目の前で繰り広げられている光景に唖然とした……。
し、詩音のヤツ……魅音にキスしてやがる!!?
魅音は、予想外の攻撃に両腕をバタつかせている。
慌ててエアガンを放り出し、詩音を引き離そうと抵抗するが……。
既に、詩音によって口の中をぐちゃぐちゃにかき回されているためか、身体に力が入らないようだ。
魅音の声にならない悲鳴が、段々と高く細くなっていく……。
……俺、いつもあんなことされてるのかよ。
どうりで詩音のキスに弱いわけだよ。
あんなの、口で強姦してるようなもんじゃないか……!
詩音は、魅音が腰砕けになり、へたり込みそうになっても許してはくれない。
魅音の声が完全に途絶え、抵抗する気力さえなくなったところで、ようやく解放した。
床に崩れ落ち、呆然としている魅音に、詩音が抑えた声で語りかける……。

「……お姉。これに懲りたら、二度と私や圭ちゃんに危害を加えようなんて考えないでくださいね」
「…………あ…………ぁ、……」
「今度こんなマネをしたら…………もっと気持ちよくしてあげますからね……?」
「ふ、……ふわぁああぁあああんんっ!! 圭ちゃああぁああん!!!」

魅音は、泣きじゃくりながら俺の胸に飛び込んできた。
……可哀想に。
実の妹にあんなことをされれば、誰だってショックを受けるだろう。
……魅音は俺にしがみつき、ガタガタと震えている。

「み、魅音……? 大丈夫か……?」
「えぐっ、うっく……ううぅ……」
「……だいぶ反省してるみたいですね」

詩音はベッドの上で仁王立ちし、俺と魅音を見下ろしている……。

「詩音……。もう許してやれよ。……こんなに怯えてる魅音なんて、初めて見るぞ」
「……そうですね。それじゃ、お姉も従順になったことですし。そろそろ始めましょうか」
「あ、あぁ……。……始める? ……えっと、何の話だったっけ」
「3Pです」
「…………さ……。……す、するかぁああぁああああッッ!!!!」


530 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/26(土) 23:00:03 ID:3tfbOVXA]
詩音の すごい 口レイプ吹いたw

これはいい、GJ!

531 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/26(土) 23:50:42 ID:nkriV88r]
圭一死ねええええ!! だがGJ!!

532 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/27(日) 03:40:08 ID:tPvGwbJ9]
嗚呼、欲情煮詰まっている
GJ

533 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/27(日) 10:46:52 ID:46Bc9dVC]
>>629
久々の神SSをありがとう

534 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/27(日) 11:41:32 ID:ZgoC05z/]
>>529
GJ。難しいだろうが、いつかは3P見たいんだぜ。

そして>>629に期待。

535 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/27(日) 14:33:14 ID:46Bc9dVC]
>>533
(´・ω・`)ショボーン

536 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/27(日) 15:07:01 ID:rts09N3q]
>>535
どんまい

537 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/27(日) 21:00:42 ID:FaJXCcwZ]
魅音のスカ●ロSSを希望。できれば羞恥に悶える奴を



538 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/27(日) 21:01:55 ID:lGKBGUFo]
魅音が漏らすssきぼんぬ

539 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/27(日) 21:03:56 ID:FaJXCcwZ]
>>538
いいね 圭一に見られてしまうのかw

540 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/27(日) 21:11:52 ID:xmGP6w4d]
このスレ内で既出な件

541 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/28(月) 05:19:47 ID:xYwajNfv]
山狗でスカトロ羞恥魅音ってなかなかいいね

542 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/28(月) 18:54:52 ID:GRsz4X+6]
保管庫の方に随分と鬼畜な作品が投稿されてるな


543 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/28(月) 20:01:10 ID:A109kvMr]
性格が変わりすぎてる

544 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/28(月) 20:50:43 ID:gi8HO/kY]
知恵は原作では敬語しかつかってないからな。
他は想像できないってのはまあわかる

545 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/28(月) 21:15:58 ID:ffSirccs]
>>542ほんとだ。作者さんは、鬼畜な内容だから配慮して、保管庫に直接投下したのかな?
せっかく投下したなら、スレでも報告して欲しい。

それにしても濃い内容だな……。
作者見てるか?続き期待してますぜ!


546 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/28(月) 22:29:49 ID:lotl8Gks]
難癖厨が湧くから鬼畜を投下しづらいんじゃないの?
最近は角煮でも同人誌の趣向が合わないからとうだうだ文句言ってる乞食がいるしね。

547 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/28(月) 22:33:35 ID:l3FNJWgi]
羽入が村人全員に犯される話ヨロ



548 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:29:23 ID:EKscFvFU]
皆さん御久し振りです。
ようやく続きが完成したので投下します。
良かったら読んでやってください。
では次レスから投下します。

549 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:30:11 ID:EKscFvFU]
[ありがとう。]第五部『言葉よりも・・・』

「圭ちゃんはスク水って好きですか?」
「は?・・・まあ好きか嫌いかで言うなら、好きだな」
と、唐突な質問をしてきた私に、圭ちゃんは不思議そうな顔で答えた。
「そうですか。じゃあ、もし私がスク水を着たら似合うと思いますか?」
「そりゃあ、似合うに違いないさ。詩音の白い肌に紺のスク水のコントラストの組み合わせるは凄い破壊力を秘めている筈だからな」
そうなんだろうか?よく分らないけど、食い付きは悪くないみたいだ。そこで聞いてみた
「・・・スク水姿見てみたいですか?」
「見たい!」
「正直でよろしい☆じゃあ着替えて来ますね。覗いたら駄目ですよ」
私はクローゼットの中から件のブツを取り出して、脱衣所に向かった。ちなみにこんな事を言い出したのには理由がある。
『嫉妬』である
昨日、部活で珍しくお姉がビリだった。
そして罰ゲームで『スク水を着て縄跳び50回』をしていたのだが、腹が立つ事に圭ちゃんが、それを鼻の下を伸ばして見ていたのである。
そりゃあ圭ちゃんも男の子なんだから仕方無いとは思うけど、私の目の前で他の女に目を奪われているのを見るのは嫌だ。



550 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:32:15 ID:EKscFvFU]
つまり圭ちゃんには私だけを見ていて欲しいのだ。今以上に。
圭ちゃんがお姉のスク水姿に鼻を伸ばしていたのなら、それを上回るスク水姿を私が見せれば良いのだ。
そして私がクローゼットから持って来たのは、ルーチアで水泳の時間で使っていた代物である。ちなみに普通のスク水とは違い左胸にルーチアの校章が入っている。
・・・入るかな?
最後に着たのは二年程前だったか、とりあえず試してみよう。
私は寝間着代わりのYシャツを脱いで、スク水に足を通し上に持ち上げた。意外にも胸の下まではすんなりと入ったので安心した。でも、やっぱりサイズが小さい。
問題はここからだ。胸が入るか・・・片側から試してみる事にする。
左腕に肩紐を通して無理矢理肩まで上げ、何とか胸を収める事に成功した。だが右側が入るかは分らない。いや、その前に股に水着が食い込んで少し変な気持ちになる。
続いて右側の肩紐に腕を通して肩まで上げようとするが入らない。ここまで来たら無理にでも着たくなるものだ。私は手に力を込めて肩紐を引っ張った。
「ひぅっ!!」
その瞬間、下半身に強い刺激が走り、私は堪らず床にへたりこんだ。

551 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:33:10 ID:EKscFvFU]
「はあはあ」
生地に伸縮性があるとは言っても限度がある。小さいサイズのものを着ようと無理をすればスク水の構造上、両肩と股に生地が食い込むのは当たり前だ。
ともかく着れたので結果オーライだ。股に食い込んだ水着を直して、立ち上がり体を軽く動かしてみる。
うん。多分大丈夫だ。難点があるとすれば、体を動かすと徐々に股間に水着が食い込んでくるのと、胸が少し苦しい事くらいだろう。
どうせすぐに脱がされる事になるだろうから問題無い。水着に収まらずはみ出た胸をスク水の中に押し込んだ後、鏡を見てみると我ながら扇情的な格好だと思う。
サイズの小さなスク水が身体のラインを綺麗に浮かび上がらせており、特に胸元は凄い。上手く言えないけど、寄せて上げてって感じである。
これなら圭ちゃんもメロメロな筈だ。うん違いない。
私はYシャツを持って脱衣所を出た。そしてドアをノックした。
コンコン
ドアを少しだけ開けて、身体を壁に隠して顔だけを出して部屋の中を覗き見る。
「圭ちゃん。着替えてきましたよ」
「おう。てか何で中に入って来ないんだ?」
「そりゃあ焦らす為に決まってるじゃないですか♪」



552 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:33:47 ID:EKscFvFU]
「焦らすって・・・。そんな事言わずに見せてくれよ」
と、圭ちゃんが言って目をウルウルさせて私を見てくる。
普通に見せても面白くないし、昨日のお姉のスク水姿に勝つには今一つ押しに欠ける気がしないでもない。そうだ、良い事思いついた。
私は素直に部屋の中に入って、後ろ手でドアを閉めて言った。
「どうですか圭ちゃん。詩音ちゃんのスク水姿は?」
「こ、これは・・・!すげぇ!うん!堪りません!」
興奮気味な圭ちゃんの反応に少し満足した私は、圭ちゃんの目の前に座った。
「し、詩音っ!」
そう言って圭ちゃんが私の胸に手を伸ばしてくる。予想通りだ。
パシッ!
私は圭ちゃんの手を軽く叩いて払い除けた。「え・・・?」
圭ちゃんが何が起こったのか分らないという顔で私を見る。ちなみに触られたくないから手を払い除けた訳では無い。
「圭ちゃん〜。まだ触っちゃ駄目です。そんな節操の無い事をしたら怒っちゃいますよ?」
「おっと!ちなみに私が触って良いって言う前に手を出したら、当分Hさせてあげませんから。ねっ?」
またもや伸びて来た圭ちゃんの手を避けて私はニッコリ笑って、そう言った。



553 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:34:16 ID:EKscFvFU]
「生殺しかよ!触らせてくれたって良いじゃねぇかよ!」
圭ちゃんがムッとした顔で抗議してくる。
「ま だ 駄 目 で す。Hしたくないって言うんなら別ですけどね」
「はあ・・・。それは困るから大人しく従っておくよ。」
「フフッ♪良い子にして頑張ったら御褒美あげますから、ちょっとの間だけ我慢してください」
私は立ち上がり、再度クローゼットに向かい、圭ちゃんに背を向けて語りかける。
「圭ちゃんは、ニーソックスとハイソックス。どっちが好みですか?」
「・・・ニーソックス」
ちょっと不貞腐れた声で圭ちゃんが言った。こういう子供っぽい所が可愛いかったりもする。ちょっとキュン☆キュン☆しながら黒いニーソックスを手に取ってベッドに腰掛け、ニーソックスを履きながら言った。
「実は、このスク水かなりサイズが小さいんですよねぇ〜。オッパイが圧迫されて少し苦しいし、アソコに水着が食い込んで変な気持ちになっちゃうんですよ〜」
「そ、そうか。大変だな」
冷静を装った感じで言っているが、私の胸や下半身にチラチラと視線を向けているのが分る。スケベめ、どうせ見るなら堂々とするべきだ。



554 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:35:03 ID:EKscFvFU]
ちなみに先程思い付いた『良い事』とは、ギリギリまで焦らして意地悪してやろう。という単純だけど地味に辛いものである。
「ほ〜ら見てください。絶対領域ですよ〜」
圭ちゃんが以前熱く語っていた『萌え』の美学なる物をうろ覚えだが、わざわざ口に出してアピールする。
「違うっ!絶対領域とはサイハイソックス+ミニスカートの神器が揃って初めて発動するんだ!そもそもサイハイソックスとはニー・・・もがっ!!」
私は慌てて圭ちゃんの口を塞ぐ。『口先の魔術師』を発動されたら困る。危なかった。
「細かい所は気にしちゃ負けです。スク水とニーソックスの組み合わせでも良いじゃないですか。そこらへんの詳しい所は同好の人と語ってください」
「ああ。だが、これは絶対領域では無い事だけは譲れねぇぞ」
「それで良いですから、落ち着いてください。それはさておき、どうですか。似合ってますか?」
「俺の予想通りだよ。やっぱり詩音は何を着たって可愛いぜ!」
悪い気はしない。いや、凄く嬉しい。よし、本題に移るか。
「じゃあ・・・お姉と私。どっちの方がスク水が似合ってますか?」



555 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:35:44 ID:EKscFvFU]
「ん?・・・ああ〜!ようやく解ったぜ。詩音アレか?急にスク水を着るって言い出したのって、昨日の魅音の罰ゲームが原因か?」
ニヤリと笑いながら圭ちゃんが聞いてくる。デリカシーの無い奴め、こういう時は解ってても黙っておくべきだと思う。
「・・・だって昨日、圭ちゃんがお姉の事を鼻の下を伸ばして見てたし。ああいうのって酷くないですか?私、凄く傷ついちゃいました」
声のトーンを落として言って私は顔を伏せる。やり過ぎかも知れないが、ニブちんの圭ちゃんに私の想いを伝えるには、このくらいが丁度良い。
「あ〜そのっ!・・・詩音の方が似合ってるぜ!うん!凄くスタイル良いし、いつもの詩音の格好とは違って胸がドキドキしちまうよ!」
私の姿を見て、ちょっと焦り気味に圭ちゃんが私のスク水を褒めてくれる。
そして沈黙が訪れる。私が何も反応しないのを見て、圭ちゃんは何か言おうと口を開いては閉じを二、三度繰り返した後、申し訳無さそうな顔でこちらを見ながら言った。
「・・・ごめん。詩音が傷つくのも当たり前だよな。その・・・ごめんなさい・・・」
シュンとした顔で圭ちゃんが消え入りそうな声で謝る。・・・やり過ぎたか?



556 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:36:43 ID:EKscFvFU]
今さら
『嘘ですよ〜☆圭ちゃん引っ掛かりましたね〜☆』
とかは言えない。そんな事を言ったら圭ちゃんは怒るかも知れない。私はお姉と違って空気位読める。
さて、どうしよう・・・。
こうなったら出た所勝負で行くか。
「他の人を見るなとは言いません。けど私の前では、あんな事しちゃ嫌です」
と言って立ち上がって圭ちゃんの所に行って腰を屈める。
そして両手を圭ちゃんの頬に添えて額同士を合せて言った。
「それだけ解ってくれたら良いです」
「・・・解った」
「じゃあ、これでこの話は終りです☆湿っぽい雰囲気は嫌いですから・・・ほら圭ちゃん!こっちに来てください!」
私は微笑みながら圭ちゃんの手を取ってベッドに引っ張って行く。
『ゴメンね圭ちゃん。このお詫びは近い内にするから』
心の中で謝りつつ、圭ちゃんをベッドの上に座らせ、その後ろに自分が座り後ろから抱き付き、耳元で甘い声で囁いた。
「頑張った圭ちゃんに御褒美あげちゃいます。おっぱいでおちん〇んを挟んでゴシゴシしちゃいましょうか?それとも、お手々の方が良いですか?」
「・・・それって俺が選んで良いのか?」
さっきよりは、ちょっと元気な声で圭ちゃんが聞いてきた。



557 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:37:24 ID:EKscFvFU]
「良いですよ・・・。何でもしてあげますから言ってみてください」
「じゃあ胸でしてもらおうかな」
「圭ちゃんも好きですね〜。じゃあ、ちょっと失礼します」
私は圭ちゃんの前に移動して、寝間着の上からオットセイを擦り始めた。
「いつもより大きくなってる気がするんですけど、気のせいですかねぇ〜」
「う・・・。詩音の格好があまりにもエロすぎるのが悪いんだよ。そんなん見たら興奮しちまうのは当然だろ」
赤面しつつ答える圭ちゃんを上目遣いで見つつ、私は寝間着を下着ごと膝まで下げオットセイを口に含む。
「あむ・・・んちゅっ・・・んん」
根元まで咥えて舌を這わせながら唾液をオットセイ全体に絡ませていく。
「う・・・あ・・・ああ」
ねっとりと焦らすかの様な動きに圭ちゃんが気持ち良さそうな声を漏らしているのを聞きながら、口を前後に動かす。数分の間これを続けた後、私はオットセイから口を離した。
「あ・・・」
名残惜しそうな声を漏らす圭ちゃんを見ながら私は肩紐を滑らせる様にして下げて胸を露出させる。
胸を両手で包み込んで谷間に唾液を垂らして、よく馴染ませた。
そして圭ちゃん寝かせ寝間着を下着ごと足から引き抜く。





558 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:37:56 ID:EKscFvFU]
膝の上に圭ちゃんのお尻の乗せて足を少し開かせた。
「圭ちゃんのだ〜い好きな、オッパイマ〇コですよ〜」
そう言って胸でオットセイを挟んで少しづつ上体を沈ませていく。
「あ・・・うあ!す、すげぇ!」
胸の中にオットセイが全て飲み込まれ、谷間からオットセイの頭が少しだけ覗く。
ぬちゅぬちゅ
胸を包み込む力を強くして上下に強弱を付けながら動かしていくと、その動きに合わせる様にオットセイがヒクヒクと震える。
「し、詩音っ!おあっ!もっと速く動かしてくれっ!!うあっ!」
言われた通りに動きを速くすると、よっぽど気持ち良いのだろうか自分からも腰を動かし始めた。
「そんなに気持ち良いんですかぁ?まだ始めたばかりなのにおちん〇んがヒクヒクしてますよ」
「はあはあ!き、気持ち良いっ!!すぐにイッちまいそうだ!」
「我慢しなくても良いですよ!ほらほらっ!!」
さらに動きを激しくして限界へと導こうとすると、圭ちゃんが快楽から逃れようと腰を引く。それを見て私は、両脇で足をガッチリと挟み込んで身体を深く圭ちゃんの下に割り込ませて動けない様にした。
「逃がしませんよ圭ちゃん♪さあ〜早くスッキリしちゃいましょう♪」



559 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:38:25 ID:EKscFvFU]
段々楽しくなってきた私は、声を弾ませながら攻め続ける。
「ああっ!!ちょっ!や、やめ!!うあっ!!」
圭ちゃんが身を捩らせると胸の中でオットセイが暴れ、私も気持ち良くなってくる。
「あんっ!そんなに暴れたらっ!私も気持ち良くなってきちゃうじゃないですか!」
「も、もう無理っ!!あ、あぐっ!!あっああっ!!!」
「きゃっ!」
勢い良く射精され、顔にまで飛んで来たので驚いてしまった。
射精し終わるまで胸で優しく擦りつづけ、次第にオットセイがヒクヒクと微かに痙攣し始めるのを胸の中で確認した私は、圭ちゃんに行なっていた拘束を解除する。
「はあはあ・・・っはあ。詩音・・・やり過ぎだろ」
右手で顔を覆い、ちょっと弱々しい声で圭ちゃんが呟く。
そんな可愛い反応を見た私は思わずニヤリと笑ってしまうのを感じつつ、顔に付いた精液を指で掬いながら言った。
「だって〜毎回胸でしてあげたら、すぐにイッちゃうから面白くて面白くて・・・けど逃げようとした圭ちゃんも悪いんですよ〜」
精液を口に含んで唾液と混ぜ合わせて飲み込み、次に自分の胸に舌を這わせて精液を舐め取って、同じ様に口の中で咀嚼して飲み込む。



560 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:39:08 ID:EKscFvFU]
初めは苦手だった精液も馴れれば、何故か美味しく感じてしまうから不思議だ。
「言い返せない自分が悲しいぜ」
と言って圭ちゃんが起き上がり私を優しく押し倒す。
「けど詩音に気持ち良くして貰って嬉しいっていう気持ちの方が勝っているから気にならねぇ。次は俺が詩音を気持ち良くさせる番だな」
「まだ触って良いなんて言ってませんよ?けど・・・今言ってくれた言葉が嬉しいから良いです。・・・たくさん気持ち良くしてください」
「ああ!任せとけ!じゃあ、まずは・・・」
圭ちゃんの顔が近付いてく・・・あれ?
あと数センチで唇が触れるという所で圭ちゃんが動きを止めた。
「と、思ったけど詩音からキスして貰いたいなぁ」
ちょっと呆れつつも、冗談が言える位には元気になった圭ちゃんにホッとした。
「もう・・・」
私は圭ちゃんの首に腕を回して顔を近付け唇を重ねる。
「ん・・・んふぅ・・・ちゅ」
舌を絡ませ合いながら圭ちゃんの手を秘部へと導く。スク水を着た時から刺激を受け続けたので疼いて仕方が無い。
「んんっ・・・」
圭ちゃんが水着の上から割れ目に沿って優しく愛撫してくれる。私は身体の力を抜いて甘い刺激に身を委ねた。



561 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:39:42 ID:EKscFvFU]
「凄い濡れ方してんな。スク水までグッショリと・・・詩音はいやらしいなぁ〜おい」
と、私の唇から口を離して、圭ちゃんが耳元で囁く。
「んぅ・・・だって、はあ・・・水着が食い込んで・・・んんっ!あっ!」
言い訳は聞かないとばかりに、クリトリスを強めに摘まれる。私は堪らず首に回した腕に力を込めて抱き付き身を捩る。
「あっ!あっ!ら、らめぇ!そんなに強くしたらぁっ!あうっ!はひっ!!」
クリトリスばかり執拗に刺激され気が狂いそうになる。快楽から逃れようとしても身体を組伏されていては、なす術は無い。
「へっ!さっきのお返しだ!オマケを付けて返してやるよ!」
「あうっ!やぁ!!あっ!あっ!」
胸に圭ちゃんが荒々しく吸い付き、歯で甘噛みしてくる。頭の中がグチャグチャになって何も考えられない・・・。
「ひぃっ!!あぐっ!はあん!!あっ!!ああっ!らめぇっ!らめぇぇっ!!!!」
言葉とは裏腹に私は、腰を圭ちゃんの手の方に押しつけながら果てた。
「は・・・ああ・・・」肩で息をしながら、圭ちゃんの頭を胸に抱き寄せて余韻を味わう。そして胸にまだ吸い付いている圭ちゃんの頭を撫でてあやしてやる。



562 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:40:13 ID:EKscFvFU]
「はあはあ・・・そんなにオッパイに吸い付いたら乳首が荒れて痛くなっちゃいます・・・」
そう言うと圭ちゃんがチラッと私を見て口を離した。
「いいじゃねぇか減るもんじゃ無いし。それより見てみろよ、手がビショビショになっちまったぜ」
と言って愛撫していた手を私に見せて羞恥心を煽ってくる。私は顔を背けて小さな声で言った。
「わ、わざわざ見せなくても良いです・・・本当、意地悪なんですから」
顔から火が出そうな程恥ずかしい。
「ところで少し聞きたいんだが、なんでニーソを履いたんだ?足で何かしてくれるのか?」
「『服は脱がしても靴下は脱がすな!』って言ってたじゃないですか・・・だから履いてみただけです。深い意味はありません」
私は圭ちゃんの身体の下から抜け出し、横に座って言った。そう深い意味は無いのだ、足でナニをするために履いた訳では無い。
「なんだ・・・俺はてっきり足で色々してくれるのかと思ったぜ。期待してたのに・・・」
大袈裟な位落胆した顔で圭ちゃんが言って私を困らせる。絶対反応を楽しもうとしている。頭では分かってはいても私は圭ちゃんの、この表情に弱い。
足でナニってのは今日の所は勘弁してもらおう。



563 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:41:02 ID:EKscFvFU]
「あ〜・・・その、また今度で良ければ、足でしてあげますから落込まないでください。ねっ?」
「・・・今度って何時?」
「近い内ってことで」
ニヤリと笑って圭ちゃんが顔を上げて口を開く。
「そうかそうか!じゃあ期待して待っとくぜ!」
はあ・・・やっぱり私は圭ちゃんに甘いのだろうか。まあ良いや、それで圭ちゃんが喜んでくれるなら。
「ねぇ圭ちゃん、そろそろ続きしませんか、身体が冷えてきたんで暖めて欲しいです」
掛け布団を身体に掛け手招きして、おねだりすると圭ちゃんが起き上がって私を後ろから抱き締めて言った。
「その前にスク水の触り心地を堪能させてくれよ。それからでも遅く無いだろ」
「ん。可愛がってやってくださいね」
掛け布団を胸元まで上げて圭ちゃんの身体にもたれ掛かる。
「このスベスベな触り心地が良いよな、そして身体にピッタリ張り付いた感じとか、スク水最高!」
私の全身をやらしい手付きでまさぐって嬉しそうに感想を言う圭ちゃん。この顔を見れただけでもスク水を着て良かったと思える。
十分程経ち、圭ちゃんの手が下腹部の水抜きの切れ目の中に入ってくる。
「ん・・・ふぁ」



564 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:41:39 ID:EKscFvFU]
「こっちもツルツルで新鮮だな・・・っと、もう準備は出来てるみたいだし、そろそろ・・・」
陰毛を剃ったので、触られると少しくすぐったいけど、指の感触が直に感じられて良いかもしれない。
圭ちゃんに促され、私はその場に寝転がり足を開く。
スク水の股の部分を横にずらされ、オットセイが私の中に入ってきた。やっぱり、いつもより大きい気がする。「あ・・・はふ」
私はシーツを握り締めて、身体の疼きに耐える。
「は・・・今日の詩音はいつも以上に色っぽいぜ。俺、今凄くドキドキしてる」
「んん・・・私もです」
圭ちゃんの寝間着のボタンを外して脱がせてベッドの下に落とした。今日は色々な事をしてもらって、私もドキドキしているのだ。
圭ちゃんと一緒に居るだけで毎日が楽しいし、新しい発見の連続であると言った方が適切かもしれない。
皆には見せない、圭ちゃんの別の一面を私だけが独占できる。だから私も圭ちゃんにだけは、本当の私の姿を見て欲しいのだ。
「あっ!あっ!お、奥に当たってっ!あっ!気持ちっ!良いです!ひぁっ!」
圭ちゃんの指がクリトリスを押さえ付けてぐりぐりと圧迫する。これは反則だ、気持ち良過ぎる。



565 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:42:10 ID:EKscFvFU]
「う・・・!凄い締め付けられる!やべぇ!」
圭ちゃんも保たないと思ったのか指を離して、私の身体を動かして横向きにし片足を思い切り持ち上げられた。。
「いやぁ!あっ!け、圭ちゃん!こんな格好恥ずかしい!あっ!ああっ!あん!」
「ふぅっ!嘘付け!自分から腰振りまくってるじゃねぇかよ!はぁ!」
「ああっ〜!だってぇ!ひぃっ!」
小刻みに、それでいて力強くオットセイを打ち込まれて、子宮を揺すぶられる。
恥ずかしい体位で愛されている。
その両方が合わさって、気持ちが高ぶっているのだろう。羞恥と快楽を私は自分の指を噛んで耐える。
「んぅ!んっ!んっ!」
そうでもしないと頭がどうにかなってしまいそうだから。
「もっと詩音の可愛い鳴き声を聞かせてくれよ」
私の足を持ち上げていた手を離して、圭ちゃんが後ろから私を抱き締めて耳元で囁く。
そして私の口から指を離させて、手を繋いでくれた。
「あっ!はぅ!あっ!あんっ!」
私は指を絡ませて強く握り返す。この手を離したく無いから・・・離したら不安になってしまいそうだから。
「圭ちゃんっ!圭ちゃんっ!ふあぁっ!!」
私は愛しい人の名前を呼びながら身悶えする。



566 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:42:41 ID:EKscFvFU]
「好きっ!!圭ちゃんっ!もっと!あっ!ああっ!」
深い挿入感は無いけど、私は正常位の次にこの体位が好き。
圭ちゃんの腕に抱かれて愛して貰える体位だからだ。
「わ、私もうっ!駄目です!はぁ!あっ!イッてもっ!イッても良いですかっ!!あんっ!!」
「はあはあ・・・!詩音がイク所見ていてやるからさっ!良いぜ!イッちまえよ!」
私の身体をゾクゾクとした震えが駆け巡る。好きな人に絶頂を迎えさせて貰える喜びの震えが・・・。
圭ちゃんが空いている片手で胸を優しく揉みしだき、私が絶頂を迎えるのを手伝ってくれる。
「あっ!ああっ!あっっっ!!!」
私は身を竦ませ登り詰める、それでも圭ちゃんは動くのを止めてくれない。
「詩音の中、堪らない位絡み付いてくるぜ!腰が抜けそう・・・!はあ・・・!あ!」
むしろ夢中になって腰を打ち付けてくる。
「あっ!ら、らめぇ!ああっ!!」
刺激に対して敏感になっている身体は、少しの刺激だけでも絶頂を迎えてしまう。
「はぁん!!あん!!」
二度、三度。立て続けに何度も絶頂を迎え身体に力が入らない。
そうこうする内に圭ちゃんが動くのを止めて、私の身体を起こして四つん這いにさせる。



567 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:43:13 ID:EKscFvFU]
「はっ!はあっはあっ!」
私は空気を求めて喘ぐ。しかしそんな暇は無いとばかりに圭ちゃんが再度腰を激しく動かし始めた。
「あうっ!!あっっ!!ま、まだっ!!んぐっ!動いたらぁっ!!ひぅっ!!」
私はカラカラに渇いた喉で叫ぶ。
だが圭ちゃんは聞こえて無いのか私の奥をオットセイで突き上げてくる。
力の入らない手でシーツを握り締めて私は鳴く事しか出来なかった。
「ああっ!!も、もう許しっ!てぇくださいっ!!あうっ!!アソコが壊れるちゃいま・・・すっ!!っ!?かはっ!!」
髪を振り乱して許しを乞う私に、追い討ちを掛けるかの様に圭ちゃんがお腹を手で押さえ付けて圧迫してきた。
「あぐっ!!!あはぁっ!!んうっ〜!?」
「はあはあ・・・!んっ!!気持ち良いか詩音・・・!!」
手で圧迫されている事で、膣壁と膀胱をオットセイで擦り付けられる。この二点責めで私の意識が一瞬飛んでしまう。しかし次の瞬間には凄まじい快感で意識が戻る。
「あへぁっ!!あっ!!あっっ!!」
もう何度絶頂を迎えたのかすら解らない。
いや絶頂に達している状態が続いている。これでは気がおかしくなってしまいそうだ。





568 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:43:47 ID:EKscFvFU]
「し、詩音っ!イクぞっ!は・・・!」
ラストスパートに入った圭ちゃんが腰を打ち付ける様に動き、膣内でオットセイがヒクヒクと痙攣するのを感じた。
「あん!!!ああっ!!ああっ!!」
「くっ!!はあ・・・!!」
私の中からオットセイが素早く引き抜かれ、お尻の上に射精された所で私は目の前が真っ白になるのを感じて意識を失った・・・。
.
.
「圭ちゃん・・・私を悶え殺す気ですか?ずっとイキっぱなしで死ぬかと思いました」
「あはは!悪い悪い!気持ち良過ぎて我を忘れてたぜ!」
気が付くと、私はベッドの上で潰れたカエルの様に突っ伏していた。ふらつく身体で起き上がり、圭ちゃんの額にデコピンを三発かまして現在に至る。
「・・・蹴りますよ?」
悪びれた様子も無くヘラヘラ笑っている圭ちゃんを見ていると、蹴り倒したくなってしまう。
「ごめんごめん!そんなに怒るなって〜!」
「はあ・・・。まあ良いです。怒る気も失せました」
やたらテンションが高くなっている圭ちゃんを見ていると、どうでも良くなる。
それにしても、さっきの圭ちゃんは凄かったな・・・うん。凄かった。
「本当っ〜〜っに!悪いおちん〇んですね!」



569 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:44:23 ID:EKscFvFU]
そう言って、小さくなって可愛いオットセイを鷲掴みにしてイジり倒す事にした。
「ちょっ・・・!急に何し始めてんだよ!」
「見ての通りです!悪さばかりするおちん〇んを懲らしめてるんですよ!」
皮を引っ張ってみたり、オットセイの頭を撫でたりと色々していると段々大きくなってくる。
「懲らしめるってか喜ばせているだけだと思うぞ」
と満面の笑みを浮かべて圭ちゃんが言う。
「はいお終い!」
圭ちゃんに抱き付いて、そのまま押し倒し胸に顔を埋める。そして頬を擦り寄せて呟く。
「早いですよね、私達が付き合い始めて三ヶ月も経っちゃいました。あっという間に時間が過ぎた気がします」
「そうだな。でも、あと何ヶ月かしたら詩音も高校生か・・・会える時間も少なくなるんだろうな」
と、寂しそうに圭ちゃんが言った。
「まあ、こればっかりは仕方無いです。出来るだけ時間は作る様にするんで、そんな顔しないでください」
「そう言ってくれると助かるよ。それよりも学校で詩音が他の男に言い寄られないか心配だぜ」
「大丈夫です☆そんな奴が居たらスタンガンでノックアウトしちゃいますから」
私は握り拳を作って圭ちゃんに見せながら答える。



570 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:44:49 ID:EKscFvFU]
「詩音なら本当にやりかねないな・・・。けど、そんな事はさせないぞ」
「と、言いますと?」
「詩音がピンチになったら俺が駆け付けて、そいつらをぶっ倒してやるぜ!俺の女に手を出すな!って感じで」
本音を言うなら、園崎の娘に手を出して来る奴なんて居ないと思う。
・・・けど、こういう事を言ってくれて嬉しかったりする。圭ちゃんはデリカシーが無くて、スケベだ。
でも凄く面白くて、優しくて、私の心に潤いを与えてくれる自慢の彼氏。
悟史君に振られて落込んでいたあの日、もし圭ちゃんが居なかったら、絶対まだショックから立ち直っていなかっただろう。
圭ちゃんの優しさに救われた。笑顔に癒された。そしてこれからも・・・。
大好きって言葉は言いすぎると安っぽくなってしまう。でも言ってくれないと不安になるし、言ってあげないと不安にさせてしまうだろう。
だから、私は口で言うより行動で示す。圭ちゃんに、それが伝わるかは解らないけど。
ずっと一緒に居たいから、あまり言わないだけ。
ともかく圭ちゃんの、その気持ちだけでも受け取っておこう。
私は、とびっきりの笑顔で圭ちゃんに言った。
「ありがとう。」
ってね。


終り。


571 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/01/29(火) 14:46:58 ID:EKscFvFU]
以上です。
投下に間が空いてしまって申し訳無い。
次はレナ物を書きます。
完成したら来ますんで、良かったら次の作品も読んでやってください。
では
ノシ

572 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/29(火) 16:22:31 ID:X66JHYeM]
遂に完結かー。GJです!

573 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/29(火) 19:15:46 ID:pz+lQtuK]
お疲れ様でしたー
次の作品楽しみにしてます

574 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/01(金) 10:43:15 ID:mUU1KSbh]
保管庫に投下されてたチエルミシリーズ、実にたまらん
知恵と梨花だけでなく、部活メンバー全員奴隷にしてほしいぐらいだ!

575 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/01(金) 15:56:18 ID:1aTlNq6U]
>>571
お疲れ様!
二人の関係になんつうか、愛情が溢れてるって感じがして良い!
エロパロだって言うのに幸せな気持ちになれた方がデカイよw

576 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/02(土) 18:31:11 ID:Un+UrXZ2]
過疎ったな

577 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/02(土) 19:26:38 ID:yauyTLne]
どうしようか



578 名前:名無しさん@ピンキー [2008/02/02(土) 20:56:15 ID:8Hjd7I8U]
じゃあ、皆の好きなカップリングについて語ろうか

579 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/02(土) 21:09:51 ID:zbCdBOlz]
圭羽

580 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/02(土) 21:16:03 ID:T6U499t1]
せっかくだから俺も圭羽

581 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/02(土) 21:17:48 ID:Gi3AU17x]
圭魅と圭レナ

582 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/02(土) 21:20:34 ID:GPjyodoo]
魅詩

百合厨自重?……サーセンw

583 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/02(土) 21:21:38 ID:C11uxqTR]
北条兄妹

584 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/02(土) 21:22:17 ID:fGGoMTSJ]
レナ沙都子やな
レナが沙都子を思って詩音の代わりにねーねーになる話をきぼんぬ

585 名前:名無しさん@ピンキー [2008/02/02(土) 21:52:19 ID:NfbXwJaG]
圭黒梨

586 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:06:04 ID:0ioQAGGJ]
保守代わりに新作投下します。

前作wikiにupしてくれた方ありがとうございます。大変感謝しております。
又、感想を下さった方ありがとうございます。大変励みになっています。

ところで、今回はグロくは無いのですが、人によってはオットセイに痛みを感じたり、タマタマが竦むあがる方が居られるやも知れませんので、予めご了承ください。
では次レスから投下しますので、よろしかったら読んでやってください。


587 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:06:58 ID:0ioQAGGJ]
[れなぱん!(1)]

眠れない・・・。
「はあ・・・」
私は枕元に置いた目覚まし時計を見て溜息を吐く。
午前一時を回っても睡魔が襲ってこないのだ。
いっその事、ずっと起きておこうか?学校が辛いだろうけど、今から寝れたとしても五時間寝れるかどうか。最低でも六時には起きて朝食とお弁当の準備をしないといけないから。
寝過ごして遅刻なんかしたら圭一君や魅ぃちゃんに迷惑を掛けてしまうだろう。
うん。やっぱり起きておこう。
そう決めた私は頭の中で圭一君の事を夢想する。
圭一君・・・。私の大好きな人。
いつから彼に恋してしまったのだろう。気が付いたら目で圭一君の事を追ってしまっている自分が居た。
ちょっと意地悪で鈍感。けど、優しくて面白い事を言って皆を笑顔にしてくれる。だから私は毎日が楽しい、圭一君が転校してくる前よりも楽しいかもしれない。
日に日に私の中で圭一君への想いが大きくなっていき、彼の事を想って眠れない日もある。そして・・・圭一君に抱かれる妄想をして、ほてった身体を自分で慰めてしまう事も多くなってしまうのは自然の流れだった。





588 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:10:35 ID:0ioQAGGJ]
初めは些細な切っ掛けだった。
その日、眠れず圭一君の事ばかり考えて悶々としていた私は、熱くなった身体を冷やそうと、ベッドの脇に置いてあった抱き枕に足を絡ませて強く抱き締めた。
その瞬間身体に電気が走った様な気持ち良さが全身を駆け巡った。
その頃の私は自慰の事なんて、やり方すら知らなかった。
何が起こったか分からなくて頭が混乱したけど、とても気持ちの良い事だというのは解った。
怖い物見たさ的な感じで恐る恐る、また抱き枕を抱き締めると甘く痺れる刺激が襲ってきた。
そして夢中になって抱き枕を抱き締め股を圧迫して擦り付ける。盛りの付いた犬の様に・・・。
その日から寝る時に自慰をする事が多くなった。
次第に股を圧迫するより手でした方が気持ち良い事に気付き、何度も何度も慰めた。
妄想の中の圭一君は優しく、時に荒々しく私を求めて来た。
この指は圭一君の指なんだと思って興奮しつつ、声を押し殺して彼の名を呼びながら果てる。
そして事が済み冷静になってくると、自己嫌悪が私を襲うのが常だった。
大事な仲間を妄想の中でとはいえ慰み者にして彼を侮辱してしまった自分に、又、はしたない事をしてしまった事に。



589 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:11:10 ID:0ioQAGGJ]
そんな自分が嫌で何回も、こんな事は止めようと思った。
でも、これで最後だからと言い聞かせながら、また自慰に耽る私が居た。そう自慰する癖が付いてしまったのだ。
絶頂を迎えた時の目の前がフェイドアウトしてフワフワ飛んでいる様な感覚。その心地よい甘さに酔って、忘れる事が出来なくなったのである。
そして今日も・・・。
いけない事。しては駄目と自分の中の小さな良心が忠告してくる。
でも欲望と欲求に、そのちっぽけな良心は勝てず、ベッドの台に置いてある電気スタンドの電源を付けて、その横に飾っている写真立てを見える位置に持ってくる。
先月の・・・仲間達で鷹野さんの雛見沢を絶滅させる、おぞましい計画を阻止した後の、綿流しの祭で撮って貰った圭一君とのツーショット写真。
『二人共、御似合いだねぇ』と揶揄しながらも魅ぃちゃんが撮ってくれた大事な私の宝物。
そんな大事な物を自分の欲望を満たす為に使っても良いのかと残った理性が警告する。
だが今の私には、その背徳感すら興奮材料、つまり『オカズ』になってしまうのだった。
寝間着のボタンを外して胸元から手を差し入れる。
「ん・・・」



590 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:11:42 ID:0ioQAGGJ]
こうして胸を揉んでいると、圭一君に後ろから悪戯されている気分になる。
「んん・・・はあ・・・ん」
そうする内に乳首が熱を帯びた様に熱くてなり硬くなってきた。
自己主張する様にツンと立っているソレを人差し指と親指で摘んで、優しく揉む様にして刺激すると少し痛いけど気持ち良い。
「はぁ・・・んぅ・・・ん・・・ん」
まだ発育途中の身体が成長痛を伴うという事を保健体育の授業で習った。もちろん胸も例外じゃない。私も近頃では、乳首がちょっとした刺激にも敏感に反応してしまうのだ。
身体が大人になっていく過程なのだから仕方無い事だけど・・・。
もっと刺激が欲しい。そう思った私は寝間着のボタンを全て外して胸をさらけ出す。
少し汗ばんだ肌が夜の涼しい外気に触れ、私は軽く身震いした。両手で胸を揉みながら、先程と同じ様に乳首を刺激してやる。
チクチクとした軽い痛みと共にピリピリとした気持ち良さに脳天が蕩けてしまいそう・・・。
「ふぅ・・・ふぁ・・・あ・・・けぇ、い・・・ちくぅん・・・ふぁ」
ちょっと鼻息荒く、声を押し殺して彼の名を呼ぶ。



591 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:12:13 ID:0ioQAGGJ]
脳内の圭一君が私の乳首を指で弾く。何度も何度も・・・。
「はっ・・・はっ・・・はぅ・・・」
指で乳首を弾く度に私の身体がピクピクと跳ねる様に反応する。そして私の大事な所も一緒にジンジンと熱っぽくなって刺激を求める。
「はあはあ・・・はぁん・・・」
それを内股を擦り合わせモジモジさせて耐える。限界まで我慢してから触った方が気持ち良いと経験で知っているからだ。
「はぅ・・・あ・・・あ・・・んん」
しばらく胸だけを愛撫していたが、そろそろ限界だ。
寝間着のズボンの中へ手を滑り入れて、下着の上から触ってみると微かに水音が聞こえる。
「はぅ・・・ふ・・・ひゃっ!」
下着の脇から指を入れて割れ目に沿って触っていたら、指が滑って一番気持ち良い所に・・・クリトリスに触れてしまい大きな声が出てしまった。
部屋の外に聞こえて無いかな・・・。
一、二分程待って私は自慰を再開する。
「あっ・・・う・・・ん・・・ん」
下着の上部から右手を入れてクリトリスを中指の腹で転がし、左手で胸を揉みしだく。
蕩けてしまいそうな気持ち良さで頭がボンヤリしながら、顔を横に向けて写真を見ながら呟く



592 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:12:53 ID:0ioQAGGJ]
「は、あ・・・んくっ!・・・ん!け、圭っ!・・・一君・・・レナは・・・レナは、とっても悪い子っ!なんだよ・・・んん」
写真の中で照れくさそうだけど、とびっきりの笑顔で笑う圭一君。その無邪気な笑顔を私はオカズにしている。
そう思うとゾクゾクとした震えが止まらない。
「はっ・・・!あっ!ああ・・・!」
段々声が抑えきれなくなり、そろそろ限界が近いと悟った。
秘部を縦に中指と薬指を使って刺激しながら、親指の腹で素早く上下に擦る。
気持ち良過ぎて、全身が強張る。圭一君の顔が私の頭の中でチラつく。
まるで圭一君に私の恥ずかしい姿を見られているみたいだ。
「んぅ〜っ!んっ!んっ!!!」
寝間着の端を口に含み思い切り噛みながら私は果てた。
「ふぅ・・・ふぅ・・・ん・・・はぁ・・・ふぅ」
さっきからヒクヒクと身体が痙攣し続けている。私は口から寝間着を離して呼吸を整えた。
そして下着から手を引き抜き顔の上まで持って行き電気スタンドの灯で照らす。
愛液でびしょ濡れになった手を見たら気分が冷めた。
「はあ・・・」
私は何をやってるんだろう・・・。
今晩二度目の溜息を吐き、ティッシュ箱を手繰り寄せる。



593 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:13:34 ID:0ioQAGGJ]
身体を起こして、ティッシュを引き出し手を拭く。その後、寝間着と下着を脱いで秘部周辺を綺麗にする。
生え揃ってきた陰毛に付いた愛液を拭き取って、お尻まで垂れた愛液も同じく拭き取る。
何も考えずに淡々と事後の処理を行ない、新しい下着と寝間着をタンスから出して着替える。汗も拭いておけば良かったかな?
まあ良いや・・・学校に行く前にシャワーを浴びよう。
ベッドに寝転がり、写真立てを元の位置に戻す。申し訳無くて写真なんか見れない。
時計を見たら、一時三十分。
あと四時間以上も眠ずに過ごすのかと思うとウンザリする。
電気スタンドの電源を切り、虫の鳴き声に耳を傾ける。
早く朝にならないかな。皆と授業を受けて、お昼ご飯を食べて、部活をして楽しもう。それかダム現場にかぁぃぃ物を探しに行くのも良いかもしれない、そうだ圭一君も誘ってみようか。
楽しみだな・・・。
.

「礼奈。お父さんはもう行くよ。行ってきます」
「お父さん。行ってらっしゃい!お仕事頑張ってね!」
仕事に出かけるお父さんにお弁当を持たせて玄関先まで見送る。
それは、いつもと変わらない朝の光景。



594 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:14:07 ID:0ioQAGGJ]
私は再就職したてのお父さんの後ろ姿にエールを送って家の中に入った。
あの後、結局私は寝てしまい、早朝六時に目覚ましの音で起こされた。
二時間寝たかどうか。ふらつく身体を引きずってシャワーを浴び、朝食とお弁当を作って、お父さんと一緒に朝食を食べ、今に至る。
制服の上に掛けていたエプロンを外してテーブルに置く。
「ふわぁ〜〜」
大きく欠伸をして壁掛時計を見上げる。
そろそろ行くか・・・私は鞄を持って玄関に向かう。ちょっと足取りがおぼつかないけど大丈夫。
「レナは元気なんだよ。だよ」
声にも覇気が無いかな?でも圭一君や魅ぃちゃんと合流したらテンションが上がって元気になるはず。
靴を履いて外に出て鍵を閉める。夏の朝独特の涼しさが私を包んだ。
夏の雛見沢は過ごしやすい。日差しは強いけど蒸し蒸ししていないからクーラーも要らない程だ。
「おはようございます!」
「おお!おはよう!レナちゃんは今日も元気だねぇ、気をつけて行くんだよ!」
「はい!行ってきます!」
野良仕事をしているおじさんに挨拶をして、私は先を急ぐ。待ち合わせ場所にある木の下で涼みたいのだ。



595 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:14:43 ID:0ioQAGGJ]
寝不足の身体には、この日差しは辛い。徹夜明けならともかく、中途半端に寝てしまったので倦怠感が酷い・・・。
待ち合わせ場所に着いて、私は木の幹に身体を預けて圭一君が来るのを待つ。
「はぅ・・・」
空を見上げて、太陽を見たら頭がクラッとした。疲れている時に太陽を直視したら黄色く見えるってのは本当なんだな。
気が滅入ってしまいそうなので、私は腰を屈めて道端の花を見て魔法の言葉を呟く。
「かぁぃぃよう〜。白いお花さんが、すっごくかぁぃぃよう〜!!」
うん。ちょっと元気になった気がする。
この白い花をお持ち帰りしたいけど草花にだって命があるのだ、惜しいけど諦めよう。
私は腰を上げて、圭一君の家の方角に目をやる。
まだ来る気配は無い。
再び木にもたれ掛かって夜中の秘め事を思い出す。確かに気持ちは良いんだけど、そろそろ止めよう。あんな事は圭一君に対して失礼だ。
とは言っても、またしてしまうだろう。そもそも止めれたら悩んではいない。止めれる方法があるなら教えて欲しいくらいだ。
私ってこんなに意思が弱かったかな?
そういえば圭一君も私や魅ぃちゃんをオカズにして、一人でする事もあるのだろうか?



596 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:15:20 ID:0ioQAGGJ]
体育の時間に魅ぃちゃんが胸を揺らしながら動く姿とか、私のブルマ姿を目に焼き付けて、お家に帰って自分の部屋でオットセイをシコシコして・・・。
あ、あはは!圭一君だって男の子なんだからしてるに違い無いよね?
でも、それって私に対して欲情しているって事・・・なのだろうか。
いつもの悪い私みたいに仲間をオカズにして猿みたいに・・・・・・止めよう。
私は朝から何を考えているんだ・・・まるで淫乱みたいじゃないか。
私だって若い女なのだから欲求不満になる事だってあるけど、年中発情期の兎じゃあるまいし、近頃の私はやっぱり変だ。
「・・・ナ・・・あ・・・ってば!」
五月蠅いなあ・・・今、私は考え事をしているんだ静かにしていてくれないだろうか。
「お〜い。レナ〜起きてるか〜?」
「っ!あ・・・け、圭一君お、おはよう!」
「ったく!呼んでも気付かねぇし、何かブツブツ言ってるし。」
「あ、あはは!ご、ごめんね圭一君。ちょっとボーッとしてたんだよ。だよ!」
気付かなかった。その前にブツブツ言ってたって・・・まさか聞かれたか?
「あ、あのね!ち、違うんだよ!レナは・・・レナはそんな事考えて無いんだよっ。だよっ!」



597 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:15:57 ID:0ioQAGGJ]
「はあ?俺には何の事だか解らないけど・・・ってレナ!顔が赤いぞ!熱でもあるのか!?」
圭一君が私の額に手を伸ばす。私はそれを避けて言った。
「ううん!レナ寝不足なの!夜中に・・・んんっ!目が覚めちゃって寝れなかっただけ!」
「あ、ああ。そりゃ大変だったな。大丈夫か?」
「うん。大丈夫だよ。それより行こう?魅ぃちゃんを待たせちゃうよ」
私は圭一君と並んで歩きだす。
今日の部活は何をするのか、沙都子ちゃんのトラップが段々凶悪になっている事とか、二人で話していると魅ぃちゃんが手を振っているのが見えた。
「圭ちゃんにレナおはよう!」
「おう!おはよう魅音」「おはよう魅ぃちゃん」
「あれぇ?レナ元気無いねぇ。どしたの?」
「ああ、何でも寝不足らしいぜ。俺は逆に元気が有り余ってるけどな」
「そうなんだ。まあ無理せずに体調が悪くなったら保健室で休みなよ?」
「うん。ありがとう」
「ところで圭ちゃん。朝っぱらから、元気が有り余ってるなんて話をされてもなあ・・・おじさん困っちゃうよ。くっくっく」
「おお。俺も思春期の少年だから毎朝大変なんだよ」
「はぅ・・・何が大変なんだろ。だろ?」
わかってる。下ネタに違いない。





598 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:16:50 ID:0ioQAGGJ]
「レナ。ほらアレだよ。圭ちゃんのオットセイが毎朝元気一杯になってね・・・」
「は、はぅ・・・圭一君のオットセイが元気一杯・・・か、かぁぃぃよう」
「くっくっく!よっしゃ。お前ら、とくと見ておけ。圭一様のオットセイの晴れ姿をな!」
と言って圭一君がズボンのチャックを降ろし始める。
私も悪ノリし過ぎた、そろそろ止めないと。
私と圭一君との距離は2メートル程開いている。私は右足を一歩踏み出して・・・
ガクッ
急に右足の膝から力が抜けて私はバランスを崩し、れなぱんを放ちながら圭一君の方に倒れ込んだ。
「ぐあっっ!?」
拳に何か柔らかい物を捕らえた気がする。そしてそのまま私は地面に倒れ込む。
「ちょっ!?ふ、二人とも大丈夫!?」
魅ぃちゃんが焦った声を出しながら、私達の所に駆け寄って来る。
「け、圭一君!大丈夫・・・っ!?」
「・・・ぐっ!ああ・・・!うぐっ!」
起き上がった私の目に飛び込んで来たのは、脂汗を大量に流しながら苦悶の表情を浮かべ、股間を押さえて地面でのたうち回る圭一君の姿だった。
.

魅ぃちゃんと一緒に圭一君を急いで診療所に連れて行った。
あの状態はただごとでは無かった。



599 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:17:35 ID:0ioQAGGJ]
「ええ・・・はい。そうです。はい」
魅ぃちゃんは何処かに電話している。圭一君は今診察中だ。
対して私は待合室のソファーで自分を責めていた。
あの時私が圭一君を殴ろうとしていなかったら・・・もっと早く止めていたら・・・私のせいだ、全部私が悪い。
そのせいで圭一君の大事な所を駄目にしてしまったかもしれない。と。
「レナ・・・知恵先生に連絡しておいたよ。今日は遅刻するって」
「・・・うん」
「あのさ、自分を責めちゃ駄目だよ。わざとした訳じゃないんだし。それにまだ、どうなってんのか分かんないじゃん?」
「ううん。魅ぃちゃん。全部レナが悪いんだよ・・・レナが圭一君を傷付けちゃったんだよ。レナが殴っちゃったから」
「・・・」
沈黙。
重い空気が私達にのしかかる。ただ私は自分を責め、圭一君が無事な事を祈るしかなかった。
診療室のドアが開き、監督がこちらに向かって来る。
「監督っ!圭ちゃんは大丈夫なの!?」
魅ぃちゃんが監督に詰め寄る。
「ええ。幸い損傷等はありません。少し腫れているだけです。後遺症も無い筈ですから、大丈夫ですよ」
「はあ・・・良かった」
魅ぃちゃんが溜息を吐いて安堵するのを横目で見た。



600 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:18:31 ID:0ioQAGGJ]
そして監督が私の横に座って話し始める。
「竜宮さん。性器はとてもデリケートな部分です。大事には到らなかったので安心してください」
「痛みや腫れは、二、三日で引くでしょう。故意で無かったとはいえ、もう少し考えて行動するべきでしたね。」
「はい・・・。すみません」
静かな声で監督が私を叱咤する。私は無事で良かったと安心すると同時に圭一君に申し訳無くて、顔を伏せてポツリポツリとしか話せない。
「強打して痛みの余りショック死する事だってあるんです。今後は気をつけてください」
私はうなづいて肯定し、立ち上がる。圭一君に謝るのが先決だ。
殴られて罵倒されても仕方無い、私がした事はそれ位されて当たり前なのだ。診察室の前まで行き圭一君が出て来るのを待つ。
ガチャ
「圭一君・・・」
「・・・よう」
顔色の悪い圭一君が一言そう言って私を見る。
「圭一君。ごめんなさい。酷い事しちゃってごめんなさい!」
深々と頭を下げ謝罪する。すると頭に手が乗せられ優しく撫でられる。
「気にすんな。レナが悪い訳じゃねぇよ。俺が調子に乗り過ぎたのも悪いんだ。顔上げてくれよ、心苦しいからさ」
「でもっ!凄く痛かったよね!ごめんなさい!」



601 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:19:40 ID:0ioQAGGJ]
「そりゃそうだけど、もう良いじゃねぇか。何事も無く無事だったんだ。レナも反省して謝ってくれてるし、俺は気にしてないから」
私は恐る恐る顔を上げて圭一君を見る。まだ痛いだろうに微笑んでくれている。
でも、これでは私の気が済まない。何かしてお詫びするべきだ。
「とりあえず俺は今日学校休むから、二人は学校に行けよ」
決めた。お詫びに看病しよう。押し付けがましいけど、そうでもしないと私の気が済まない。
圭一君が待合室の魅ぃちゃんの所に行って何か話している。私は遅れて二人の所に行き、こう言った。
「魅ぃちゃん。レナも今日休むよ、先生には適当に言っておいてくれるかな。かな?」
魅ぃちゃんに目配せして伝えると理解したのか
「へ?・・・ああ〜なるほどね。うん、分ったよ。頭が痛いとでも伝えておくよ」
と言ってくれた。
「うん、お願いなんだよ。じゃあ圭一君行こう」
「ちょっと待て、俺には状況が掴め無いんだけど・・・」
「レナに圭一君の看病させて欲しいな・・・駄目かな?」
腕を組んで圭一君が考えている。しばらくして圭一君が口を開く。
「じゃあお願いしようかな。魅音。そういや知恵先生には何て伝えたんだ?」



602 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:20:30 ID:0ioQAGGJ]
「圭ちゃんの具合が悪いから診療所に連れて行った。って伝えてあるよ。とりあえず、この事は伏せとく?」
「ああ。騒ぎになると面倒くさいから、腹痛って言っておいてくれ」
「了解!学校が終わったら皆でお見舞いに行くよ!じゃあ、おじさん行くね!」
魅ぃちゃんが、そう言って学校に行き、私達は圭一君の家に向かった。
ちなみに診察料は要らないらしい、手当てに必要な物まで分けて貰えた。監督ありがとう。
.

「今日圭一君の御両親は居ないの?」
圭一君の部屋に上がらせて貰い、少し早いけど一緒にお弁当を食べながら聞いてみた。
「ん。何でも親父の師匠って人が倒れたらしくてな。二人して東京に行っちまったよ」
「そ、そっか・・・」
圭一君と二人きり・・・不謹慎だけど胸がドキドキする。
「だから、悪いんだけど晩飯とか作って貰っても良いか?材料は冷蔵庫にあるからさ」
「う、うん!勿論だよ!」
少し声が裏返ってしまった。凄く緊張する。
私が・・・看病すると言ったんだ。私が今からする事は間違っているかもしれない。でも私の誠意を圭一君に解って欲しい。
昼食が終り、私は決意を胸に話を切り出した。



603 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:21:36 ID:0ioQAGGJ]
「あ、あのね。圭一君。お願いがあるの・・・聞いて貰っても良いかな。かな?」
食後のお茶で痛み止めの薬飲んで、圭一君が聞いてくる。
「何だよ?言ってみ」
心臓がバクバクと音を立てている。顔が熱い。手の平も汗をかいている。緊張して震えも止まらない。
「レナ?」
「圭一君の・・・オ、オオオットセイにレ、レナに御薬・・・ぬ、塗らせて欲しいな!」
「・・・え?」
ミーンミーンミーン!!
面食らった顔で固まる圭一君と顔を真っ赤にした私。どちらも口を開かず、部屋の中には蝉の鳴き声だけが響き渡る。
「き、気持ちは有り難いんだけど、流石に恥ずかしいからさ!それにレナだって、こんな汚い物触りたく無いだろ?」
両手をブンブンと振って断る圭一君に私は四つん這いになって近付いていく。圭一君はジリジリと後退りし、やがて壁まで追い詰める。
「け、圭一君のオットセイは汚くなんかないんだよ。だよ。レナに原因があるんだからレナに手当てさせて欲しいな!」
「あ、う・・・で、でもあれだぞ!昨日の晩寝る前に色々と恥ずかしい事したから匂いとかするぞ絶対!烏賊だぞ!烏賊の匂いがすんだぞ!なっ?汚いだろ?だから・・・」



604 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:22:22 ID:0ioQAGGJ]
「レ、レナだって!そういう事・・・一人Hするんだよ!今日寝不足なのだって!そういう事してたからなの!だから大丈夫!恥ずかしくないから!」
思わず勢いで言ってしまった。自分でも何故言ったのか解らない。しかし、これで引くも地獄進むも地獄であるという事はハッキリした。
二人して恥ずかしい事をカミングアウトしてしまった事実はどちらにせよ残ってしまうのだから。
再び固まる圭一君を前にして、後は私の口がマシンガンの様に勝手に言葉を紡いでいく。
「圭一君の事が大好きで、気になって気になって!我慢できなくって何回も何回も一人でしてしまうの!レナはそういう悪い子なんだよ!だよ!」
もはや関係無い事まで言ってしまう。それも出来れば圭一君には隠しておきたい自分の想いや恥部まで・・・。恥も外聞も無い。好きな異性に自分の女の部分まで言ってしまい、開き直ってしまったのか寝不足のせいで頭が上手く働かないのか定かでは無い。
ただ解っているのは興奮しながら圭一君を捲し立てている自分が居るという事だけだ。
「それにっ!それにっ・・・!」
「解った!解ったから皆まで言うな!落ち着け!深呼吸しろ!」



605 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:23:17 ID:0ioQAGGJ]
圭一君に抱き締められて私は我に帰った。そして自分がしでかしてしまった事を思い返して、血の気が引いていくのを感じる。
「あ・・・う・・・」
何か言わなくてはと口を開くが言葉にならない。圭一君に抱き締められている事と先程の事で混乱しているのは明白である。
「レナ・・・俺のオットセイに塗ってくれないか?薬を。コイツもレナに塗って欲しくて我慢出来ないんだとよ」
圭一君が私の手を取って下半身にあてがう。「ん・・・圭一君のオ、オオオットセイが・・・レナに・・・?」
生唾を飲み込んで圭一君の言った事を反復して言う。まだ痛いだろうから軽く触れるだけ、でも布越しでも熱く、硬くなってるのを感じる。
「ああ。それにコイツもレナにイジメられて泣いてるんだよ。だから仲直りしないと駄目だろ?」
「う、うん。そうだよね。オットセイと仲直りしなきゃ・・・うん」
「それにレナから薬を塗ってゴメンナサイしたい言ったんだから、俺も恥ずかしいけど・・・レナとコイツの為に一肌脱ぐよ」
「は、はぅ・・・レナの為・・・」
「そうだよ。正確にはレナと俺の為だけど、比率的には九割はレナの為だ。だから・・・なっ?」



606 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:24:02 ID:0ioQAGGJ]
「う、うん」
端から見たら、圭一君が私を言いくるめている様に見えるだろう。けど実際は私が圭一君に迫って、彼が許可をくれただけ。それに圭一君が言った
『レナの為に』
という、まるで恋人に対して紡ぐ様な言葉に気分が高揚している。それにさっきから、子供をあやすみたいに背中を擦られながら耳元で囁かれ甘く酔っていた。
私は診療所から貰った紙袋の中から軟膏を取り出して、圭一君を万年床になっている布団の方に手招きする。
「け、けけ圭一君!ここに来るんだよ!だよ!は、早く!」
二人共、顔を真っ赤にして布団の上で向き合って正座する。
「じゃ、じゃあ!お願いします!」
「こ、こちらこそ!レナの我儘を聞いてくれてありがとうなんだよ!だよ!」
圭一君がペコリと頭を下げ、私も同じ様に頭を下げる。さぞ滑稽な光景に違いない。
圭一君が足を崩したのを見て、震える手で圭一君の学生ズボンのベルトとボタンを外し、チャックを下げる。
「あ、あは・・・寝て貰った方がやりやすいかな。かな」
圭一君が寝転がり、私は横に移動した。
下着をオットセイに引っ掛からない様にしてずらしズボンと一緒に膝まで下げる。
「・・・はぅ」



607 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:24:48 ID:0ioQAGGJ]
ちょっと竿・・・いやオットセイの胴体が赤く腫れていて痛々しい。
そして、お父さん以外の初めて見るオットセイは凄く大きくて元気一杯に上を向いてヒクヒクと動いていた。
「かぁぃぃよう〜。オットセイが元気一杯でかぁぃぃよう。・・・お、お薬塗る前に綺麗に・・・消毒しておかなきゃ駄目なんだよ。だよ」
それは、ちょっとした好奇心。魅ぃちゃんから借りたHな少女漫画で知った行為を消毒と称して自分を納得させ、してしまう私。
「消毒って・・・あ!ああ・・・」
むせ返る様な匂いのするオットセイをゆっくりと口の中へと含んでいく。大きくて全部は入らないけど、顎が外れるんじゃないかってくらい口を開けて、何とかオットセイの頭だけは含む事は出来た。
「ふ・・・う・・・じゅる・・・は・・・」
初めてだから要領が分らないので、舌で舐めるだけ。圭一君も、こういう事をされるのは初めてなのだろう。単調に舌を動かしているだけでも身体を震わせてオットセイをヒクヒクさせている。
「レ・・・レナぁ・・・!気持ち良い・・・はぁ・・・」
オットセイの頭の下は汚れが溜まりやすいらしい、普段は皮が被っているからだとか。そう詩ぃちゃんが言ってた。





608 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:25:43 ID:0ioQAGGJ]
詩ぃちゃんの事だから、入院中の悟史君に同じ事をしてあげているのだろう。私はそこを舌で少し強めの力で擦る、口の中でオットセイがまた大きくなった。
「も・・・もういいよ!綺麗になっただろう!」
圭一君が上体を起こし、私の肩を持ってオットセイから離させられた。
「あ・・・圭一君に怒られちゃったんだよ。だよ。痛かったのかな?」
涎の垂れた口元を隠す様にして言うと、圭一君が真っ赤な顔をさらに赤くして言った。
「い、いや!怒った訳じゃねぇし、痛くも無かったぞ!む、むしろ気持ち良かった・・・ぜ」
「そ、そっか・・・えへへ。そろそろお薬塗ろっか?」
「お、おう!頼むぜ!」
缶の蓋を開けて指で軟膏を多めに掬って手のひらに馴染ませる。両手がベタベタになっちゃったけど、後で拭くなり洗うなりすれば良い。
両手でオットセイを包み込み優しく揉む様にして軟膏を擦込んでいく。別にやらしい事をしている訳では無いのに、クチュクチュとした音と圭一君が洩らす吐息が部屋の中に響く。
それだけで私もHな気分になってくる。さっきからアソコが切ない、太股をモジモジさせて我慢するだけで精一杯だ。流石にここでしちゃう訳にはいかないから。



609 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:26:41 ID:0ioQAGGJ]
「ん・・・圭一君終わったよ」
「はあはあ・・・う、うん」
目をトロンとさせて返事をする圭一君。なんだか女の子みたいだ。
軟膏を塗り終わっても私はオットセイから手を離せないでいた。ある事を言おうか迷っている。
このままだと先に進まないし、多分圭一君も望んでいる事だから言ってしまおう。
上目遣いで圭一君を見つめる。圭一君が気付くまで。
私が見ている事に圭一君が気付いたのを確認して口を開く。
「圭一君のオットセイ・・・まだ元気一杯なんだよ。これだと服着れないし・・・スッキリさせちゃおうか?」
「でも・・・」
「大丈夫。誰にも言わないレナと圭一君だけの秘密なんだよ。圭一君は気持ち良くなりたくない?」
「・・・なりたい。して欲しい」
かぁぃぃ・・・。
私はクスッと笑って、またオットセイを揉み始める。本当はシコシコしてあげたいけど、それは痛いだろう。
だからオットセイの頭と、その少し下の辺りを両手で持って愛撫してあげる。
軟膏でヌルヌルしているから、凄く気持ち良いはず・・・ううん。気持ち良過ぎるのかな?
圭一君が身体をビクビクさせて声をだしている。
「うあっ!・・・あうっ!」



610 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:27:06 ID:0ioQAGGJ]
「気持ち良い?」
「すげぇ気持ち良い!はあ・・・う!」
揉む動きから擦る動きに変えると、身を捩らせる。勿論オットセイの先だけ擦ってあげてる。自分でするのとは違う気持ち良さなんだろう。
私が一人でする時と同じ要領で弾き、指を絡めて刺激していると圭一君の顔が見たくなる。
私も横に寝転がり、圭一君にすり寄る。身体に胸を押し付けて甘えた声で
「レナに圭一君の顔見せて?こっちを向いて欲しいな」
と言った。
「うあっ・・・こ、こうで良いか?」
「うん。ありがとうなんだよ。だよ」
「レナ・・・!俺そろそろ・・・」
私は何も言わず、手を素早く動かしてやる。「う・・・は、ああ!あ・・・」
手の平に熱い液体が勢い良く出てくる。オットセイがビクンビクンと脈打って何度も精液を吐き出す。私は全部出しきるまで手を休めない。
吐き出す物が無くなっても脈打っているオットセイから手を離して見てみると、両手共、軟膏と精液でドロドロになっていた。
「凄い出たんだよ。いつもこのくらい出るのかな。かな?」
「はあ・・・ふ・・・いや、いつもより多いな。レナがしてくれたからだな」
と言って圭一君が頭を撫でてくれる。



611 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:27:44 ID:0ioQAGGJ]
「はぅ・・・そうなのかな。かな?」
「ああ。レナがしてくれたから気持ち良かったんだよ」
「うん。分ったよ。あ、圭一君ちょっと水道貸してくれないかな。手を洗いたいから」
「おう。下に降りたら分ると思うから、洗って来いよ」
「うん。ちょっと待っててね」
私は部屋から出て一階へと降りながら考える。
私は越えてはいけない一線を越えてしまったのでは無いかと。もしかしたら、この後部屋に戻ったらお互い気まずくなって関係がギクシャクしてしまうんじゃないか。
私は手を洗って部屋に戻る。階段を上がり終わった所で深呼吸した。
あと数歩歩いて襖を開けたら嫌でも結果が解る。そう思うと足が竦む。
けど勇気を振り絞って足を進めるて襖を開く。
「レナ。さっきはありがとうな。その・・・気持ち良かったぜ」
私服に着替えた圭一君が照れくさそうに言った。
「はぅ・・・御礼を言われる様な事はしてないよ」
「いや嬉しかったぜ。レナがこんなに大胆だとは思わなかったから驚いたけどな」
私は圭一君横に座る。
「圭一君。こんな事をしたレナの事嫌ったりしない?」
私にとって一番の恐怖は日常が壊れてしまう事。引き金を弾いてしまったのは私だが。



612 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:28:10 ID:0ioQAGGJ]
でも今の圭一君を見る限りは大丈夫だろうと漠然に思う。だからこそ確証が欲しかったのだ。
「まさか!そんな事ある訳無いじゃねぇか!むしろ・・・ん!何でも無い!ともかく俺はレナを嫌ったりしないからさ!」
「・・・ありがとう。レナは今ホッとしているよ」
ともかく私の心配は杞憂で終わった訳だ。
「ふわぁ・・・」
気が抜けたら、なんだが眠くなってきた。
「なんだよ。レナも眠たいのか?俺も眠たくてな」
さっき飲んだ痛み止めが効いて来たのだろう。布団に圭一君が横になった。
「レナも来いよ。一緒に昼寝でもしようぜ。あぁ〜。別に何もしないから安心しろ」
布団をポンポン叩いて私に来る様促す。
「何か緊張しちゃうよ」
私は大人しく横になり、圭一君がしてくれた腕枕に頭を乗せて言った。その優しさが嬉しい。恥ずかしいけど折角の好意を無駄にしたくない。
「俺も同じく。あ、扇風機掛けて良いか?」
私は軽くうなずいた。
扇風機の涼しい風が心地良い。

おやすみ圭一君・・・。

続く



613 名前: ◆KARsW3gC4M mailto:sage [2008/02/02(土) 22:30:04 ID:0ioQAGGJ]
今回は以上です。
続きが完成したら、また来ます。

では
ノシ

614 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/02(土) 22:42:51 ID:kmICwUoZ]
>>613
超GJ
ここまでで既に神なのに続くと来た
期待して待ってるぜ

615 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/03(日) 00:43:04 ID:Xlz2bCVU]
>>613神GJ!
前回に続いて相変わらず
クオリティたけえ レナパンがオットセイに・・
怖ろしい



616 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/03(日) 01:07:38 ID:/OcOmJF7]
>>613
ワラタぜw
続編超期待してまふ

617 名前:名無しさん@ピンキー [2008/02/03(日) 01:53:02 ID:VYGm6vk3]
いい感じのSSが来ましたな。
結構長編で十二分に楽しめた。



618 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/03(日) 18:29:18 ID:xYdMYuba]
シャノンさんにコカンをけられたい

619 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/03(日) 19:03:58 ID:xYdMYuba]
この降雪で思い出した。
下校できないと学校に泊まることもある
船を出せない梅雨は自室に篭ってモンモン
学校や自室でしちゃえばいいじゃない


620 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/03(日) 21:23:11 ID:sLX1jmeg]
>>613
連載完結、新作共にGJ!
れなぱん痛い痛いよ痛い


鬼畜好きなんでレナシオ・チエルミの
作者さんの新作がホント待ち遠しい

621 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/03(日) 23:32:55 ID:VYGm6vk3]
ていうか人多いじゃん。先月末に過疎ってたときはあせったぜ。

622 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/03(日) 23:59:58 ID:y1llYJNR]
板移転したからじゃね

623 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/04(月) 02:52:06 ID:wBctf3um]
>>619
それで振られ朱志香の自慰ネタを誰か……ゴクリ
そういや部屋に鍵かけないんだったかw

624 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/04(月) 05:14:22 ID:ZqJkFct2]
「ってことは譲治兄さん…。このデカブツ、…戦人なのかよ?!」
お互い、まじまじと相手を観察し合う。

こうやって取っ組み合いの力比べになったら、大抵は朱志香のペースだったもんだ。
俺の方が大柄になったことがはっきりわかっていても、未だ腕力では朱志香に勝てないような錯覚がしちまう。

「…………ぅお…お…!何だよ、何、マジになってんだよ…!」

「おいおいおい、全然力入れてねぇぜぇ?朱志香お前、貧弱になっただろ。」
「う、うるせーぜ。こちとら女やってんだ。いつまでも腕力で男に勝てるわけねーだろ!」

「それよりお前こそどうなんだよ、身長同様、可愛いゾウさんもちったぁ大きくなったのかぁ〜?!」
「バカやめろイヤン、痴女ぉお嫁に行けなくなるぅうぅ、股間触んないでぇ〜!!」

625 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/04(月) 09:46:49 ID:ZqJkFct2]
>>624

「いつ見てもすごいわね。自宅にこれだけの薔薇園があったら、さぞや素敵でしょうに。」
「よせよ、誰が手入れすんだよ。薔薇は虫とか病気とか大変なんだぜ?」

「そうね。霧江姉さんは毎日、薔薇の手入れをしてて、虫が付かないようにしてるそうよ?」
「え?そうなのかよ、そんな話は知らないぜ?」
「そうなんです。この人の場合は、薔薇の方から虫を求めて行っちゃうから、
どっちかというと性質の悪い食虫植物ってところね。」
「…あー、そういう話かよ。ったく、楼座、今日はそういう話は勘弁してくれよ。
もうそういうのはすっかり足を洗ったんだぜ?」
「どうかしら。留弗夫兄さんは遺伝子的レベルでだらしないですし…!」

「大丈夫よ楼座さん。あんまりおイタする薔薇なら、根元からチョンって切っちゃうから。」

「ほっほっほっほ…、物騒なお話ですねぇ。」
「モテる男はいつもリスクと隣り合わせなんや。わしも来世じゃもうちょい美形に生まれたいもんやで〜!」
「だから秀吉兄さん、モテてなんかないって。
…霧江も物騒な話なんかやめろぃ。俺の薔薇が萎れちまったじゃねぇか。」

626 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/04(月) 23:51:19 ID:ntpAzity]
沙都子語って難しいな。油断すると普通の敬語になる。

627 名前: ◆VnJSOIf/ss mailto:sage [2008/02/05(火) 02:13:37 ID:42BLIPdD]
お初です。流れ読まずに投下します。
ちょっとダークな詩×魅です。
鬼畜+変態+乙女風味な詩音になりました。
よろしければご覧ください。



628 名前:キャベツと薔薇 ◆VnJSOIf/ss mailto:sage [2008/02/05(火) 02:14:37 ID:42BLIPdD]
-----S1-----
 西に傾いた日がカーテンを透かして、辺りを青く染め上げる。
 微風に揺れるカーテンは波のよう。丁度人通りが絶える時刻なのか、自動車のエンジン音も人の声もここまでは届かない。
 部屋の空気は水の気配に満ち満ち、深い海底にいるようだ。気分は人魚姫といったところか。
 「なかなかメルヘンチックですね。」
 我ながら照れてしまう空想に、一人でツッコミを入れていた。

 昭和57年6月。
 聖ルチーア学園から脱走した私は葛西の助けを借り、興宮に独り隠れ住んでいた。
 時々お姉と入れ替わり、バイトや買い物に出かけるとはいえ、基本は逃亡者としての生活。
 外で行動する時にも魅音として考え行動しなくてはならない生活は、時々息苦しさを感じる。

 でも……。
 昨夜の事を想い出し、胸が暖かいものに満たされる。
 「…悟史くん……。」
 王子様のことを想う人魚姫って、こんな気持ちだったのかな?
 らしくない考え。でも幸せ。

629 名前:キャベツと薔薇 ◆VnJSOIf/ss mailto:sage [2008/02/05(火) 02:15:34 ID:42BLIPdD]
 その時、チャイムが鳴った。
 どうせ生命保険か新聞の勧誘だろうと、無視を決め込む。
 ピンポン、ピンポン、ピンポン。
 チャイムが連打される。
 ったく、人が乙女の気分に浸っているというのに。
 寝返りを打ちながら、足元に掛けていたタオルケットを頭から被る。
 さっさと帰れ、帰れ、帰れ。呪文のように呟く。
 コンコン、コンコン、コンコン。
 相手はドアをノックし始めた。
 ドンドン、ドンドン、ドンドン。
 クレッシェンドの記号付き、だんだん音が大きくなる。
 「なかなか粘り強い人ですね。」
 自分でも、目が据わってくるのが分かる。
 「詩音、いるんでしょ?」
 「…お姉……」
 よりによって今最も会いたくない相手だった。
 「話があるんだ、開けて。」
 とっさに居留守を使おうかとも思ったが、そんなバレバレな嘘は通用しまい。
 何気なく壁に掛けた時計を見上げる。今日は平日。学校の終業と同時に飛び出し、自転車を全速で漕いできた、そんな時刻だ。
 お姉の声からは、扉を開いてもらうまではテコでも動かないという強い意志も感じられる。
 仕方がない。溜息を一つ。重い腰を上げた。

630 名前:キャベツと薔薇 ◆VnJSOIf/ss mailto:sage [2008/02/05(火) 02:16:23 ID:42BLIPdD]
-----M1----- 
 目から火花が散った。
 応答の無いドアを再度叩こうと拳を振り上げた時、ふいにドアが開いたのだ。
 ドアにへばり付いていた魅音は、当然顔面を強打することとなった。
 「あたたたたた。」
 あまりの痛さに、全力で自転車を漕いだ身体に篭る熱も、滝の汗によって貼り付く制服の気持ち悪さも、慌てて此処へ飛んで来た本来の

目的も忘れ、その場にしゃがみ込む。目には涙が滲む。
 「いったい何事ですか?」
 頭上から降ってきた詩音の声に、はっと我に返る。
 「あんた悟史に、何したの!?」
 勢いよくがばっと立ち上がると同時に、吐き出す。
 「な、何って……」
 いきなりな台詞に面食らったようで、詩音にしては珍しく言い澱む。
 「あれ? 昨日、電話で言いませんでしたっけ? ずいぶん落ち込んでいるようだったので、励ましただけですよ。」
 何でもないような口調だが、目が泳いだ。
 「それだけじゃないでしょっ!」
 声に力が篭る。そうだよ、そんなはずはない!!
 「いやに、力を込めてはっきり言いますね。」
 「だって今朝、悟史が……。」
 そう、今朝、悟史が、言ったのだ。
 「悟史くんが?」
 赤く染まった頬を見られたくなくて、下を向いた。別に私が赤くなる必要はないんだ。悟史が言ったのは、私にじゃないんだし。
 「とにかく部屋に入ってください。こんな所で騒がれたら近所迷惑です。」
 しぶしぶという態ではあったが、詩音は私を部屋に入れてくれた。



631 名前:キャベツと薔薇 ◆VnJSOIf/ss mailto:sage [2008/02/05(火) 02:18:01 ID:42BLIPdD]
-----S2-----
 さて、どうしますか。
 歓迎する気が無いことを示す為にも、お茶は出さなかった。お姉もご馳走になろうという気持ちは無いようだ。全身ずぶ濡れになる程の

汗をかいているのに、喉の渇きを意識していないのか。
 適当にお茶を濁して帰らそうかとも思ったが、テーブルに肘を突いた姿勢のお姉は、私をじっと凝視している。何があっても誤魔化され

るもんかという意思表示のようだ。

 「悟史くんがどうかしたんですか?」
 お姉の向かいに座りながら、何気なく言う。言えたはず。
 「悟史が、今朝、言ったんだよ。」
 ずいっと身を乗り出し、私の目を睨んだまま迫ってくる。 
 「何をです?」
 平然と受け流す。なかなかいい線いってますが、私に対抗するにはまだまだ迫力不足ですね。
 「だから、あの、その……」
 しどろもどろで下向いちゃいましたか。
 「いくら双子でも、それじゃ分かりませんよ。」
 しばらく思案をする風に目をきょときょと動かしている。言葉を選んでいるようだ。
 「昨日はありがとう、お陰で元気が出たよって。」
 「なんだ。普通じゃないですか。」
 お姉の気迫から悟史くんがどんな失言をしたのかと案じていたが、何でもないじゃないか。
 「それだけじゃないんだ。」
 意を決したようにコッチを向いた。
 「昨夜の魅音は素敵だったって。ゴメン、二人だけの秘密だったねって。でも、どうしてもお礼が言っておきたくてって。顔真っ赤にし

ながら、それも耳元に囁くようにして言ったんだよ。」
 茹蛸のように真っ赤になりつつ言い切った。頭から湯気が立ち上っている。
 あらー。悟史くん、そこまで言っちゃいましたか。
 「二人は雛見沢のロミジュリだから、誰にも秘密だと言ったんですけどねー。」
 まあ悟史くんにとっては、昨夜も今朝も同じ魅音だったわけですから、仕方ないんですけど。
 「どういうこと!?」
 苦笑混じりの私にお姉はぎょっとしたようだ。仕方がない。もう居直るしかありませんね。

632 名前:キャベツと薔薇 ◆VnJSOIf/ss mailto:sage [2008/02/05(火) 02:19:03 ID:42BLIPdD]
 「どうもこうも、そういうことです。昨夜、雛見沢のロミジュリはめでたく身も心も結ばれたわけです。」
 「えっ? えっ! えっ!?」
 混乱したお姉は、全く異なる3つの「えっ」を見事に発音してくれる。まったく、悟史くんの台詞から予想できたことだろうに。
 「昨夜の悟史くんはいつも以上に落ち込んでましてね。だから思ったんですよ。これは私の全身全霊でもって慰めるしかないって。」
 「だ、だからって、そんな、あんな、こんな。いや、だから、その、まさか。」
 言語中枢が壊れちゃったようです。
 「だめだよ! そんなこと!!」
 どうにか結論に達したようです。
 「どうしてですか?」
 「だって、私たちまだ子供じゃない。」
 「なんだそんなことですか。お姉も古いタイプですね。今時都会じゃ普通ですよ、これくらい。」
 そう、大したことじゃない。大したことじゃ。
 「悟史くんは相手が私だと思ってるし……」
 「大丈夫ですよ。今すぐは無理ですが、その内ちゃんと悟史くんに実は詩音だったって、白状しますから。」
 「第一、北条の者となんて……」
 「……結局、そういうことなんですね。」
 いつかは言われることだと知っていた。誰かから諭されることだとも思っていた。でも、お姉の口からは聞きたくなかった。
 「どうして? 悟史くんは何も悪いことなんてしてないのにっ! 唯、両親がダム推進派だっただけなのにっ!!」
 それまで押し留めていた感情が言葉となって溢れ出た。
 「だって、他の人達ならまだしも、私たちは園崎本家の人間なんだよ。それに、こんなこと婆っちゃに知れたりしたら……」
 「ふふん、笑っちゃいますね。」
 私は涙を零さぬように耐えながらも、笑いの形に口を歪めた。園崎が何だ、北条が何だ、雛見沢が何だ。私は詩音だ、生れ落ちたその時

に、実の祖母に捻り殺されそうになった忌み子だ。今更、園崎本家の人間だと言われてもちゃんちゃら可笑しくて、笑うしかない。
 「常日頃、自分が園崎本家の次期党首だと偉そうな口を叩いている割に、たかが鬼婆一人にびくつくなんて情けない。」
 挑発的な私の口調にムッとした顔をする。
 「詩音は知らないんだよ、婆っちゃの怖さを。」
 「それに知ってるんですよ、私。」
 お姉の反論を無視し、傍らに膝で擦り寄って行く。そう私は知っている。
 「お姉だって、悟史くんのことが好きなくせに。」
 お姉の肩を抱き、耳に吹き込むように囁いた。
 「ばっ! 馬鹿なこと言わないでよ!」
 相変わらず、初心ですね。顔が真っ赤に熟したトマトですよ。
 「今朝、悟史くんに素敵だったって言われて、どう思いました? 耳元で囁かれたんでしょ? こんな風に肩を抱かれて。その時、どう

でした? 感じました?」
 「どどどどどどうって?」
 熱暴走しているお姉を、更に加熱する。
 「知ってます? 悟史くんって、意外にテクニシャンなんですよ〜。」
 「ててててててくにしゃん〜〜〜っっっっ!?」
 このまま私のペースで進めてやる。

633 名前:キャベツと薔薇 ◆VnJSOIf/ss mailto:sage [2008/02/05(火) 02:20:01 ID:42BLIPdD]
-----М2-----
 「最初はね、本当に励ましてるだけだったんですよ。」
 そう言うと、詩音が自分の肩に私の頭を凭せ掛けるようにした。
 「こうやって悟史くんの話を聞いていたんです。叔父に愛人ができて帰って来なくなったこと、その所為で叔母の機嫌が一段と悪くなっ

たこと、沙都子への風当たりが益々酷くなっていること……そんなことをポツリポツリと話してくれました。」
 詩音は遠く見つめる目をして話し始めた。今の内に沸騰した頭を冷まさなくちゃ。
 「私は何も喋りませんでした。だって、何を言えばいいんです? どう話せばいいんです? 何も言えなかった。唯、相槌を打って聞く

ことしかできなかった。」
 昨夜の事を思い出したのか、私の肩に回した詩音の腕に力が入る。
 「それで思ったんです。言葉で慰められないのなら、せめて身体でって。」
 そう言うと、私の顔を覗き込んだ。
 「だからって、どう言えばいいのか分からないのは同じですけどね。まさか『やろう』って言うわけにもいかないし、『抱いて』ってい

うのもなんか違うし。」
 真剣な表情でじっと私の顔を見つめる。
 「どうしていいのか分からないまま、こうしてジッと悟史くんを見詰めてたわけですよ。」
 天下の園崎詩音さまともあろうものが、と自嘲気味に続けた。
 「そしたらね、悟史くんが気付いてくれたわけですよ。あの、ドの付く鈍感に輪をかけた上に煮詰めて濃縮したような悟史くんがですよ

!?」

 照れたようにニコッと微笑した詩音。こんな無邪気な表情もできるんだと驚かされる。
 その隙を突くように、詩音が唇を重ねてきた。触れるか触れないかの軽いキス。触れては離れ、離れては戻り、何度も何度も繰り返され

る。無意識の内に驚きの声が漏れ、開いた私の唇から詩音の舌がするりと侵入する。パニックに陥った私は身体が硬直し、抵抗することも

思いつかなかった。徐々に激しくなる詩音の動きに翻弄され、息が上がる。柔らかい粘膜同士の接触が、こんなに気持ちいいものだとは思

わなかった。口の端から唾液が垂れ、いやらしい音が漏れる。


634 名前:キャベツと薔薇 ◆VnJSOIf/ss mailto:sage [2008/02/05(火) 02:20:50 ID:42BLIPdD]
 いつの間にか詩音の両手がTシャツの裾から潜り込み、円を描くように私の肌を撫で摩っていた。緊張で凝り固まった私の脇腹や背中を

優しくマッサージするような動きに、身も心も溶かされていくようだ。
 「可愛いよ、魅音。」
 熱い吐息とともに耳の中に注ぎ込まれる自分の名前が、こんなに甘い響きを帯びているのは初めてだった。その熱さ、甘さに脳が痺れる

。それは詩音の声なのに、私の脳内で悟史のものに変換される。
 「さ、悟史…。」
 淀みなく流れるような動きのままブラのホックが外され、胸に風を感じた。
 「えっ?」
 首筋や胸元に口付けていた詩音が、両手で掬い上げるようにしながら乳房を弄び、赤子のように乳首に吸い付く。舌先で転がされる度に

漏れそうになる声を、口に拳を当て必死で堪える。身体の中心にもやもやした不思議な感覚が集まってくる気がする。
 悟史がしたの? こんなことを?
 詩音の手が、内腿から脚の付け根にかけて行き来する。ジーパンの上からの刺激に、恥ずかしくもあり、もどかしい気もする。
 肝心な所を触ってくれない。焦れてきた自分に気付き、唖然とした。
 そんな私の戸惑いを感じ取ったように、詩音はジーパンのボタンに手を掛けた。チャックを下ろす音が、いやに大きく響く。嫌だ、恥ず

かしい。
 尻の丸みに沿うようにして、下着もろとも一気に脱がされた。躊躇う間もなく、詩音の頭が下腹部に向かう。
 「だ、駄目だよ。」
 咄嗟のことに抵抗もできず、両脚を開かれた。慌てて閉じようとするが、既に割り込まれた詩音の身体に阻まれ適わない。
 「ひっ!!!」
 詩音がそこを舐め始めた。丁寧にゆっくりと、形をなぞるようにして。わざとらしく音までたてて。
 「やめて! お願い!!」
 快感以外の何物でもなかった。初めての感覚、初めての感触、初めての刺激。こんなの知らない。こんな私は知らない。
 「きれいだよ、魅音。」
 舌だけでなく指先での愛撫も加わった。反射的に背筋が弓なりに反る。自分でもイヤなのかイイのか分からなくなってきた。こんな自分

は嫌だと思いつつも、更なる刺激を求めている自分がいる。気がつけば、詩音に合わせるようにして自分の腰が動いていた。
 浅く深く緩急をつけ、詩音は私を追い詰める。どんどんどんどん高みへと追い遣る。一縷の理性が私を押し留めようとするが、性感の大

波に攫われる。
 とうとう全身を覆う白い光に包まれて、私は果てた。

635 名前:キャベツと薔薇 ◆VnJSOIf/ss mailto:sage [2008/02/05(火) 02:21:49 ID:42BLIPdD]
-----S3-----
 不思議な感覚だった。
 最初は、単にお姉をからかって、適当な所でおしまいにするつもりだった。
 それが途中から変わった。
 昨夜の悟史くんの動きを思い返しながらお姉を愛撫している内に、自分が悟史くんになった気がした。なったと言うか、乗り移られたと

いうか……。悟史くんの行動だけでなく、精神まで追体験していた。悟史くんの優しさや愛情が感じられた。どれだけ悟史くんが愛しく思

っていてくれたか、どれだけ悟史くんが大切に扱っていてくれたか。執拗なまでに丁寧な悟史くんの愛撫や、なるたけ私を傷つけないよう

にしようとする慎重さに、私は溢れる暖かさを感じていた。そして、もう一つ……。

 だから、キッチンに向かった。冷蔵庫を開けた。目的の品を持ち、お姉の元へ戻った。
 殊更見せびらかすようにして、お姉の顔の前に突き出した。
 「こんなものに悟史くんの代わりをさせるのは心苦しいですが、仕方がありませんね。」
 お姉は目にした物の意味が分からず、きょとんとしていた。日頃おじさんぶって下ネタを飛ばすわりには、鈍いですね。
 「…きゅうり?……」
 「なかなか良い型でしょ? この反りなんか悟史くんに似てるし。」
 本当はそこまで観察していたわけではないが、意味深に指を沿わせ、ひとつ、かましておく。
 まだ自体を把握していないお姉の腰を固定し、きゅうりを陰部に当てた。
 「え? えっ? ちょっ、ちょっと待ってよ、詩音!!」
 「だ〜〜〜め。」
 語尾にはハートマークとウインク付き。悪魔の微笑もサービスしちゃう。
 今どこに当たっているのか、存在を誇示するようにゆっくりと当てて、這わせる。
 「お願い。それだけは…」
 やめてと続ける前に軽く押し込んだ。
 「ひっ!!!」
 初めての異物の感触に怯え、お姉は腰を引く。でも逃がさない。


636 名前:キャベツと薔薇 ◆VnJSOIf/ss mailto:sage [2008/02/05(火) 02:22:30 ID:42BLIPdD]
 急がず、慌てず、慎重に。悟史くんがしてくれたことそのままを、お姉にやらなきゃいけないんだから。
 あくまでもお姉の反応を見ながら、無理をさせず、できるだけ傷つけないように。ゆっくり進め、時には退く。でも、やめない。
 そう、悟史くんは傷つけることを恐れる優しさを持ちながら、止めることができない程の情動も感じてくれていたんだから。

 「全部入りましたよ、お姉。どうです、感想は?」
 「うう……」
 今は感想どころでは無いらしい。涙が溢れる切なげな目で、早く抜いてくれと訴える。
 「もうちょっと我慢してくださいね〜。もうすぐ終わりますから。」
 予防接種を受ける子ども相手の看護婦さんの気分。お姉はそれどころでは無いでしょうけど。
 「分かります? 今、悟史くんがお姉の中に入っているんですよ。」
 絡み付く肉壁の抵抗を感じながら、ゆっくりと動かす。時々、お姉が呻いたり、身体をびくつかせたりするが、そんなことを気にしては

いられない。私は今、悟史くんなんだ。欲望のままに行動する、男としての悟史くんなんだから。
 「魅音、好きだ。」
 恥ずかしさと痛みと、理不尽なことへの怒り、悲しみ、戸惑い。それらに支配され、振り回され、相手が誰かも分からなくなっているお

姉。
 「ん、くっ。さ、悟史…私、も……うっ。」
 少しずつ速度を上げ、動きを大きくしていく。何故だか私の息も荒くなる。
 「もういくよ。」
 「…うん…」
 容赦の無い最後の一押しで、お姉は意識を手放した。

637 名前:キャベツと薔薇 ◆VnJSOIf/ss mailto:sage [2008/02/05(火) 02:24:06 ID:42BLIPdD]
-----M3-----
 ゆっくりと身体の感覚が戻ってきた。倦怠感が全身を覆い、身体の中心が熱を持った鈍い痛みを発している。なんとなく目も腫れぼった

い。
 「私、どうしたんだっけ?」
 誰かの存在を感じた。私の上に被さるようにしていた。ぼやけていた目の焦点が合ってくる。
 詩音だった。
 「ひっ!!」
 途端に詩音にされた所業を思い出し、身を硬くする。
 だが、詩音は何も言わず、ただ黙々と私の身体を清めていた。濡れタオルを用意し、自分の愛液と血で汚れた部分を丁寧に拭き取ってく

れていた。愛情を込めて丁寧に作業するその姿からは、先刻の無慈悲さは感じ取れない。
 清拭を終え、身支度を整えてくれた後、詩音が私をぎゅっと抱き締めた。
 「魅音ありがとう。」
 胸の内を温かくしてくれる声音だった。優しく頭を撫でてくれる手が悟史のそれと重なる。
 心なしか、詩音の肩が震えているような気がした。
 「以上が昨夜の顛末です。」
 あっさり言ってのけると、突き放すようにして詩音が離れた。
 「後は、魅音と悟史は雛見沢に於けるロミオとジュリエットなんだから、このことは二人だけの秘密。何処で誰が聞いているかもわから

ないから、二人きりの時でも話さないでおこう、とそう約束して別れました。それでおしまいです。」
 あまりの落差に同一人物だとは思えない。
 ぽかんと詩音の顔を眺めていると、
 「お姉が訊いたんでしょ? 悟史くんに何をしたんだって。だから教えてあげたんじゃないですか。」
 「へ???」
 つまり、何? 私が昨夜のことを尋ねたから、詩音はそれを再現してみせたってわけ???
 それで私は喪失しちゃったってわけ???…その……操ってやつをですか?



638 名前:キャベツと薔薇 ◆VnJSOIf/ss mailto:sage [2008/02/05(火) 02:24:41 ID:42BLIPdD]
 「お姉には、口で言うより身体で教えた方が確実でしょ?」
 ケロリとした表情でそんなことまで言ってくれる。
 「それに、次に悟史くんが押し倒した相手がお姉だったら、バージンだと拙いし、結果オーライじゃないですか。」
 終いにはそんなことまで言い出す始末。
 反論したいのに何を言っていいのか分からない。反撃したいのにどう攻撃していいのか分からない。
 うーうー唸っていると、冷酷に詩音は言った。
 「それじゃ、帰ってもらえます? もう用事は済んだでしょ?」
 「え?」
 有無を言わさぬ強さで私の二の腕を掴み、無理矢理立たせる。
 「私もちょっと疲れました。もう休みます。」
 「ちょ、ちょっと、詩音?」
 そのまま玄関口まで連行され、靴を履く間さえも惜しいようにして外へと押し出された。
 「詩音。」
 私は鼻先で閉じられた扉を、ただ見詰めることしかできなかった。

639 名前:キャベツと薔薇 ◆VnJSOIf/ss mailto:sage [2008/02/05(火) 02:25:22 ID:42BLIPdD]
-----S4-----
 こんなつもりじゃなかった。
 初めは、ただ悟史くんを慰められればそれでよかった。その相手が魅音だろうと詩音だろうと関係ない、そう思っていた。
 でも違った。悟史くんに抱かれ愛されているうちに、詩音を愛して欲しいと思うようになった。詩音が愛されていると勘違いしてしまっ

た。

 雛見沢のロミジュリは北条悟史と園崎魅音。
 園崎詩音は雛見沢という舞台に上がることもできず、ただ観客席から芝居を眺めるだけ。台詞の無い通行人Aよりも無価値な存在。
 ちょっとした手違いで、舞台に紛れ込んでしまった観客。それが、たまたま主役のジュリエットに瓜二つだっただけの話。

 世間では、ロミオとジュリエットは悲恋だと言われているが、そんなの私は認めない。相思相愛で、やることやって、二人揃って天国に

まで行けちゃうんだから、立派なハッピーエンドじゃないですか。結ばれるのが、地上か天上かの違いがあるだけで。

 薔薇をキャベツと呼ぼうとも、薔薇であることに変わりがないとかいう台詞があるそうだけど、それはあくまで薔薇を薔薇として見ても

らえる場合の話。
 キャベツにきっちり包まれた薔薇は、誰にも薔薇と認めてもらえない。薔薇の甘い香りを嗅いでもらったり、ベルベットのような感触の

花びらを触ってもらったり、鋭い棘で軽く突付いてみたりして、初めて認識してもらえる存在。
 キャベツの匂いや手触りやシャキシャキした食感だけじゃ、決して薔薇とは呼ばれない。
 そう、魅音という皮に包まれた詩音の存在そのもの。


640 名前:キャベツと薔薇 ◆VnJSOIf/ss mailto:sage [2008/02/05(火) 02:26:03 ID:42BLIPdD]
 「何で詩音が薔薇で、私がキャベツなのよ〜。」
 口を尖らせてぶーぶー言うお姉の姿が、目に浮かぶ。
 「いいじゃないですか、それくらい。キャベツとしてでも存在を認知してもらえてるんだから。」

 一方、私はまるで人魚姫。魅音という名の両脚を与えられたけれど、代償に詩音の声を取り上げられた人魚姫。魅音の脚で歩けば痛み、

自分は詩音だと告げる声を持たない。
 「ロミオに恋する人魚姫というのも斬新でいいですね。」
 茶化してみても痛みは消えない。

 どうして私は詩音なの? どうして私は魅音じゃないの?
 問うても詮無いこととは知りつつ、訊かずにはいられない。
 いっそ御伽噺の人魚のように海の泡と化して消えてしまえれば、どれほど嬉しいことか。 
 それさえも適わぬ身ゆえ、私はただただ涙を流す。潮の香りのする涙を流す。

     -END-




641 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/05(火) 07:28:00 ID:+OaBFdng]
おお。
視点が変わるのがいいな。

GJ

642 名前:名無しさん@ピンキー [2008/02/05(火) 10:19:58 ID:2QU0TYjW]
悲しい話だな
結局魅音のほうが恵まれているのかな。

643 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/05(火) 11:18:28 ID:+E8lRbWu]
>>626
ラムダデルタだとやりすぎだしな

644 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/05(火) 22:48:15 ID:2QU0TYjW]
食ザー好きそうなランク
羽入
知恵
梨花

645 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/05(火) 23:09:37 ID:LGeq+wXc]
羽入は顎が疲れてもしゃぶりついてそう
んでゴクゴク

646 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/05(火) 23:11:11 ID:3o48N/tR]
羽入はフェラ上手

647 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/06(水) 00:48:38 ID:5d8HFBAZ]
羽入は守り神なのか知らんが、雛見沢の役にたってないわけだろ?
せめてもの償いとして村中の男相手にセクロスしてご奉仕するのがスジってもんだ



648 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/06(水) 01:15:43 ID:EKaMAEnA]
昔村人皆にレイプされたじゃん

649 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/06(水) 01:35:29 ID:ZCGbP7L1]
              _____
          _,/. . . . . . . . .  ̄ヽ、
         /. . /. . . . . ._._. . . . . . . ..\
        /. . . . .|. . . . \ . .\ . . .\. . ハ
       //. .| . .l . . . . . .ヽ . . ヽ. . . ヽ\!
      /;;;;;;|、. ヽ. .ヽ . . . . . . }. . . .} . . ..',;;;;;\
      /;;;;;;;;|. 丶_,>ヘ . . . . .メー- 、!. .l. . l;;;;;;;;;ヘ 圭一以外はお断りなのです…あぅあぅ
      |;;;;;;;;;ゝ、.´ヘィ==、ヽ,. ./y===、. . |. .|;;;;;;;;;;;;|
      |;;;;;;∧. . .|〈弋_リ  ソ. 弋_リ 〉./. /ヘ ;;;; |
      ヘ;;;;{ .ヽ. .ヘ ー  ,   ー イ././..!. .};;;/
      ヾゝ へ._._>//  ,、 ///∠イ. . .| /イ
          |. ..ヽ、       イ | !. . . l. . .|
          /. . . . . .≧ァ ' _,/ >, . .l. . .!
           /. . r ''"¨/ /! /  /  `丶、. .!
        /. . .r|   l i/ /    , -=、ヘ\ _,ノ
        /. . .イ゙〉

650 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/06(水) 03:24:23 ID:+saDRnZE]
羽乳って幼女なんだよな
アニメではじめて知った

651 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/06(水) 03:49:36 ID:EKaMAEnA]
旦那と子持ちの1000歳腹黒変態神様

652 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/06(水) 04:28:19 ID:6IGr0eG2]
>>627
文章力があるからか、読み物として面白かったよー
きゅうりで処女喪失は流石に可哀想だけどなw

653 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/06(水) 06:23:49 ID:L+nbjPYX]
a

654 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/06(水) 07:59:15 ID:nWZlUOAU]
>>650
えええええええええ

655 名前:名無しさん@ピンキー [2008/02/06(水) 17:40:44 ID:TeS92cIA]
>>627
GJ

656 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 00:14:12 ID:VRCDo6NU]
羽入てなんかエロそうなんだよな
圭一に体と精液を求める話をきぼんぬ

657 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 01:29:20 ID:svbX+AL3]
>>613
すまんが最初にカプ書いてくれると嬉しい



658 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 01:35:21 ID:il2rPthh]
847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
ここの住民「〜だったら」って日本語知らなさすぎじゃないか?
とてもじゃないけど、日本人としてまともな教育受けている人間とは思えないよ
847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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659 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 01:35:43 ID:il2rPthh]
847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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660 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 01:36:03 ID:il2rPthh]
847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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661 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 01:36:36 ID:il2rPthh]
847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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662 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2008/02/07(木) 01:36:56 ID:il2rPthh]
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847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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663 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 01:37:34 ID:il2rPthh]
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664 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 01:38:30 ID:il2rPthh]
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665 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 01:38:51 ID:il2rPthh]
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847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
ここの住民「〜だったら」って日本語知らなさすぎじゃないか?



666 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 01:39:12 ID:il2rPthh]
847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
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667 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 01:39:33 ID:il2rPthh]
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668 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 01:39:56 ID:il2rPthh]
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669 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 01:40:27 ID:il2rPthh]
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670 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 01:40:48 ID:il2rPthh]
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671 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 02:03:00 ID:9b/mZpMA]
こりゃ、ウナギイヌの仕業だな

672 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 03:51:35 ID:7oNa2Sof]
キス描写が凄い作品ないかな

673 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 12:28:24 ID:FNREExx7]
沙都子とのキスを見て、ガクガクしてる羽入は可愛かった

674 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/07(木) 22:48:11 ID:ajuNCeo6]
保管庫が色々更新されてるな
清々しいまでの突き抜けっぷりがいい

675 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/08(金) 01:34:35 ID:1H2R3nUS]
圭一はつくづく使えるキャラだな
鬼畜、変態、奴隷、純情、鬱、受け、攻め自在。

676 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/08(金) 01:43:36 ID:2j1t1xY7]
作者が都合に合わせて人格崩壊させてるだけじゃねーかwwwww

677 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/08(金) 01:46:32 ID:QGBWHEH2]
圭一は人格崩壊させやすいってことか



678 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/08(金) 01:46:59 ID:RuXKObU9]
毎回全然違う展開でエロシーン描ける
作者の射角の広さに感服した

679 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/08(金) 06:50:01 ID:F+63+3vk]
>>672
保管庫の「練習」はレナ魅が延々とキスする話だぞ

680 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/08(金) 13:00:49 ID:+e0OWrjQ]
圭一の人格は元から安定していな…ゲフン

681 名前:名無しさん@ピンキー [2008/02/08(金) 14:39:05 ID:P67RLKNH]
圭一の人格は書き手自身の人格と思考が投影されやすい
つまり原作の鈍感でデリカシー無くて過去は孤独だった圭一は竜…ゲフン

682 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/08(金) 14:45:06 ID:TQEweeEq]
しかもあれだけフラグ立て放題な状況においてヘタレるのも竜…ゲフゲフ

683 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/08(金) 15:40:11 ID:ZqE46+tu]
そしてロリコ…ゲフッ

684 名前:鬼畜王K1 ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/08(金) 16:11:02 ID:ou/nMspE]
絶望した!!!
「鬼畜王K1の続きを全裸で待ってる」と言ってくれてた住人の方々を、
寒空の下で数カ月もずっと待たせてた自分に絶望した!!!
…というわけで、なんとか復活しました。冨樫がやる気出したことに合わせたわけではないですが。
数カ月待たせた方々、本当に申し訳ありませんでした。
そして特に、まとめサイトに今までの分をまとめてくれた方。素敵なサブタイまで本当にありがとうございます。
――問おう、貴方が私のネ申か。

さっそく「鬼畜王K1」の続きですが、前回までの話を忘れてしまった方へ。
いくつかエピソードを修正したところもあるので、続きと併せてまとめサイトで振り返ってみて下さい。
その時間がない場合は簡易まとめ↓で。

・前回のおおざっぱなあらすじ
K1「おお みおんよ しんでしまうとは なさけない」
れな「めたみどほす おいしいです」
みおん「けいちゃんは とんでもないものを ぬすんでいきました おじさんのこころです」
K1「せいよくを もてあます」
みおん「やらないか」
K1「いいですとも!」
れな「オヤシロ少女は KOOLに去るぜ」

では、どうぞ↓

685 名前:鬼畜王K1 〜鬼誑し編・その55<反撃>〜 ◆esuawjVZ.2 mailto:sage酉変えました [2008/02/08(金) 16:19:06 ID:ou/nMspE]
  コンスタンスの葡萄酒(さけ)、阿片、ニュイの葡萄酒よりも、私は好む、
  色恋が孔雀の羽をひろげる、きみのその口の霊薬を。
  私の欲望たちが、きみの方へと、隊商(キャラバン)なして出発する時、
  きみの眼は、私の倦怠(アンニュイ)たちが渇きをいやす貯水池だ。

   ボードレール『悪の華(第二版)』「サレド女ハ飽キ足ラズ」より


唾液でぬめる唇と、絡める舌が生み出す二重奏<duo>。
魅音は俺の唇を自らの唇に押さえるように、頭を浮かし、かつ俺の後頭部を両手で引き寄せて貪る。
…レナは舌を絡めるのが上手いが…魅音は肉感的な唇がいい具合だ。
そういえば、授業中に魅音が居眠りした時、レナが似顔絵をノートの切れ端に書いていたな。たしか…「(・3・)」という感じだった。
俺はそれを見て盛大に吹き出したが…なるほど、確かに魅音の唇って「3」っぽいな。
…だめだ。せっかく魅音を抱いてやってるってのに、こんなところで思い出し笑いをするわけにはいかない…!
魅音との長めのキス。時々息継ぎをしながら、俺は魅音の胸に右手を伸ばし、ブラウス越しにゆっくりと一揉みした。
「…ん、ふぅ…!」
魅音の身体がピクリと震える。
まずは弱めの、手の平で行う愛撫。次に、五指を豊満な乳房に埋めるような愛撫。
「んんっ…はぁ」
今度は左手も使い、左右の乳房を同時に掴む。乱暴な掴み方はしない、それが俺のストライクフリーダム、じゃなくてジャスティス。
手の平で乳房の全体をこねるように撫で回してやる。
「はぁ…んぅ…」
大きく掴むように、強弱ある愛撫をすると、「んっ!…はぁ…ん」と、身体を仰け反らせる反応を示した。
さらに。ブラウスの下からチラチラと見え隠れする、見えそうで見えない桃色で小さめの乳首をクリクリと弄ぶ。
「あん!…くぅ…んん…ッ!」
――くく、こんなに弄び甲斐がある胸を持っていやがるとは。
「どうだ、魅音…気持ちいいか」
頭を近付け、耳元でこう囁く。魅音はなんとか息を整えようとしているが、まだ上手く声を出せない。
熱っぽい吐息と潤んだ瞳で俺を見つめるのがせいぜいだった。
唇と唇が触れそうなほどに、俺は顔を寄せる。もちろん、その間も乳房への刺激は忘れない。
魅音は、眉根を寄せて愛撫に耐えているようにも見えた。しかしその瞳は、俺を拒絶するものではなかった。むしろ――
「…はぁ…っん…けい…ちゃ…んっ」
魅音がやっとのことで声を出したと思ったら、いきなりのキス。俺の唇を奪わんとするような、彼女からの反撃だった。



686 名前:鬼畜王K1 〜鬼誑し編・その56<反撃>〜 ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/08(金) 16:23:32 ID:ou/nMspE]
「…ちゅ…んは…っぷぁ…。…圭ちゃん…」
魅音は啄(ついば)むように俺と唇を重ねる。彼女と唇が触れる度、その熱い吐息が、温い体温が、俺に伝わる。
俺もそれに応えるように、何度も唇を重ねる。――舌を絡めずとも、唾液が混ざり合うまでに。
魅音は両手で俺の顔を両手で優しく包んで固定して、目を薄く開き、また目を閉じたりしていた。
その手は、最初は少しひんやりしていたが、徐々に熱を帯びていくのが分かった。
俺の上唇が魅音の下唇に触れたら、今度は魅音が上唇を俺の下唇に触れる。
魅音の唇をほんの少しだけかぷりと捕まえれば、お返しにと魅音が俺の唇をかぷりと捕まえる。
しばらくそうしていると、魅音が唇だけでは物足りなくなったのか、俺の唇に舌を突き出し始めた。
彼女の求めに、もちろん俺は応じる。唇をゆっくりと押し開き、その中で絡まり合う二つの舌。
それはまるで、ぬらぬらとした唾液をその身に包んだかのような、口内で踊り合う蛇。
その蛇は口の中を出た後も、互いの唇を舐め取り合う。潤滑油のような互いの唾液が、さらに俺たちの唇を瑞々しく彩っていく。
これほど唇によるお互いの愛撫を楽しんだことはないな――俺もまた、魅音の唇に酔っている。
これはこれでいいが――正直なところ、「自分が魅音に押されているな」と思ってしまっていた。
らしくないな…前原圭一。
――二人の唇の間が銀色の糸で繋がるほどに貪りあって、ようやく魅音が攻勢を止めた。
「…圭ちゃん…」
「魅音…」
俺たちは再び見つめ合うと、お互い同時に、ゆっくりとキスをした。
触れ合うだけのキスなのに――身震いするほどのキスだった。
火照った魅音の艶っぽい顔に、どきりとしてしまうほどに。
「…み、魅音」
「…なぁに、圭ちゃん…?」
やんわりとした笑みを見せる魅音。――くっ、なんて顔しやがる。
俺よりたった一つ年上だというのに――こんなにも色気がある『女』に見えるとは。
あせるな、前原圭一。お前がリードしなければ、こいつは俺の『奴隷』に出来んのだぞ!?ペースを握れ!!
…!!?違うッ!!自分で自分のペニスを握ってどうするッ!!『ペース』だバッキャロウ!!
動揺するな、KOOLになれ、前原圭一ッ!!
「…魅音って…キス魔なんだな。意外でびっくりしたぜ…。ふっ」
YATTA!YATTA!わざと語尾にキザっぽく「ふっ」てつけてやったぞコノヤロー!!
どうだ、これでメロメロだろッ!!これで俺のターンだッ!魅音から主導権を…
「…ふふ」
――あ、
「そうだね…。おじさん、ついつい夢中になっちゃった…。…でも、悪いのは圭ちゃんだよ…」
――あれ?
「な…なんで俺が悪」
魅音は自分の唇に、ちょん、と人さし指を乗せて俺を黙らせた。
その指を今度は自分の唇に乗せて、赤ん坊を『シーッ』とあやすような仕草。
それから俺の唇をもう一度人さし指で押さえつつ、魅音は――

「圭ちゃんの唇が、かわいくてプリプリしてるのが悪いんだよ…?
おじさんが食べたくなっちゃうのも仕方無いじゃない…。
本当に美味しいんだから…圭ちゃんは唇まで罪作りなんだね、まったく。めっ」

まるで年下の男の子をからかうかのように、チュっ、と一瞬だけキスをした。



687 名前:鬼畜王K1 〜鬼誑し編・その57<反撃>〜 ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/08(金) 16:25:37 ID:ou/nMspE]
(・3・)アルエー? ←俺の心の中

なんだなんだ、この展開はッ!!?なんだよ、この魅音はッ!!
いきなりキス魔になったかと思ったら、こんなに「萌えるお姉さん」な表情とシチュをやりやがったッ
…魅音は空気を読めない少女趣味の女…そう思っていた時期が俺にもありました。
まさか、この俺が、エリート鬼畜たるこの俺が手玉に取られるような、そんな女だったとはッ!!否、断じて否ッ!!
俺は魅音の股に手をすり込ませる。
「…んんっ!」
突然そこを触られたことで、魅音の身体が畏縮する。懸命に声が出ないように我慢するその表情。
その表情はな、俺の征服欲を更に煽るだけだぜ?
「…くくく、魅音。俺を本気にさせて(性的な意味で)しまったからには覚悟しろよ〜?」
「あ…はぁん…ふぁぅ……んふふふ」
――はっ!?
またも『らしくない』魅音がいた。俺の刺激に身悶えつつも、それを楽しむかのように、どこか余裕。
いや、そうされていることに喜んでいるという感じで。
戸惑いが俺の手を止めてしまうと、魅音は「くすっと」笑って――俺の耳元に囁いた。

「…どうして止めちゃうの?…おじさんを堪能するんじゃなかったの…?
…ほらぁ、圭ちゃんの好きにしていいんだよ?…私を、早く食べちゃって…」

(・3・)アルエー? ←俺の心の中

なんじゃあああぁぁぁこりゃああぁぁぁぁぁ!!!!!
と、叫びたいくらい、胸をズキュウウゥゥゥゥゥゥゥと貫かれた。
ま…まずい!魅音は恥ずかしい思いをすることよりも、俺に弄ばれることを心底喜んでリミットブレイクするタイプ!
初めてですよ…ここまで私を萌えさせた魅音さんは…ゆ…許さん…ある意味許せるけど、ぜったいに許さんぞ魅音ッ!!
じわじわとなぶり殺し(性的な意味で)にしてくれる!





688 名前:鬼畜王K1 〜鬼誑し編・その58<純粋>〜 ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/08(金) 16:33:35 ID:ou/nMspE]
俺は左手で魅音の秘部を。右手で乳房全体を存分に刺激してやる。
「ひゃうッ!!…ん、んうぅ、はぁんっ」
魅音の身体がガクガクと震え始める。『女』としての快楽が、魅音に津波の如く押し寄せていた。
「あぁんッ、け、圭ちゃ、あぅんッ!…ちょ、ちょっと…さすがに、は、激しいよぉ…ッ!」
「ほぉ、激しいって?どっちの手が激しいってぇ?」
「んああッ!!…ど、どっちも、だよぉ…ひゃあぅ!」
「クク、魅音が『してくれ』って煽ったんじゃないか?」
「だけ、ど…ふあぁッ!!…い、いきなりだと、おじさんびっくりしちゃう…んんッ」
「じゃあこういうのは?…左手をちょっと強めに、右手は弱めに、これならどうだ!?」
俺は左手を持ち上げるようにしてGスポットへの刺激を開始する。
その瞬間、魅音の首が後ろへ仰け反り、これまで以上に大きく口を開けて嬌声を上げる魅音。
「ああああんッ!!!…だ、駄目ぇっ!!そ、そこをやられると、んんんぁぁッ!!」
「やめるか?…ならば今度は右手の番だ」
Gスポットへの刺激を一時中断し、次は右手で乳首をつまみ上げる。
そのままグイグイと引っ張り上げるだけでなく、クリクリと乳輪も併せて人さし指で撫でる。
「ひあぁッ…!!ち、乳首も、駄目ぇ!!」
「駄目とか言わないでくれよ、魅音…せっかく俺、魅音に気持ち良くなってほしいのに、これじゃ悪いことしてるみたいじゃないか」
「だ、駄目っていうか…あぁん!…あ、あんまり気持ち、良過ぎて…は、恥ずかしいんだってばぁ…!」
「…恥ずかしくなんかないぜ、魅音…。こうやって気持ち良くなってる魅音は、可愛いぜ?…普段以上に女の子らしくて、可愛いな…」
俺は魅音の耳たぶを甘噛みしつつ、息がかかるように囁く。茹で蛸のように魅音の顔が朱に染まる。
「あん…!…み、耳たぶも駄目だよぉ、圭ちゃぁん…」
「…くっくっく!なんだよ、もう全身駄目じゃねぇか、あっはっは!…そう言うなって。さらに気持ち良くなればいいさ」
俺は左手と右手を同時に動かし始める。しかも、今度はどちらも強めに。
左手が魅音の中へじゅぼじゅぼと侵入し、右手は乳房を余すところ無く蹂躙する。
そろそろ一回くらいはイッておこうか、魅音!クックック…!
「ひゃぁぁうッ!!…はぁ…ッ…も、もう駄目、かも…んんぅッ!!」
「もう駄目?そろそろイクんだな、魅音?」
「うぁ…ッう、うん…!おじさん、もぉ…イきそう…ひぁうッ!!」
「いいぜ、そのまま…イってしまえよ、魅音ッ」
「ふぁぁあああッ!!…やぁ、だめ、駄目、イク、イク…んんあああぁぁーーッ!!!」
ビクン、と魅音の身体が激しく痙攣し、顎を天に向け、魅音は頂点に達する。
膣内が急激に締まり、左手は魅音が垂れ流した愛液まみれになった。
喘ぐ息を整え、力が抜けた魅音は、くたりと俺に寄りかかる。

689 名前:鬼畜王K1 〜鬼誑し編・その59<純粋>〜 ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/08(金) 16:35:54 ID:ou/nMspE]
俺はにやりとしながら、魅音に左手を見せる。
「くっくっく…魅音。お前のイキっぷり、すげぇなぁ…こんなに喜んでもらえて、俺も嬉しいぞ」
「…はぁ…はぁ…ん…だって…。…圭ちゃん、だもん…」
「…ん?」
「圭ちゃんだから、こんなに…おじさんも、乱れちゃうんだよ…?」

――やな予感。いやいや、『イヤな』予感じゃなくて、またもや魅音のターンにされそうな、それどころか――

「…圭ちゃんと一緒だもん…圭ちゃんが望むなら…私は…」
そう思ったのも束の間、またも俺の顔が引き寄せられ、唇を奪われる。

――それは情熱的で、儚く、忘れようもないほどのキス。
――魅音の頬に伝う一筋の涙が、さらにそれが俺の気持ちに感傷的な思いを自覚させ――

「…好き…。圭ちゃんのこと、好きだよ。私、大好きなの。…圭ちゃんが…」

『越えて』はならない「一線」を、『超えて』しまった気がした。
魅音と俺だけが、ここにいて――それで世界が満たされてしまうほどに、余計なものが他に無く。
あまりにも純粋で、穏やかな、その魅音の笑顔に、心が溶かされていく。
魅音の優しさ、魅音の慈しみ、魅音の愛情で、俺が俺でなくなっていく――俺の中の『鬼』が見えなくなる感覚。
茫然とした意識を取り戻そうとするが、上手くいかず、もどかしいと思っていたら――

魅音が、不意に俺の頬を拭っていた。
「…あはは。…圭ちゃん、泣いてるの?…男の子でしょ、らしくないなぁ」

涙、だって?――そんなものを、流していたのか?己をコントロールできずに。
「俺…?俺、は…」
「…どうしたの、急にしおらしいなぁ。しっかりしてよ、圭ちゃん…」
「魅音…俺は…お前、を…」
「…ふふ、あはははは。うろたえてる圭ちゃん、かぁいいなぁ〜」
まるでお気に入りのぬいぐるみを抱くように、俺を包む魅音の肌。
かすかに、魅音の女らしい、柔らかな薫りがある。
「…しっかりしてよ、圭ちゃん。…これから、私を…抱いてくれるんでしょ?」
芳(かんば)しい吐息はほどよく温っていて、耳は魅音の玲瓏(れいろう)とした声を聴く。

「…圭ちゃんになら、私の全てをあげてもいいよ。…園崎魅音の全部を。
大好きな圭ちゃんだから、いいんだからね。『お気に召すまま』って言ったでしょ?
…だから、ね…圭ちゃん…」

魅音は下半身を俺の物にくっつけ、自らの性器で俺の性器を擦り上げるよう、わずかに身をよじった。



690 名前:鬼畜王K1 〜鬼誑し編・その60<純粋>〜 ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/08(金) 16:39:01 ID:ou/nMspE]
…意識が吹き飛びそうになりながら、俺は魅音と一つに、魅音は俺と一つになった。
お互いの名を叫びながら、歓を尽くす。
もう無我夢中で、何度彼女を貫いたか、何度彼女の中に放ち、何度彼女の身体に精を浴びせたかも分からず。
魅音の嬌声が遥か遠くに感じられるほど、貪るように彼女と交わった。
魅音の処女を奪うとか、そういう次元を超えて、俺という存在が魅音を求め、魅音もまた俺という存在を求める。

純粋な世界――純粋な魅音に奸計を弄する必要など、微塵も無く。
ただ、園崎魅音を欲する前原圭一が、ここにいた。

…精根尽き果て、気が付いた時には、夕暮れだった。
朱に染められた教室に、俺と魅音は二人で倒れ込み、そのまま意識を失っていたらしい。
魅音は息も絶え絶えに、俺を見つめていた。顔には白濁としたものが掛かり、唇の端にも精液が伝う。
胸、腹部にも精の溜まりが出来て、とりわけ秘部からは溢れるほどにそれがあった。
とりわけ魅音の秘裂には、破瓜した時に流れた紅の鮮血と、俺の吐き出した白い精液が、わずかに混じって見えた。
――ここまで、凄惨なまでに女を抱いた経験など、今までに無かった。
あらゆる観念を捨て去り、肉体の限界を目指すような交わりを終え、俺と魅音は言葉も無く抱き合っている。
「…魅音…」
「…圭ちゃ…ん…」
意識を繋ぎ止めながら、肩で息をしながら俺たちは名を呼び合う。
どちらからともなく唇を近付け、ねっとりとしたキスを交わす。

――糸引く二人の唾液までもが、名残を惜しんでいるようだった。




691 名前:鬼畜王K1 ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/08(金) 16:45:53 ID:ou/nMspE]
とりあえずここまで。日付け変わる前くらいには、この続きを投下しにもう一度来ます。
ではまた(´・ω・`)ノシ

692 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/08(金) 18:26:45 ID:2j1t1xY7]
待ちに待ったのキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
乙女魅音きめぇwwwwwけど大人なお姉さん魅音ハァハァwwwww
お姉さん魅音とキス俺もしたいです><

前のラスト的に考えて、レナが覚醒して圭一と魅音がヌッ殺されるnice boat展開希望

693 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/08(金) 18:46:39 ID:QhClcdkk]
>>691
超GJ!乙女魅音もお姉さん魅音も最高だ!エロ過ぎる!
泣いた圭一と涙を拭う魅音に凄い萌えたw

694 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/08(金) 19:58:17 ID:PHXytbAQ]
鬼畜王氏復活キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
この日をどれだけ待ちわびたことか・・・。

695 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/08(金) 22:54:16 ID:9jPadGyp]
圭一と沙都子とのねちっこいキスも書いたら神!!

696 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/08(金) 23:17:46 ID:RuXKObU9]
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
今日仕事帰りにふと鬼畜王のことを
思い出してたんだぜ 

697 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/08(金) 23:25:18 ID:E30EFTyd]
自己顕示欲の強い素人は嫌いだ。



698 名前:鬼畜王K1 〜鬼誑し編・その61<暗雲>〜 ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/08(金) 23:34:16 ID:ou/nMspE]
こんばんわ。
そろそろ続きを投下しようと思います。
ただ、エロ無しなので注意。

あと、スレ容量的に危なくなったらその時点で一度ストップします。
それではどうぞ↓


    ×  ×  ×


汗と唾液まみれの身体をようやく離して、魅音を支えながら立ち上がる。
散らばった衣服を整え、身なりを元に正した時に、ハッと気付いた。

「レナは――どこに行った」

魅音も俺の声に気付き、蒼白になって辺りを見回す。教室の中には、俺たち以外の人影は無かった。
ということは、俺と魅音が抱き合っている間に、ここから去ったのか。

――今さら、悪いことをした、という思いがこみ上げて来た。
俺の方からレナをいいように使いつつ、待たせた挙げ句に、魅音と交わることに我を忘れるとは。
レナもまた、俺の牝狗で――いや、俺を好きでいてくれている。
あいつにも、心が有る。肉体は別にして、俺のことを思いやる心が。
――そういうものに思いが至るようになったのも、数日前の俺なら信じられんが。

「…!け、圭ちゃん…」
魅音に呼びかけられて振り向く。彼女は未だに半裸のまま、震えながら床を指差した。

「なんだ、これは。――まさか…血!!?」

紛れも無く、レナの血痕だった。魅音の破瓜時のものではなく、量も違う。
血溜まりというほどではないが、ところどころに飛び散っていて、レナの手形までついている。彼女がここを拭き取ろうとしたのか。
さらに、それは廊下の方までぽつぽつと続いていた。
「――レナが、通った足跡だ」
俺は堪らず、それを辿る。教室の外に出ようとした時、魅音に声を掛けた。
「魅音!俺はレナの後を追ってみる。お前はここを元通りにしてくれ!
――レナの足跡を見失ったら、また戻ってくる!」
魅音が頷いて、俺はそのまま廊下に走り出る。
足跡は廊下から下駄箱まで続き、レナの靴箱にまで付着していた。そのまま外に出たに違いない。
靴を履いて出たなら、足跡は発見しづらいかもしれない――と思っていたが、幸か不幸か、血痕が赤い点となって校門まで続いていた。
これは普通じゃない。何かレナの身にあったに違いない――と、空恐ろしくなった。


699 名前:鬼畜王K1 〜鬼誑し編・その62<暗雲>〜 ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/08(金) 23:36:40 ID:ou/nMspE]
校門から出ると、さすがに灰色のアスファルトに垂れている分、色が混ざり始めて血痕が発見しづらかった。
なんとか注意深く見つけるが、その時ようやく閃いた。
「――レナがまず向かうとすれば、自宅しかない」
気が動転して気付かなかったが、連れ去りでも無い限り、まず帰宅したと考えるべきだ。
見えにくい血痕を辿るのは切り上げてレナの家を目指す――というか、登下校の道を下ることになった。――当然、焦る気持ちから、全速力で。

だが、途中の坂道で、俺は思わぬ人を見つけた。

「…ッ!!知恵先生ッ!!?」

坂道の真ん中に座り込んだ知恵がいた。俺は走り寄って、彼女に問いただした。
「どうしたんです、知恵先生ッ!こんなところで、どうして座り込んで…ッ!?」
すぐに、彼女の異常に気付いた。
知恵は両肩を抱えながらがたがたと震え、恐ろしいものでも見たかのように、焦点の定まらぬ目で虚空を見つめていた。
「どうした、知恵ッ!!なにがあったッ!?なにを見――って、お前、その腕ッ!!?」

彼女の右腕に、紅い血痕があった。

知恵はどこも怪我をしていない。誰かに腕を掴まれたか、触れた時に血が付いたのだろう。今は少し渇き気味になっていた。
さらによく見ると、首筋にも同じように血が付着している。誰かに首筋を撫でられた時に付いたということか。
――いや、もう『誰か』なんて言い方はよそう。

「――レナに、会ったのか?」

知恵はビクリと身体を震わせた。
「…前原、く…ん…」
「…ここでレナに会ったんだな、知恵…。下校するあいつを呼び止めたか?」
「前原くん…駄目、駄目です…!」
「…駄目、とはなんだ?」
「駄目です、あの子を追いかけてはいけません!あの子は…あの子は…」
知恵は再びガタガタと震え、俺の胸にうずくまるように身体を預けてきた。
涙まで浮かべるほど弱り切っている彼女を、これ以上問いつめるわけにもいかなかった。
俺は知恵を伴い、一旦教室へ戻ることにした。魅音を一人にしておくのもまずいだろう。
二人でゆっくりと歩き出しながら、俺は思案を巡らせていた。

――レナは、いったいどうしたというんだ?
――知恵がレナをここまで恐れる理由は何だ?
――こいつはレナの何を――見たんだ?
――魅音も、知恵も、レナも、そして俺も――これから、どうなるんだ?

答えは出るはずもない。答えられる人もいるわけがない。
暮れ行く夕闇の中に響く、ひぐらしたちの鳴き声しか聞こえなかった。



700 名前:鬼畜王K1 〜鬼誑し編・その63<暗雲>〜 ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/08(金) 23:47:08 ID:ou/nMspE]
もう私の居場所は無いんだね、圭一くん。

『私の』圭一くんは、どこかに行っちゃった。

私もどこかに行きたいな。ここは、もういいや。

圭一くんが好きな場所なら、私はどこでもいいよ。

私はついてくから…圭一くんと一緒なら…どんなところだろうと…

二人なら…二人なら…

そう、私と圭一くん以外はいらない。
誰も要らない。何も要らない。必要無い。
何も…何もかも。
私と圭一くんがいる世界だけでいい。

居場所は作るもの。奪われたら、取り戻す。
居場所は護るもの。邪魔するモノは、削除する。

なぜなら。
『ソコ』は――元々、レナの場所だから。
『アレ』は――元々、レナを選んだから。
『ソレ』は――元々、レナしか見てなかったから。
『カレ』は――元々、レナの『モノ』だから。

――竜宮レナハ、戦ウ。
圭一クン、きみノタメニ。

…あはははは、それを邪魔するんだね?
あなたも、アナタも、貴方も…レナの『モノ』に近付くんだね?
――仕方ないなぁ。それじゃあ――




削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除痒い削除削除削除削痒い除削除削除削除削痒い除削除削除削除削除削痒い
除削除削除削除削除削除削痒い除削除削除削除削除削除削痒い除削除削除削痒い除削除削除削除削除削痒い除削除削除削除
削除削除削除削痒い除削除削除削除痒い削除削除削痒い除削除削除削除痒い削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除痒
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削除痒い削除削痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い…

701 名前:鬼畜王K1 ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/08(金) 23:53:00 ID:ou/nMspE]
以上、次への前段階です。エロ無しですみません。
次はこれの続きと知恵先生の話を投下します。さしあたって、明日の夜に知恵先生から出そうかと思います。
ではまた(´・ω・`)ノシ

702 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/09(土) 00:07:05 ID:LUpFl16T]
wkwktktk

703 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/09(土) 00:18:04 ID:I9Ztg/YT]
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
エロなくても次の展開が気になる
正座して待ってます

704 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/09(土) 06:56:34 ID:Z7A6cvHq]
魅音の年上属性っぽいのって少ないんだよなあ
あの年で一学年違うって結構な差があるんだけど
たまにそういうのがあるとものっそエロく見えるw

705 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/09(土) 08:07:07 ID:C5yAV2zB]
圭一とレナが凄い不憫だし俺のトミーが汚されちゃったけど、寝とられって凄い抜けるな
是非沙都子たんのが見たい。
出来れば圭一ポジションが梨花ちゃんで

706 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/09(土) 09:02:41 ID:D/3HxuKw]
知恵先生の自宅は使えるどこにあるんですか?
災害に巻き込まれてたから雛見沢?それとも興宮?

707 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/09(土) 09:39:49 ID:ARwTu1at]
原作では興宮から車で通ってる設定だったはず



708 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/09(土) 12:21:31 ID:MxuMXNXL]
>>704
いわば同級生だからな。
梨花ちゃんや沙都子みたいに見た目で明らかに差があるわけでもないし。

709 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/09(土) 12:55:15 ID:RxkkGtEd]
>>705
トミーポジションは詩音なのか
羽入もいいかもしれんな

710 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/09(土) 13:12:04 ID:C5yAV2zB]
入江とか赤坂が好ましい

711 名前:名無しさん@ピンキー [2008/02/09(土) 17:54:44 ID:wDyHX+fp]
>>705
確かに抜けるw けど、やっぱレナとKが不憫だな。
どっかで、救済されたりしないかなあ……

712 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/09(土) 20:48:07 ID:D/3HxuKw]
知恵先生に初恋の感情を抱く前原圭一の物語を
もしくは知恵先生に女の体を教えてもらう話をきぼんぬ

713 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/09(土) 21:28:52 ID:OE4Y/1WL]
>>712
なんという俺

714 名前:鬼畜王K1 -Apocrypha-<外典・その1> ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/09(土) 23:50:08 ID:3dG9QWqh]
こんばんは。
知恵先生視点の鬼誑し編=「外典」を投下したいと思います。
それではどうぞ↓

     ×  ×  ×

今日、私は、私の教え子を三人失いました。

私は雛見沢分校の教師として、今日まで幾人もの子供達を導いてきました。
しかし、他人を――しかも無二の友人を――その手に掛けるような教え子を育ててしまったことは、すなわち私の教育が間違っていたことに他なりません。
私は子供達に、なによりも「他人への優しさ」を説いたつもりでした。
自分のことだけを考えず、仲間と喜びを分かち合える優しい人間であれ――それは何にも増して美しいことであり、人が生きていく上で一番大事なことだと思っていました。
それも今となっては、虚しく感じられてなりません。私の信念は、三人の教え子の死と同時に葬られたのです。
私の教えが正しければ、彼らが悲しい末路を辿らずに済んだはずなのに。私が未熟であったがゆえに、彼らを救えなかった。

彼らの訃報を聞いた時、張り裂けんばかりの慟哭がまず私を襲いました。涙は止めどなく流れ、職員室で嗚き咽びました。
その後なんとか校長先生に支えていただき、クラスにいる子供達に三人のことを伝えました。皆突然のことに動揺し、混乱しました。
中でも北条さんは、見る者全てが哀れに思えるほど泣き崩れ、慰める古手さんとともに早退させることにしました。
彼らは幼い彼女達にとって、かけがえのない友人達でした。それを失った痛みは、私以上のものでしょう。

そして今――時刻は既に夕方五時を回っていますが――校内に残っているのは私だけです。
窓の外は既に朱色に染まっていました。裏山の方からは、ひぐらしの鳴き声が合唱のように澄んだ音色を響かせています。
昨日までならば、この美しい風景も一日の終わりを告げるような、穏やかに心癒されるものであったでしょう。

けれど、今の私には、遠くで鳴いているひぐらしの声が、物悲しく思えてなりません。
虚しさ――この胸を覆っている虚しさが、私の世界から彩りを消してしまったのです。見える世界は灰色であり、耳に入ってくるどんな音色も、もはや心をときめかすことはないでしょう。

それでも。
それでも、今日の事態を招いてしまった私は、虚しさを超えて語らねばならないことがあると気付いたのです。

彼らの悲劇と私は関わりがあったことを、包み隠さず明らかにしなければならないのです。
そのために、私は今、自分の机でこの手記を書いています。
長々とここまで書き連ねているのは、これを読んでくださっているあなたに、まず今日なにがあったのかを知っていただき、その上で今の私の率直な気持ちを知っていただきたかったからです。
また、この拙い手記をなぜ私が書かねばならないのかという、もっともな疑問もお有りでしょう。
その疑問は、これから私が記す内容を御覧になり、読み終えた頃にはお分かりになられるのではないでしょうか。

ここには「私の世界」があります。私が生きた世界を知ることで、少しでも『彼』の名誉を回復する手助けになればと思います。

そうです――ここで本当に私が語りたいのは、私自身のことでは無いのです。私が本当に伝えたいのは――『彼』すなわち、前原圭一くんのことなのです。

彼がどんな人間であったのか、彼は私とどういう関係だったのか、私は彼のことをどう思っていたのか。
それを明らかにすることで、彼らを襲った悲劇の謎を解き明かす一つの手がかりになればと思います。

これを読んだあなた。どうか前原くんのことを忘れないでください。そして――許してあげて下さい。

――それだけが、私の望みです。

 知恵 留美子

 (以下は知恵本人が書き足したと思われる走り書き。前後の文と直接関係あるかは不明)

  ・善い人間は、よしんば暗い衝動に動かされても、正しい道を忘れてはいないもの…

  ・神の愛の恩寵も呪われろ。希望も呪わしい。信仰も呪わしい。とりわけ呪わしいのは…
   (注:この一文のみ乱暴に書きなぐられており、後半は判読が極めて困難)

  ・死こそは願わしく、生は厭わしい…
   (注:この一文付近に、知恵本人のものと思われる血痕が多数)

×  ×  ×

715 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 00:04:20 ID:fGm43H2n]
Nice boat

716 名前:鬼畜王K1 -Apocrypha- <外典> ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/10(日) 00:10:03 ID:2kOWmT8o]
これはカキコテストです。
なんだかその1しか投下されてないような?容量の問題でしょうか?

717 名前:鬼畜王K1 -Apocrypha- <外典・その2> ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/10(日) 00:13:04 ID:2kOWmT8o]
今度は区切りつつ再投下↓


     ×  ×  ×

   (メフィストーフェレス)
  契約をなさい。そうしたら近いうちに、
  私の術を面白くごらんにいれましょう。
  どんな人間でも見た事のないようなやつを提供しますよ。

   (ファウスト)
  君のようなしがない悪魔が、何を見せてくれる気やら。
  およそ崇高な努力にいそしむ人間の精神が、
  君たちなどに理解されたためしがあるのかね。

    ゲーテ『ファウスト』第一部より


彼――前原圭一くんと初めて出会ったのは、今から一ヶ月以上前。五月晴れが広がっていたのを思い出します。
東京から雛見沢に引っ越してきた彼は、御両親と一緒に、次の日から通うことになる分校の見学に来ていました。
「圭一、どうだ?この学校に馴染めそうか?」
「――ああ。父さん、母さん。俺、ここが気に入ったよ。ここなら――生まれ変われそうな気がする」
彼は御両親に、そう言って微笑んでいました。
――とても、朗らかな笑顔で。





718 名前:鬼畜王K1 -Apocrypha- <外典・その3> ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/10(日) 00:13:55 ID:2kOWmT8o]
その後、御両親は校舎を見学された後、お帰りになられました。校長先生も、興宮の学校へ教育委員会の方々との会合に出かけられました。
私と前原くんは、明日からの学校生活について話し合うため、職員室へ向かいました。
「…というスケジュールで、学習計画を立てたいと思います。よろしいですか、前原く…ん?」

――その時、彼は急に俯き、涙を浮かべていたのです。

「ど、どうしたんですか?どこか、具合でも悪くなったんですか?」
「…いえ、違うんです、先生…。ただ…思い出したんです」
「思い出した?…何をです?」
「…昔のことです。俺のやってしまったことを、急に思い出してしまって…。
俺はどうしようもないクズだった。取り返しの付かないことをした。なのに、ここで…この雛見沢で、本当にやり直せるんだろうか。
過去のあやまちから…目を背けて、逃げているだけなんじゃないかって」
彼はそう言って、顔を両手で覆いながら泣きじゃくっていました。

――彼の過去を、私は断片的ですが、転校時の資料から知っていました。東京で起きたという、モデルガンによる連続襲撃事件。
しかし、彼は良心の持ち主でした。自首したことが何よりの証であり――流れる涙は、過去の過ちを悔いているからに他なりません。

「――もう、そういう行いはしないと、心に誓ったのでしょう?ならば、それでいいのです」
私は彼の肩に手を置きつつ言いました。
「誰しも、過去のあやまちはあるものです。やり直したいこと、悔やんでも悔やみきれない失敗――でも、人間は過去に遡れません。
その代わりに、現在と未来があります。過去のあやまちを繰り返さぬように生きる――それが何よりの罪滅しでしょう?」

719 名前:鬼畜王K1 -Apocrypha- <外典・その4> ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/10(日) 00:15:20 ID:2kOWmT8o]
「…先生」
「前原くん。あなたはさっき、『ここなら生まれ変われそうな気がする』と御両親に伝えたばかりじゃありませんか。
その言葉通りなのです。この雛見沢で、新しく生まれ変わること。かつての前原くんを超えて、新しく素晴らしい人間として成長すること。
…そのために、あなたはこの雛見沢に来たんです。そして、私は、何よりもそれを願う者です。先生は誰よりも前原くんを信じます」

――この時の私は、慈しみの感情でいっぱいでした。彼を救いたいという気持ちでしか動いていませんでした。
――彼を思わず抱き締めてしまったのは、そういう気持ちの表れからでした。

「…先生…!せんせぇ…!うっく…く…くぅ…」
「大丈夫ですよ、前原くん。さぁ、もう涙を拭いて…」
「く…く…うっく…くくっ…っくっく…」
「…前原、くん…?」

「くくっ…くくく…くくくくくくくははははははははははッ!!!」

――突然の高笑いとともに、私は座っていたソファーに押し倒されたのです。



720 名前:鬼畜王K1 -Apocrypha- <外典・その5> ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/10(日) 00:17:18 ID:2kOWmT8o]
×  ×  ×

   (ファウスト)
  私は目もくらむほどの体験に身をゆだねたいのだ、
  悩みに満ちた享楽や、恋に盲(めし)いた憎悪や、気も晴れるほどの腹立などに。

    ゲーテ『ファウスト』第一部より


「きゃあッ!!…ま、前原くんッ!!何を!?」
「くっくっくっくっく…まったく、呆れた先生だな。清楚なフリをしながら、初対面の生徒に抱きついてくるような淫乱だったとは。
…いや、そんな気はうすうすしてたけどな。あんたの目を見た時に分かった。…満足出来ていない目だ」
「な…何を言い出すんですッ!!?早く手をどきなさい…っく…」

「あんたは満足してない。今の状況に…今の自分に。まだまだ若くて情熱的だが、そのエネルギーをぶつけるには、この村は少々のんびりし過ぎてる。
野心はある。自信もある。だが、それを理解してくれる人は少ない。何より…張り合いが無いんだろ。人生に、な」
「――ッ」

両腕をねじ伏せられ、身動きも取れない私でしたが、彼の声だけは明瞭に聞こえました。
声を張り上げようと思えば出来たのでしょう。ですが――不思議なことに、その時の私は、彼の言葉を漏らさず聞き取ろうとしていたのです。
そして、彼の微笑と、その目に囚われていたのです。――深く、心の底を見通すような、彼の目に。
「辺鄙な村の一教師で終わる――それもまた、一つの生き方だろう。それはそれでいいと、自分を抑えることも出来る。
だが、本当にあんたはそれでいいのか?――違う世界を知り、違う人生の楽しみを、生き方を知ること。
自分の知らない世界を、誰かに教えてもらうこと。そういう気持ちを…捨ててはいないんだろ」
「…私、は」



721 名前:鬼畜王K1 -Apocrypha- <外典・その6> ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/10(日) 00:19:21 ID:2kOWmT8o]
恐怖を感じました。――それは、身の危険という意味ではありません。私の心を暴かれている――その洞察力、その言葉の魔力に。
そう、魔力――彼の言葉には魔力が備わっているようでした。さらに、彼の柔らかな微笑が、ある種の神聖さをも感じさせました。

彼は私の顎をくいと持ち上げ、顔を近付けて言いました。
「知恵留美子。あんたは何者だ」
「…私は、雛見沢分校の――」
「いいや…違うね。その前に――『女』だろう。あんたは一人の女だ。美しい女――」

そう言って唇を歪めて笑う彼の顔を見て、私はある存在に思いが至ったのです。
「自分を偽るな、知恵留美子。あんたは刺激を求めてる。退屈な日常を変える存在を。自分を満足させてくれる存在を。
ふふふ…『女』が満足するのに一番ふさわしい存在はだな、それは間違いなく――」
彼を――前原圭一を形容するのにふさわしい言葉。それは――

「…悪魔…」



722 名前:鬼畜王K1 -Apocrypha- <外典・その7> ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/10(日) 00:22:07 ID:2kOWmT8o]
慄然とした声で私が呟いたのを見て、彼は一瞬ポカンとした表情となりましたが――すぐに笑い出しました。
「ハハハハハッ!!『悪魔』か、そりゃあいいッ!!…ククッ、そうだな…確かに『悪魔』だ。
この世に飽きた学問の人を、めくるめく官能の世界に誘う――
『常に悪を欲して、しかも常に善を成す、あの力の一部。常に否定するところの霊』
――そう、まさに俺はそういう者だ」
自分はメフィストーフェレス――彼はそう言ったのです。悪魔という形容を、恐れない。悪を成す事に、ためらいもない。
「だがな、知恵――悪魔であると同時に、俺は一人の『男』なんだよ。…それを今から、味わわせてやろう」
私はもはや身体が動きませんでした。全身からは力が抜け、怯えるどころか、身を任せるような思いすらありました。
「もう俺無しでは生きられない身体にしてやろう。言わば、これは契約だ。
――前原圭一という悪魔と取り交わす契約。
――必要なのは、知恵――お前そのものだ…!」

この悪魔に魅入られてしまったからには、逃れる術はなく。
――天使のように甘く、優しい、悪魔の口付けに、私は脳の芯までとろけそうな恍惚を覚えました。

×  ×  ×

723 名前:鬼畜王K1 -Apocrypha- <外典・その8> ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/10(日) 00:24:16 ID:2kOWmT8o]
  女たち自身が、そのあらゆる個人的な虚栄心の裏に、
  やはりまた非個人的な軽蔑を抱いている――<女>というものに対して。――

   フリードリッヒ・ニーチェ『善悪の彼岸』「第四章 箴言と間奏曲」より


蹂躙される唇は唾液にまみれ、彼の舌と私の舌が絡まり合い。
服の上から胸を撫でられ、乳房が形を変える度に、私は甲高い声をあげて。
彼の舌は口から首筋へとぬめりながら動き、ぬるい吐息が私の肌に染み込むようで。
私の反応を楽しむ彼の笑み――玩具の様に弄びつつ、優しく優しく私を慈しむ。

「はぁ…んぅ…ひぁ…!」
「いいぞ、知恵…お前の唇、お前の肌。今までのどんな女より、最高だ」
「今まで…あぁ…どれだけの…人、と…こんな、んんっ…ことを…?」
「知りたいか?なら教えてやる…本当の『過去』を」

彼が犯してきた、本当の罪。モデルガン連続襲撃事件は隠れ蓑、その裏にある、前原君の真の過去。
何人もの女性を、その手に抱いて、弄んだこと。
でも、それは『罪』ではないという。なぜならば――
「俺は悔いていない。楽しかったぜ、どんな女とヤるのも。罪悪感などありえない、むしろ――もっと抱いていたい。女を、な」



724 名前:鬼畜王K1 -Apocrypha- <外典・その9> ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/10(日) 00:26:32 ID:2kOWmT8o]
「あなたは、おかしい」
「おかしい、だって?」
「何人もの女性に、酷いことをしておきながら、罪を感じないのですか」
「ともに快楽を尽くした、それのどこが非道なんだ」
「あなたが犯した女性たちは、心の底からあなたに服従していたとは思えない」
「服従していたさ。何度も俺に貫かれながら、あいつらはさらに俺を求めてきた――それがあいつらの本性だった。
俺は手助けしただけさ――本来の女の淫らさを、引きずり出してやっただけ。
それは俺の愛情に基づくことだ。――俺は愛した、全ての女を。そして愛された、全ての女に」
「信じない、私は乱れたりなどしない。淫らなことなど、望まない。あなたは私に屈しない…」
「それも言葉の上だけだ、倫理観などすぐに吹き飛ぶ。肉体が支配され、次いで心も変わる。お前が生まれ変わる瞬間を、見てやるよ」

彼が下着の中に手を入れて、私の秘部を責め始める。
他人に初めて触れられるそこは、異常なほどの熱を帯び、羞恥心と屈辱感で、私の心もズタズタにされそうで。
でもその一方で、彼の指がもたらす快楽で身を捩り、はしたなく喘ぎ声を叫ぶ私もいて。
それを上から見降ろす彼の顔は、ますます狂った笑みに彩られていく。



725 名前:鬼畜王K1 -Apocrypha- <外典・その10> ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/10(日) 00:28:41 ID:2kOWmT8o]
「ふぁぁッ!!…んんん、駄目ぇッ」
「嘘をつくなよ知恵、気持ち良くて仕方が無いんだろ」
「違う、違うッ!私は…はぁうッ、ひぁっ、んんはあぁぁッ!!」
「まだ指一本でこれだから、二本ならどうなるか…なッ!?」
「ひああぁぁぁッ!駄目、そんなに、あぁァあああッ!!」
「いいぞ、その反応だッ!!快楽、女の快楽、それが分かってきただろッ」
「やぁ…あんんんッ!!こんな、こんなこと…」
「頭で考えるのはもう止せ…。いや、止めさせてやるよ。知恵が『女』だってところ、直接見てやろう」

彼はその言葉とともに、私の下着をずらして、『そこ』に口付けた。
唇が触れた瞬間、私は今まで以上に、痺れるような刺激を身体に覚えた。
彼が舌を使ってさらに責め立て、その度に嬌声を上げ、身を震わせる。
――もう、耐えられない。身体が――いや、心も。

「あぁッ!!駄目、もう、駄目ぇ…」
「…くっくっく、そろそろイキそうか、知恵?なら存分にイっていいぞ、思う存分に」
「いや、こんなの、うあぁッ!!…くっ、来る、なにか来ちゃうのぉ…ッ」
「それでいい、そのままイっちまえ、知恵ッ!!」



726 名前:鬼畜王K1 -Apocrypha- <外典・その11> ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/10(日) 00:31:32 ID:2kOWmT8o]
彼の舌と指が、私の秘裂の中で蠢いて。
耐えようという最後の心が、思いが、頭の中にあったけれど。
それすらも――絶叫のような嬌声と、凄まじい恍惚感で、塗りつぶされた。
一瞬意識が途切れ、ソファーの上からずり落ちそうになった私は――彼の腕の中で抱きとめられていた。

胸と腕の温もりは、天使のようでもあり――唇を吊り上げたその笑みは、悪魔のよう。
いや、その両方なのだろう。天使は天使でも――堕天使。
ルシファーであり、メフィストーフェレスでもある前原くん。
そんな彼に、私は堕とされてしまっている――身も心も。
今まで、この純潔そのものだった私を、一瞬で変えてしまった彼。
私の本心は?偽りの無い、本心はどう言っている?

前原くんを――もっと知りたい。この子は、彼は何者?どこから来て、どこへ行くの?
あなたは、私を――どこへ導こうというの?
欲しい、その答えを。この先を、知りたい――そう思ってしまった。

×  ×  ×



727 名前:鬼畜王K1 -Apocrypha- <外典> ◆esuawjVZ.2 mailto:sage [2008/02/10(日) 00:35:51 ID:2kOWmT8o]
以上です…投下に不手際があってすみませんでした。
二日ほど開けて、続きを投下したいと思います。
ではまた(´・ω・`)ノシ



728 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 00:53:19 ID:PkK5kbtl]
GJ
続き楽しみにしてるよー

729 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 05:43:04 ID:b7mK9K0D]
ってことは、圭一とレナと魅音死ぬのか?
うわあびっくり。続きがますます気になるじゃねえか!

ともかく外伝GJ!!
最近知恵先生ものが増えてくれて嬉しいかぎり。

730 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 13:59:02 ID:+gq/E1XI]
俺的には寝取らレナが堪りませんな。
あれを見てインスピレーションが二つ程浮かんだから、とりあえず今書いてるSSが終わったら・・・フヒヒwww


731 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 15:36:33 ID:8zViXGCQ]
>>730
キモいから誘い受け自重

>>714
職人も、SS外での自己主張はウザいから独り言は自分のサイトでな
神は無口でいい。そうすりゃ今より賞賛が増えるぜ
とりあえず乙

732 名前:sage [2008/02/10(日) 15:55:26 ID:/SCoQcjB]
>>731
言いたいことはわからなくもないけど、言い方に気をつけような。
とりあえず、って何でそんな偉そうなんだよw

733 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 15:57:30 ID:/SCoQcjB]
sage間違えた……ちょっと、鬼隠しに会ってくるorz

734 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 15:57:48 ID:8zViXGCQ]
毎度毎度いい加減ウザいからだよsageさんよ

735 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 16:06:30 ID:e/Q1iRAX]
職人よりSSが投下された。
通りすがりの読み手は感謝する。

職人よ、予期せぬカップリングに感謝します。
お陰で我が旅路は退屈せずに済むのです。

職人は応えず次作を書く。
それでいい。神と職人は無口でいい。

               Foolderica Bakastel

736 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 16:17:14 ID:q/8UNAjL]
>>734
コテで発言してくれないか?

737 名前:名無しさん@ピンキー [2008/02/10(日) 17:08:32 ID:JoJ+DVHf]
Miwotsukushiと言う作品の作者です。
作者は無口が吉、の流れの中投稿するのは場違いなんですがご勘弁下さい。

やっとこさエロパロらしい内容まで書き終えましたので投稿したいのですが
過去ログに行った為どこまで投稿していたか忘却しました(´・ω・`)

もし分かる人が居ましたら、教えて頂けたらと思います(*_ _)



738 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 17:27:33 ID:HXIvtvmR]
つか現在473kb


>>737がどれくらいの分量のss投下する気か知らんが、
もし長いなら次スレから投下したほうがいいかもね

739 名前:名無しさん@ピンキー [2008/02/10(日) 17:34:43 ID:JoJ+DVHf]
かなり長そうです。
ワードで書くと言う物書きには嫌われるアレなんですが、最悪30ページ。
結構書いたのが前で知っている人が少ないなら、全部投稿ってのもあるんですけど。

740 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 17:37:24 ID:e/Q1iRAX]
つsage

741 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 17:39:56 ID:JoJ+DVHf]
違和感はそれでしたかorz
申し訳ありません

742 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 17:46:24 ID:HXIvtvmR]
じゃ、次スレ立つまで待ってくれ

743 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 17:48:53 ID:e/Q1iRAX]
保管庫の該当はこれかな?
ttp://www16.atwiki.jp/when_they_cry/pages/267.html
ttp://www16.atwiki.jp/when_they_cry/pages/277.html

744 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 17:53:45 ID:JoJ+DVHf]
一応そうなんですけど、勝手に加えたりしたので、こちらだけしか見ない方にはまったくもって理解できないのでは……と

745 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 18:20:26 ID:pOrz8bnE]
次スレ立ててくる

746 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 18:24:35 ID:pOrz8bnE]
【ひぐらし】07th総合part16【うみねこ】
yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1202635384/

747 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 18:48:41 ID:fGm43H2n]
うだうだ文句たれるな
投下したいなら勝手に投下しろ



748 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 19:38:37 ID:YN4U6nSH]
>>743
普通に次スレに前回の続きから投下するといいと思う

749 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/10(日) 19:39:38 ID:YN4U6nSH]
上は>>744宛て……

750 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/11(月) 00:09:34 ID:k9OFOCtp]
嬉しいのぅww嬉しいのぅww

シャワー室で亡くなってる蔵臼見て朱志香涙目ww

751 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/11(月) 04:19:44 ID:r+jXgzls]
容量オーバーまであと少し。
沙都子林間SSで埋めようか

752 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/11(月) 09:27:21 ID:3zMSStCr]
ヤンデレ(を目指した)レナ

 気がつくとレナが部屋の入り口に立っていた。
「圭一くん……」
「おわ!?」
 一瞬体が固まって、その一瞬の間に名前を呼ばれた。
 金縛りが解けると俺は素っ頓狂な叫び声を上げてしまった。
「れ、レナ!?」
 もう夜の十時を過ぎている。親父とお袋は不在のため家には誰もいない。しかし今日は自炊をしたのだ。
誰の助けも借りていない。いや、借りたとしてもこんな時間まで部活メンバーの誰かがいたことはなかった。
そこに至って初めて、どうして今家に居るのかという疑問が頭を擡げてきた。
「どどどうしたんだよ、こんな夜中に」
「うん……」
 レナの服はパジャマでより一層の違和感を抱かずにはいられなかった。
 しおらしく俯く様子が琴線に触れないこともなかったがそれより大事な問題があった。
「というか、どうやって入ったんだよ」
「これ……」
 呟いて右手を差し出す。掌には鍵が載っていた。
「俺ん家の鍵……?」
 恐るおそるレナに確かめてみた。
「うん、落ちてたの」
「え、あ……」
 そういえば帰ってきたとき鍵がないことに気づいて慌てて探したんだっけ。当然、玄関は閉まっていた
のだが、窓が開いていたので助かったのだ。田舎だからか外への警戒心が低くなっている気がする。それ
にしても。何だ、レナが持っていたのか。俺はほっと一安心する。鍵が見つかったことにではなかった。
「どこにあったんだ?」
「帰り道だよ」
 そうか。今日はレナより先に下校したんだった。というのも部活の罰ゲームでメイドの格好をさせられ
ていたからだ。畑仕事をしていたばあさんと目が合ったときと同じ乾いた笑いがこぼれた。
「サンキュ。レナにも聞きに家まで行ったんだけどな。居なかったよな」
「お買い物に行ってたの」
 満面の笑顔できっぱり答える。あれ? と何でだか分からないが俺は思い、一頻り会話が終わったこと
もあって、レナのことを考えた。インターフォンは鳴らなかった。俺はひとり読書をしていたが、家中に
響くあのチャイムを聞き逃すほどに、その暇つぶしには熱中しない。
 すると、何だ? レナは勝手に扉の鍵を開け、下から声をかけることもなくここまで来たというのか? 
無作法だなんだと考える前に寒気が走った。
「鍵閉め忘れてたよ、圭一くん」
「え? ……そ、そうだったか?」
 顔を上げようとしたところに強い口調で声がかかる。いや、単に俺の言葉が弱々しいだけなのかもしれ
ない。確実に動揺している。なぜなら、施錠の不手際が黙って俺の部屋までやってくる理由になりえないからだ。
「あの、さ……」
「なにかな、かな?」
 言いかけたが淀んで言葉にならない。追及を許してくれない重い声色だった。
 レナは立ったままだった。か細い足首が目に入る。このとき、俺はなぜだかレナと宝探しに向かったこ
とを思い出し、そして、レナが鉈を持っていなくてよかった、と、そう、思ってしまった。
 ……ばかばかしい。
 なにをこんなに怯えているというのだろう。きっとレナは、家の安全管理をしっかりとしていなかった
俺を戒めるつもりでこっそり上がってきたんだ。ついでに、鍵まで届けてくれたんだ。こんな夜遅く。そ
う、雛見沢じゃ誰も外を出歩かないような時間帯に……。
「はは……」
 笑い声が喉をでかかったところで唾液に堰きとめられた。掌の鍵が、汗でべったりとした熱を持ってい
るのがわかる。……あれ?



753 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/11(月) 09:34:00 ID:3zMSStCr]
「レナね……眠れないの……」
「は?」
「圭一くん、一緒に寝てくれないかな、かな……?」
 真意の分からなかった訪問。レナ自身の口からその理由が明かされる。眠れない……。その原因は色々
考えられるが、レナの様子を見ているとどうも寂しいからといった感じに見える。
「それで俺のところに?」
「うん……」
 そう言って俺が陣取る布団の脇に腰を下ろした。
 正座をして、駄目かな……? という遠慮がちな視線を寄越してくる。悪い、と思っている心情が瞳を
通して伝わってきた。何も心を動かされるようなことはなかった。俺はただただ自分の考えを世間の常識
に当てはめ、何度も反芻していたからだ。
 確かに俺の家はレナの家から近い。訪ね訪ねられは数え切れないほどあった。しかし、眠れないからと
いう理由でわざわざ人の家にくるものだろうか。散歩の途中に寄ったとしても、レナの雰囲気は最初から
そのためだけにここに来たという印象を持たせる。
 おかしいだろ……。それが俺の結論だった。
 最初から考えていたことだった。おかしい、と。
 この鍵もそうだ。俺の鍵には、手作りのキーホルダーが付いていたはずだ。ところが手の上のそれはま
るきり裸の状態だ。制服のポケットに入れていたときの煩わしい重みとも一致しない。さらにだ。所々傷
はついているようだが全体的に新しく見えるのだ。それは傷自体も含めて。
 かちっかちっ。
 心臓が跳ねる。
 部屋の電気が急に消えたのだ。慌てて電灯を見上げると、レナが紐を摘んだ状態でじっと立っていた。
橙色の電球が部屋を薄ら明るくして、影が覆いかぶさる。それを避けるように俺は後ずさった。
「未来ってこんな風に小さな明かりも見えないよね。希望が持てないって意味じゃなくてね。今、レナ
幸せだもん。大好きな圭一くんと毎日を過ごせてるから。……分からないから、誰にも先のことは予想できないから、真っ暗なんだよ」
 言葉を切ってもう一度紐を引く。その直前のレナの笑みが瞼に焼き付いた。いつもの、無邪気で見る
ものを安らげてくれるようなものではなかった。時々レナはそんな風に笑うのだ。見覚えがある。そう、
有無を言わさせない時だ。向かい合っている相手の心臓を鷲づかみにし、呼吸を止める。そいつは空気
を吸いたくて喘ぐんだ。結果、頷く。レナは満足したように笑う。そのときは天真爛漫な笑顔に戻っているのだ。
 俺もレナの言ったこととは一切関係なくただ頷くことだけをした。
「暗闇の中で感じるのって、自分だけなんだ。見えないもの触れないもの聞けないものを信じることな
んて、できっこないよね? 圭一くんのこと、大好きなのに。どうすればいいと思う? 自分だけしか
感じられない。そんな真っ暗な中で、それでもレナは圭一くんと繋がっていたいんだよ。ずっとずっと」
 腰をゆっくりと下ろして、俺に迫ってくる。
「幸せな夢を見るんだ。今も十分幸せだけどね。レナの傍に圭一くんがいる。楽しく笑って過ごしてる。
とても現実的で日常的な事しか起こらない夢だけど、レナは満たされる。……そこにはね、いつも子ど
もが居るの。勿論レナと圭一くんの子どもだよ? 元気で手を焼いちゃう男の子と女の子」
 ふふっと笑った後俺の肩に手をかける。驚くほど冷えていた。冷えすぎていてむしろ熱いと思った。
その手が流れるような動作でゆっくりと首筋に持っていかれると、俺は息を吐けなくなった。
「ねえ圭一くん……。圭一くんの赤ちゃん、欲しいな……」
 一切物音がしない中で何か状況が変わってくれることを期待した。俺にはなす術もなかったから。翌
朝に設定した目覚まし時計が今鳴ってくれないかと思った。通りすがりの誰かが訪ねてきてくれないか
と思った。しかしどれも尽くレナに打ち消された。
 俺は握り続けていた鍵を机の下に追いやった。
 レナの顔が無駄だよ、と物語っているように見えた。
 そのとき何故かあの女の子らしい可愛い部屋で、同じ鍵を嬉しそうに束ねるレナの姿が思い浮かんだ。
無駄なんだな、と俺が答えた瞬間だった。
 抵抗は、できなかった。


埋め。


754 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/11(月) 10:58:51 ID:5g836G/4]
「はぁい、赤坂さんの負けです。
さあ、1位である私の命令にはちゃあんと従ってもらいますよぉ」
そういうと大石は自らのオットセイ☆を取り出して赤坂へと向ける。
「どうですかぁ? 私のオットセイはぁ?」
赤坂は驚愕した様子でいう。
「お、大石さん……これはどういう……?」
「いやあねえ、私はずっと赤坂さんの事が好きだったんです。
それなのに赤坂さんったらいつも梨花ちゃまばかり見て……。
寂しかったんですよぉ?」
そして大石は赤坂のズボンを脱がせ始める。
「ちょっと、大石さん……皆さん、ちょっと、止めてください……!」
「1位の命令には従わないといけないっすよ」
「男なら覚悟を決めんしゃい」
「そ、そんな……それなら、力ずくでも……。……え?」
「んっふっふ。やはりアレをしこんどいて正解でしたねぇ。
徹甲弾をだされてはたまりませんから」
すっかりズボンを脱がされ、されるがままに四つん這いとなった赤坂の菊門に
大石の立派なオットセイが迫...

(省略されました。続きはありません。というか、続かない方がいいでしょう)

【ひぐらし】07th総合part16【うみねこ】
yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1202635384/

755 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/11(月) 19:29:23 ID:fxcHEual]
スレ埋め立てに投下します。
悟史魅音詩音の姉妹丼です。あまり深く考えないで下さい。

756 名前:秘密_A(仮)・1/5 mailto:sage [2008/02/11(月) 19:29:56 ID:fxcHEual]
 ― 秘密(仮) ―

 北条悟史と園崎姉妹の関係は、始まる前から歪んでいた。
 悟史と魅音の間に陰りを生み出した、ダム戦争における園崎家と北条家の確執と、公に存在を認められていない詩音が
悟史との面会を重ねるには、魅音として振舞うしかなかった、双子を忌まわしきものとする園崎の因習と。
 様々な理由はあったにしろ、魅音と詩音の姉妹はあくまで『魅音』として、同じ人間として悟史と関わり続けていた。
 ほんの少し安らげる空間を用意してくれていた、遠慮がちに自分たちを見つめる教室の『魅音』と、野球チームで
叱咤してくれていた、屈託なく接してくる興宮の『魅音』――『詩音』。
 一歩引いて自分たち兄妹と接していた『魅音』が自分に心を開いてくれている嬉しさ、純粋に『詩音』の気遣いを
ありがたく思う喜び。二種類の感情が複雑に絡み合い、悟史にとって今や二人とそれに対する感情は、全く別の存在
だと頭で理解していても尚、切り離せないものになってしまっていた。
 悟史にとって彼女たち姉妹は、二人で一つだった。
 だからといって――こんな事態になるなんて、誰ひとり予想していなかった。
「っ……み、魅音……し、おん、さん……っ!」
 悟史が表情を歪め、苦しげな声を漏らす。
 椅子に座った彼の足元にひざまずく、上気した頬も妖艶な詩音の唇が彼の先端を咥え、吸い上げ、その隣で困惑と
羞恥で頬を赤らめる魅音、唾液と先走りの滴る肉棒を懸命にねぶる。
「くすくす……きもち、いい、ですか? 悟史くん……」
 詩音の舌先が速度や緩急を変え、時には先っぽを柔らかくくすぐりながら、悟史のものを這う。
「し、詩音さんっ……」
 瓜二つな顔をした姉妹たちの奉仕、特に詩音の巧妙な技によって、悟史のものがどんどん固く熱を持っていく。
「み、魅音……そ、そろそろ……」
 悟史の手がポニーテールを結わえた頭に触れ、魅音がぴくりと肩を小さく震わせた。
「さとし……」
 彼を見あげるのは、理性など消し飛んだようなとろんとした眼。それでも彼女は不安そうに傍らにいる双子の片割れを
ちらりと見やる。
「大丈夫ですよ。お姉がちゃーんといくまで、待っててあげますから」
「へ、変な言い方しないでよぅ……」
 余裕をもった笑みで応える詩音に不平を零しながら、既に敷かれている布団の上で、魅音は悟史と向かい合う。
 悟史の両手が、魅音のすらりとした太腿を掴む。その中心は既に濡れてひくひくと震えていた。
「じゃあ、いくね……?」
 その入口に押し当てられた悟史のものが、ちゅくっ、と音を立てながら、魅音の中にゆっくりと飲み込まれていく。
「んぅ……」
 ぎゅっと眉根を寄せて両手で口を塞いで、魅音は必死に恥ずかしい声を押し殺す。
 頭の部分が見えなくなったところで、悟史が動きを止めた。
「……あ」
 小さな声を漏らし、魅音は徐に口を塞いでいた両手を離して、悟史へ戸惑った視線を向ける。
「さ、悟史……あの……な、なんで……っ」
「どうしたの? 魅音」
 悟史はいつものように微笑んで軽く腰を揺する。悟史のものの先端が、魅音の柔らかく浅い部分に擦れてくちゅくちゅと
粘着質な音を立てた。
 その奥が物欲しそうにきゅうっと締まり、無数の襞が手招きするように蠢き始めるのがわかる。
「ど……どうしたの……って……それは……え……う、うぅ……」
 最後の方はもう言葉にならず、魅音は全身を縮こませて肩を震わせた。
 焦らされている体の熱を持て余す。早く最後まで入れて欲しいと叫びたい。そうでなければ、今にも自分から腰を振って
悟史のものを咥えこんでしまいそうだ。だがそんな恥ずかしい事は出来るわけがない。

757 名前:秘密_A(仮)・2/5 mailto:sage [2008/02/11(月) 19:30:27 ID:fxcHEual]
 これ以上ないほど真っ赤な顔をして半泣きになる魅音の様子に、悟史はくすくすと笑い、
「意地悪してごめんね、魅音」
 固くなったものを奥まで一気に押し込む。
「ひぁああぁっ!」
 急な刺激に魅音は甲高い悲鳴を上げた。満足そうに微笑んで彼女の頭を撫でて、悟史は動き始める。
「っ……! ん……あ、あ……んんっ……」
 硬く目を閉じて、魅音は声が上がるのを必死で我慢する。それでも、悟史に揺さぶられる動きに合わせて、唇の端から
甘ったるい小さな喘ぎ声がどうしても零れていく。
 そんな遠慮がちな様子と裏腹に、異物を受け入れる魅音の中は蜜で溢れ、いやらしく音を立てて締めつける。
「魅音、だいじょうぶ? 辛くない?」
「へ、平気……悟史の、好きにして、いいよ」
 いつもそうするように、悟史は魅音の頭を撫でる。ぴくっと引き攣るように締まった襞を擦り上げるように、悟史は
そこを掻き回す。
「あ……あぁっ」
 魅音が上半身を反らせる。腰を打ちつけて揺さぶる度に、ふるふると揺れる形のいい大きな胸に、悟史は手を這わせて
揉みしだく。まだ柔らかな薄い桃色の先端を指で転がし、爪を立ててくすぐると、あっという間に反応して固くなった。
「ひぁっ! そ、そこはいや……いや、だめぇっ」
 固く尖った胸の先端を唇で咥え、舌で転がし、強く吸い上げる。
「……あ! ん、ぁ……」
 電気でも流されたように敏感に跳ねる魅音の体に合わせて、膣壁が収縮して悟史のものを刺激し、奥の方が先端に吸い
ついてくる。別個の生き物のようにうねって、代わる代わる波打つように絡みついてくる肉厚の襞が肉棒の全体を刺激して
きて、実に気持ちがいい。
 何度も何度も、抉り込むように魅音の中を突き上げる。 
「っ、ふ……うぁ……あぁああぁっ!」
 弱弱しい切羽詰まった嬌声を上げて、魅音は爪を立てないように気をつけながら悟史の体に縋りつく。普段の彼女を知る
誰がこんな姿を想像するだろう。悟史もまた強く腰を打ちつけて、魅音の背中に両腕を回し、細い体を抱き寄せた。
 抱きしめあった悟史と魅音の体が同時に震える。
 まだ少し脈打つものを魅音の中から引き抜くと、やや遅れて真っ白い蜜のような液体がとろとろと溢れた。
 布団に横たわった魅音は、薄く桃色に染まった白い肌に光る玉の汗を浮かべて、仰向けになっても形の崩れない豊かな
胸と細い肩を揺らし、繰り返し熱い吐息を零す。
 悟史は大きく息を吐き、あたりに散らばった魅音の長い髪を指で梳く。
 んっ、と小さく身を捩る魅音の赤く染まった頬を見て、悟史はつい口を開いた。
「……気持ちよかった?」
 答えの代わりに飛んできた枕を、悟史は顔面でキャッチする。その視線の先で、魅音がぷるぷる震えながら眦を吊り上げて
睨みつけていた。全裸で。
「変なこと訊くなぁ! おじさん、悟史をそんな子に育てた覚えはないよ?」
「ごめんごめん。そんな変な意味じゃないよ、ないってば」
 布団の上で子供みたいにじゃれあう二人の間に詩音が割り込んでくる、全裸で。
「ぶぅー。ちょっと。二人とも、私のこと忘れてません?」
 ぷうっと頬を膨らませる詩音。その可愛らしい仕草と裏腹に、秘所は太腿まで滴らんばかりに濡れていた。
「お姉と悟史くんがあんまり盛り上がるから……私のことも、満足させて下さいね?」
 すいっと細められた詩音の瞳が、誘うようにとろりと光る。
「むぅ……う、うん、頑張るよ」
 こくんと小さく息を呑み、悟史は背後から再び熱を持ち始めた分身を詩音の秘所にあてがう。



758 名前:秘密_A(仮)・3/5 mailto:sage [2008/02/11(月) 19:30:48 ID:fxcHEual]
「――……ッ!!」
 少しずつ、少しずつ悟史が自分の中に沈んでいく感覚に詩音は身震いする。
 ふと、妖しげな笑みを浮かべた魅音がその正面に回り込み、ぺたんと座りこんだ。
「どうしました? お姉……っ」
「いっつもいつも、悟史も詩音も私のこといじめるんだから……私だって責めるのっ」
「お姉が? ……攻める?」
 二人に挟まれているこの状況も忘れて、詩音は思わず、ぷっ、と吹き出す。
「む〜! 笑ってられるのも今のうちだからね!?」
 それがいたく気に入らなかったようで、魅音はさっきの詩音とよく似た膨れっ面になった。
 白い指を豊かな胸に触れさせ、細い指先でピンク色の先端を優しく摘む。
「……っ! く、ぁ……!?」
 痺れるような刺激に詩音が声を上げる。
「ふふーん、詩音も、こうされるの好きなんだぁ……」
 一度絶頂に飛ばされ、すっかり出来上がっているようで、魅音はうっとりと潤んだ眼で詩音の胸の先端を弄繰り回す。指先を
円を描くように転がして、指で挟んでひねったり。
「えへへー……詩音、気持ちい? とっても顔が赤いよぅ?」
 普段の部活を取り仕切る長の顔をして、魅音が笑う。
「ちょ、お姉……ッ」
 その度にきゅうきゅうと中が締まるらしく、時折悟史が快楽に顔を歪める。それでも、額に汗を浮かべて苦しげに息を荒げな
がらも、微笑む悟史には妙に余裕があった。
「あはは……珍しいね、詩音さんが、押されるの」
 大人しそうな外見をしていても、雛見沢症候群L5を精神力でねじ伏せた男である。そう簡単に快楽には屈しない。
「な、何をっ……ぅあっ! あ、あうっ! あ、あぁー……ッ!」
 いつも他人をからかう立場にいる詩音にとって、翻弄される立場に回されるのは実に面白くなかった。
 だが、敏感な体の中や胸の突起を、弄られ、擦り上げられ、掻き回されて、否応がなしに体が快感に反応する。
 魅音の指が詩音の豊かな胸を優しく揉み、撫でさすり、先端をなぶる。じゅくじゅくと音を立てて出し入れを繰り返す悟史が
膣襞の一つ一つをめくり上げる。秘部の隙間から溢れた愛液と先走りが混ざり合ったものが太腿を伝い落ちて、空気にさらされて
冷える感覚。
 その全てが詩音の全身を奥底から焼き尽くす。
「ああ! も、もうっ……! あ、あぁあ……っ!」
 四つん這いになった恥ずかしい格好のまま、詩音は腰を振り始める。振らずにはいられない。もっと、もっと悟史を感じたい。めちゃ
めちゃに掻き回されて快感を貪りたい。
 蜜で満たされた壺を掻き回す水音に肉体がぶつかり合う音が混じる。
 長い髪を乱して詩音が喘ぐ。
 だらしなく開いた上唇から舌先に銀色の縦糸がかかる。
 間近で、真正面で、魅音が愉悦の表情を浮かべてそれを眺めていた。
「あは……ぁ、すごい……すごいよぉ、お姉ちゃん……お姉、ちゃぁん……」
 まるで詩音に同調したかのように、魅音もまたいよいよ理性を失いはじめる。
「さ、悟史の……ね、おっきいのが……お姉ちゃんの中、ん、出たり入ったりして……え、えっちな音立ててぇ……っ、お姉ちゃん
の体が、あ……ゆ、揺れてるの……ぁ……っあぁ……!」
 目の前にいる詩音と悟史の痴態と自分自身が発する言葉に酔って、恍惚とした魅音の蕩けた甘い声が、毒薬みたいにやけに
鼓膜に響き、思考ごと脳が痺れる。詩音は思わず身震いした。
「おねえ……あんた……ッ、あ……っく……!」
 悟史の吐き出した白濁と、魅音自身の蜜で濡れたそこに、ぐりっと指を突き立てて、調子に乗った『妹』にお仕置きする。
 この私を責めようなんて百年は早いのだと。
「ひぁあ……っ」
 体を震わせて魅音が啼く。その困ったような表情と声が、火のつき始めた詩音の反抗心やら加虐心やらに油を注ぐ。

759 名前:秘密_A(仮)・4/5 mailto:sage [2008/02/11(月) 19:31:14 ID:fxcHEual]
「はあ、はぁ……ッ……わ、私と悟史くんを見て、こんなにしちゃうなんて……全く、いやらしい子ですね、あんたは……! ふふ、
さ……悟史くんも、こ、こんなに固くしちゃって……わ、わかりますよ……私の中で、びくびくしてるの……!」
 次々と襲い来る快感に悶え、肩で息をしながらも詩音は反撃に出る。
 たとえ大好きな人が相手でも、やられっぱなしなのは性に合わない。それは目の前にいる妹の役割だ。
 同じ声、同じ顔、同じ身体をしていても、魅音と詩音――姉と妹の根本的な性質は全く異なっている。
 姉のように、相手を翻弄して手玉に取って支配するような芸当は妹には出来ないし、また、相手の加虐心や征服欲をそそる、妹の
虐め甲斐のある表情や仕草は姉には出せないものだ。
 けれど、数年前のあの時を境に、二人を表す名、二人を取り巻く環境は変わってしまう。
 妹は誰かに屈することは許されない存在に、姉は人の目から隠されるべき存在に――入れ替わってしまった。
 それは秘密。もしかしたらみんな気づいているのかもしれない、だからこそ、口にしないことそのものに意義がある、口にしない
ことで成り立つ秘密。
「あ、お、お姉ちゃ……ん……ぁ、あ……」
「……ふふ、詩音……ッ!」
 我を忘れて互いを感じ合う、鏡のように瓜二つの姉妹は、その生涯の秘密を他者――悟史の前でぶちまける。悟史の前でだけ、本来
の姿に戻る。それこそが彼に対する服従の証であるかのように。
「魅音……魅音っ!」
 詩音を責め立てながら、悟史が呼びかける。
 悟史はどちらを呼んでいるのだろう。壊れるその寸前まで傍に寄り添い続けた魅音なのか、淡い偽りに包まれながらも穏やかな時を
過ごした『魅音』なのか。
 魅音と詩音の表情が切なげに揺れる。けれど、そんなことはどうでもいいのかもしれない。彼女たちは元々ミオンであり、シオンでも
あるのだから。
 いっそのこと自分が髪をポニーテールに結いあげて、この子に髪を下ろしてリボンを結ばせて、本来の姉妹としてプレイしてみようか。
 ああ、それは面白いかもしれない。後で二人に提案してみよう。戯れに詩音は考える。
「ど、どうしたの……あ、お姉ちゃ……? ん、ぁ」
 ぼうっと熱に浮かされた魅音の唇に軽く口づけをし、体を揺さぶられながらも詩音は気丈に微笑む。
「思いついたんです……ふふ、とっても、楽しい事を、ね……」
 詩音は悟史以外の男に尽くすつもりはさらさら無いし、魅音も自分で恥じている弱虫で甘えたがりな一面を悟史以外の男には見せられない。
 だから、詩音の奉仕を受け止めるのも、魅音を心ゆくままに責め立てるのも、北条悟史ただ一人だけに許された特権なのだ。
 心にも体にも大きく違いを作ってしまったのに、生まれる前から共にいた姉妹は今もなお、二人で一人の存在であるかのように一人の
人を想う。
 もはや説明の必要もないほど詩音は悟史に狂っている、彼女自身も自覚している。
 そして魅音もまた。好きになってはいけないと思いこもうとして、忘れようと必死になって、いっそ他の男を追いかけてみても。結局は
悟史の手を振り切れない。
 北条を差別する園崎の娘であるはずの魅音と共にあり続けた悟史。かつて詩音が凶行に及んだ際に叫んだ溢れんばかりの憎しみ、それでも
彼はぎりぎりまで魅音を手元に置き続けてきた。そして二人の意志はあの6月を越えた絆を紡ぎだす。
 それこそ、何回同じことがあろうとも、何百年同じことを繰り返そうとも。
 愛情と憎悪にまみれ、愛着と執着が交差し、美しいだけじゃない、だからこそ複雑で強固な二人を結ぶ絆。
 詩音は多少と言わずに嫉妬を感じた。
 でも、それは悟史と魅音も同じこと、と彼女は気を取り直す。

760 名前:秘密_A(仮)・5/5 mailto:sage [2008/02/11(月) 19:31:48 ID:fxcHEual]
 例えば、初めて悟史と詩音が一緒にいる光景を目にした時の――そう、『悟史の隣にいたのは私なのに。沙都子以外で悟史が頭を撫でるの
は私だけなのに』と、茫然自失となった魅音の顔が示すものとか。
 飴玉一つ食べるにも自分のご機嫌を伺っていた幼いころと変わらない、この子の不安そうな媚びるような顔。それを初めて目の当たりにした
時の悟史の、いけない秘密を知ったような、照れたような、びっくりした顔とか。
 こっちだって、誰も知らない悟史と魅音の顔を知っているのだ。
「ああっ! あぁん! お姉ちゃ……お姉ちゃあんっ!」
 わざと大きな音が立つように、詩音は魅音の中を掻き回す。長いポニーテールや大きな胸を揺らしながら、魅音は焦点の定まらない瞳で
甘えた啼き声をあげる。魅音の痴態に悟史の分身が張り詰めていく。
 指先に絡みつく魅音のぬかるんだ熱と、膣内を蹂躙する悟史のものに、詩音は否応がなしに昂ぶっていく己の全身を感じた。
 悟史と『妹』――詩音がこの世で最も、そして唯一執着する男と女は、今もこれからもずっと、ずっと彼女だけのもの。
 やがて三人は絶頂を目前に迎える。
 狂っている、いや、狂わせられているのかもしれない。
 溶け始めた思考の中、漠然と、唐突に詩音は思う。
 それは本当に、本当に恐ろしいことだけど――思うのだ。
 詩音が求めたままに彼女の想いを黙って受け入れ、魅音を赦し彼女の弱さを優しく包み込んだ悟史。
 その穏やかな声、優しく頭を撫でる手が麻薬のように沁み渡り、姉妹の心を少しずつ溶かし、壊し、狂わせ――奪っていく。そうして姉妹は
堕ちて行った。
 それを悟史は分かっていてやっているのではないか。
 愛情に見せかけた罠を張って、自分たちを苦しめてきた園崎家の娘たちを意のままにすることが、彼の復讐なのではないか、と。
 だが次の瞬間にその思いつきは波に浚われていく。
 詩音の人物評価は大抵当たらない。これもまた彼女自身も自覚している。それにたとえ罠だとしてそれが何だというのだろう。その程度のこと、
彼と彼女らを引き離す要素には成り得ない。
 取り返しがつかない程、互いに縛られきっている。それでいいと溺れている自分たちがいる。
 だから、それは遥か高みに上り詰めると共に、あっけなく消えていった。

 ―――――
 体を洗って休め、服を整える頃には、雲の隙間から月が覗いていた。
 もっと暗くならないうちに終わらせなきゃ、と事が済んでからいつも揃って云い合っている割には、それが実現したことはない。お若い事で。
 魅音と詩音は園崎家の門に並んで、帰宅する悟史の背中を見送る。
「さて。お姉、じゃあ今夜は二人で楽しみましょうか」
 ぽん、と詩音の手が魅音の肩に置かれた。
「ふ、ふぇ?」
 魅音はびっくりして後ずさるが、軽く置かれているように感じるはずの双子の片割れの手は、まるで磁石のように離れない。
「悟史くんをより悦ばせられるように、私と『特訓』しましょうね? お・ね・え☆」
 戸惑う魅音に、詩音はとびっきりの微笑みを見せた。
 そしてまた秘密は増えていく。




(了)

761 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/11(月) 19:32:23 ID:fxcHEual]
以上。お付き合い下さりありがとうございました。

762 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/11(月) 20:33:16 ID:y3lP7Jh0]
>>761
GJすぎて笑えてきたw
個人的には全作品中最高と言っても差し支えなかったよ
いいもん読ましてくれてありがとうございました!

763 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/11(月) 21:27:50 ID:K4jgE9TH]
(・3・)

764 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/02/11(月) 21:28:22 ID:K4jgE9TH]
ξ(`・3・)<うぜぇぜ体操!!
 | ヽノヽ
  >>


 ♪

ヽξ(`・3・)ノ
   ( へ)
   く
うぜぇぜ! うぜぇぜ!
 うぜぇぜ! うぜぇぜ!

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`♪
ヽξ(`・3・)ノ
   (へ )
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うぜぇぜ! うぜぇぜ!
 うぜぇぜ! うぜぇぜ!






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