- 726 名前：ブータン2日目 mailto:sage [2019/08/18(日) 23:16:55.23 ID:igYRXtHa.net]
- 今日も予定通りのスケジュールを終えてホテルの自室に戻ってきた。
風呂上がりに気になることがあるので留守番をしている手下にSkypeで連絡を入れた。
『はーい何ですか殿下〜』
「学校の宿題はどうなってる？」
『読書感想文はもう片付けましたよー』
「本のタイトルは？」
『新ジュスティーヌあるいは美徳の不幸ならびにその姉ジュリエットの物語』
「それ悪徳の栄えじゃねえか」
『そうですよ、あはは』
しれっと笑う手下に気分を害したが、本題を優先することにした。
「観察記録は？」
『あ〜悠仁様〜一緒に行きたかったです〜』
「だからどうなってるんだよ？」
『悠仁様のウツボカズラ大きいです〜どこまで大きくなるか楽しみです〜』
livedoor.blogimg.jp/rabitsokuhou/imgs/1/e/1e9bc505-s.jpg
画像を見て閉口した。
わざわざこんな植物を選んだ手下のセンスを疑う。
「社会科のレポートは誰が書いた？」
『俺でーす』
「内容は？」
『薩摩藩の郷中教育と衆道についてです』
「おめえらわざとやってるだろ」
『きちんと調べて書いたっすよ？』
「変な題材ばっか選びやがってざけんなよ、問題集とワークブックも帰るまでに全部片付けとけ」
『へーい』
悪徳の栄え、ウツボカズラ、郷中教育と衆道…
これらを提出したら変人と思われるだろうが、今さら自分でやり直す気はないので仕方がない。
帰ったらふざけた手下どもを今まで以上にこき使ってやると思いながら悠仁は就寝した。
おわりだよ。
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