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ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α6



477 名前:@巴のマスター mailto:sage [2007/11/21(水) 20:26:40 ID:c4FlmSbf]
夜のハイウェイをワゴンは静かにひた走る。
西へ向けて50キロほど行った先の山の麓に、オムニ・ジャパンの研究所があるのだ。
車中から見える夜景は、まるでその場に星を散りばめた様に美しく、後席のネネとチャチャが
しきりに、ここはどこ?あそこは?と、シローに訊ねていた。
シローは苦笑混じりに、それでもひとつひとつ丁寧に答えていたが、まるで茶目っ気たっぷりな
双子の姉に、しっかりものの弟みたいな光景で、いつしか車内は和やかな空気が流れていた。
先刻までの必死な戦いの疲れが少し癒される。
「…ヒデと天野さんが一緒になったら…三人は本当に、色んな意味で姉弟だな」
ふと、そんな事を呟くと、いきなりぺしっと頭を叩かれた。
「あいた!」
振り返ると真っ赤な顔のチャチャと照れ照れ顔のネネ…それにうつむいて困った顔のシロー。
「そういう無粋な事…言っちゃ駄目っす」
チャチャがそう言いながら、ネネとシローの首に両手を廻してふふっと笑った。
「わたしたちは…いつでも一緒です」
「え…と…まあ…はは…」
シローの照れ顔も…これがなかなか可愛らしく…。
本当に、メイクし直したらショートヘアの美少女みたいで…美少女三姉妹と言っても通るよなあ…
などと思ってしまった。

だが…それと共に、こんな大事な家族を寄越してくれた秀一と天野さんに…そして自ら志願
してくれた彼らに申し訳なく思うと共に…感謝の気持ちで一杯になった。
「今日は…助かったよ…」
おれは改めて三人の顔を一人ずつ見つめ、それから頭を下げた。
「皆が居たから…おれたち、こうして脱出出来た…本当に感謝の言葉も無い」
「…いいえ。貴方と巴さんは特別な人たちだから」
ネネがそっと首を振った。
「マスターが言ってましたよ。あいつはおれのダチで、兄弟みたいなものだって」
チャチャは右目をつぶって人差し指を立てて見せた。
「だから何としても…絶対に助けるんだって…」
「ええ。うちのマスターも…怖いぐらいの気迫でした。だから、僕たちも…」
「二人とも…事情もろくに知らないのに…そこまで信じてくれてたとは…」
おれは…恥ずかしながら…じわっと目頭が熱くなるのを感じた。
たぶん、後で春日課長から事情は説明されたとは思うが…仕事を引き継いだ時、何も言わずに
引き受けてくれた秀一と、それに従ってくれた天野さん。
そして、二人の代わりに参戦してくれて、一緒に危険を脱してくれた三人のドロイドの仲間たち。
おれは何て素晴らしい友人たちを持ったのだろう…と…。
不覚にも涙が出そうになって何度もまばたきし、上を見上げたまま前を向いた。
「…本当に…ありがとう…な!」






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