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ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α6



346 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/04(日) 13:36:01 ID:siq1EwqU]
「……電気化学工業でございます」
凛と澄んだ巴の声が、広いフロアーに響く。
「はい…はい、左様でございますか…はい…いえ、当社は営業は致しておりますが、
営業三課の者は現在、ニュース等で問題に挙げられている件の影響で、本日
お休みを頂いておりまして…」
おれの真正面のデスクについた巴が、きりりと引き締まった表情で電話の応対を
している。
いつもの、まったりぽやぽやな様子は微塵も感じられない。
「はい…当課の課長の春日ならおりますが…はい、少々お待ちくださいませ」
席を立ち、奥のマシンルームに向かう巴…。
プロフェッショナルなオフィスレディの雰囲気を醸し出していて、凛々しくも美しく
見えるのだが、それに加えてポニーテールを真っ赤で大きな長いリボンで結んで
いて、それが長い黒髪の左右に揺れ、同時に愛らしさも醸し出している辺りが…。
思わずちょっとぐっときて、暫し見とれてしまった。
あ〜!いかんいかん…仕事せねば。
と、途端に右から肘で小突かれ、ハッと我に返った。
秀一がニヤリと人の悪い笑いを浮かべている。
「…改めて惚れ直したか?」
「うるせ〜」
慌ててノートパソコンのモニターに視線を落とした。
「おれは元から一筋だ」
「ナニ?」
秀一がモニターから顔を上げ、意外そうな声を上げた。
「ほぉ…それは新しい発言だな」
…しまった…。
「ほ〜…遂にそこまで言う様になったか!」
秀一は、なおもぐりぐりとおれのわき腹を肘で小突く。
「痛ててて…!このボケ…やめんか!」
「元から一筋とは…目覚めたなおヌシ」
「余計なお世話だサル」
「ほっほっほ…図星指されて動揺しとるな…で、どこまでいったんだ?おい」
「こンの野郎…ぶっコロスぞ…」
おれが拳を振り上げようとした時、出し抜けにバインダーのびたーん!という
派手な音が隣で聞こえ、
「うぎゃ!」という奇声を上げて秀一はその場で頭を抱えた。
「マ・ス・ター…!?」
振り返ると両手を腰に当てて苦笑いのネネと、バインダー手に、腕組みしている
チャチャの二人。
「…お…お茶々…角はよせ、角は…」
完全に意表を突かれてうろたえている秀一を、チャチャはジト目で睨み、それから
おれの方を向くや、申し訳なさそうににっこり笑ってぺこりと頭を下げた。
少し遅れてネネも丁寧に一礼する。
「済みません…本当に済みません!」
「本当に…おばかなマスターで、ご迷惑をお掛けします…」
「お茶々…そりゃないぜ…」
口を尖らせて秀一が抗議する。
「おれはこの場を和ませようとだな…」
「却下です…マスターのそれは…明らかに野次馬根性丸出しです」
…だが、チャチャの表情には微かに笑みが浮かんでいる。
見守るネネはあくまでおっとりして楚々としたもので、苦笑混じりだが、やはり
どこか楽しそうだ。






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