- 269 名前:名無しさん@初回限定 mailto:sage [2006/12/16(土) 20:13:49 ID:gf0/MG7K0]
- 今のエステルなら、モーリッツを「赦す」ことが出来るとカレンは言う。
それは、過去のことを肯定できるようになったことに加えて、司祭として 人のために生きることの意味を知ったからではないだろうか。 ところでおまけでエステルは「赦すことで救うのではなく、罪悪感に悩まされてる人に 罰を与えることで救うのです」とか物騒なことを言っている。 では、最後にフィアッカがモーリッツを「救った」のは、このどちらなのだろうか。 始めに、フィアッカが罰を与えることで救ったのだと考えてみる。 贖罪を続けることが自分の生き方になっているというモーリッツにとって。 今まではカレンしか知らなかった罪をフィアッカが記憶することは、 モーリッツに永遠に罰を与え続けることになる。 それは罪を科されることを望んだ彼にとっては、永遠の救いになるのだろうと。 だけれども。やはりここで、フィアッカは(エステルの代わりに)モーリッツを 「赦した」のだと考えてみたい気がする。何かが解消していった--つまりモーリッツも変わったからだ。 ではフィアッカが記憶することが、なぜ赦すことに繋がるのか?
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