- 1 名前:花咲か名無しさん mailto:sage [2011/08/12(金) 08:13:48.46 ID:qh5IrL/J]
- 前スレ
@@@家庭から出る生ゴミで自然農法@@@ gimpo.2ch.net/test/read.cgi/engei/1248234274/ 家庭から出る生ゴミで自然農法 2 toki.2ch.net/test/read.cgi/engei/1278914094/ テンプレは>>2あたり
- 324 名前:花咲か名無しさん [2011/12/16(金) 14:32:36.97 ID:gkCgJXPE]
- ちょっと前にキノコの話が出たので、少しスレを借ります。
ほとんどの植物体はリグニンかセルロースが主体です。 >>151でその事は話しましたが 分解しにくいリグニンを最も多く含んでいるのが木材です。 木質の中でも、広葉樹よりも杉や檜などの針葉樹はリグニン含有が高いです。 ですから、建材に使われるわけです。 さて、このリグニンが分解されないと多くの微生物は木質を分解する事ができません。 リグニン分解は、ほぼキノコの仲間しかできないです。 ですから、太い丸太などは最初にキノコが生えてその後に崩壊していくのです。 畑や庭にも、このリグニンは多量にあります。 木質をマルチしたり埋めたりした場合だけでなく、草の根や茎にもあるのです。 では、どうやって分解していくかと言うと 土中には、キノコの仲間も生息していて菌糸を張り巡らしています。 また、キノコ以外でもリグニンを分解する微生物は少数いるようです。(分解力は弱いようです) これらが、土中や表層のリグニンを分解していくのです。 ですので、>>303さんのように食用キノコを埋めるのも有効ではあります。 普通、生の木の枝を地面に放置しても分解するには非常に時間がかかります。 ところが、毎年木の枝をマルチしつづけていくと年々木質の分解速度が早くなるのがわかります。 これは、その環境に木質を分する菌が増えていった為と思われます。 自然農法的に土を管理すると、畑にキノコが生える事も多くなります。 土中の根などが有益な分解産物=腐植になるのも、年々早くなるのがわかります。
- 325 名前:花咲か名無しさん [2011/12/16(金) 14:37:29.87 ID:gkCgJXPE]
- しかし、リグニンの量は多いので全て完全に分解されてしまう訳ではなく
目に見えないほど細かくなり劣化していきます。 これと微生物の死骸、微生物が出す粘液、などが複雑に結合した「有機物分解の最終的な産物」を 「腐植」と呼びます。 土壌というのは、岩石を由来としたケイ酸と、この腐植で成り立っています。 赤土に毎年堆肥などをいれると黒土になりますが、この黒い色は腐植の色です。 土の主成分であるケイ酸と腐食は、似たような性質を持ちます。 肥料分(天然の栄養素も)が、水で流れ出ないように保持する役目です。 植物は水中に流れ出た栄養素は、半ば強制的に吸ってしまいます。 過剰吸収すると、軟弱になり病気が多発します。 栄養素が腐植に保持されていると、植物は必要な時だけ吸収する事が可能になり生育が自然で順調になります。 また、水によって流れさってしまわず土の肥えが保ちます。 これを保肥力といいます。 また、土中で固定されやすいリン酸やカルシウムは固定してしまうと植物が吸えない場合が多いですが 腐植やケイ酸が多いと、植物に吸われやすくなります。 堆肥にリン酸をくるんで土に埋めるなどの技法が、昔からあったようです。 また、腐植特有の性質では水分を吸収して保持すると同時に 地中で空気層もできるので、余分な停滞水は流れるようになります。 これは、水持ちが良く水はけが良いという理想の状態です。保水力と透水力を兼ねるのです。 人工的な資材では、バーミキュライト等も同じ機能を持ちます。
- 326 名前:花咲か名無しさん [2011/12/16(金) 14:47:12.67 ID:gkCgJXPE]
- 有機物分解の最終的な産物である腐植も、序所に劣化分解し消えていきます。
ですから、健全で自然な土にするには腐植が増えるように管理しなければなりません。 この腐植を多くする方法が 自然農法の雑草草生によって常に有機物を増やし、地中にも根を残すことや 堆肥を鍬込むことや、生ゴミや落ち葉を畑に還元する事です。 地中に有機物を多くした方が有効ですが、 おもしろい事に、表層にばらまきを続けても地中に腐植は増え黒土化します。 おそらくこれは、ミミズや微生物の動きによるものだと思います。 肥料要素は別として、腐植を増やす観点からだけだと より分解しにくい有機物の方が腐植の量は多くなります。 油粕や鶏糞・魚粉・米ぬか・軟弱野菜・肉魚の残り・骨などは、肥料分はありますが腐植は増やしません。 木質、植物の根っこ、モミガラ、ワラ等のイネ科の葉茎など(粗大有機物と言います) 分解が容易でないものほど、分解してしまえば豊富な腐植になります。 ただし、多量に鍬込むと窒素飢餓になりますので、予め堆肥化するか地表マルチで序所に劣化させるかします。 (その場に生えた雑草の根などは、そのままで分解に任せた方がよく窒素飢餓にはなりませんが) 連投になってスイマセンでした どうぞ話を続けて下さい。
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