- 11 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2008/03/30(日) 16:20:16 ID:NTa/8Jgy0]
- フェネルバフチェは欧州チャンピオンズリーグでベスト8まで躍進しました。
その原因をはっきりさせておきたいと思います。 ここまで勝ち続けた原因を考えるとき、なんと言っても最初に挙げなければならないのは、ジーコ監督のことです。 選手の個性や長所を尊重し、最大限の信頼を持ってピッチに送り出すジーコのやり方が世界最高峰のレベルで通用しているということですよね。 世界のトップクラブは豊富な資金で最高級の選手を集め、名監督と呼ばれる監督の組織や規律、 数多いスタッフの緻密なバックアップによってチームを組織化し、覇権を競ってきました。 その近年の象徴とも言えるのがモウリーニョチェルシーでしょう。 確かに、ケジュマン、アレックスらは、個人スキルの上では良いものをもっているかもしれない。 とはいえ、インテルミラノやバルセロナのようなビッグクラブと比べて際だったタレントが揃っているのか、と問われれば、 「ワールドクラス揃い」とは口が裂けても言えないですよね。アトレティコマドリーで鳴かず飛ばずだったケジュマンといい 欧州の中堅クラブでも振るわない面々な訳ですから。 そう、選手個々の力ではビッグクラブで劣るのに、ジーコは選手の能力を信頼し、個々の長所を発揮させ、技術をベースにした ポゼッションサッカーへ結実させ、インテルミラノ、PSV、セビージャといったクラブに闘いに挑みました。 この一見無謀とも言える世界最高峰での挑戦でジーコは成功を続け、チーム創立100周年で初めて欧州チャンピオンズリーグで決勝トーナメント進出、 さらにベスト8入りを果たしたのです。 一方のオシムはグラーツ時代に、文字通り弱者の戦術でインテルミラノなどに大敗(レアル戦では2試合11失点)を喫してCLを終えています。 ジーコは、戦力が劣っていても、選手が自信を持って、自分の長所を出して、最後まで諦めずに戦っていけば強豪とも戦えるんだということ、 そしてそのための戦術をイメージする力、具現化する指導力、試合の流れを変える采配力において優れたスキルを持っていると言えるでしょう。 思えば欧州遠征、コンフェデ杯など、ジーコジャパンは強豪相手に素晴らしい試合を繰り返していました。 日本は、コンディションが悪かったW杯の結果だけで、ジーコのスピリットを捨てるべきではなかった。 現在、アジアカップ敗北など決してうまくいってるとはいえない日本サッカーですが 個が劣ると嘆く前に、そもそも実力のあるタレントをちゃんと選出しているのか、その長所を最大限生かせているのかを問うてみる必要があるのではないか。 タレントに全幅の信頼を置き、彼らに自信を持ってプレーさせポテンシャルを引き出していく、そして個々の長所をまとめあげ チームとしての最高のパフォーマンスへ結実させていく、そういった発想転換が必要だと思います。 そして、そうしないならば、日本は永遠の弱者という立場に満足するしかないということです。
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