1 名前:名無しさん@ピンキー [2012/07/09(月) 23:15:02.33 ID:XaN1DCjF] 前のスレッドにみんな書き込めてる?
52 名前:名無しさん@ピンキー [2012/09/12(水) 22:48:54.95 ID:pt7Bc52s] 入った部屋は当然、喫煙ルーム。 染み付いたタバコの臭いを吸って、感じてきた美優の顔はますます火照った感じになる。落ち着かせようとベットの淵に腰掛け、 急いでバックからライターとタバコを取り出し、勢いよく吸い始める美優。 そんな美優に驚きながら勇人は、 「美優さんて、こんなにタバコ吸う方だったんですね。ちょっと驚きですけど、その姿結構好きです。」 「いずれにしても、顔の火照りがなおり、調子が戻るまでしばらくかかりそうですし、お茶とか軽い食べ物買ってきますよ。 ゆっくりくつろいでいてください。」 そういい残すとコンビニに買い物にでかける。 残された美優は 「くつろぐのよね。」といいながら、思いっきりタバコを吸い込む。数本吸いつづけると、さっきまでの真面目な美優は吹き飛び、 「本当は、美優。タバコを吸うとオマンコが気持ちよくなって、顔が火照ってくるの!あーん、体中が熱くなってきて、またオマンコ ぬれてきたわ。早く美優の口でフェラさせて!!」 と叫びながら達してしまう。 裕子に「絶頂=タバコ」と仕込まれ、その後、「タバコ→感じるオマンコ→タバコ・フェラ大好き」と耳元でささやき続けられ、 いつしか「タバコ・フェラしたい」という願望が芽生え美優は、時が経つのを忘れてタバコを吸いながら、オナニーをしまくる。 しばらくして勇人が戻ってきた部屋はタバコの煙が充満。灰皿にはもう山盛りの吸殻。美優はベットの上で全裸になり、気持ち よさそうにタバコをふかし、あそこを触りまくる姿を見て、あっという間に勃起する勇人。 はやる心を抑え、 「美優さん、大丈夫ですか。水でも飲みませんか。」 という声に、 「そう、喉が渇いたから、勇人君のオチンチン吸わせて。」 といいながら、服をぬがせ、勃起したチンポをかわいらしい口にふくむ。 「これが欲しかったの。美優、タバコ・フェラ、だあいすき。いっぱいいっぱい美優のお口に頂戴。」 そういうと、勇人のチンポとタバコを交互に吸いつづける美優。 今までの美優はどちらからいうとフェラチオは苦手で、あまり好きではなかったけれど、タバコを吸いながらのフェラで興奮し、 いつしか、のどの奥までくわえ込み、 ディープスロートを繰り返すようになる。 「こんなにフェラチオが気持ちいいって、知らなかったわ。美優、チンポとタバコ咥えながら、いっちゃうわ。もう最高よ!!」 ついに自らの欲望に負け、髪を振り乱し、一心不乱にフェラをしながら達してしまう美優だったのです。
53 名前:名無しさん@ピンキー [2012/09/12(水) 22:50:32.45 ID:pt7Bc52s] 「今度は美優のマンコにオチンチン頂戴。」とおねだりする美優に、 「あれあれ、勝手にいっちゃっうなんて。誰がいっていいていいましたか。だめな美優さん。ほら、もっともっといやらしく おねだりしないと、もう美優の口にもオマンコにもチンポいれてあげないからね。」 さっきまでのやさしい勇人が豹変。 「ほら、サイトで見まくっていた女たちのように、もっともっとおいしそうにタバコを咥えて、いやらしい目つきでおねだり してごらん。それがしたかったんだろう。」 美優は言われるがままに、新しくタバコに火をともし、媚びるように勇人を見つめ、 「ふー、こうやって吹きつけながら見つめるのね。もうあそこは大洪水だし、このあと、サイトでみた子達のように、美優は 勇人さまにやられまくりながら、タバコ吸うのね。でも、たまらないわ。」 そういいながら、自ら股を開き誘う美優。あれほど嫌いだったタバコに心も体も堕ちた瞬間だったのです。
54 名前:名無しさん@ピンキー [2012/09/15(土) 08:26:55.67 ID:QERTQCo9] 乙!です。 毎回いいですね。オラもタバコフェラしてもらいたい!! やっぱり、タバコを吸う女はエロいと思う。 喫煙ルームや街角の喫煙所に女の人がいると必ず入るよ(笑) 喫煙所ネタのSSも考えたいね。まとまったら投下したい。
55 名前:喫煙所 [2012/09/15(土) 12:26:14.88 ID:QERTQCo9] 乾杯! 「真由、お誕生日おめでとう。二十歳1番乗りか?いいな〜」 「ありがとう沙紀、久美子」 聖女学園大学に通う仲良し3人組は、真由の二十歳の誕生日を女子会で祝っていた。 「大人の仲間入りだね!」 「本格的に彼氏作らなきゃ!」「真由の恋はいつも片思いで、このままじゃ万年処女だよ!」 彼氏のいる二人にからかわれながら、真由は内心焦りを感じていた。 「本当にこのままだと・・・寂しいな?」 「真由はかわいいんだから、もっと積極的にいかなくちゃ。」 隣から漂ってくる煙が気になりだした3人は、 「禁煙にしてくれないかな?」 「無理じゃないの?居酒屋だもの。」 「隣の女の子たちもタバコ吸ってるよ、全員だよ!だから煙いんだ!店員さんにお願いしようかな。」 「すみません、タバコの煙だめなんで、席変えてもらえませんか?」 真由が頼んでみたものの、満員だと言われ断られた。 「もう出ようか?」 「そうね!服に匂いも着くし、髪も臭くなるから。」 まさか真面目でお嬢さんの真由が、二十歳になってタバコを吸いまくるようになるなんて、このときは考えもしなかった。
56 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/09/15(土) 13:35:14.95 ID:+eNsUZSi] ここでおわり?
57 名前:喫煙所 [2012/09/16(日) 19:36:57.99 ID:BeqL9HW0] >>56 説明不足ですみません。 ゆっくり不定期に書き進めます。それでもよければお付き合いください。 二十歳になっても真由の生活は変わらなかった。 毎日規則正しく起床し、大学に行く。講義を聴き、ノートを取り、早い日はお昼を食べてお喋りをして帰る。そんな生活が続いていた。 アルバイトはする必要もなかった。両親は公務員でそれなりの地位にいて、自宅も代々続く家柄だった。 だから真由は真面目で世間知らずのお嬢様だった。でも、共働きの両親の元で育ったので、家事は一通りなんでも出来た。 「ねえ、真由って女優の本仮屋ユイカに似てない?この間彼氏に三人のプリクラ見せたら、彼がそう言って、友達に本仮屋ファンの子がいるから紹介してと言ってるんだけど。」 沙紀の話に久美子も乗ってきた。 「確かに黒髪清楚タイプで、華奢なところも似てる!真由の方がもっとかわいいけど。」 「会うだけあってみれば、女子大じゃ出会いもないから、彼氏できないよ!バイトもしないし出会う機会ないんだから真由は!」そう言って沙紀が焚きつけたのでした。 「二十歳になったんだもの、いい加減にお子様からは卒業よ!」久美子の言葉にカチンと来た真由だった。 「みんなで海でも行かない?彼の車で。」沙紀が提案した。 「行こう!、ユー君も誘うから、ネ!真由もいいでしょ!」 「うん、水着どうしよう?高校の時の水着しかないよ〜」 「本当にお子ちゃまなんだから真由は、明日にでも買いに行こう!」 こうして真由に彼氏を紹介するための日帰り海水浴が決まったのでした。 この後、初めての彼氏ができる真由。そして免疫のない真由は彼氏に染められていく・・・ こんな感じで続ける予定です。
58 名前:喫煙所 [2012/09/17(月) 15:19:48.85 ID:EnnAeUR5] 二人に煽てられ、紺色のビキニを買い、3対3の海水浴に出かけた。 集合場所のコンビニの駐車場に行くと、沙紀も久美子も彼氏と車で来ていた。そこにもう一人の青年がいた。 「直人です。よろしく!」 「真由です。はじめまして。」 結局3台の車でそれぞれ海水浴場に向かった。子供のころ2回ほど行った海水浴、大人になって砂浜を歩くと、視線が気になってとても恥ずかしかった。 「真由ちゃん、色白いね!紺のビキニ似合ってるよ。」 火照る肌に、サンオイルを塗ってもらい、夏を満喫した一日だった。 「じゃ、俺たち帰るから。」それぞれバラバラに帰っていった。 「夕日のきれいな場所があるから、寄っていかない?」 「いいわよ!本当に今日は楽しかったわ。」 初めて出会った直人のことがすっかり気に入った真由は、彼のことを意識し始めた。 直人は直人で、予め沙紀や久美子と打ち合わせたように、真由をお姫様のように扱い、ものにすることを着々と進めていた。 沙紀と久美子から嗾けられていた真由も、灯台のベンチで彼と夕日を見ていると、映画のヒロインになったような気分だった。
59 名前:喫煙所 [2012/09/17(月) 15:51:38.51 ID:EnnAeUR5] 夕日を見ながら、初めて手をつないだ。そして彼の手が肩に回されると真由は眼を閉じた。 「うむっ!」彼の舌が入ってきた。どうしていいかわからない真由は手を握りしめ、彼にされるままとなった。 「どうしよう?このまま初体験しちゃうのかな?」頭の中はパニック状態になっていた。ねっとりと舌を絡ませてくる彼に合わせて真由も舌を絡める。 「そう!力を抜いて、こうされるともっと気持ちいいでしょ!」彼の手が胸を愛撫してきた。 「あっ!うっうーん。あふっん、あーん。」言葉にならない言葉が日陽落ちた闇にこだました。 「真由の記念日だから、場所を変えよう。」そう言うと直人は真由をお姫様抱っこして車に運び、ホテルへと向かった。車の中でも直人の手は真由の胸やうなじを愛撫し続けていた。 ホテルに入っても、真由は夢遊病者のように直人にされるままだった。 再びお姫様抱っこでベッドに運ばれると、ゆっくりキスをされ、洋服を脱がされた。 真由のあそこはすでに洪水になっていた。そこを直人はさらに集中的に愛撫し、足を広げると舐め回した。 真由は完全にトランス状態だった。初めてであった彼、周りから彼氏にぴったり、お似合いとほだされ、一日でその気になり、彼氏として刷り込まれた。 その彼氏と今最高の快楽の中にいる。 「声出してもいいから、気にすることないから、二人しか居ないし真由の大切な記念日にするから、もっと大胆に。ほら、ここ気持ちいいだろ!どう?」 「いい!そこ気持ちいい!!変になる!どうしよう?怖い・・・あうっ」 真由は初めてイッた。オナニーは中二の頃からしていたけれど、いく感覚は経験がなかった。それだけ晩熟であった。 「行くよ、真由をもっと気持ちよくさせてあげる、女にしてあげる。」「女になって、俺がきれいにしてやる!俺の女になれ!」「ほれ、どうだ!!」 彼のものが一気に押し込まれると、真由は眉間にしわを寄せて体をねじったが、押さえ込まれ、突かれることで、彼に従うしかなくなっていった。 「ほら、いいだろ!俺が真由をあんなにしたんだよ。最初の男だ。」「感じるだろ、気持ちいいだろ!!」 こうやって、直人は真由の処女をいただくとともに、強烈に最初の男、男は自分だけ、俺に従うこと、いつでもSEXすること。SEXは気持ちいいこと、みんながやっていることを刷り込んでいった。 免疫のないお嬢様の真由は、言われるまま信じ込んでいった。二度目の絶頂を迎えると、完全に色ボケ状態になっていた。 「SEXすると女はきれいになる。私は直人の女、直人の言うことは何でもきく。」
60 名前:喫煙所 [2012/09/17(月) 16:08:21.89 ID:EnnAeUR5] 直人はカバンからタバコを取り出すと火を点けた。部屋に紫煙が立ち込めた。 「うっうーん、何か煙い、タバコの煙?直人がタバコを吸ってるの?あれ??」 「気がついたようだね、SEXは最高だろう!SEXの後のタバコはもっと気持ちがよくなるぞ。真由も吸ってみな!」 そういって真由にタバコを差し出し、火を点けた。 「ごほっ、」 「ゆっくり、ほらこうやって、」直人に勧められるまま、直人の腕枕の中で立て続けに3本のタバコを吸った。 「真由、タバコも初体験だったんだよね?どう、いくつも初体験をして、今日は真由の記念日だ。」 タバコの煙が生理的に嫌いだったのに、タバコを吸っている自分がいる。直人がタバコの煙を吹きかけてきても、煙くない。ましておいしいと思う自分がいる。真由の思考回路は完全に直人中心に切り替わっていた。 「真由、今日から真由は俺の女だから、俺のタイプになってくれ、洋服も髪型も、そしてタバコの銘柄もだ!」 「はい!真由は直人に女にしてもらいました。直人の好みの女になります。」 今日はここまでになります。 ここから直人の好みの女になるため、真由の変身が始まります。もちろんタバコは手放せなくなります。 いい女=エロくてケバい女に直人が仕立てようとするところが気に入ってもらえるとうれしいですが・・・ しばらくお待ちください。
61 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/09/18(火) 02:02:38.87 ID:UGTAbJ01] 喫煙所氏 私はちんこを握ってまってるよ
62 名前:喫煙所 [2012/09/26(水) 19:43:12.90 ID:MMjJgV96] 間隔があいてすみませんでした。 >>60の続きです。 直人は真由に自分好みの女になるために、毎日SEXをした。直人の家やラブホで毎日何度もはめまくった。 「あっ!またいっちゃう!いい!そこすごくいい!!」 真由がイクと直人はタバコを取り出し一服し、真由にもタバコを無理やり吸わせた。 「ふー、この気だるい感じ堪んない。またしたくなってきちゃった!おまんこ舐めて!」 「真由はSEX好きだな?タバコも平気で吸えるようになって、いい女になってきた。」 「うれしい!直人が真由に教えてくれたんだよ!SEXもタバコも!」 夏休みになったこともあって、時間の感覚もなくなっていた。寝る、SEXする、タバコを吸う、そしてまたSEX。あっという間に真由は淫乱な女子大生になっていった。 「お前のような好き者は、もっと相応しい格好にならなきゃ!見た目が真面目すぎて堅いんだよ!」 「どうすればいいの?」 「この店に1週間体験入店して、女を磨いて来い!仕事が終わったらいつものようにかわいがってやるから、いいな!」 「うん!わかった。なおとの言う通りにする。いい女になる!直人に好かれる女になる!!」 そういって真由は直人からもらったキャバクラの体験入店面接申込書を書いて、お店に行った。
63 名前:喫煙所 [2012/09/26(水) 20:00:30.66 ID:MMjJgV96] 「真由です。よろしくお願いします。」 申込書と免許証を見せると、即採用になった。子供っぽい私服から、胸元絵お強調したミニの貸与ドレスに着替えさせられ、先輩のキャストに化粧を濃い目にしてもらうと、お嬢様の真由から新人キャバ嬢になっていた。 「化粧でこんなに雰囲気変わるんだ!直人が望んでいる女ってこんな感じかな?」 お店で体験することはすべて始めてのことだった。機転の利く、やさしい真由はすぐに先輩キャバ嬢からもかわいがられた。 「どうしてあなたのような真面目なお嬢さんが体験入店したの?」 「彼氏の趣味悪いよ!」「確かに男はケバい女が好きだけど。」「あなたには無理じゃない?」 休憩室でみんないじられ、そんな中でも真由は男に好かれる女になるためのポイントを吸収した。 「やっぱ髪型が見た目で一番変わるから、そのダサい黒髪を茶髪にしなきゃ、夜の女=大人の女には見られないよ!」 「どうしたらいいの?」 「明日美容院に連れて行ってあげるから、それにネイルサロンにも。劇的に変わるから!」 その言葉にわくわくしながら、初日が終わって直人の家に行った。 「どう?お化粧教えてもらったの?明日は美容院とネイルサロンに行ってから出勤することにしたの。みんな親切な人ばかり、いろいろ教えてくれるから、真由がんばる!」 その日のSEXは今までになく激しいものだった。直人も自分の思いに近づいていくうれしさに酔っていた。
64 名前:喫煙所 [2012/09/26(水) 20:13:37.52 ID:MMjJgV96] 次の日、自分の持っている洋服の中で一番派手で短いスカートを選ぶと、昨日の化粧を真似て濃い目にして出かけた。 駅に向かう途中、コンビニの横の喫煙所から漂ってくる煙に、真由の股間は反応して熱くなった。 「タバコ吸いたい!」そう思ったら、今まで一度も外でタバコを吸ったことのなかった真由は喫煙所に吸い寄せられるように近づくと、バッグからタバコを取り出し火をつけていた。 「ふ〜っおいしい!なんだかエロっぽい感じ。これが女?直人の好きな女?」 自問しながら周りを見ると、禿げた親爺や土方の兄ちゃんが助平そうな眼差しでこちらを見ているのがわかった。 もっと見せ付けてやりたい!真由の中で今までになかった感情が沸き始めていた。 待ち合わせの喫茶店でまたタバコを吸い、同僚の圭子さんに連れられてサロンに行った。 生まれて初めて行く、高級な美容室兼ネイルサロンだった。 今日はここまでです。時間のあるときに続きは投下します。 書き溜めできていないので、更新は不定期になります。すみません。
65 名前:喫煙所 [2012/09/28(金) 22:15:17.16 ID:JTAjCzza] 初めて髪を染めた日、 言われるままに薬剤を塗られ、何度も洗髪され鏡に映った自分を見て驚いた。 「これが私?」 まるでヤンキーの不良少女のように金髪に近い茶髪の、少しだらしないような感じの自分を見た。 その後でロングだった髪はミドルまでになり、メイクを施された自分は別人になっていた。 長い迷彩柄のネイルをされた指で、茶髪の髪をかき上げるととても淫靡に映った。 タバコを取り出し、火をつけ、ゆっくり煙を吸い吐き出すと、正にギャルそのものだった。 「直人の求める女になれたかな?」 その日の店での真由の指名は半端なかった。ギャルキャバ嬢がいなかったことも幸いして、指名が急増した。 勤めが終わって、直人の部屋に行くと直人も驚いた。 「真由?ヤンキーみたいで垢抜けたじゃん!俺の好み判っていたんだ。」 と言って最高の愛撫とキス、一晩中のSEXを求められた。 「直人に愛されている、もっと派手にならなくちゃ!」真由はイキながら思った。
66 名前:喫煙所 [2012/09/30(日) 06:44:11.12 ID:/HkZ+JpA] 美容室のマスターは真由の性格を巧みに見抜いていた。 黒髪のさらさらの髪、お嬢様の格好、でもそれは仮の姿。本当の真由は悪ぶって生意気な強めな女。待合室でタバコを吸う表情から荘感じていた。 だからこそ普段はあまりすることのない、ヤンキー崩れというかケバギャルチックな女に仕上げていたのだ。 翌日も来るように言われた真由は、キャバクラに出勤する前にサロンに寄った。 「こんにちは、マスター」 「おはよう!真由ちゃん。う〜ん、いけてないな?その格好、もっと露出の多い服にしなきゃ!髪が台無しだ!」 そう言うと真由を置くのサロンに案内した。 「全部脱いで、そしてこのローション塗ってマシンに入って!」そういって青白く光るマシンを指差した。 真由にとって生まれてはじめての経験がまた一つ増えた。 「何これ?」 「最新式の日焼けマシンさ!その髪には黒肌が一番、真由さんには強めのギャルが似合うよ!」 今までとは全く真逆な女、それがマスターの求めるものだった。外見が変われば内面も変わる、強めのいい女になれると。 それから毎日サロンに通った。洋服もEGGや店員のお勧めをすべて試して、露出の多いものを好んできるようになっていった。 そんな変化に直人は益々真由を愛した。 「直人!真由のいやらしいおまんこをきれいにして!もっと舌を使って!」 直人とのSEXも主従が逆転して言った。真由が完全に主導権を握っていった。 お昼にマックに行くと、ガラス張りの喫煙ルームに入った。真由がタバコを吸っていると、店の外にはいやらしい眼差しで真由を見ている男たちの目があった。 わざと足を組み替えたり、前屈みにして胸元をちらつかせたり、今までの真由にはできなかったことが、自然に普通にできていた。 「みんなが私を見ている。助平な男達が、ほら!もっと見れば!」いやらしい口元を指でぬぐって見せた。 「おい!真由、いやらしすぎだぜ!真由は俺だけの女だぜ!」 「そんなことはないわ!直人は男友達の一人よ!お店に来る馬鹿なお客と一緒よ!」 真由は完全に直人から自立していた。毎日の接客で男の心理や行動パターンを学び、手玉に取るコツを会得していた。女の武器を最大に活かすことも。
67 名前:喫煙所 [2012/09/30(日) 07:07:04.17 ID:/HkZ+JpA] 秋風が吹き始めると、大学も後期の講義が始まった。 「おはよう!沙紀、久美子。」 「うっ、真由?どうしちゃったのその派手な格好??」 「へへ、お二人が真由を目覚ましてくれたの。本当の真由を。」 夏休みの間のこと、整形したこと、タトゥーも入れたこと。 まるでAVに出ている黒ギャルのような格好はキャンパスの中でも一番目立っていた。 「真由、本当に変わったね!この前まではお嬢様だったのに。でもとっても似合ってる!私にはする勇気ないけど。」沙紀が言った。 「あの彼、直人君とはどうなの?」久美子が恐る恐る聞いてきた。 「彼?一応付き合っているというか、私に合わせてギャル男になって、今ホストしてるの。私の金蔓の一人に過ぎないわ!」 「うへ〜、すごいね!」 「まあ、直人が女を武器にすることを教えてくれたようなもんだけど。」 そう言うと、ヴィトンのシガレットケースを取り出すと二人の前でタバコに火を点けた。 「学内は禁煙よ!」 「いいの、吸いたいときに吸うんだから。」 「煙いからやめて!」「喫煙所に行って吸ってよ!」 「もう!あなたたちもタバコ吸えばおいしさに気づくから!」「喫煙所に行こう!」 真由は二人を引っ張ると喫煙所に向かった。 おしまい。 途切れ途切れの投稿で、申し訳ありませんでした。これで一応完結です。 お付き合いありがとうございました。またアイディアが固まったら投稿します。
68 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/10/05(金) 22:58:45.97 ID:1KQ7s7gS] >>67 乙です。整形したというのになんか興奮しました。鼻が高くなったりしたのでしょうか。 >>53 乙です。タバコフェラにはまった美優の変貌が楽しみです。
69 名前:名無しさん@ピンキー [2012/10/06(土) 15:04:22.90 ID:ryYmkrtt] ガラス張りの喫煙所にギャルぽい女が2人で、タバコ吸ってた。思わず見とれてしまった。 タバコを吸う女に感じるのは、変態かな。煙を思いっきり吹きかけてもらいたい。
70 名前:36 mailto:sage [2012/10/16(火) 22:45:16.60 ID:rTIWsXrn] 以前投稿した者です。 ちょっとこういう堕ちを考えてみたのですが、需要ありますでしょうか? 「公園デビュー」 秋の初めだというのに、その公園ではまだ蝉時雨が聞こえた。 「お、おかあさん・・・」 公園に一歩踏み込んだ息子が、不安そうに振り返って母を見た。 「大丈夫よ、きっとすぐにお友達がいっぱい出来るから」 石野瑠美が白い手で息子の手を引っ張り、砂場へ向かう。 この日が5歳になる伸太郎の公園デビューだった。 「みんなこの子と仲良くしてあげてね」 「はーい!」 子供達は思ったよりも簡単に我が子を受け入れてくれた。 さっそくみんなに混じって砂遊びする伸太郎を見守りながら、瑠美はホッとしていた。 夫の急な転勤で、9月中旬という中途半端な時期に、この町に引越ししてきたからだ。 (さあ、まだあと一つ残ってるわよ、しっかりして) 自分で自分に気合いを入れると、パンプスを履いた足を談笑する母親達に向けた。 3人の母親達は皆、29歳の瑠美と同じくらいか、少し年上でいかにもハイソだ。 「あら、あなた・・・」 「はじめまして、昨日新しく越してきた石野瑠美です。よろしくお願いします!」 第一印象を良くしようと深々とお辞儀すると、長い黒髪が前に垂れた。 これこそが瑠美の、真の公園デビューであった。 「あらあら、随分と礼儀正しいじゃない。そんなにかしこまらなくてもいいのよ」 そう言った茶髪の主婦が、どうやらリーダー格のようだ。 「あははっ、そうですね。つい緊張しちゃって」 髪の毛を耳の後ろにかき上げながら、愛想笑いを浮かべた。 「大丈夫、私にも覚えがあるわ。みんなそうだったんだから」 リーダー格の名前は三宅つばさ、瑠美より2つ上のバツイチだった。 (よかったー、見た目はちょっと派手だけど、いい人っぽくて) つばさはシャネルのロゴ入りTシャツに、バーバリーのチェックスカートを履いていたのだ。 「ところで石野さん・・・、私達ちょっと向こうに行くけど、一緒にどう?」 「あ、はい、是非!・・・あ、でもあの子達は」 「大丈夫よ、砂場から出ることないから。それにこの町は安全だし」 つばさについて行くと、どんどん子供達が見えなくなっていった。
71 名前:36 mailto:sage [2012/10/16(火) 22:47:38.46 ID:rTIWsXrn] 「あれ、ここって・・・」 瑠美が連れて来られたのは、公園のはずれにある喫煙所。 着くなり母親達はポーチからお揃いのシガレットケースを取り出した。 驚く瑠美を尻目に、細長いタバコを指に挟むとライターで火をつけた。 シガレットケースとライターはセットで豪華な革張りだ。 「石野さんも1本吸ってみたら?初めてなんでしょ?」 まるで高級娼婦が青臭い処女の小娘に話しかけるような口調で尋ねた。 「えっ、でも私は・・・、夫が嫌煙家なもので・・・」 「ダメですよ、こういうのでご主人を出しに使っちゃ」 メガネをかけた少し地味な恵が、ハイ、と笑顔でタバコを差し出した。 「で、でも・・・、やっぱり私・・・」 おどおどとする瑠美に3人は容赦なくプレッシャーをかける。 「そっか、残念ね。私達いいお友達になれると思ったのにな」 「ダメよ、恵ちゃん。石野さんは自分の考えがあるんだから」 肩幅が広く、ガッシリした体格の真佐子が瑠美に背を向けた。 その大きな壁のような背中に、3人と1人とに分けられてしまう。 (何やってんのよ、私。たった1本タバコを吸うだけじゃない) 疎外感に苛まれる自身を奮い立たせると、瑠美は一歩近付いた。 「あ、あの・・・、やっぱり私も1本、いただいてもいいですか?」 「あら、別に無理しなくてもいいのよ。嫌いなものを私達も吸わせるわけにはいかないし」 つばさの言葉は、まるで本当に親身になってくれている風だった。 「い、いえ、私も吸ってみたいんです。ぜひ吸わせてください」 「もうそんなに欲しかったんでしたら、最初からそう言ってくれればいいのに」 ハイ、と笑顔で恵がタバコを差し出し、瑠美が咥えると火までつけてくれた。 すぅーーっ、と深々と吸い込んでいく。 「げほっ、ごほごほっ、ごへっ」 苦そうな顔で咳き込む瑠美を見て、3人がクスクスと意地悪く笑った。 「ダメよ、最初からそんなに吸い込んじゃ。まずは口の中に満たすことを意識して」 「こ、こうですか?」 すぅっと短く吸い込むと、喉に達するかどうかというところで止めて吐き出した。
72 名前:36 mailto:sage [2012/10/16(火) 22:48:21.77 ID:rTIWsXrn] 「そうそう、慣れるまでそうやって練習するといいわ」 「えっ、な、慣れるまでって?」 「だってそんなんじゃ、タバコを吸ったことにはならないわよ」 唖然とする瑠美に、真佐子が幅広の肩をすくめた。 マリンルックのボーダーシャツにハーフパンツを合わせて、いかにもなアウトドア派だ。 「それとも、1本だけ我慢して吸えば私達が受け入れてくれるとかって思ってました?」 最もタバコの似合わない地味な恵がタバコを手にして、眉間にしわを寄せた。 「そんなわけないじゃない。石野さん、自分から吸ってみたいって言ったんだから。ね?」 つばさがハニーブラウンの前髪をかき上げながら、笑顔で瑠美にうんと言わせた。 3人の監視の下、1本吸い終えるまで瑠美は生きた心地がしなかった。 「これで、1本吸い終えましたけど・・・」 「お味の感想はいかがかしら?」 つばさ達は揃って2本目に突入している。 「まだ味がちゃんと分かったわけじゃないけど、ま、また吸ってみたいです」 もちろんそんな気はないのだが、だんだん自分の運命を受け入れつつあった。 (私、試されてるんだわ。でもきっとこんなの最初だけよ) 「でしたら遠慮しないでいっぱい吸ってください」 恵のメガネのレンズにシガレットケースが反射した。 どうやら人にタバコを勧めることが快感のようだ。 「あ、ありがとう・・・」 タバコを咥えるとまたすかさず火をつけられ、今度は喉まで吸い込んでみた。 (あれ、さっきより苦しくない・・・) 煙を吸って吐き出す動作が、少し自然になってきた。 「ちゃんと少しずつ吸えるようになってきたじゃない。嬉しいわ」 急にハグしてきた真佐子は、本当に嬉しそうだった。 「ほ、本当ですか?そう言ってくれると私も・・・」 タバコを吸えたことを褒められ、なんだか照れ臭かった。 その後も主婦達に煽てられ、2本目は楽しい気持ちで吸い終えた。
73 名前:36 mailto:sage [2012/10/16(火) 22:49:07.27 ID:rTIWsXrn] 「それじゃ、明日もみんなでタバコを嗜みましょ」 瑠美がタバコを灰皿に揉み消すのを見て、つばさが声をかけた。 「で、でも私、いいんでしょうか?夫は本当にタバコが嫌いなんですよ?」 帰り道、瑠美は良心の呵責をみんなに伝えた。 「いいのよ、主婦にだってこれくらい息抜きが必要なんだから」 真佐子が自信たっぷりに、うんうんと一人で頷いた。 「息抜き・・・?」 「ほら、子育てっていろいろストレス溜まるじゃないですか」 恵がポーチから手ぬぐいを出し、額を拭いながら言った。 少しむっちりした体系で暑がりだった。 タバコに出会う前は食べ物で発散していたのだという。 「あ、おかあさんかえってきた!」 母の姿を見かけるや、伸太郎が駆け寄ってきた。 ちょうど砂遊びにも飽きてきたところのようだ。 「それじゃ、石野さん。また明日お会いしましょ」 それぞれの母親も息子を連れて帰っていった。 「あれ、おかあさん、なんかクサい」 伸太郎が鼻をつまみながら露骨にイヤな顔をした。 「えっ?そ、そう?どうしてだろうね?」 瑠美自身は気付いていなかったが、ワンピースにもタバコの臭いがたっぷりついていた。 子供にとぼけたふりをして、2人の間に距離をおいて騙し騙し家へと帰った。 だがその日に限って早く仕事から上がった夫が、着替える前に帰ってきてしまう。 「あ、あら、お帰りなさい。今日は早かったのね」 「ああ、・・・あれ?なんかタバコ臭くないか?」 「えっ、そうかしら?私は全然気にならないけど」 夫のカバンを玄関で受け取ると、そそくさと逃げるように脱衣所へと向かおうとした。 「なあ待てよ、この臭い、お前の服から漂ってくるぞ」 夫に問い詰められ、観念した妻はありのまま起こったことを話した。 「だからって、そんなことでタバコを強要される義理なんてあるか」 「そ、そうよね。ごめんなさい、明日はしっかり断ってきます」 激昂した夫に、妻はもう二度と吸わないと誓いを立てる。 結局この日、タバコ臭いという理由でキスするどころか、触れてももらえなかった。
74 名前:36 mailto:sage [2012/10/16(火) 22:54:25.05 ID:rTIWsXrn] 力づくとか金の力に頼ってとかでなく、こういう場の空気をもって 強制喫煙に持っていこうというのがやってみたかったんですが。 かなり中途半端なところで終わってますが、続きはもう少し先になると思います。 ご意見、リクエストなどがあればぜひぜひ。
75 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/10/18(木) 00:12:22.48 ID:0Vn4XzAL] >>74 こういうのすごく興奮します。 続き楽しみにしてます。
76 名前:36 mailto:sage [2012/10/18(木) 20:34:06.51 ID:N39uXLiV] 昼下がりの公園に案の定、昨日の主婦達はいた。 つばさの明るい茶髪が、秋の日の光を受けてキラキラと靡いている。 (よ、よし、今日はガツンと言ってやるんだから) 瑠美が意を固め、息子を連れて公園に入った瞬間、向こうから先に挨拶してきた。 「あら、石野さん。遅かったじゃない。みんな待ってたのよ」 「えっ?わ、私をですか?」 息子をまた砂場に行かせると、キョトンとした顔で主婦の輪に近付いた。 「何言ってるの、私達はもう、ママ友でしょ?」 「ママ、友・・・」 友達として認められ、輪の中に受け入れられる嬉しさに、先程の決意が揺らぐ。 「それじゃあみんな揃ったところで、そろそろ行きましょうか」 地味でメガネの恵が瑠美の腕を引っ張って一緒に向かわせようとする。 「ちょ、ちょっと待って。行くってどこへ?」 「決まってるじゃない、私達の喫煙所よ。あなたが来るまでとってたんだから」 肩幅の広い真佐子が、早く吸いたいと言わんばかりにうずうずした表情を見せる。 「わ、私・・・、行きません!」 勇気を振り絞って出した瑠美の一言に、3人がキョトンとする。 「どうして?やっとあともう少しでタバコ吸えるようになるのに」 まるで諦めたらそこで試合終了だ、と選手を励ますコーチのような口調のつばさ。 他の2人もやってきて、うつむく瑠美を取り囲んだ。 「ほ、本当は吸いなくなんかなかったんです、はじめから」 「でも2本目のときはみんなでおしゃべりしながら楽しく吸えたじゃない?」 「そうですよ。それに本当に吸いたいかどうかなんて、まだ自分でも分からないんじゃないですか?」 自分達もかつてはそうだったと、理解を示しながら真佐子と恵が説得に回る。
77 名前:36 mailto:sage [2012/10/18(木) 20:35:32.47 ID:N39uXLiV] 「で、でも・・・」 「ねぇ、石野さん。それホントに自分の意見?旦那さんに頼まれたんじゃないの?」 さすが男性経験が豊富そうな雰囲気を出しているだけあって、つばさは鋭かった。 「そ、それは・・・」 じーっと主婦達に見つめられ、とうとう瑠美は本当のことを話してしまう。 (あぁ、これで私、嘘つきって嫌われちゃうのかな。せっかくママ友って呼んでもらったのに) 主婦達の反応を見るのが怖くて、目を閉じていると、肩にポンと手を置かれた。 「石野さん、大丈夫よ。だんなにどんなこと言われても、私達がついてるから」 「えっ?」 「そんな細かいことまで束縛されるなんて、可哀想ですよ」 「そ、束縛・・・?」 恵の言葉に今度は瑠美がキョトンとした。 「そうよ、私達が外で何しようが、それは私達の権利じゃない」 いかにも気の強そうな真佐子は、きっと家でも夫を尻に敷いているのだろう。 「そうだ!だったら喫煙所で私達が吸ってるのに付き合ってただけってことにしなよ」 「それいいですね!そしたら服に臭いついてもしょうがないし」 つばさの提案に恵達もうんうんと頷いた。 「それじゃあ主人に嘘をつけって・・・」 「石野さん、こんなに親身になってくれている友達を、がっかりさせたくないでしょ?」 肩に置かれた真佐子の手に、ほんのちょっぴり力が込められるのを感じた。 「もう早く行きましょうよー。話なら喫煙所行ってからすればいいでしょ?」 28歳と4人の中で一番年下の恵がダダをこね、仕方なく瑠美もついていった。 喫煙所に着くと、またあのお揃いのシガレットケースとライターを取り出す3人。 例のごとく恵がタバコを1本勧め、またしても瑠美は手を伸ばさざるをえなかった。 (ああ、とうとう吸っちゃった・・・。あなた、ごめんなさい・・・) 「ヤダわ、そんな辛気臭い顔して。別に浮気するわけじゃないんだからもっと堂々としたらいいのに」 卑屈になった背中を真佐子にポンと叩かれ、瑠美はぴんと背筋を伸ばした。
78 名前:36 mailto:sage [2012/10/18(木) 20:37:38.35 ID:N39uXLiV] 「ねぇ、石野さん。知り合ったばかりであれだけど、もう少し旦那さんに強く出てもいいんじゃない?じゃなきゃあなたが可哀想よ。毎日家族のためにご飯作って掃除するだけじゃ」 ふぅーっとオトナギャルな顔で一筋の紫煙を吐き出すつばさ。 「私が、可哀想?」 「そうそう、ご主人だって付き合いで飲みに行ったりするのに、あなたがタバコ1本吸うのにとやかく言われる筋合いはないんだから」 「私達、本当に石野さんの味方なんですよ」 さも美味しそうにのびのびとタバコを吹かす真佐子と恵を見て、ちょっぴり彼女達が羨ましく思えた。 「わ、私ももっとそんな風にタバコを美味しく吸いたい・・・」 今はまだ、口にほろ苦さが残るだけで味なんか分かったものじゃない。 その言葉を聞いて、瑠美に気付かれないよう3人は嬉しそうに目配せした。 「だったら、もっと吸う本数を増やさないと。吸えば吸うほど美味く感じるんだから」 すぱすぱぁーっと気前よく吹かす真佐子を見習って1本を手短に吸い終えると、そのまま2本目、3本目、そしてついに4本目まで手を伸ばしかけた。 「あら、まだ吸いたいの?でも残念、もう子供達の元に戻らなきゃ」 「そ、そうですよね・・・」 ここに来て、すっかり自分が子供と遊びに来ていることを忘れていたことに気付かされる。 「ママ、おそーい!なにしてたの!?」 「ごめんね、帰りはおやつ買って帰ろうねー」 この日もこれでお開きかと思えたとき、ふと恵が後ろから近付いてきた。 「忘れ物ですよ、石野さん」 「えっ?」 そう言って子供に気付かれずに手渡されたのは、1本のタバコだった。 「はい、吸えなかった4本目。ご主人に気付かれないよう気をつけてくださいね」 まるで同じ秘密を共有しあう共犯者のように、メガネの奥で妖しい瞳が輝いた。 (もらったのはいいけど、どうしよう・・・) 家に帰ってから悩んでいるうち、ある一つのアイデアが頭に浮かぶ。 「ただいまー」 その晩帰ってきた夫は顔が赤く、どうやら一杯やってきたようだ。 それを見たとき、瑠美は決心したかのように自分にうんと頷いた。 「お帰りなさい、お風呂出来てるから、先にこの子と一緒に入っててくれない?」 「おっ、今日は久しぶりの親子風呂だなー。どっちが長く潜っていられるか勝負だ!」 はしゃぐ夫と子供を見送ると、瑠美は素早くキッチンの換気扇を回してタバコを取り出した。 (そ、そうよ、何も私だけがとやかく言われる筋合いないわよね。これは、主婦としての、権利・・・) 恐る恐るタバコを咥えると、火をつけて喉の奥に吸い込んでいく。 まだまだ苦かったものの、そこには今まで感じられなかった自由の味がした。 つづく
79 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/10/19(金) 01:23:31.07 ID:FczaXb6i] >>78 唆されてイケナイ味を覚えていく姿、興奮しました。 続きが楽しみです。
80 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/10/19(金) 20:56:06.90 ID:IxBNIUdF] どんどん吸う本数が増えていくのがいいね
81 名前:36 mailto:sage [2012/10/21(日) 17:32:27.40 ID:BjN8VPba] >>79 >>80 応援ありがとうございます。 しかしまだ出だしだというのに思いのほか長くなりました。 もうちょっと描写はぶいてアバウトでもいいのかなー、と思ったりする今日この頃。 とりま、文章に書き起こす作業に戻ります。
82 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/10/21(日) 17:59:10.25 ID:63POLzGy] >>81 続きはいつ頃ですか? 早くみたいです。
83 名前:36 mailto:sage [2012/10/21(日) 18:35:07.72 ID:BjN8VPba] 投稿しようとすると、本文が長過ぎますと言われる罠。 ネットワークの接続環境が変わったからなんでしょうが、うーむ。 とりあえず分割投稿してみます。
84 名前:36 mailto:sage [2012/10/21(日) 18:44:30.58 ID:BjN8VPba] と思ったら最大値が低過ぎて、ひと段落すらうpできないという・・・ 推敲がてら一旦出直してきます。
85 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/10/22(月) 00:56:51.02 ID:m+F368Ib] >>81 ちょうどいい描写だと思いますた。抜けます。 >>83 投稿出来ないとはなんと。。忍法帳のレベルですか。。
86 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/10/22(月) 07:38:44.66 ID:qWShbRzb] 描写はこれくらいが長すぎず短すぎずで自分は好きですね。 いろいろ大変そうなので気長に待ってます。
87 名前:36 mailto:sage [2012/10/22(月) 18:44:27.74 ID:jpht+2V5] 公園デビューから1週間が経ち、息子の伸太郎もだいぶ新生活に慣れてきた。 それがこの日は何故か公園に行きたくないと、玄関でぐずった。 「伸ちゃん、お友達とケンカでもしたの?昨日はそうは見えなかったけど」 既に出かける気満々だった母は、息子のぐずりに困惑していた。 (早く行ってくれないと喫煙所タイムに間に合わないじゃない) 最初は苦手だった喫煙所でのおしゃべりが、今では待ち遠しくてしょうがない。 「だっておかあさん、いっつも公園行ったらタバコくさくなるもん」 「そ、それは前にも謝ったじゃない。直くんのママ達が吸うからだって」 「それにしたって・・・」 「あ、そうだ!公園行ったら帰りは伸ちゃんの好きなシュークリーム買ってあげる」 結局食べ物で釣って無理矢理息子を連れて行くと、すぐにまた子供達と遊ばせて自分は他の主婦らと喫煙所へと向かった。 「あら、その様子じゃあどうやらタバコが好きになってきたみたいね」 ハニーブラウンの髪を弄りながら、リーダー格のつばさが嬉しそうに微笑んだ。 「い、いえ、タバコよりみんなでこうしておしゃべりするのが楽しくて」 1週間吸ってみても、まだほろ苦さしか味わいとしては分からなかった。 「へぇー、その割には家で3本も吸うんですね」 「め、恵ちゃん・・・」 恥ずかしい秘密をバラされたように赤面する瑠美。 毎日帰宅する前に、メガネの恵がその日に家で吸うタバコを瑠美に渡していた。 もともと恵の方から始めた事だが、今では瑠美から貰いにいく方が多い。
88 名前:36 mailto:sage [2012/10/22(月) 19:08:44.71 ID:jpht+2V5] 「いいじゃない。そのうち一箱とか吸い出すかも」 ふぅーっとつばさがタバコを吐き出す様は、いつ見ても妖艶だ。 「あとは味だね。せっかく吸ってるも苦いままだなんて可哀想よ」 肩幅のがっしりした真佐子が実の姉のように心配した。 昨日髪をショートに切ったばかりで、ピアスをした耳の頂部まで露になっている。 「べ、別に私は今のままでも・・・」 美味しく感じてしまったらきっとこれ以上にタバコに依存してしまう。 真面目な瑠美の理性が、ここで踏みとどまれとアラームを鳴らしていた。 「ダメよ、タバコが美味しくないなんて。友達として見過ごせないわ」 つばさの一言に恵達もうんうんと頷き、瑠美にそれが友情だと錯覚させた。 ついつい長居して3本も吸ってしまった瑠美は子供達の元に戻り、愕然とする。 「あ、あれ?伸ちゃんはどこへ行ったの?」 「もうおばさん待てないって、先に帰っちゃったよ」 「ええぇー!?」 いくら安全とはいえ、まだ知り合いもいない町中を5歳児が歩き回るなどとんでもないことだ。 「しんちゃーん!どこへ行ったの?しんちゃーん!」 大声で呼びかけながら探したが案の定、家に帰る道は通っていなかった。 約束したシュークリーム屋へ行っても、誰も姿を見ていないという。 (あっ、そういえば・・・) 河原に行ってみたいと前に言っていたのを思い出し、そこに向かうと果たして息子はいた。 「伸ちゃん!」 「うっ、ううっ、おかーさんー!!」 河川敷に体育座りしていた伸太郎は、母の姿を見るなり大泣きに泣いた。 「ごめんね、伸ちゃん。もう放ったらかしたりしないから」 秋の夕日の中、母はしっかりと息子の幼い身体を抱き締めた。
89 名前:36 mailto:sage [2012/10/22(月) 19:13:23.20 ID:jpht+2V5] だがそれでめでたしになるはずもなく、帰宅した夫に散々怒られた。 「いったい何考えてるんだ、息子がいなくなっても気付かないなんて、それでも母親か!」 普段から妻の服にタバコの臭いがついている事を快く思っていなかった夫は、ここぞとばかりに妻をなじった。 「もうあんな連中と関わるのはよせ。伸太郎の面倒もろくに見れないお前に、友達なんて作る資格はない!」 バン!と食卓を叩く夫に、しかし瑠美は心から怒りを覚えるのだった。 「ちょっとその言い方は、いくら何でもあんまりじゃありませんか?」 「えっ?」 いつもなら黙って大人しく従うはずの妻の反抗に、夫はやや驚いた。 「私にだって自由に友達作るくらいの権利はあるはずです。それを、それなのに・・・」 クリーム色のジャケットを取ると、瑠美は涙を堪えて家から飛び出した。 だがいざ家を出たものの、路頭に迷ってしまう。 (どうしよう、こんな夜中に行く所もないし・・・。あ、そういえば・・・) ポケットから携帯を取り出した瑠美は、すがる思いでつばさに電話をかけた。 昨日みんなで番号交換したばかりだった。 トゥルルルルルルッ。 「はい、もしもし?」 「あ、三宅さんですか?私です、あの、石野です」 「あら、石野さんじゃない?そっちからかけてくれるとは思わなかったわ。どうしたの」 「はい、実は・・・」 かいつまんで事情を話すと、駅近くのファミレスで落ち合うこととなった。 「ごめんなさい、こんな遅くに付き合ってもらって」 「いいのよ。うちの坊主寝るの早くって、ちょうど私も退屈してたところ」 退屈しのぎにマニキュアを塗っていたというが、確かによく似合う派手なピンクと黒だった。 服も迷彩柄のパーカーワンピースで、ミニスカからはスラッとした脚が伸びている。 (スゴい格好、生脚なんて私じゃ見せられないかも) 淡い萌葱色のカットソーにクリーム色のジャケットを羽織った瑠美は、だらしなくピンクラメのミュールをつっかけたつばさについていくしかなかった。
90 名前:36 mailto:sage [2012/10/22(月) 19:17:47.97 ID:jpht+2V5] 「あ、そっちは・・・」 店に入ると、当然のごとく喫煙席へ向かうつばさと、習慣でついつい禁煙席に進んでいく瑠美。 「決まってるじゃない、タバコ吸いたいんでしょ?」 本心を見透かされたような瑠美は、ただ黙って対面に腰を下ろした。 つばさはすぐさま一服を始め、瑠美も差し出されるがままにタバコを受け取った。 「あら、ちゃんと自分のライター買ったのね」 「ええ、100円のですけど」 いかにも安っぽいライターで火をつける手はまだどこかたどたどしい。 「ふふっ、これでまた一つ、共通点が増えたわね」 笑顔でタバコを吹かしながら、つばさは瑠美の愚痴を聞いてやった。 「そしたら夫が、お前に友達を作る資格なんかない!て怒鳴るんですよ」 「ひっどーい。そんなのよく耐えられるわね。私なら即離婚だわ、それ」 予想以上に共感してもらえ、瑠美はたまっていた不満を次から次へとぶちまけた。 (あれ、主人の悪口言うの、ぜんぜんイヤじゃない。それどころか、すごく気持ちいいかも) 勢い良くタバコを吸いながら、2人で夫をバカにしてクスクスと笑った。
91 名前:36 mailto:sage [2012/10/22(月) 19:19:24.29 ID:jpht+2V5] 「でもね、世の中男は旦那だけじゃないのよ。瑠美ちゃんももっといろいろ見てみたら?」 「えぇー、それって浮気しろってことですか?」 「違うわよ、お友達を作るだけでも楽しいから」 「で、でも、私つばささんみたいにキレイじゃないし、男の人と話すのも苦手な方だし」 テーブルの下で両手を擦り合わせ、上目遣いで恥ずかしそうにつばさを見上げた。 ファミレスで話をするうち、2人はすっかり下の名前で呼び合うようになっていた。 「そんなことないわよ、瑠美ちゃんカワイイし。それに知ってた?さっきからずっとあなたを見てる男の人がいるのよ」 目でチラッと横を見るつばさに合わせてその方向を見ると、会社帰りらしいサラリーマン2人がこちらをチラチラ見ていた。 「えっ、で、でもそれはきっとつばささんに気があるわけで・・・」 「ほら、こっち来たわよ」 だがそれは男達が自主的に来たのではなく、つばさが誘うような目線を送ったからだ。 「あの、お2人ですか?僕ら今からこのそばの居酒屋へ行こうと思ってたんですが、よかったらご一緒にどうですか?」 黒髪をオールバックにしたスポーツマン風の男がつばさを誘ってきた。 「そうねー、私はいいけど、瑠美ちゃんどうする?」 「えっ、あ、あの、私はその・・・」 「そうよねー。ヘンな所連れ込まれても恐いし、瑠美ちゃんの旦那さんも心配しちゃうしね」 わざとつっかけたミュールをパタパタ言わせ、流し目でタバコを吹かせた。 「ははっ、それなら心配いりませんよ。俺達ももうすぐ結婚する身なんで、ほら」 そう言って2人はエンゲージリングを見せた。 「まぁ、それならもし私達に手出しして婚約者さんにバレたら一大事よね」 いかにも男達の説明に納得したかのように微笑み、瑠美に向かってウィンクする。 男達が名刺を差し出した安心感もあってか、瑠美も了承して居酒屋へと向かった。 つづく
92 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/10/23(火) 18:48:32.45 ID:a6zZGNgz] タバコを吸いながら夫をバカにする……最高です。
93 名前:36 mailto:sage [2012/10/24(水) 20:14:01.97 ID:g0yfErfW] >>85 >>86 応援ありがとうございます。では文章の長さはこのペースで続けますね。 >>92 気に入ってもらえて何よりです。 だいたいこれでキャラ出揃ったんですが、最後にもう1人くらい女性キャラ考えてまして。 個人的に51歳の熟女出したいんですが、この板的にアリですか? 苦手だって方が多いようでしたら24歳の小娘に差し替えます。
94 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/10/25(木) 01:03:44.68 ID:b2bNTpvN] >>93 熟女もいいですね。
95 名前:36 mailto:sage [2012/10/25(木) 20:03:48.21 ID:+s30xBCi] 4人が向かったチェーン店の居酒屋は、靴を脱いで上がる座敷タイプだった。 (こ、こんなことならもうちょっとちゃんとした服着てくればよかった・・・) 萌葱色のカットソーと白いスカートに、黒い厚手タイツと瑠美は地味だった。 長年家着として履いてきた黒タイツは、くたびれて毛玉も多い。 迷彩柄のパーカーワンピに身を包んで化粧もバッチリしたつばさとは月とすっぽんだ。 「どうしたんですか、そんな浮かない顔して」 目の前に座った好青年風の秀治がタバコを勧めてきた。 ほんのりとした茶髪に中性的な顔立ちで、男が苦手な瑠美でも抵抗なく会話が出来る。 「あ、ありがとう。こんなダサい格好で、見ててもつまんないですよね」 初めて異性から貰うタバコにドキドキしながら、自分を卑下した。 「そんなことないですよ。瑠美さんのように真面目で吸わなさそうな主婦が、タバコを吸ってるってギャップがいいんですよ」 瑠美が咥えたタバコに火までつけてあげるというサービスぶり。 「そ、そういうものなのかしら?」 「そうですとも!俺達の嫁さんはそこんとこ分かってないんだよな、タバコを吸うのがいいオンナなのに」 スポーツマン風の宏太もタバコを取り出し、これで4人とも揃った。 「え、タバコを吸うのが、いいオンナ?」 今までそんな認識のなかった瑠美がキョトンとする。 「僕らの婚約者は2人ともお嬢様育ちで、その、お堅いんですよね」 「おまけに酒もタバコもやらないし、見てて肩凝っちまうんだよな」 まるでかつての自分を言われているようで、瑠美は気まずそうにモジモジした。
96 名前:36 mailto:sage [2012/10/25(木) 20:05:40.72 ID:+s30xBCi] 「でも瑠美さんはそんなことないし、タバコもスゴく似合ってます」 既にタバコを持つ手も様になってきているのを指摘され、瑠美は嬉し恥ずかしかった。 「や、やだ、やめてくださいそんな・・・」 「いえ、本当ですよ。瑠美さん見て声掛けようって言い出したの、こいつなんですから」 仲良さそうに宏太が秀治の肩をポンと叩いた。 (え、じゃあ私を見てたって言うの、本当だったんだ・・・) 横に座ったつばさを見ると、言った通りでしょ、と言わんばかりにウィンクしてきた。 「あ、あの、瑠美さん。よかったらもう一杯どうですか?」 照れ隠しにドリンクメニューを勧める秀治と、手と手が触れ合った。 偶然とはいえ、家族以外の男の手に触れるなど、何年ぶりだろうか。 「じゃ、じゃあ次は、これにしようかしら・・・」 飲みやすいがアルコール度数の高いカルーアミルクというカクテルを、秀治に頼んでもらった。 男の子達は2人とも自分より1つ年下で、料理を取り分けるなど甲斐甲斐しく世話してくれる。 瑠美はつばさと一緒にタバコを吹かせながら、ただその様を見ているだけでよかった。 いつも家族のためにテキパキ家事をこなしていた主婦は、初めて怠けることの心地良さを知る。 「そしたらうちの主人ったら、お前に友達を作る資格なんかない!って言うのよー」 すっかり酒が回った瑠美は、本日2度目の愚痴を秀治達に聞かせる。 タバコを吹かせながら夫の悪口を言うことに、底知れない開放感を味わっていた。 (男の人と話すのって、こんなに楽しかったんだ) ふぅーっと気持ち良さそうに紫煙を吐き出しながら、酔っぱらった瑠美はケラケラと品のない笑い声を上げた。 「そうだ、よかったらアドレス交換してもいいですか?」 つばさといつの間にか席を交代していた秀治が、携帯を取り出していた。 「・・・うん、いいですよ。あ、でも私、赤外線通信、分からないかも」 「ちょっと貸してもらっていいですか?ここをこうするとですね・・・」 一つの携帯画面を覗き込む形で、2人の顔は急接近した。
97 名前:36 mailto:sage [2012/10/25(木) 20:09:36.27 ID:+s30xBCi] 「わぁ、繋がったー!ありがとう、秀治君」 ドキドキして顔を赤らめながら、座敷に置かれた秀治の手に触れてみた。 「あの、もしご主人とケンカしてて帰る所がないんでしたら僕の・・・」 秀治がそう言いかけた時、つばさがわざとらしく大声を出した。 「あらやだ、もうこんな時間?そろそろ家に帰らないと。ねっ、瑠美ちゃん」 その場を男の子達が払うと言って譲らなかったため、主婦達は財布をしまった。 「ごちそうさま。また時間があったらみんなで遊びましょ」 秀治達に見送られながら、瑠美は口惜しそうに歩き去った。 「あの、つばささん。別に時間なんて私、全然構わなかったのに・・・」 「ダメよ、こういうときは焦った方が負けなんだから。いい?これはそういうゲーム」 そしてつばさはゲームの達人だという風に、余裕の笑みでタバコを吹かした。 「それよりどうしちゃったの?あんなにいっぱいタバコ吸っちゃって」 「えっ?」 つばさに指摘されて初めて気付いたが、この2時間ちょっとで1日分以上吸っていた。 今だって指の間には初めての歩きタバコが挟まれている。 「その様子じゃ、すっかりタバコの味も分かってきたみたいね」 つばさに促され、もう一度タバコを肺の奥まで吸い込み、ゆっくりと吐き出してみた。 「美味しい・・・」 ほろ苦さよりも旨味が口の中に広がって、思わず顔がほころぶ。 タバコを吸うのがいいオンナ、という言葉を反芻しながら、この晩つばさの家に泊まった。
98 名前:36 mailto:sage [2012/10/26(金) 19:17:58.21 ID:60VJGnb4] プチ家出した次の日に妻が帰って来ても、夫は何も言わずに出迎えてくれた。 結婚してこれまで、一度も見た事のない瑠美の反抗に、すっかりいじけてしまったようだ。 ママ友の家ですっかりタバコ臭くなった妻を必死にハグするのは、安心感の表れだろう。 「今日のお昼はピザを呼ぼうか、お前も帰って来たばかりで疲れてるだろうし」 そこまで下手に出る夫の姿が可哀想にすら思えたが、と同時に優越感も湧き上がった。 「じゃあちょっと、お友達のうちに遊びに行ってきます」 「あ、ああ、伸太郎は大丈夫だから、ゆっくりと遊んできたらいいよ」 その週末から、瑠美は毎週つばさの家に遊びに行くようになった。 夫の会社のゴルフコンペが近いのを知りながら、わざと子守りを任せた。 また家出をされたら敵わない夫は、愛想笑いでそれを引き受けた。 カチッカチッ! 家から一歩外に出ると、瑠美はバッグからタバコとライターを取り出した。 今までずっと貰いタバコだったが、昨日とうとう一箱買ったのだ。 両手で火の周りを覆いながら、ジュッと咥えたタバコを近付ける仕草も慣れたものだ。 ふぅーっと紫煙を吐き出す様には、つばさと同じオンナの気だるさが漂う。 (もうすぐ生理かしら、ちょっと身体がダルいわ・・・) それだけの理由でタクシーをつかまえると、つばさの家まで向かわせた。 バツイチのつばさは慰謝料をもらっており、31歳としてはいい部屋に住んでいた。 ピンポーン。 呼び鈴を鳴らすと、茶髪にカーラーを巻いたままタバコを咥えたつばさが出迎えてくれた。 「あれ、どうしたんですか?やけに気合い入ってますね」 普段から若々しい格好だが、この日はチューブトップにホットパンツと網タイツまで合わせている。 「ふふっ、後でお客様が来るからよ」 タバコを吹かしながらドアを閉めると、瑠美の手を引っ張って奥へ案内した。 そこには子供の姿はなく、代わりにメガネで地味な恵が念入りに化粧している。 「あ、瑠美さんも早くお化粧しないと、もうすぐ来ちゃいますよ」 「来るって誰が?それに化粧ならもう・・・」 「ダメよ、そんなに薄くちゃ。もっと男に媚びるくらい派手で濃くしてあげる」 いぶかしむ瑠美を化粧台の前に座らせると、ぽんぽんとパフをはたいていく。 ブラシやペンシルでなすがままに化粧されている間も、タバコは吸い続けていた。 一応窓は開けているものの、既に壁紙がヤニで黄ばむほどに煙が充満している。 「ほら、出来たわ」 「これ、私・・・?」 ポンと両肩を叩かれながら鏡を見つめると、そこには男にだらしなさそうな娼婦がいた。 ゴワゴワに塗りたくったファンデーション、眉を越えるほどのアイシャドウ、そして何度も重ね塗りしてべっとりした口紅。 さらに頭には、ギャルが使いそうな派手なリボンを付けられていた。
99 名前:36 mailto:sage [2012/10/26(金) 19:21:41.26 ID:60VJGnb4] 「でもやっぱり黒髪だからちょっとリボンが浮いちゃうのよねー」 瑠美のしっかりと手入れされた黒髪を持ち上げ、不満そうにパサッと下ろすつばさ。 「だったら今度、つばささんが美容室に連れて行けばいいんじゃないですか?」 「そうね、ちょうど私もプリンになってきたところだし、それいいかもね」 恵はそうやって人に染髪を勧めるが、自らは黒のままだ。 聞くと何でもピアノの先生をしているらしく、染めたくても染められないのだという。 ピンポーン。 「あ、来た!」 前髪のカーラーを取って、散らかった荷物を全部押し入れに押し込むと、悠然とドアを開けた。 「あら、遅かったじゃない。ずっとみんな待ってたんだから」 扉を開けて来客の前に現れたつばさが、僅か十数秒前まで片付けに慌てていたなど、誰が想像出来ようか。 「すみません、どうしても皆さんのためにこれが買いたかったもので」 (あれ、この声・・・) 「まぁ、トキ・アロエ塚のシフォンケーキじゃない。大変だったでしょ?」 労うようにケーキの箱を受け取るよ、つばさは客人を中へ案内した。 それは紛れもなく先日瑠美が会った、サラリーマンの男の子達だった。 「お、お久しぶり」 「あ、瑠美さん。ご無沙汰してます」 ほんのりと茶髪に中性的な顔立ちで、いかにも好青年な秀治が頭を下げた。 アドレスを交換し、何通かやりとりもしたのだが、怖くなってやめていた。 一方的に打ち切った罪悪感で瑠美は、秀治の顔が直視出来ない。 「ほらほら、立ち話もなんだから、みんなでリビング行きましょ」 ケーキを皿に取り分けながら、5人の男女はリビングでL字に座った。 「つ、つばささんもメールしてたんですか?」 「ええ、いいオトコは逃がさない主義だから」 L字の曲がり角に座ったつばさは、左右にはべらせた男の子達の腕を抱いた。
100 名前:36 mailto:sage [2012/10/26(金) 19:28:37.80 ID:60VJGnb4] 「あの、タバコ吸っても大丈夫ですか?」 2人と初対面の恵は、照れながら遠慮がちに尋ねた。 「へぇー、恵ちゃんも吸うんだ。ちょっと意外だな」 「こいつ、ギャップがある子に弱いから気をつけた方がいいぜ」 恵に食いついた友達を、スポーツマン風の宏太がからかった。 (何よ、いつも喫煙所じゃスパスパ吸ってるくせに) 気に入っていた秀治を取られた気がして、瑠美もタバコを取り出した。 「あれっ、瑠美さん。タバコ持ち歩くようになったんだ!」 「え、ええっ、前はタバコ貰ってばかりだったから、自分でも買ってみたの」 僅か1週間足らずのうちに、また一歩瑠美がタバコ好きになってくれたことが、男の子には嬉しくてたまらないらしい。 それからも初めてタバコを買ったときの感想や、家にいるときはどうしてるかなど、目を輝かせながら聞いてきた。 「僕、そういうケバい化粧でタバコを美味しく吸ってる女性が大好きなんですよね」 「そ、そうなんだぁー」 男の子達に見つめられると、タバコがますます美味しく感じられた。 つばさの真似をして生脚を組み直してみると、秀治が太ももに手を伸ばしてきた。 男性が来るとは知らずに来た瑠美は、無防備なミニスカを履いていた。 「瑠美さん、脚もキレイですよねー」 太ももを掴んだ秀治の手が、上に下にと脚全体を撫で回した。 「やだ、秀治君ったら、意外と大胆なのね・・・んふぅーっ」 もう片方の脚も触ってもらおうと、タバコを咥えたままわざと脚を組み直した。 結婚してむっちりしてきた脚線を、夫以外の男に愛撫されて思わず声が漏れる。 「こ、婚約者さんのもこうやって、毎日触ってあげてるの?」 男の薬指に填められた婚約指輪が、太ももに当たってヒンヤリと気持ちがいい。 「ええ。でもつまんないんですよ、瑠美さんみたいに感じてくれないし」 その手がさっとミニスカの中に潜り込もうとして、瑠美が手で阻止した。 「んもぅー、ダメよ、主婦をからかったりしちゃ」 お仕置きとばかりにタバコの煙を顔に噴きかけたが、秀治はむしろ嬉しそうだ。 「ズルいですよ、一人だけ気持ち良くなっといて」 タバコを取り上げると秀治が強引にキスを迫ってきて、瑠美は少し怖くなった。 「ご、ごめんなさい。秀治君が可愛かったからつい。でもこれ以上はやめましょ」 「ははっ、キスぐらいでそんなに身構えるなんて。お友達はみんなそれ以上やってますよ」 ほら、とタバコを持った手で指差すと、つばさと恵が宏太の全身を唇で愛撫していた。
101 名前:36 mailto:sage [2012/10/26(金) 19:34:48.81 ID:60VJGnb4] 「ふ、2人とも!そんなのダメですよ!みんな好きな人を裏切ったりしたら」 「んぱぁー。そんなに大げさに考えなくてもいいわよ。言ったでしょ、これはゲームだって」 「そうそう、タバコと一緒で、ただの息抜きなんですから」 そう言って恵は男のパンツを下ろし、勃起した肉棒にタバコフェラしてやる。 その地味な外見とは裏腹に、貪欲的な口淫は見ているだけでいやらしかった。 「ほら、みんなそう言ってることだし。それに、ご主人とは上手くいってないんでしょ?」 「うっ、それはそうだけど・・・」 この時瑠美は初めて、夫の悪口をペラペラと話すんじゃなかったと後悔した。 曇る主婦の顔を持ち上げ、秀治がついばむように真っ赤な唇にキスする。 タバコを吸い始めてから、夫に拒否され続けてきた寂しい唇が徐々に火照っていく。 じゅるじゅる、ちゅぱっちゅるんっ・・・。 悪戯っぽく男の子が始めた接吻はだんだんと情欲を帯び始め、気が付けば本気になっていた。 瑠美の発情がひと段落する頃には、秀治の大人しい顔は口紅でべっとりと穢されていた。 「瑠美さんのキス、苦いタバコの味がしましたよ」 だがそれがいいのか、短くなったタバコを捨て、新しく火をつけたタバコを瑠美に吸わせた。 (あ、れぇ・・・気持ち良くって頭がぼーっとしてきちゃう) 秀治のキスですっかりトロけた瑠美は、だらしなく股を開きながらタバコを咥えた。 「え・・・、ッ!?」 一瞬下着をズラされるのを感じた後、電流のような快感が脳に駆け上がるのに驚いた。 何年かぶりに大切な所を甘噛みされ、さらに舌を優しく割れ目に挿入されていく。 (ヤダ、私、タバコ吸って敏感になっちゃってるの!?) 夫とする時にこれほどまで興奮した事はなく、また秀治の性戯だけでは説明がつかない。 振り向くとつばさと恵もリラックスしてタバコを吹かしたまま、男にクンニされていた。 目が合うと、快楽に身を委ねたらいいのよ、と言わんばかりにつばさが頷く。 瑠美も頷き返すと、タバコの煙を吐きながら、秀治が舐めやすいように自らスカートを捲り上げるのだった。
102 名前:36 mailto:sage [2012/10/26(金) 19:36:29.44 ID:60VJGnb4] また来週あたりに続きます。
103 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/10/27(土) 01:08:30.51 ID:OX+wtEGy] 土日はなしですか?
104 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/10/28(日) 00:41:51.35 ID:PlgDJtMC] ついにタバコの美味しさに……。怠ける心地よさとかケバい化粧とか最高です。
105 名前:36 mailto:sage [2012/10/29(月) 19:22:33.61 ID:UI6UbNlQ] 最近、妙に妻の機嫌がいい。 石野卓也は会社でパソコンを打ちながら、ふとそんなことを思った。 新しい生活に慣れ、公園で知り合ったママ友とも仲良くやっている。 タバコを吸う彼女らと交流する事は今でも快くは思っていなかったが、それでまた妻とケンカするのはもうこりごりだった。 よほど彼女達と打ち解けているのか、家でも常に携帯を弄ってはニコニコ笑っていた。 その笑顔は昔、恋人時代だった頃に自分も見たような気がする。 その妻が先週、髪を染めた。 もう秋だからと言って、ほんのりとしたマロンブラウンにし、パーマもあてていた。 髪にあわせて格好も若々しくなり、ノースリーブやミニスカなどで肌の露出させた。 ちょっと若すぎないか、と言うと、みんなあなたのためよ、と唇を重ねてきた。 口は相変わらずタバコ臭かったが、そんなのが気にならなくなるくらい官能的なキスでたぶらかされていった。 妻は前からこんなにキスが上手かっただろうか、という疑問は、口が塞がれて言葉になる事はなかった。 普段の生活でも妻は誘惑してくるようになった。 家の中でもミニスカートを履き、歩き方も尻を左右に振る扇情的なものに変わった。 「あなた、今晩のおかずはどうかしら?」 「う、うん、とても美味しいよ。ッ!?」 食卓を囲んでいると、対面に座った妻の脚が伸びてきて、股間を揉みほぐしてきた。 真っ赤なペディキュアを塗った爪先にグリグリ押されて、疲れマラも元気になった。 「あなた、どうしたの?お顔が真っ赤よ」 息子の前でわざと質問を投げかける愛妻。 「えー、おとーさん、だいじょうぶー?」 「な、何でもないよ。風邪とかじゃないから、土曜日の運動会にはちゃんと行けるよ」 それを聞いて、5歳児の息子は安心した。 リレーのアンカーということで、今回のために卓也はビデオカメラも新調していた。 また別の日に息子とテレビを見ていると、急に妻に手を取られて廊下に連れ出された事もある。 生脚を夫の股間に擦り付けて刺激すると、エロ蹲踞でズボンから肉棒を取り出した。 「お、おい、こんなところでするのかよ」 たじろぐ夫も気にせず、瑠美は上目遣いで下品なバキュームフェラを披露する。 ずるずるずるっと立てた大きな音を息子に聞かれないか、心配でたまらなかった。
106 名前:36 mailto:sage [2012/10/29(月) 19:40:36.01 ID:UI6UbNlQ] そんな妻の痴態に、卓也はすっかりほだされていった。 新しい化粧品が買いたいと言われたらカードを渡したし、妻のお小遣いも増やした。 一番卓也を興奮させたのは、交わっている最中にお小遣いを手渡したこと。 騎乗位で腰を振っている妻に、直接財布から現金を渡すと、娼婦を買春しているような錯覚に陥った。 もちろんそのカネがどう使われるか聞かなかったし、聞いても答えてくれそうになかった。 「ママ友のみんなと海外旅行?」 そんな相談を受けたのも、昨晩抱いているときだった。 「って言っても近場の香港よ。ねぇ、いいでしょー?」 甘ったるい声で媚びながら、脚がギュッと夫の腰に巻き付く。 膣でキュッキュッと締め付けられると、夫はうんと頷くしかなかった。 (海外旅行か、俺だってハネムーン以外行ったことないのに) お昼時に喫煙所の前で立ち止まると、ふと中の会話が聞こえてきた。 「おい、マジかよ。人妻のセフレとかチョー羨ましいじゃん」 「ああ、おまけになかなかの美人で、今度一緒に海外旅行行くんだ」 (海外旅行・・・?) その言葉を聞いて興味を持った卓也が、煙たいのを我慢して喫煙所に入った。 「なんだ、寺田じゃないか。今度海外旅行行くんだって?」 「あ、先輩、やだなー、聞いてたんですか?」 「聞こえたんだよ、いろいろと」 やれやれと溜め息をつくと、寺田はバツが悪そうに笑った。 中にいたのは1つ下の後輩連中だった。 勤務態度はいいが、入社以来全員でつるんで女遊びしているのを知っている。 2年前まで本社勤務していたが、女性問題を起こして自主的にこっちへ転勤してきたのだ。 だがさっきの話から察しても、性懲りもなく火遊びを続けているのが分かる。 特にリーダー格の寺田秀治は、一見好青年だから余計にタチが悪くて卓也は嫌いだった。
107 名前:36 mailto:sage [2012/10/29(月) 19:49:16.10 ID:UI6UbNlQ] 「それより見てくださいよ、こいつらハメ撮りまでしてるんですよ」 後輩のうち一人が秀治の携帯を取り上げ、背面騎乗位の人妻の写メを見せた。 女性は妻と同じような年齢と身体つきで、目元を隠した手はちゃっかりピースしている。 (本当に世の中にはこんな女性も・・・、あれ、この髪色ウチのに似てないか?) 明るめのマロンブラウンをしたアラサーなど、そうはいない。 「やだなー、先輩。そんなにマジマジと覗き込んじゃって。返してくださいよー」 「あ、ああ。でも人妻って本当なのか?それにお前ら、もう結婚式も近いんだろ」 挙式日はクリスマスイヴに決めており、みんなでどんちゃん騒ぎする気満々のようだ。 「そんな堅い事言わないでくださいよ。だから今のうちに遊んでるんじゃないですか」 「なっ・・・」 何を言っても言葉が通じない新人類を見て、卓也は空いた口が塞がらなかった。
108 名前:36 mailto:sage [2012/10/29(月) 19:52:01.35 ID:UI6UbNlQ] その晩家に帰ると、妻は鼻歌を歌いながら、旅行に持っていく洋服を選んでいた。 「そういえばもう今週末だったな。でもお前、こりゃちょっと派手すぎないか?」 トランクの中は蛍光色のタンクトップやコルセットのようなチューブトップばかりだ。 いつの間にこんなに買ったのだろう、と夫は怪訝な顔をした。 「いいのよ、向こうは10月でもまだ暑いんだから、これくらいみんな着てるわ」 もうこれ以上見るなという風に、機嫌悪くトランクを閉じた。 「そ、そうだ、伸太郎の事、電話で母さんに頼んどいたから」 妻の機嫌を直そうとゴマをすると、途端に笑顔で抱きついてきた。 「ありがとう!これで片付いたわ」 言葉足らずなだけなのだろうが、妻から母親らしさが失われていく気がする。 そんな夫の不安を掻き消すように、また妻がねっとりと舌を絡めた。 ギュッと抱き締めてきた瞬間、ジャラジャラと頭の悪い金属音が聞こえてきた。 (あれ、そういえば・・・) いつからか、妻はゴールドのブレスレットをつけるようになった。 そして今つけている腕輪は、喫煙所で見た人妻の手首についていたものとそっくりだ。 (まさか、な・・・) キスの途中に目を開けると、つまらなさそうな顔をしている妻を見てしまう。 (えっ!?) 夫に見られて妻も驚いたのか、慌てて目を閉じると取り繕うかのように、先程よりも一層激しくベロチューで奉仕してくるのだった。
109 名前:名無しさん@ピンキー [2012/10/30(火) 07:00:48.25 ID:kO41+Dyi] >>108最高です! 熟女系のタバコにはまる姿は最高です。瑠美の変わりようにそそられます。 できればみんなに煽てられ、薦められてエロケバ区なって行く過程をもっと詳細に描写してもらえると自分的には◎かも。 髪を染めるところとか、派手な服を買うところとか・・・ 続きに期待してます。
110 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/10/30(火) 09:08:40.50 ID:z6hyXpbc] 息子の運動会の日に旅行ですか!? なんて母親だ、興奮します。
111 名前:36 mailto:sage [2012/10/30(火) 19:50:47.56 ID:1gJKCJsw] >>104 ありがとうございます。ケバエロは正義です! >>109 うーん、いつもSS書く時にそこ悩むんですが、 そういう描写って書けば書くほど話が長くなってどんどんマンネリしてくんじゃないかなと。 今回の話は以前もチラッと言いましたが、自分の中ではかなり間伸びしてる方なんですよね。 ただこの板の皆さんがそういうのがいいよと、話長くなってももっとそういう描写入れてって ということでしたら喜んで入れさせていただきます。 ともあれご提案ありがとうございます。 >>110 そこ、指摘してもらってからちょっと思いつきました。 今の設定のままでも面白いけど、運動会の次の週に旅行しようかなとも思ったりしてます。 それで夫のビデオカメラを無断で旅行に持っていくと。 そうすると、息子の運動会を撮影していたテープに重ね撮りで妻のハメ撮りが映る、 なんて話が出来たりするかなと。 それでまあ書きたいアイデアはそこそこあるんですが、個人的にモチベーションが下がってきてます、すみません。 今までいつも1本書き上げてから丸々うpしかやったことがなく、 こういう書きながら少しずつ投下って初めてなんですよね、だから何だって話ですが。 アイデアをまとめつつ、ちょびちょび続き書いていくので、生暖かい目で見守ってやってください。
112 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/10/30(火) 20:04:04.17 ID:CrJpjEqK] >>111 今日は投稿ありますか?
113 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/10/31(水) 00:56:04.37 ID:rEsXXoIL] >>111 私も詳細に見たい派です。 重ね取りいいですね! 続き楽しみにしてます。
114 名前:36 mailto:sage [2012/11/02(金) 22:24:12.22 ID:mjNqHjA+] 「わぁー、すっごーい、東京より都会じゃない?」 初めて香港を訪れた瑠美は、空港からホテルに向かう送迎車から外を見回した。 雲にも届こうかという摩天楼の数々に、三層構造の立体高速など、未来都市のようだ。 「ふふっ、瑠美ったらあんなにはしゃいじゃって。でも確かに魅力的な街よね」 ハニーブラウンの髪をかき上げながら、つばさが目を細めて海を見た。 ここ、香港島はどこからでも海が見え、気持ちのいい潮風が常に吹いている。 他に真佐子と、セフレとなった秀治と宏太の計5人を乗せた車がホテルに着いた。 年下の主婦、恵は風邪で急にキャンセルになったが、瑠美としては好都合だった。 セフレとはいえ、秀治を独り占めしたかったからだ。 「すっごいわね、写真で見るのよりも豪華じゃない」 マンダリンオリエンタルという香港屈指の5つ星ホテルに踏み込んで真佐子が微笑む。 ママ友の中でも一番のミーハーで派手好きだ。 「良かったの?こんなとこに部屋取ってもらって」 オトナギャルのつばさが遠慮がちに、スポーツマン風の宏太に尋ねた。 派手な外見に似合わず主婦の中で一番礼儀をわきまえているのは、さすが最年長である。 「いいんですよ、つばささんに喜んでもらえれば」 「またそんな事言って、フィアンセに怒られても知らないわよ」 言葉とは裏腹に、つばさは素直に両腕を宏太の首に回して悦ばせた。 (スゴい、やっぱりつばささんには敵わないわ・・・) その巧みな人心掌握術に、同性の瑠美も思わず見とれた。 海に面した部屋に案内され、若いベルボーイが荷持ちを運んできた。 「Thank you, boy」 真佐子がヴィトンの長財布から札束を取り出すと、男の子の目を見つめながら渡した。 肉食獣のような目でボーイを惹きつけ、舌舐めずりしながら両手で相手の手を握りしめる。 男の子はドギマギしながら一礼すると、顔を真っ赤にして出て行った。
115 名前:36 mailto:sage [2012/11/02(金) 22:27:04.18 ID:mjNqHjA+] 「あれ、今のお金は?」 「ああ、チップに決まってるじゃない。ここは海外なんだから」 30歳の真佐子は昔から行動力があり、学生時代も単身渡米していた。 英語もそれなりに出来、発音は下手だが物怖じせずに何でも言える。 おかげで異国の地でも現地の人とのコミュニケーションで瑠美達が困る事はなさそうだ。 「嬉しい時や感謝を伝えたい時は、お金が一番手っ取り早いのよ」 「あ、そうなんだ。じゃあお金が多いほど、感謝していることに」 「そういうこと。あとね、また会いたいって意味も込めれるのよ」 真佐子がズルい笑顔を浮かべながら、タバコを取り出した。 それに釣られて瑠美もジュボッと自分のタバコに火をつけた。 「ふぅー、海外で吸うタバコも美味しいですねー」 「ふふっ、でも海外にはタバコよりも美味しいものもあるのよ」 「えっ?」 海外経験豊富な真佐子が言うと、何かいやらしく感じた。 そこにノックの音がしてつばさが入ってくる。 「2人とも、荷物下ろしたらみんなで遊びに行きましょ」 「待って、ちょっとピアス替えるから」 そう言って真佐子は地味なピンピアスを外すと、ゴージャスなリングピアスをつけた。 ショートカットの頭ではそれだけでも目立った、さらに耳たぶ上部にもゴールドのピアスをつけて豪華さを水増しした。 髪の色はつばさが一番派手だが、それ以外では全て真佐子に軍配が上がる。 「お待たせー」 ロビーで待っていたセフレの男の子達は、つばさが声を掛ける前からこちらを見ていた。 つばさと真佐子は艶かしいヒールを履いており、そのやかましい音にロビー中の客が振り向くほどだ。 「うわぁー、2人ともスゲー似合ってますよ!」 オールバックの宏太は、意気揚々と2人の腰に手を回してエスコートした。 「あれ、瑠美さんは・・・」 それに比べて瑠美は一人ぺたんこ靴なのを秀治に指摘され、恥ずかしそうに俯いた。 「だって、海外っていうから歩きやすい方がいいかなって」 ボディコンにヒールと華やかなお姉さん達に比べたら、瑠美のファッションはチグハグだ。
116 名前:36 mailto:sage [2012/11/02(金) 22:28:43.04 ID:mjNqHjA+] 「無問題よ、それならみんなで今から買いに行けばいいわ」 「そうそう、せっかくだから秀治君に選んでもらえば?」 振り向くと、男の子もうんと頷いて瑠美と手を繋いでくれた。 (何だろ、この気持ち、やっぱりもうしばらく秀治君と遊ぶのやめられないかも) 年下の男の子に優しく連れられ、5人はホテルのすぐ裏手のショッピングエリアへ向かった。 「うわぁー、すっごいカワイイじゃない、これも履いてみて」 ブランド店に入ると、お姉さん達が次から次へと靴を持ってきてくれたが、瑠美は戸惑った。 「た、確かにカワイイかもしれないけど、ちょっと派手じゃ・・・」 ギラギラのメタリックカラーからド派手な花柄にアニマル柄まで、今まで履いてみようとも思った事のないようなデザインばかり。 おまけにどれもがピンヒールだったり、厚底だったりと、コケたらどうしようと物怖じしてしまうのも無理はない高さのものだった。 「大丈夫よ、瑠美にはこれくらいの方が絶対似合うんだから」 「そうそう、それに高い方が自信がついてもっと堂々と出来るわよ」 ただでさえ肩幅が広くて身長もある真佐子だが、そんな事関係なしにハイヒールを履いた。 おかげで立った時には秀治よりもやや高く、宏太といい勝負だった。 そんな真佐子がそう思うくらいならば、中背の瑠美ならきっと違いは見込めるだろう。 「でもぉ・・・」 瑠美はチラッと秀治を見て、あざとく肩を寄り添わせた。 「僕も、ヒール履いてる瑠美さんの方が素敵だと思いますよ」 「ほ、ホント?秀治君がそう言うんだったら、買っちゃおうかな」 これは自分の意志じゃない、あくまで求められたからだ、と瑠美は言い訳した。 一気に3足も靴を購入した瑠美は、その場でピンクラメの厚底ヒールを履いた。 透明なプラスチックの厚底が、まるで外国の娼婦のようだ。 「ふふっ、これで3人ともお揃いね」 瑠美と左右から手を繋いだお姉さん達がアラサー女子特有の、演出されたキャピキャピ感で颯爽と外国の街角を歩いた。 もちろん買った荷物は全て後ろの男の子が持ってくれている。
117 名前:36 mailto:sage [2012/11/02(金) 22:30:37.13 ID:mjNqHjA+] 「どうせなら他のお店も回ってみましょうよ。まだ時間あるんだし」 3人が一斉に歩きタバコを吹かす様も壮大で、道行く人に煙たがれた。 観光客なのに、我が物顔で練り歩く彼女達が、そんな事を気にすることはもちろんない。 「えっ、でも私そんなにお金なんか・・・」 「あるじゃないの、旦那のカード持ってきたんでしょ」 平然とタバコをポイ捨てしながら、真佐子がいやらしく囁く。 「で、でもさっきの靴だって結構したし」 実際、あんな高いブランドの靴など買った事がない。 「あら、あれでも日本に比べたら安いのよ」 「そうそう、どうせ買うんだったらこっちでまとめて買っちゃいなよ。瑠美がキレイになるためなんだから」 真佐子がわざとらしく親身に語りかけた。 「私が、キレイになるため・・・」 「そうよ、旦那だって自分の奥さんがステキになって帰ってきたらきっと喜ぶわよ」 そう言ってこの後に高級エステの予約を入れたのも真佐子だった。 「そ、そういうことなら。そうよね、こないだだって主人は喜んでくれたし」 瑠美はタバコをふぅーっと吐き出しながら、夫とのここ数週間を振り返った。 夫に対して毎晩自分から誘惑し、激しく腰を振ったのは全て真佐子のアドバイスからだった。 オンナとして夫をたぶらかせてしまえば、家事をサボってもとやかく言われる事はない。 昔ならとてもそんな事は出来なかったが、ママ友と秀治達が自信を与えてくれた。 夫以外からも求められる自分には、他の主婦よりも遊ぶ権利がある。 そんな思想がまるでタバコの煙のように、今では瑠美に染み付いていた。 「そうだ、後で秀治君に内緒であのベルボーイの子に会いに行こうよ」 真佐子がまたしても下心たっぷりに囁きかけ、瑠美も戸惑ってしまう。 「そ、そんなのダメですよ。不倫旅行に来て、その上秀治君も裏切るなんて」 「あっそ、じゃあ好きにしたら?その代わり、宏太にはこの事は黙っててよ」 もうすっかり他のオトコの事で頭が一杯の真佐子に、瑠美はただ頷くしかない。 だが一方で、ここまで無節操に男遊びを楽しめるお姉さんが、どこか羨ましかった。
118 名前:36 mailto:sage [2012/11/03(土) 20:28:58.31 ID:nOMZZple] 香港での最初の夜から、あんなに仲良かった秀治との関係が段々とおかしくなった。 原因は、夕食前に一杯飲もうと言って入ったホテルのバーだった。 秀治達がちょっと目を離した隙に白人のビジネスマンに声を掛けられ、強い酒の入ったせいもあって瑠美はついお触りを許してしまったのだ。 「やっぱり、もうちょっと肌の露出を控えてください」 ディナーのためにせっかくパーティードレスに着替えていた瑠美には、心配する秀治の忠告をどうしても素直に聞けなかった。 「別にいいじゃない、楽しくお話してただけなんだし」 イケメンビジネスマンが退散していくのを見送ると、余計な事をしてくれたわね、という顔でタバコを取り出した。 「そういう態度、やめてもらえますか?これから食事に行くのにこれじゃ・・・」 「あらそう、だったら別に一緒に行くのやめる?そっちの方がいいかもね」 バッグをかっさらうと、瑠美はカツカツとヒールの音を立ててバーを出て行った。 困り顔の秀治に最年長のつばさが肩を竦めてみせ、可愛い妹分の後を追う。 「もうアッタマ来ちゃう!誰のためにオシャレしてると思ってるのよ!」 カチッカチッと何度ホイールを回しても火がつかない。 イライラしながらタバコを咥えていると、横からスッとつばさがライターを差し出した。 「落ち着いてよ、瑠美。せっかくの旅行なんだからさ」 ハニーブラウンの髪を耳の後ろにかき上げながら、お姉さんが優しく宥めた。 「でもぉー、ちょっと聞いてくださいよぉー」 タバコを吹かしながら、ねちねちと年下のセフレの愚痴を言っていく。 ママ友と打ち解けたのはいいが、言葉遣いもどんどんだらしなくなっていた。 「だったら今晩はあの子達のこと忘れて、私達だけでパァーッと遊びましょ」 体格に似て豪快な性格の真佐子が、瑠美の腕を引っ張って歩き出した。 元はと言えば真佐子がバーで瑠美をそそのかしたのだ。 あそこにいるスーツの2人に目で合図を送ってみたら? 軽い気持ちで応えた瑠美も、まさか本当に相手が話しかけてくるとは思わなかった。 おまけに2人とも有名外資系企業の社員という事で、ますます心を許した。 瑠美の場合、男を選ぶ基準は勤め先や仕事など、コンサバな要素が大きい。
119 名前:36 mailto:sage [2012/11/03(土) 20:36:31.54 ID:nOMZZple] 一方の真佐子は、いいオトコでさえあれば、年齢も職業も関係ない。 「あはっ、このトゥリング可愛いわねー。あ、こっちのチェーンも」 アクセサリーショップに瑠美を連れ込み、店員に次々とオススメを持ってこさせた。 英語を喋れる上、値切り交渉も得意で、この日も瑠美と一緒に何点もゴールドのアクセサリーを買うからと、半額近く安くさせる事が出来てご満悦だった。 「でも私、こんなにアクセサリーいらないんですけど」 「いいのいいの、そのうち良さが分かってくるからさ」 両手に紙袋を下げて外に出ると、つばさがタバコを吹かして2人を待っていた。 「ごめんなさいー、お待たせー」 てへぺろしながら、下品な大股開きで近付いていく。 「もう、真佐子ったら、またそんなに買ったの?ゴールドに目がないんだから」 呆れた、という表情のつばさ自身は、この日何も無駄遣いはしていない。 つばさのオトナギャルファッションも派手ではあるが、だらしなさはない。 それに比べて真佐子はこれでもかというくらい無節操にケバケバしかった。 ゴールドのボディコンにゴールドラメ入りのパンストを履き、足元も金のヒールサンダルだ。 買ったばかりのトゥリングを填めるために人通りの少ない路地裏に入ると、真佐子はタバコを吹かしながらパンストを脱いでいく。 「ちょ、ちょっとここで着替えるんですか!?」 目の前はすぐ大通りで、たくさんの人が行き交っている。 慌てる瑠美に向かって、真佐子はシィーッと人差し指を立ててズルそうな笑みを浮かべた。 「真佐子はね、ちょっとした露出狂なのよ」 おまけにスタミナがあって、筋肉質だがスタイルも悪くない。 元は真面目だったが、つばさに連れられて遊んでいるうち、男好きに変わっていったという。 決して美人ではない四角い顔をゴールドのアイシャドウと口紅でごまかし、男っぽいガッシリした身体つきを過剰ともいえる装飾品で飾り立てて、分かりやすい華やかさを演出している。 今もトゥリングを填めた爪先に派手なパンストを通しただけで、逞しい脚にオンナの艶やかさがコーティングされていった。
120 名前:36 mailto:sage [2012/11/03(土) 20:37:56.00 ID:nOMZZple] 「Hey, girls. What’s up? You’ve been lost?」 真佐子がサンダルのストラップを留めて立ち上がった瞬間、路地裏の奥から2人の男がやってきた。 白人と黒人で2人とも身体が大きく、いかにもヤバそうな雰囲気を醸し出している。 「Oh, hey! No, we are fine. We’ve just come Hong Kong today, from Japan」 「Oh, Japan! Cool, men!」 瑠美には何を言ってるのか分からないが、とにかく日本から来たことに男達が感動しているのはかろうじて理解出来た。 「You girls’re free now, right? Why don’t you hang out with us for fun?」 男達が誘っていると分かると、瑠美は警戒心丸出しで真佐子の袖を引っ張った。 「ね、ねぇ、やめましょうよ。秀治達もきっと待ってるだろうし」 「あれ?さっき約束したよね?秀治君のこと忘れて、私達だけでパァーッと遊びましょって」 タバコを吹かす真佐子の目は、既にヤル気マンマンであることを物語っていた。 5人がやってきたのはホテルに近い、香港一のナイトスポット、蘭桂坊(ランカイフォン)。 「うわぁー、昔の六本木みたいー。しかもこっちの方がイケメン多い」 かつては東京でOLをしていたというつばさは、さぞや遊んできた事だろう、声に懐かしさが篭っていた。 「あ、あの、大丈夫なんですか?こんな人達なんかについてきちゃって」 「大丈夫よ、こういう子達の方が、逆に女の子の扱いは上手いんだから」 つばさが経験で言うのだから間違いはないのだろうが、瑠美は相変わらず不安だった。 先頭に立った男達が階段を地下に降りていき、彼女達は薄暗いクラブに連れて行かれた。 中では瑠美のほとんど聞いた事もない最新の曲が流れ、現地の若い子達が踊っている。 まさかこんな若い客層に混じって、日本から子持ちのアラサー主婦達がやって来ているとは誰も思わないだろう。 「ほら、瑠美も一緒に踊りに行こ」 真佐子はもうすっかり若返った気分で、妹分の手を引っ張ってステージに上がろうとした。 「えぇ?そ、そんなの私、無理ですよ」 「いいわ、代わりに私が付き合ったげる」 つばさが灰皿にタバコをグリグリ押し付けると、真佐子と一緒に舞台に立った。
121 名前:36 mailto:sage [2012/11/03(土) 20:39:43.38 ID:nOMZZple] 色彩豊かなレーザービームが、先程からステージ上で舞うダンサー達の肢体をなぞっている。 踊っている若い子達は皆、若い肌にオイルをたっぷり塗ったようにテカテカしているが、 それに混じってエロティックに腰を振っているラベンダー色のつばさとゴールドの真佐子も負けておらず、 2人の年季の入ったハレンチなクネクネダンスに若い男の子達は面白いように集まり、下心のこもった声援を惜しげもなく送っている。 (2人とも、スゴい。私には逆立ちしたってあんなの無理だわ・・・) 恥ずかしがって独りボックス席に残った瑠美の脇には、2人の外人が座っていた。 黒人のマイクと白人のミッキーは先程からニヤニヤしながらつばさ達を見ている。 「Hey, can you believe that those bitches are already 30’s. Chics are fucking HOT!!」 「Cougars they are, men, I knew it. How about she? You ain’t know her age yet, right?」 何を言ってるのか分からないが、2人の興味が瑠美に向かって来たのは確かだった。 「え?ほっ、ホワット?ホワット?」 蛍光グリーンのタイツを履いた脚を、先程からファックとかビッチばかり言っているミッキーがいやらしく撫で回した。 暗い店内でも蛍光のためか、脚線が黄緑色に艶かしく浮かんでいる。 「だ、ダメです・・・。ノー、プリーズ、ノー!」 夫に隠れて不倫旅行しているものの、それはあくまで瑠美にとっては想定内の非日常だった。 秀治達の素性もはっきりしていたし、男の子達が結婚したらそこでおしまい、という区切り目も見えている。 だが今自分を取り囲んでいる男達は、路地裏でナンパしてきた見るからに怪しい人種。 完全に想定外の出会いだったし、そもそも瑠美は一緒に遊びたいと思った事もない。 (こ、こわいよ、つばささん、助けて・・・) 一向に触るのをやめようとしないミッキーに、声もなく震えるしかない。 「Yo-yo-yo, hold it, hold it! Don’t treat she in this way, men. We ain’t suppose to act like that」 そう言って止めたのはゴリラ顔のマイクだった。 その後も2人の間で若干揉めたが、最終的にミッキーがしぶしぶ手を引いた。
122 名前:36 mailto:sage [2012/11/03(土) 20:40:18.19 ID:nOMZZple] 「I’m sorry, sweetheart」 「ノーノー、イッツオッケー」 (や、やだ、私の事、スイートハートって言ってくれた) 顔は不細工だが紳士的な態度のマイクに少し惹かれ、分からないなりにも英語で会話した。 3人で楽しく酒を飲み交わすようになると、ミッキーがタバコを取り出して火をつけた。 「え、これ吸ったらいいの?サンキュー」 手渡されてみると、それはタバコにしては妙にゴワゴワしていて、臭いも少し異なった。 (外国のタバコってこういうものなのかな) 初体験の瑠美は、ついいつもの要領で肺一杯に吸い込んでしまう。 (うっ・・・、苦しい・・・) ゴホゴホゴホッ、と咳き込むくらいにそれは煙たかった。 「No, no, no! Slow down, slow down」 マイクがジェスチャーで、もっとゆっくり吸えと教える。 咳で苦しむ瑠美の背中をマイクが慣れた手でさすりつつ、ミッキーがカクテルを勧めた。 ゴクゴクゴクッ、と飲み干すと、瑠美の呼吸もいくらか整ってきた。 「あ、ありがとう。でも次はお水がほしいかも。えっと、ウォータープリーズ」 だがミッキーは、ここには水なんかないよ、という仕草で次もアルコールを持ってくる。 (外国のクラブって、そういうものなの?) 日本でもクラブ遊びなどしたことのない瑠美にとって、それ以上疑う事は出来なかった。 「Once more?」 マイクがタバコを持って優しく勧めてきたため、瑠美は好奇心からまた手を出した。 ゆっくりとすっと短く吸い込むと、先程のような煙たさは感じられない。 「ヤダ、これ美味しい」 居酒屋で初めてタバコを美味しいと感じた夜のように、瑠美の目は輝き出した。 どんどんとそのタバコにのめり込んでいく瑠美を見て、男達の目つきが悪くなっていく。 (あれぇ、なんだか身体が軽い・・・、それにちょっとここ暑いかも) 酒とタバコでほだされた身体をくねらせると、すぐにマイクがドレスの肩を下ろしてくれた。 「ありがとー。やっはり気が利くのねー」 はだけた肩を優しく撫でられながら、瑠美は気持ち良さそうにタバコを吹かした。 ミッキーがまた蛍光グリーンの脚を揉んできたが、今度は気にならない。 2人の屈強な男にマッサージされながら、いつしか意識を失っていくのだった。
123 名前:36 mailto:sage [2012/11/04(日) 00:26:01.70 ID:gTYQ0l8w] この話もあと残り3分の1です。来週の土曜までには完結させたいと思います。 描写は細かくしたつもりです。これくらいのディテールでどうでしょうか。
124 名前:名無しさん@ピンキー [2012/11/04(日) 12:52:11.24 ID:LQERyOV6] >>123 36氏 すばらしいです! ママ友の甘い罠にかかりタバコ堕ちするなんて最高です
125 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/11/04(日) 20:31:34.11 ID:/1gjyQq3] 最高です!どう堕ちるのか楽しみでなりません。
126 名前:名無しさん@ピンキー [2012/11/07(水) 18:44:54.60 ID:pfiX2exd] そろそろ降臨? タバコが女を堕落させるの最高! タバコとエロスは一体なのか?
127 名前:36 mailto:sage [2012/11/08(木) 20:44:42.79 ID:MbrZQzgY] (ううっ、あれ、いつのまに寝ちゃったんだろ・・・、うっ・・・クサい・・・) ゴホゴホッ、と咳き込みながら目を覚ますと、瑠美はミニバンの助手席で揺られていた。 横ではマイクがタバコを吸っているが、臭いのもとはそれだけではない。 振り返ると後部座席でつばさと真佐子が、タバコセックスに励んでいた。 バックで突かれている真佐子の横で、つばさが楽しそうに見物している。 「あぁーーん、瑠美もやっと起きたのね。ほら見て、ミッキーのがズボズボ入ってるでしょ」 ゴールドのパンストを破かれた真佐子が、上半身を瑠美の横に乗り出してタバコを一服した。 車内だからあまり激しく動かしてもらえず、チラチラと後ろを振り返っては焦れったそうな目線を男に投げかけている。 こらえきれずに逞しい腹筋を伸縮させて自ら腰を振ると、ゴールドブレスレットとリング状のベリーチェーンがジャラジャラ鳴った。 V字に広がった背中には真佐子ご自慢の金粉が塗られ、動くたびにザラザラ光っている。 「ま、真佐子さん!何やってるんですか!こんな人達の車の中で・・・」 「あら、瑠美ちゃんだってさっきあんなにマイクとキスしてたじゃない」 筋肉男の横でニヤニヤしながらタバコを吹かすつばさに、瑠美は顔を赤くした。 「わ、私が・・・、マイクと?」 振り向くと、黒いゴリラ顔もだらしなくニヤついていた。 「あん、んほぉ、ほら、もうすぐ見えてくるわよ」 真佐子が手に持ったタバコを、吸い殻でいっぱいになった灰皿に突っ込む頃には、瑠美の目の前に香港の100万ドルの夜景が広がっていた。 「うそっ、なにこれ、すごーい」 夫との新婚旅行はハワイだったが、こんな景色はついぞ見た事がない。 5人を乗せた車がやってきたのは、ビクトリアピークという山の頂上だった。 「マイクにちゃんと感謝しなきゃ。あなたが綺麗な夜景が見たいって言うから、わざわざ私達を連れて来てくれたのよ」 「え、あ、あの、そうなんですか?サンキューベリーマッチ、マイク」 「Oh, no, no, no, it’s my pleasure, sweetheart」 優しい手つきで蛍光グリーンの太ももを撫でてくるマイクに、瑠美はノーとは言えない。 (や、やだ、マイクったらあそこパンパンに勃たせちゃって) 短パンの上からでもしっかり形が分かるほど、黒人のイチモツは大きかった。
128 名前:36 mailto:sage [2012/11/08(木) 20:47:08.30 ID:MbrZQzgY] 「Oh, yeah!! FUCK!! FUCK!! Fuck me harder, wooo, Gosh!!」 洋物ポルノ女優のように大きな声で喘ぎながら、ショートカットの頭を振り回す真佐子。 後ろから両手を引っ張られ、全身の筋肉を使った荒々しく野性的なセックスに没頭していた。 「ふふっ、これは私達が邪魔しない方がいいわね」 つばさの提案でマイクと瑠美も車を降りて道路脇の柵に腰掛けた。 昔は公園だったが、治安が悪くてこの辺り一帯は封鎖されている。 だがそんな事はお構いなしに今でも香港の若いカップルはセックススポットとして利用し、今この時も草むらの中からは発情した猫のような鳴き声が聞こえてきていた。 周りの声に瑠美がビクビクしていると、マイクが落ち着かせるよう優しく肩を抱いてくれた。 そんなマイクの首には、つばさが立ったまま半分おんぶしてもらう形で抱きついている。 ラベンダー色のボディコンにピンヒールを履いて厚化粧したつばさは、同性の瑠美から見ても大人の色気たっぷりだった。 マイクが新しいタバコを取り出すと、瑠美も甲斐甲斐しくライターで火をつけた。 さすがジャパニーズガールだと褒め、マイクは煙を口に入れたまま、瑠美にキスした。 (きゃっ!あれ、まただ・・・この煙吸うと頭がぼぉーっと・・・) マイクにギュッとハグされながら、瑠美の目がトロンと蕩けてくる。 その様子をつばさが愉快そうにクスクス笑って見ていた。 「それね、マリファナ入りのちょっと危ないタバコなの」 そう言いつつ、つばさもマイクから受け取ってすぅーっと吸い込んだ。 「ふぅーーっ、美味しいー。日本で吸ったら捕まっちゃうからね、これ」 「そんあに、や、ヤヴァいものなんれすか?えへへっ・・・」 だらしなく顔の筋肉が弛緩し、虚ろな目で舌が回らない瑠美。 「あらあら、もうハイになっちゃったの?しょうがない子ね」 「ハイ?わらひ、ハイになんかなってらへんよぉー。ははっ」 もっと吸いたいのか、自分からつばさに手を伸ばし、タバコを譲ってもらった。 マイクの手がどんどんスカートの中に伸び、蛍光タイツ越しに濡れた股間を刺激すると、瑠美はくぅーーん、と気持ちよく鳴きながら、自ら股を開いて男が触りやすくした。
129 名前:36 mailto:sage [2012/11/08(木) 20:50:59.89 ID:MbrZQzgY] 「あら、電話だわ」 肩がけの真っ赤なバッグから携帯を取り出すと、相手は日本から一緒に来ている秀治だった。 「もしもし、どうしたの?・・・ふふっ、私達がまだホテルに帰ってないから心配して掛けてきてくれたんだ。相変わらず優しいのね、秀治君。・・・えっ、瑠美に掛けても全然出ないって?」 つばさの声に瑠美も携帯を取り出すと、そこには10件以上も不在着信があった。 (あれ、この時間って私がマイク達とクラブでお酒飲んでたとき・・・) そういえば確かに携帯は鳴っていたが、素で無視した事を思い出してバツは悪くなる。 「えっ、瑠美?もちろん一緒にいるわよ。何だったら本人と話してみる?」 指マンの最中の瑠美に、つばさはタバコを吹かしながらわざと電話を渡した。 「も、もしもし、秀治?・・・うん?今?今はみんなで遊んでる・・・、ひゃっ!」 電話の最中でも手淫を続けても構わないと、マイクに耳打ちしたのはつばさだった。 事情を飲み込んだマイクはニヤリと笑うと、ビリビリ音を立てて蛍光タイツを破っていく。 「え、今の音?気にしないで、ちょ、ちょっと周りがうるさいだけ、いひっ!」 腹部の違和感に反応して下を見ると、黒い巨根の先っぽが陰唇をこじ開けようとしていた。 (う、うそ、おっきいよ・・・。こんなの入るはず・・・んぐ) 恐怖心に駆られる瑠美を慰めたのはつばさのタバコキスだった。 初めて女の人からされるキスは男の唇より何段も柔らかかった。 (あれぇー、この煙吸うとどーでもよくなってきちゃったぁー) 不安が消えていき、マイクの首に片手を回しながら電話を続けた。 「えっ?今のぉー?何でもないよ。それより今ね、ビクトリアピークってとこにいるの。見晴らしが良くって最高だよ。 今度秀治も連れてきてあげる。・・・えっ、怒ってないかって?そんなのもーどーでもいいじゃないー、今すっごく充実してるんだから。 もう先っぽだけじゃ我慢出来ないんだって。言葉が通じなくても、顔見たら一発で分かるよ。・・・ううん、こっちの話。 きょ、今日はもうちょっとみんなで遊ぶから、先に寝てて。続きはまた明日話そ・・・。あ、ほら、来たよ、どんどん入ってくるぅー」 グイグイと入り江に侵入してくる黒船を歓迎するように、瑠美は電話を切って両腕をマイクの太い首に回した。 「ふぁ、ファックミー!ファックプリーズ!ファックファック!!あは、これ楽しぃー」 真佐子の真似をして大声で英語を叫ぶと、草むらに隠れた好奇の目が瑠美を凝視した。
130 名前:36 mailto:sage [2012/11/08(木) 20:52:04.65 ID:MbrZQzgY] 「ふふっ、瑠美ったらみんなに見られたいわけ?そんなやらしい声出しちゃって」 つばさはお仕置きだと言わんばかりに、甘ったるい紫煙を瑠美の顔に吹きかけた。 「んはぁーーん、うん、そ、それいいのぉー。みんなに見られるの気持ちいぃー!」 両方の太ももを下から持ち上げられてズボボボッと巨根で奥深くまでほじられると、瑠美は目に涙を浮かべた、んほぉ顔になった。 宙に突き出された蛍光タイツ脚の爪先には、踵のストラップが外れたエナメルブルーのヒールサンダルをつっかけている。 マイクがリズミカルにストロークさせるたび、靴がパタパタとだらしのない音を立てた。 「Look, you are yet another BITCH! Take this!」 一瞬マイクが腰を引いたかと思うと、フルスロットルで挿入して子宮をノックした。 「んはっあぁあぁぁぁーーーー!それダメぇーー、中が広がっちゃう。オマンコがばがばになっちゃうーー!・・・ううん、やっぱりもっと突いて!ビッチになるからいっぱいしてぇー!」 ドピュードピュドピュッ!! 生まれて初めて行きずりの男とセックスした上、夫以外に中出しされるのもこれが初だった。 腰がへこへこになった瑠美をマイクがお姫様抱っこすると、つばさはタバコを差し出した。 「あらあら、そんなに美味しそうに吸っちゃって。よっぽどマイクの事が気に入ったのね」 充足感に満ちたセックスの後の一服に顔をほころばせ、瑠美は気恥ずかしそうに頷いた。 「さ、そろそろホテルに戻らないと、秀治君達が心配するわ。マイクにお別れの挨拶して」 手を差し伸べるつばさに対し、瑠美はギュッと自分を抱っこしている逞しい腕に寄り添う。 しかし初めての瑠美の反抗にもつばさは、困った子ね、と笑うだけで怒りはしなかった。 あと1日、明日の夜になったら秀治達と合流するという約束で、この日はマイク達と寝た。 だが次の日もその次の日も何かと理由を付けてホテルに帰る事はなく、結局香港で秀治と再び顔を会わせる事はなかった。
131 名前:36 mailto:sage [2012/11/10(土) 11:47:35.58 ID:IuxRuUt/] 「そうか、今日も遅くなるのか・・・」 妻からの電話はこれで3日連続だった。 ママ友とサークル活動を始めたらしく、毎晩そのミーティングがあるのだという。 どんな活動をしているのかと尋ねても、ナイショ、とはぐらかされるばかり。 ただ一つハッキリしているのは、妻にとってサークルの方が家族よりも大事だということだ。 香港に行ってから瑠美が変わった気がする。 スカートの丈が短くなったとか、履く靴のヒールが高くなったとか、そんな些細な事だけではない。 オンナとしてより一層魅力的になったのだ。 そして誰よりも妻の虜になっているのは卓也自身だった。 その証拠にこの電話に対しても、気をつけてね、と言うだけで妻を咎めようともしなかった。 その妻がタバコを吸っている事に気付いた。 きっかけはバッグにタバコが入っているのを発見したからだ。 最初はママ友のタバコを預かっているだけだと言い逃れしていた妻も、問い詰めるうちに態度が開き直っていった。 やがて面倒くさそうに事実を認めると、あろうことかその場でタバコを吸い始めた。 慣れた手つきで火をつける様からも、昨日今日で始めた習慣でないのは明らかだった。 本来なら怒るべきなのだろう、小さい子供がいるのに何を考えているのだと。 だが卓也は紫煙を燻らせる妻を、美しいと思ってしまった。 瑠美もそれを察したのか、わざとふぅーっと煙を吐き出し、妖しい目で夫を挑発した。 争う事もなく勝負は決まり、妻は家でタバコを吹かす自由を勝ち取った。 子供の前では吸わないというのが、妻が呑んでくれた唯一の条件だった。 「おとうさん、はやくはやくー、ビデオつないでよー」 「ああ、そうだったな。今行くから待ってろよ」 廊下で妻に電話していた卓也は、携帯を仕舞うと居間に戻ってビデオカメラをセットした。 これから運動会を撮影したテープを見ようというところで、妻から電話がかかってきたのだ。 息子には母がタバコを吸っている事も、そして今晩も帰りが遅い事も伝えなくていいだろう。 そう思いながら、卓也はカメラの再生ボタンを押した。
132 名前:36 mailto:sage [2012/11/10(土) 11:50:11.67 ID:IuxRuUt/] 「わぁー、はじまったー」 幼い足をバタバタさせながら、伸太郎は画面に見入った。 入場してくるところ、カメラに気付いてこちらに友達とピースしているところなど、開会式の様子が映されていた。 「えっとねー、こっちがヒロキ君で、こっちがダイスケ君。それでこっちがユリアちゃんで」 みんな知っている事をアピールしたいのか、画面に出てくる子供それぞれの名前を次から次へと並べていく。 「えーと次はねー、あれっ・・・?」 戸惑ったのは息子だけではなかった。 突然画面が切り替わり、薄暗い中で蛍光グリーンの何かが蠢く様子が映し出された。 「えっ、何だよこれ、こんなの撮った覚えないぞ」 ズームが引いていき、ようやくそれが女性の脚のようだというのが分かった。 「んん、んはぁ、オーイエス、そ、ソォーグッド」 女性の声で、日本語訛りの下手な英語が聞こえた。 カサカサという音と共に木の枝が映り込み、これが盗撮らしいことが分かる。 「ねぇおとうさん、これ何なの?よく見えないよ」 伸太郎はぐずったが父は何も答えようとせず、ただただ唖然として画面を見続けた。 パンパンパンパンと、大人ならよく知る肉と肉がぶつかり合う音、それに続いて聞こえてくるアンアンというオスに媚びる時のメス特有の嬌声。 間違いない、これはハメ撮りだった。 息子を見ると、もう先程のようにぐずっておらず、恥ずかしそうに股間を押さえていた。 セックスのセの字も知らない子供でも、こんな声を聞かされたら勃起してしまうのか。 そんな風に思っていると急に画面が元に戻り、運動会で応援する妻が映し出された。 「や、やっぱり今日はやめとこう。お父さん疲れてるんだ、また今度にしよう」 現実に引き戻された卓也はビデオを一時停止させた。 「えー、もっとみたいー、ねぇー、もっとみよーよー」 いつになく伸太郎が聞き分け悪かった。 これもオスとしての本能的なものだろうか。 卓也はなんとか息子を寝かしつけると、再びテレビの前に戻ってきてソファに座った。
133 名前:36 mailto:sage [2012/11/10(土) 11:50:53.29 ID:IuxRuUt/] (やっぱり、今の声って・・・) 一時停止中の妻の顔を見ながら、卓也はあの嬌声の主ではないかと疑った。 再生ボタンを再び押すと、瑠美はつまらなさそうな顔で子供達を見ていた。 「なぁ、どうしたんだよ?もうちょっと嬉しそうな顔しろよ、伸太郎の前だぞ」 妻にカメラを向けながら、画面外から自分の声がした。 周りの保護者達は皆幸せそうな笑顔をしており、我が子に大声でエールを送っている。 そこでまた急に画面が代わり、今度はクルーザーのデッキにいる妻達が映っていた。 「ふふっ、ミッキーったらすっかりビデオカメラが気に入ったみたいね」 肩幅の広い女性は真佐子という名前だっただろうか、ゴールドのスリングショットという大胆な格好をしている。 「もー、ひとのカメラ使うのいいけど、昨日みたいな隠し撮りはやめてくださいね」 妻はホルターネックの黄緑色の水着で、腹部はピンクのメッシュに覆われている。 (な、なんて格好してるんだ!それに誰と一緒にいるんだ、瑠美!) 夫の声が届くはずもなく、画面の中で2人の主婦は気持ち良さそうに日光浴している。 「だって瑠美ったら、私達の事も忘れてマイクと2人っきりで茂みに入っちゃうんだもの」 ハニーブラウンの髪のつばさが、ゴリラ顔の黒人を連れて画面に入ってきた。 会話から察するにこのゴリラがマイクなのだが、近付くといきなり妻に口付けした。 (お、おい、瑠美、何してるんだ。よせ!なんでこんな醜男にキスされて喜んでるんだ!) だらしなく顔を弛緩させてベロチューに興じている妻の顔を、夫はついぞ見た事がない。 「んぱぁーー、もー、マイクったらダメだぞー。バッドボーイ、ベリーベリーバッド」 叱られているにもかかわらず、大きな黒い手は妻の太ももを大胆に揉みしだいていた。 その手がどんどん股間に伸びていっても、瑠美はわざとらしく叱るだけで抵抗しようとしない。 パッと急に画面が切り替わり、運動会での息子のリレーのシーンに変わった。 「よし、イケイケー、しんちゃん頑張れー。いけー、そこだー、やったぁー!!」 ようやく母親らしい顔が見れて、卓也はホッとした。 (そうだよな、あの時あんなに喜んでたもんな。瑠美があんな黒人のこと・・・) そう思いかけた瞬間、また場面はクルーザーのデッキの上に変わった。 「んはぁー、イクッイクゥーッ、モア、モアファック、プリーズ!そこいいぃーー!」 黒人を背にした妻が自分から上下にバウンドしているが、肝心の下半身は見切れている。 だがべっとりとかいた汗、片方の乳房がはみ出した水着、そして何度となく交わされる男女のねっとりした、いやらしい視線。 それら全てが夫に一つの結論をもたらした。 (こ、これ、絶対入ってるよな?)
134 名前:36 mailto:sage [2012/11/10(土) 11:53:15.21 ID:IuxRuUt/] 「ほらほら、瑠美。旦那に対してメッセージがあるんじゃなかったの?」 31歳にしては少しハスキーなつばさの声がカメラの後ろから聞こえた。 「んもぉー、今いいとこなのにぃー。ハーイ、あなたー、元気にしてる? 私は見ての通り元気よ。だって後ろにいるマイクに毎日元気をたっぷり注いでもらってるもの」 「Hey, poor husband! She’s MY BITCH now!」 妻の脇からあの醜男が顔を覗かせ、勝ち誇ったかのようにニヤニヤ笑っていた。 (い、今、マイビッチって言わなかったか?瑠美、いいのかよ、こんなヤツにビッチ呼ばわりされて!) 「もー、マイクは黙ってて。違うのよ、あなた。私はあなたの妻だから、信じてくれるよね」 (ああ、もちろん信じるとも。だから早くそいつから離れるんだ、そうしないと・・・) 夫の願いが通じたのか、一瞬、瑠美がマイクから腰を浮かせようとした。 だがそのくびれた腰はガシッと大きな手で掴まれ、ストンと一気に下ろされてしまう。 「んひぃいいーーーーっ!・・・ち、違うのよ、別に今ので奥まで入ったわけじゃないから」 妻は顔を真っ赤にしながら、必死に何かを堪えているようだ。 するとマイクが瑠美の腰を持ったまま、パンパンとピストン運動を始めた。 「ほっほっ、や、やだ、マイクったら、そんなにエクササイズしたいの?あなた、安心して。 これはこっちでやる体操みたいなものなの。男女ペアになってやるんだけど、 アクシデントがたまに起こるのよね、今みたいに。で、でも大丈夫、私負けないんだから」 (ま、負けるって何にだよ。というか何でさっきからそんなだらしない顔してるんだ!) うぅーっ、という妻の我慢する声を掻き消すように、パンパンパンという音が増大していく。 「んはぁー、だ、ダメ、やっぱり声が出ちゃう。んふぅーー、あはっ、えへっ、 この声聞いてヘンな想像しないでね、あなた。私はビッチなんかじゃないんだから、んほぉおーーーっ!」 (あ、あぁ、信じるよ、信じてるからもう、ここでやめていいよな?) 妻のだらしないアヘ顔がアップになったところで一時停止したが、鬱勃起は止まらなかった。 状況から見て行為に及んでいるのは確実だが、それでも結合部が見えていないという一点で、夫は自分自身を欺こうとした。 それほどまでに妻の虜にされてしまったことに、このときようやく気付いたのだった。
135 名前:36 mailto:sage [2012/11/10(土) 18:08:46.76 ID:IuxRuUt/] 人の疎らな夜の電車内に、2人の姿があった。 「ごめんね、あなた、今日もこれからミーティングなのぉー。うん、気をつけて帰るから」 用件が終わるとさっさと携帯を仕舞って、瑠美が代わりに化粧道具を取り出す。 「またサークル活動って言ったの?旦那もよくそれで信じてくれたわねぇー」 「ふふっ、当然でしょ。毎晩あんだけサービスしてあげてるんだから」 べっとりとアイシャドウを重ね塗りしている瑠美を見て、つばさは呆れた顔をした。 「そういう言い方しちゃかわいそうよ、あんなに心配してくれてるんだから」 昔は随分と妻に対して強気だったらしいが、今は下僕のようにヘコヘコしている瑠美の夫に、つばさはやけに同情的だ。 「ひょっとしてウチの人に気があります?今度紹介しましょうか」 前に夫の写メを見せた時も、意外に可愛いじゃない、と高評だった。 「あら、そんな事したら本気で食べちゃうわよ、可愛いご主人を」 ハニーブラウンの髪をかき上げながら、つばさは肉食獣のように舌舐めずりした。 「ねぇママ、あのお姉ちゃんパンツ見えてるよ」 「こらっ、ノブ君。人を指差しちゃいけません」 顔を上げると、目の前に自分と変わらない年の親子連れが座っていた。 子供も家にいる伸太郎と同じか、1つ上だろう。 こちらを向いている男の子に化粧の手を止め、痴女達はニッコリと微笑みかけた。 座席にだらしなく片足を乗せて胡座をかいている瑠美は、フリフリの短いピンクスカートからヒョウ柄パンティーを露出させていた。 青のラメ入りハイソックスを履いた爪先に、ピンクラメの厚底ヒールをつっかけている。 せっかく香港で買ったブランド物も、こんな下品な履き方をされたら安っぽく見えた。 一方のつばさは黒いバックルのついた真っ赤なワンピに、厚底ブーツを合わせている。 オープントウのブーツの爪先は、マニキュアと同じ鮮やかなルージュで彩られていた。 「あのね、ぼく。これは見えてるんじゃなくて、見せてるんだよ。もっと見たい?」 落ち着いた声で、瑠美は長い付け爪をした指で、つぅーっとパンティーをなぞった。 「や、やめてください!こんな小さい子になんてこと教えるんですか!」 いかにも生真面目な黒髪の母親が、慌ててバッと手で息子の目を覆った。 痴女達に比べればその手先は貧相なくらいに無味乾燥としていて、薬指の指輪も安物だった。
136 名前:36 mailto:sage [2012/11/10(土) 18:11:22.28 ID:IuxRuUt/] 「ふふっ、冗談よ。私達もね、その子くらいの子供がいる母親なのよ」 「えっ?」 自分と年齢が変わらない事を言われ、黒髪の主婦はキョトンとした。 (この人達、何で子供を放っといて、夜中にこんな格好で遊んでるの?) 信じられないという顔で軽蔑するが、ギャルのような主婦達は相変わらずニコニコしていた。 「そうだ!ねぇ、あなたも一緒にクラブ行かない?すっごく楽しいよ」 「そうねぇー、今はちょっと地味だけど、私達に任せてくれたら男ウケする女にしてあげる」 (い、今からクラブなんて行くの!?それに男ウケって何よ?・・・でも、楽しそう) キャハハッと声を上げて誰かと笑い合ったり、ドキドキしながらお化粧したり、そんな経験はもう何年もしていないことに気付いて主婦は寂しくなった。 「わ、私はそんなの、結構です・・・」 そう言って断るのが精一杯だったが、ギャルママ達は心の揺らぎを見逃さなかった。 「そうよねー、今からだと旦那に言い訳しにくいもんねー」 付け爪をした人差し指を頬に当てて、うーんと悩ましそうに考えた。 「じゃあ今度みんなでご飯食べにいきましょ。お友達になりたいの」 オトナギャルのつばさは派手なのだが、どこか安心感を与えるお姉さんらしさが漂う。 「わ、分かりました。ご飯くらいなら」 つばさの雰囲気に飲み込まれた主婦は、あっさりと2人と番号交換した。 「へぇー、純ちゃんっていうんだ、カワイイ名前。それじゃ私らここで」 カツカツとヒールの音を立てて降りていく2人を見ながら、黒髪の母子は呆然とした。 「ねぇママぁー、あのお姉ちゃんたちとあそびにいくの?」 息子が心配そうに母を見上げながらギュッと袖を掴んだ。 「そ、そんなわけないじゃない。大丈夫よ、ノブ君置いてきぼりになんかしないから」 そう言いながら、その目はどこまでも派手なギャルママの背中を追い続けるのだった。
137 名前:36 mailto:sage [2012/11/10(土) 18:13:42.23 ID:IuxRuUt/] 秋の夜だというのに、この日は妙に生暖かかった。 だがおかげで2人の痴女はベアトップだったりノースリーブで肩を露出させる事が出来た。 「お待たせー、ゴメンね、遅くなっちゃった」 「平気ですよー。それよりその肩のタトゥー、すっごくカッコいい!」 2人を待っていた恵が、つばさの肩に彫られたコウモリの翼を褒めた。 「ありがとう、香港で彫ってもらったの。瑠美なんかもっとスゴいんだから」 「いいなぁー、私もピアノの発表会がなかったら行ってたのに」 恵は楽器が得意で、ピアノの先生をしていた。 「でもいいオトコがいたんでしょ?ねぇ、今度紹介しなさいよ」 「えへっ、バレちゃいました?瑠美さんには敵わないなー」 もはや彼女達の行動原理が男だというのは、分かりきったことだった。 「瑠美じゃなくてもその髪見たら分かるわ。いい色じゃない」 青髪に染めた恵は、セーラー服美少女戦士に出てくるIQ300の天才娘のようだ。 「あはっ、ありがとうござますー。今日はコンタクトもしたんですよ」 いつもはメガネで地味な印象だが、青いカラコンをしているせいか目が綺麗だった。 服もベビードールのようなレースのついたワンピに薄手のパンストを合わせている。 セクシーな黒パンストはバックシーム入りで、娼婦が履いていそうな下品さが漂う。 「あ、つばささん。おっそーい!会いたかったんだから」 タバコを買いに行っていた真佐子が帰ってくるなり、つばさに抱きついた。 「ごめんごめん、このワンピース買ってたら遅くなっちゃった」 自分より大柄な真佐子のプリンがかったショートヘアをよしよしと撫でた。 2人の付き合いは4人の中でも一番長く、一緒に食った男の数も一番多い。 「ねぇ、せっかくだから入る前に一服しましょうよ」 恵の呼びかけで、4人は一斉にシガレットケースを取り出して火をつけた。 香港から帰ってきた後、瑠美にもお揃いのケースがやっと手渡されたのだ。 建物の入口で4人の痴女がタバコを吹かす様は圧巻で、若い男の子達がチラチラ見ていた。 その一人一人を吟味するように目で追い、どれにしようかな、と選り好みする主婦達。
138 名前:36 mailto:sage [2012/11/10(土) 18:14:38.80 ID:IuxRuUt/] 「みんなもう決まった?」 まるで居酒屋での最初の一杯をどれにするか尋ねるような口調で、瑠美が目配せした。 「もー、瑠美ったら早過ぎー」 「ふふっ、瑠美は男なら誰でもいいもんね」 真佐子とつばさが、しょうがないなー、という顔で紫煙を吐き出していく。 「ふぅーっ、私もきーまりーっと。ねぇ、早く中に入りましょ」 恵も青い瞳をギラギラさせながら、姉2人の腕を引っ張って階段を上っていった。 クラブは雑居ビルの3階に位置し、値段が安いという理由で若い子がよく集まる。 「あははっ、がっつき過ぎだって。でもぉ、明日なら暇かもぉー」 「マジで!?じゃあさ、電話番号、教えてもらって・・・あれ?」 楽しそうに話している大学生達が、カツカツとヒールの音のする方に振り向いた。 「お、おい、あれ、さっき入口にいたおねーさん達じゃねぇか?」 「ああ、ちょっと声掛けて来ようぜ」 年上の色香に惑わされた男の子達が、鼻の下を伸ばしてオトナの方に走った。 「あ、ちょ、ちょっと待ってよぉー」 先程まであんなにチヤホヤされていたのに、急に見放された絶望感は半端ではなかった。 ぶりっ子していた女子大生達は、自分達の狩り場を荒らす主婦達を恨めしく睨みつけた。 「あの、良かったら向こうで一緒に飲みませんか?」 「あら、いいわねぇー。それより一緒に踊らない?」 魂胆が見え見えの男の子達の肩を抱いて、つばさと真佐子がフロアに降りていく。 「お姉さん達もよかったら一緒に・・・」 「ゴメンね、君達みたいなの、興味ないの」 ぶっきらぼうに答えた瑠美は、女子大生達の方を向いて片方の眉を上げる。 あんた達のお下がりなんかいらないわよ、という意思が相手にも伝わった。 男は誰でも良かったが、誰でもいい男は相手にしたくなかった。 相手を魅了して、骨抜きにして、自分の事しか考えられなくなるくらい誑かす方が、オトナの遊びとしては面白かった。 ただサルのようにヤルだけなら、小娘どもに任せておけばいい。 フロアで踊っているつばさ達も、男の子を本気で相手にはしていなかった。 わざと挑発するだけしておいて、踊り終わったらバイバイする。 その時の相手の悔しがる顔が見たいだけというのが、彼女達の目的だった。
139 名前:36 mailto:sage [2012/11/10(土) 18:17:42.65 ID:IuxRuUt/] 「ねぇ君達、何してるの?せっかくクラブにいるんなら楽しまなきゃ」 瑠美が声を掛けたのは、まだ垢抜けない感じのスーツを着た2人組だ。 髪も黒くて清潔感があり、何よりクラブに溶け込めていないのがいい。 「あ、あの、僕らこういうところに来るの初めてで・・・」 「当ててみよっか、会社で先輩に怒られちゃったんでしょ」 「えっ、どうしてそれを?」 驚いた顔でメガネ男子がようやくこちらの目を見てくれた。 派手な女性と見つめ合うのは初めてなのか、すぐに目を逸らす辺りがまた可愛い。 「ふふっ、よく主人の愚痴で聞いてるからすぐ分かったわ」 瑠美と恵は一緒に左手を伸ばして、光る結婚指輪を見せた。 遊びの時も2人は指輪を外さない。 いざという時はお守り代わりになるし、何よりこっちの方が男の食いつきがよかった。 「えっ、じゃあ結婚されてるんですか?いいんですか、こんなとこに遊びに来て」 案の定、男の子の表情が柔らかくなって、スケベ心が顔を覗かせる。 (周りの女の子にはビクビクして声も掛けられないくせに) 瑠美は思いっきり嘲笑してやりたいのを我慢するので精一杯だった。 「あら、そうね。じゃあ帰った方がいいかしら」 「あっ、待ってください。すみません、そういうつもりじゃ・・・」 男の子の狼狽ぶりを見て、2人は顔を見合わせた。 (分かってくれたみたいね。私達に意見するなんて10年早いのよ) ふんと軽く鼻で笑いながら、瑠美はタバコを取り出して火をつけた。 「ふぅーーっ、何だかここ暑いわね。ノド渇いちゃった」 思いっきり煙を顔に吹きかけながら、あざとく青年に微笑みかけた。 「あ、何か貰ってきましょうか。ビールでいいですか?」 「ありがとー、私はモスコミュールねー」 恵が厚かましく頼みながら、メガネ君の尻を軽く撫でた。 主婦達の中でボディタッチが一番積極的なのが恵だった。 さっきからもう一人の男の子が黙っているのも、ずっと恵に手を握られているからだ。 メガネ君がドリンクを取りに行ったのを見計らって、もう一人に声を掛けた。 「キミ、恵ちゃんのこと好きなの?」 オタクっぽそうな顔の男の子の手を引っ張り、3人でL字のソファに座った。 「そ、その、セーラーマーキュリーに似てるから・・・」 「へぇー、キミの世代でも知ってるんだ。水でもかぶって反省しなさい!なーんてね」 ビシッと決めたポーズつきでマーキュリーをノリノリで演じた。
140 名前:36 mailto:sage [2012/11/10(土) 18:19:20.92 ID:IuxRuUt/] 「もぉー、私の決めゼリフ取らないでくださいよー、瑠美さん」 「それ言うなら私の獲物を取らないで、でしょ?マーキュリー」 恵をからかいながらタバコを吹かした。 もちろん付け爪をした片手を男の子の太ももに置くのも忘れていない。 恵も負けじとオタク君の手を引っ張ると、自分の尻を触らせた。 ベビードールからは半分尻が見えており、ナイロンの手触りが男の子には堪らなかった。 「あ、あの、これっていったい・・・」 「いいの、こういうとこに来たら、みんなこうしてるんだから」 オタク君の太ももに置いてあった手を徐々に這わせ、長い爪でガシッと股間を掴んだ。 「はうっ!うぅ・・・」 「ダーメ、そんな情けない声出しちゃ。男の子でしょ、ったく」 お仕置きだと言わんばかりに深く煙を吸ってから思いっきり顔に噴きかける。 あのタバコ特有の嫌な臭いが鼻腔を刺激すると、男の子は股間が熱くなった。 「あー、今瑠美さんのタバコで感じたでしょ!そんなの許さないんだから!」 オタク君に抱きついた恵がベロチューすると、自分の唾液を相手に飲ませた。 瑠美より長い年月喫煙しているため、唾は粘っこくギトギトしてタバコ臭い。 男の子は一瞬オエッとなりながらも、パンスト尻を撫でながら全部飲み干した。 その間に瑠美も青年のシャツを脱がすと、付け爪でシューッと肌をなぞった。 「んぱぁーっ、全部飲んでくれたね。ご褒美に私達の脚、舐めさせてあげる」 「は、はい、ありがとうございます」 「えっ?マジで?キミってドMだね。ま、知ってたけど」 跪いたオタク君を見下ろしながら、2人がクスクス笑ってタバコを吹かした。 男の子は青いラメソックスの脚と、バックシーム入りのパンスト脚とを見比べながら、どっちから先に舐めるべきか迷っているようだ。 「どっちでもいいから早くしてよ。これだからオタクは」 ピンクの厚底ヒールで相手の肩を蹴ると、イライラした様子で紫煙を吐いた。 「す、すみません。それじゃあ、まず・・・」 男の子はビクビクしながら瑠美の靴を脱がすと、青い爪先を恐る恐る舐めた。 ザラザラした舌触りと共に、鼻をつまみたくなる悪臭が口の中に広がった。 「あははっ、一日中つばささんと歩き回ってたから、ちょっとヤバいかも」 「んぐっ、んちゅっ、ちゅぱっ」 瑠美の嘲笑にも負けず舐め続けていくうち、徐々に味わい深くなっていく。 燻製チーズのように最初はクセが強くても、気が付けばそれがたまらないのと同じだ。 「うわぁー、すっごい美味しそうに舐めるんだねー。どうしよー、私なんかさっき履いてきたばかりだから」 まるで自分ももっと燻せばよかった、と言わんばかりに恵が悔しそうにタバコを吹かす。
141 名前:36 mailto:sage [2012/11/10(土) 18:20:27.98 ID:IuxRuUt/] 「もういいわ、次は恵ちゃんのも舐めてあげて」 せっかく興に乗ってきたところでお預けをされ、青年の物欲しそうに瑠美を見つめるが、これ以上何も貰えないと分かると、しぶしぶ恵のヒールを脱がした。 果たしてどうだろう、薄手のパンストに包まれた足は臭いこそキツくなかったが、ホクホクと湯気が立ちそうなくらい温かく、おまけに押せば水音がするくらいジュクジュクに濡れていた。 「やだぁ、そんなに押さないでよ。私、汗っかきだから」 恥ずかしそうに足指をキュッと曲げながら、気を紛らわせようとタバコを一服する。 「あら、恵ちゃんがためらうなんて珍しいわね。ひょっとして舐められるの初めて?」 ギクッと分かりやすい反応を示してから、青髪に青い瞳の恵がコクリと頷く。 「なんだってさ。良かったわね、さっきみたいに思いっきり舐めたげて」 「あ、ダメ、まだ心の準備が・・・、んはぁーー!」 瑠美の指示を聞くや否や、オタク君はじゅるじゅる音を立ててパンスト足を舐め回した。 ジューシーなステーキのように、ナイロンから染み出た肉汁がジュワッと口に広がっていく。 「ほらほら、そっちばっか構ってないで。私のもあるでしょ」 ぶっきらぼうに足を突き出すと、男の子はすぐに瑠美の足首も持ち上げた。 ジュポジュポッと交互に足フェラする様は見ていて胸がすく気持ち良さだ。 「ねっ、男の子にこういうことさせるの、クセになっちゃいそうでしょ?」 タバコを吹かしながら、2人は余った方の足で青年の身体を撫で回した。 片やザラザラした触感、もう片やジュクジュクした湿り気のある触感の違いが心地良い。 男の子は完全に2人のタバコ痴女に陶酔し、服従の印に自ら首を下げて頭を踏ませた。 「あぁーん、今日のタバコが人生で一番美味しいかも」 上機嫌で紫煙を吐き出す恵は、足裏で青年の頭をよしよしと撫でてやった。 「ふふっ、そうでしょ。あれ、そういえばもう一人の子、戻って来ないわねぇー」 「ああ、あの子ならほら、しっかりつばささん達に捕まっちゃってますよ」 タバコを挟んだ指が示す方向に、あのメガネ君とお姉さん2人が立っていた。 いやらしく腰を振って踊っている2人に挟まれ、男の子は逃げることも出来ない。 おまけに痴女達はタバコを吸ってはメガネに吐きかけ、純粋な青年をタバコの匂いを嗅がないと勃起も出来ないくらいの変態へ調教しようとしていた。 「あーあ、キミのお友達、もうすっかりやらしいお姉さん達にほだされちゃったわよ」 だが目の前のオタク君も、既に自分達の蒸れた足の虜である。 これでまたしばらくはオモチャに困ることはない。 飽きるまでこの子に貢いでもらって、そのお金でまた新しいブーツでも買おう。 こんなに楽しい遊びが出来るのも、ひとえにママ友のおかげだった。 「やっぱり公園デビュー出来てよかった」 煙を吐き出しながら、指に挟んだタバコを見ながらしみじみ言った。 公園デビューが子供のためではなく、母親のためのイベントだとよく言われる。 小さなイベントだが、それが彼女達の人生を大きく左右するからだ。 (さあ、次はどんな遊びをしようかしら) 青いラメソックスで男の子を足蹴にしながら、タバコをすぅーっと大きく吸う。 家族を大事にする気持ちはこの日もまた、吐き出される煙と共にどこかへ消えていくのだった。
142 名前:36 mailto:sage [2012/11/10(土) 18:25:59.73 ID:IuxRuUt/] 以上です。 他にも入れたいネタはあったけれど、これ以上引き延ばすのは板的にもしんどいかなと思い、一旦終わらせました。 好評なようでしたらまた続編考えたいと思います。 最後まで読んでいただいてありがとうございます。 それではまた。
143 名前:名無しさん@ピンキー [2012/11/11(日) 06:02:32.16 ID:h0f7mevZ] とても良かったです。GJ 又新作にチャレンジしてほしいです。 タバコエロい女の人は最高です。
144 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/11/13(火) 02:42:27.11 ID:eywnmFOd] GJです。最高でした。 続編があるのでしたら怠惰な家庭生活をもっと見てみたいです。 ひとまずお疲れさまでした。
145 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/11/23(金) 23:41:17.29 ID:f1oK3oEB] 終わっちゃうのが残念でならないです! 連載お疲れ様でした!!
146 名前:名無しさん@ピンキー [2012/11/25(日) 19:31:06.46 ID:J+c5l0Ty] 寂しくなりましたね。 次の作品出てこないかな? タバコを毛嫌いしていたOLが、ヘビースモーカーの彼氏の影響でタバコ好きになるとか、 ヤンキー高校生とまじめな女子高生が入れ替わってしまい、タバコを吸うようになり、元に戻っても手放せなくなるとか。 無理やり吸わされて、止められなくなって、エロくなって行くのがいいな。
147 名前:よそもの mailto:sage [2012/11/26(月) 03:04:31.15 ID:m/Ay9UC9] 普段は他所で書いてるんですが、このスレは大好物でいつも拝見しています。 最近他所に投稿した分でエロケバ化を意識して書いたものがありまして、 ここの方にも批評していただけたらうれしいです。 愛梨は慶弘に好かれたい、特別な関係を築きたい一心で慶弘好みの女の子になるべく色んな努力をはじめた。 暗めのカラーだった髪をギリギリまで明るくしたり、化粧品を染料のキツイものを取り揃えているメーカーに替え、 アイシャドウやルージュはなるべく濃いものを蝶っぽく塗るようにして、服装も豹柄をメインに身体のラインを強調するものにし、 皮のロングブーツやスタッズ(金属製のとげ)の付いた高めのヒールを履くようにした。 最初の頃はアイライナーやつけまで目の周りを盛った姿に違和感があったが、 じきにすっぴんの自分の顔のほうがムリだと思うようになっていった。 (中略) 二人でデートでカラオケに行き、赤いヒールと薄いタイツで引き締まった足をくねらせ歌うと、 慶弘は喜び、一番素敵なキスをしてあげる、といって思いっきりタバコを吸うと唇を重ね、自身の気道の中の紫煙を愛梨の肺へと送り込み 愛梨がその煙を受け入れ終わるとヤニっぽい味の舌を愛梨に味あわせるように舌を絡めていった。 「どう、最高でしょ?」慶弘に問われた愛梨は「うん」と即答した。 これまで、慶弘とのデートでよく見せようとメンソを咥えて吸っているフリをしていたが本心では, 臭いこそ気にならなくなったもののタバコの煙を肺に入れることには育ちからか、やはり抵抗があった。 しかし、いま交わしたこのキス、このキスはまるで慶弘がタバコの煙になって自分の中に入ってくるようだった。 強引に挿入されたかのような冒涜的なエクスタシーが愛梨を痺れさせた・・・
148 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/11/28(水) 01:41:19.79 ID:zn/2l41h] >>147 挿入と絡めるのは良いですな。どこで掲載してるんでつか? >>53 の続きが読みたいでつ。
149 名前:名無しさん@ピンキー [2012/11/28(水) 19:06:04.56 ID:uTsRDp75] >>147 原作全編読みたいです。どこで見れますか? エロケバ化の過程は垂涎ものです。特にタバコが入ってくるとストライクという感じ。 文章も、表現もGJです。ほかの作品もあるのかな?期待してます。
150 名前:よそもの mailto:sage [2012/11/28(水) 23:25:13.14 ID:0YrsOCi7] レスくださった方、ありがとうございます 普段はK国モノというちょっと特殊なジャンルで書いていまして、 洗脳とか悪堕ちよりな感じでエロケバ要素はあんまり強くないのです・・・ また何か書いたらこちらにも投稿させていただきたいと思います。 僕も>>53 の続きを待ってます!
151 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/11/29(木) 01:47:16.64 ID:u87sva9q] imgbbs1.artemisweb.jp/3/kuti/bbs.cgi?mode=view&p=16 喫煙女性の画像掲示板を発見しました
152 名前:名無しさん@ピンキー [2012/12/02(日) 21:59:45.44 ID:Rrt31ZK3] お久しぶりです。 53の続きになります。 ちょっとずつ書き込み続けていく予定です。 (ご希望のストーリーやシチュエーションお待ちしています) お話は以前のものを確認ください。