- 444 名前:fusianasan mailto:sage [2009/09/28(月) 20:34:21 ]
- ふぅ……、今日、部活どうすっかな。
2年になって、みんなについていけなくなった俺は、徐々に部活から遠ざかっていた。 根性入れて練習して追い付こうって情熱もなかったし、なにより、俺より上手い後輩だっていっぱいいるんだ。 無理して俺が頑張ることもないもんなぁ。 それでも惰性の義務感でたまに部活には顔を出していた。 その日もそんな感じで部活に顔を出すつもりで部室へ向かった。 といっても、練習時間はほとんど過ぎていて、着いたときには皆が部室から出てくる所だった。 なんとなく気まずくて、俺は物影に隠れてやり過ごした。 「やぁー、気持ち良かったわぁ」 「やっぱ、本物は違うよなあ」 そんな会話をしながら、皆は通り過ぎていった。 もう用は無いはずだったけど、なんとなく部室の扉を開いたら、そこには……。 鼻をつく生臭い臭い、散乱した衣服。 その中心には、黒い髪に白い肌を晒した女の子がうずくまっていた。 「篠岡?!」 まさか、レイプ……?! 俺が慌てて駆け寄ると女の子が顔を上げた。 篠岡ではなく、カツラを被った三橋だった。 あーーーー、よかった!!! 俺は踵を返して部室から出ると、扉をピシリと閉めた。
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