- 670 名前:名無しさま mailto:sage [2019/08/04(日) 18:08:12.38 ID:7hFmMFSF.net]
- 「あー今回は荷物がかさばるなあ」
悠仁はブータン旅行の荷造りをしていた。 日本と違ってスーパーやコンビニなど見つからない事を想定して 荷物を詰めなければいけなかった。 「不便な所だから全部持ってかないと」 スマホ、愛用のMacBook、Tor専用モバイルPCなど通信機器の他に 催涙スプレー、テーザー銃(電極が相手に突き刺さるスタンガン)などの 護身用グッズは真っ先に準備した。 その他アウトドア用GPS時計、シースナイフ、小型ソーラーチャージャー、 モバイルバッテリー、暇つぶし用のSwitchとソフト3本、うまい棒コンポタ味数日分、 海外wifiレンタルも手配済みだ。 「服はまあ決められたモンを着るだけだから悩まなくていいけど Tシャツくらいは新しいのを持っていくか」 ネット販売のTシャツ屋を見てみると、悠仁の目に留まったものがいくつかあった。 https://i.imgur.com/sZHzKiM.jpg https://i.imgur.com/DZBsVij.jpg https://i.imgur.com/XA56tzu.png https://i.imgur.com/N95qUJ7.jpg 「アカヒ便所紙とか女性用俗悪週刊誌とか、どうせオレの悪口しか書かないんだから 書きやすいようにしてやろうじゃねえか」 上のようなTシャツをいくつかぽちって購入することにした。 Tシャツは翌日届き、スーツケースの中に軽く入れておいた。 ********** 「悠ちゃん、荷物はまとまった?」 「んーほとんど終わった」 母が気になって様子を見に来たようだった。 ある程度きちんとまとまっていたが、一応スーツケースを軽く開けた瞬間 母の表情が固まった。 数枚のプリントTシャツを凝視していた。 「これはちょっと…寝間着にしなさい」 「えっ?せっかく旅行用に新しく買ったのに」 「いいから外で着るのはよしなさい」 眉間に皺を寄せて母は部屋から出て行った。 ただのTシャツにそんなに神経質になる理由がわからなかった。 「よし、母上の目の届かないところで着てやるぞ」 両親と悠仁の航空機が別便なのはもう決定していたので 母の目から外れる日本出発時のドサクサでこのTシャツで出て行くことを計画した。 きっとマスゴミが大騒ぎで面白いぜと今から楽しみな悠仁だった。 おわりだよ。
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