- 1 名前：ひよこ ★ mailto:sage [2021/09/23(木) 07:40:06.50 ID:1ng0XP7N9.net]
- https://www.jiji.com/jc/article?k=2021092201036
2021年09月23日07時13分
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中国の習近平国家主席＝２０２０年１月、ネピドー（ＥＰＡ時事）
【北京時事】中国の習近平国家主席は２１日（米東部時間）、ビデオ形式で参加した国連総会の一般討論演説で、米国による対中包囲網構築の動きをけん制しつつ、バイデン米大統領が重視する気候変動問題で協調する用意があると水を向けた。トランプ前米政権時代の１年前のビデオ演説と比べ対米批判色は薄まり、個別課題での協力を餌に米側を揺さぶり、対中戦略の軟化を求める思惑が透ける演説となった。
習氏演説の伏線とみられるのは、今月１０日（米東部時間９日）の首脳電話会談だ。中国外務省によれば、習氏は気候変動問題などでの協調の重要性を指摘。一方で、「互いの核心的懸念の尊重」などを連携の前提条件に挙げることを忘れなかった。
両首脳は電話会談で、米中間の競争が衝突に至らないよう制御することで一致をみた。実際、バイデン氏は習氏に先立って行った国連演説で「新冷戦は求めない」と強調。昨年９月の国連演説で「冷戦や熱戦（実際の戦争）を行うつもりはない」と中国側の意図の説明に努めた習氏も、今年は「冷戦」に触れなかった。
その上で習氏は、気候変動問題で国外での石炭火力発電所の新設に関与しない方針を初めて表明。併せて「小さなサークルや（一方の利益が他方の損失になる）ゼロサムゲームを排除しなければならない」と訴え、対中包囲網の形成をやめるよう促した。新型コロナウイルスの起源調査に関しても「いかなる形の政治的操作にも断固反対だ」とくぎを刺した。
中国は最近、協力の対価を求める意図を隠さなくなった。王毅国務委員兼外相は今年８月、アフガニスタン問題をめぐるブリンケン米国務長官との電話会談で、中国が米国と協調するか否かは「中国に対する態度次第だ」と突き放してみせた。
バイデン氏は演説で「新疆（ウイグル自治区）」を名指しして少数民族弾圧への非難を呼び掛けるなど、米中関係を「民主主義国と権威主義国」の闘いと位置付ける基本路線を変えていない。習氏も米軍のアフガン撤退を念頭に「外部の軍事的干渉や民主的改造は長きにわたり禍根を残す」と指摘し、国家主権に関わる問題では妥協しない構えを崩さない。米中が人権を含む根本的課題での相違を超え、安定的関係を築けるかどうかは依然不透明だ。
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