- 430 名前:名無しさん@英語勉強中 [2008/11/03(月) 23:42:05 ]
- >>407
頭に尖った背の高い帽子を被って、馬に乗った、厳格な司教である聖ニコラスが、我々 が今よく知っている陽気な聖ニコラスになるのには、もう少し時間がかかった。 1822年、ニューヨークの学校の教師である、クレメント・ムアが「聖ニコラスの訪問」 という名前の有名な詩を書いた。この詩は、クリスマスの前の夜に子どもたちを訪問 するような、(以前のとは)違う聖ニコラスのイメージを描写していた。 ━━━━詩の部分↓━━━━ クリスマスの前の夜、家の中では、どんな生き物も、ネズミでさえも動いていなかった。 聖ニコラスがもうすぐそこに来ることを期待して、ストッキングは煙突のそばに、注意深 く下げられていた;模型のソリと8等の小さなトナカイ、小さな年取った御者、とても 陽気に、すばやく、煙突をおりて来て、聖ニコラスは一足飛びにやって来た。彼は 頭から足まで毛皮に身を包み、幅広の顔で、すこし丸いお腹をしていた。お腹はボウル いっぱいのゼリーのように、彼が笑うと揺れたのだった。━━━━ポエム部↑━━━━ この詩では、宗教色の強い聖ニコラスの象は提示されていない。そのかわり、詩は トナカイたちに引かれたそりに乗った肥って陽気な小さな老人を紹介するのである。 ムアはこの人物を、現実の暮らしの中で彼に会ったことがあるかのように生き生きと 表現したのである。聖ニコラスの訪問は絵本として出版され、その当時の合衆国の 多くの人々に読まれたのだった。ムアの聖ニコラスは、絵本の中ではエルフとして 描かれた。しかしながら、1930年に、聖ニコラスは、再び変わったのであった。 今度は、彼は、ソフトドリンクの広告の中で笑っている誰かのお祖父さんのように 見えたのだった。このようにして、現在、我々が親しんでいるサンタクロースが誕生 したのである。
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