- 9 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/02/22(月) 21:35:28 ID:ZRNKGgDv]
- conception×sis 第001回-1
「もう圭太も高校生だからな、いいぞ。お姉ちゃんたちとセックスしても」 高校の入学式の夜、家族五人揃っての夕食時に、何の前振りもなく父さんが俺に向かって言った。 唐突な発言に、俺は口の中の味噌汁を噴き出しそうになった。 「ちょっ、待てよっ。親のセリフじゃねーだろっ!」 言って二人の姉を見ると、あこ姉は頬を染めて恥ずかしそうに俯き、りこ姉は俺にじっと視線を向けている。 ちなみにあこ姉とりこ姉は双子で、俺との年齢差は一歳。二人とも俺と同じ高校の二年生になった。 「いいじゃないか。お前たちは父さんと母さんの連れ子同士。血縁はないわけだから、ガンガンいきなさい」 父さんは笑いながら言うが、冗談じゃない。確かに俺は父さんの子供、あこ姉とりこ姉は母さんの子供で血は繋がっていない。 だが、前々から真性ブラコンの二人の姉は、俺の隙を見ては犯罪的なスキンシップを取ってくる。 添い寝ぐらいならまだいいが、唇を強引に奪って舌を入れてきたり、朝立ちしている陰茎を直接擦ってきたりするのだ。 父さんのこんな発言を許したら、それ以上の過激なアプローチをしてこないとも限らない。 俺が再度父さんに怒鳴ろうとしたその時、それまで穏やかな笑みを浮かべていた母さんが口を開いた。 「圭太は、あことりこ、どっちと結婚するの? 実はね、母さん、近所の奥さんたちと圭太がどっちと出来ちゃうか賭けてるのよ」 「おおっ、それは父さんも興味あるな」 「子供で遊ぶなあっ!」 父さんだけでなく母さんもおかしい。常識的にあり得ない。確かに俺はあこ姉もりこ姉も好きだが、それは家族としてだ。 子供の頃には両方と結婚したいなどと考えたこともあったが、それは昔の話だ。物心ついた現在では、世間から後ろ指を指されるような間違いを犯す気はない。 「圭ちゃん、私と結婚しようよ?」 紅潮した顔でそう言ってきたのはあこ姉だ。名前は住之江あこ。双子の姉に当たる。いつも前髪をヘアピンで留め、肩まで届く黒髪を後ろで括っている。 しっかり者で世話好きだが、些細な事で暴走し易い性格でもある。りこ姉のように俺に大胆に迫ってくる訳ではないが、油断しているとそれ以上のことをしようとする危険な姉だ。 「圭太、私は圭太に貰われたい」 真顔で言ってきたのはりこ姉だ。名前は住之江りこ。双子の妹だ。何かの御呪いなのか、常に左頬に絆創膏を張り、腰まで伸ばした黒髪をポニーテールにしている。 日頃から性的好奇心を隠すことなくマイペースで、事ある毎に俺を誘惑しようとする恐ろしい姉だ。 とは言え、弟の俺が言うのも何だが、二人とも揃って幼児体型で貧乳、色気はないものの、以前は毎日大量のラブレターを自宅に持ち帰っていたほど容姿端麗で、性格も悪くはない。 そんな二人から結婚を迫られて、正直、俺だって嫌な気分ではないが、姉は姉だ。
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