- 220 名前:名無しさん@ピンキー [2007/02/26(月) 18:14:45 ID:1kZ7u3sZ]
- はじめてあった時はとことん頼りなくて…戦うこともロクに出来なくて、そのうえ泣き虫で……
けど……一緒にいるうちに少しずつ変わっていって、戦いにも迷わなくなって…いつの間にか、一番強くなってて。 そしていつの間にか……あたし自身も少しずつ変わっていった…全部がアイツのせいってわけじゃない。 だけど…あいつの存在が、あたしの中ではすごく大きくなっていった。 だからなのかな……アイツに惹かれたのは―――― 「…なんでアンタがここにいるのよ」 「うーん…なんでっていっても…特に理由はないんだけどね;」 ここはルキの家…日曜で特に用事もないからと、久々に遅めに起きて居間に行くと、普通に床に座っている少年が視線に入った。 その少年に言った第一声は、苦笑交じりの短い言葉で返される。 その言葉に、ルキは半ば呆れたような表情で少年を……タカトを見る。 「それとも、来ちゃイヤだった?」 「べ、別にイヤってわけじゃないけど……」 無垢な微笑みとともに言われ、思わずルキは視線をそらせた。自分でも、なんとなく顔が熱いのがわかる… 中学に入ったときに、ルキはタカトに告白した。付き合いたいから、という意味ではなく、どちらかといえば諦めをつけるために。 あの時、すでにタカトは樹莉と付き合っていると思っていたから…… しかし、しばらく驚いた顔をしていたタカトは、予想に反し、赤い顔の笑みとともに頷いた。 タカト自身は、樹莉への想いは恋愛とは違うものと気付いていたらしく、なら自分が本当に好きな者は誰かと考え……そして、ルキという答えが出た。 だから、今日ルキに言われなくても、いつか自分から言い出すつもりだったらしい。 ちなみに、その話を聞いていたルキは、一気に頭に血が上り一瞬立ち眩みとともに倒れかけた。 あの時の、顔を赤らめながらの精一杯の笑みを思い出すと、今でも頬が赤くなる… 「で、特に用事も無く来て、なにかする予定考えてたの?」 「………あー、えっと…」 「…まさか、ホントに何も考えずに来たの?」 「………アハハハ…;」 返事の変わりに、乾いた笑い声が響き、同時にため息も聞こえた… 続けられるかは時間次第
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