- 1 名前：ひよこ ★ mailto:sage [2020/11/26(木) 10:46:25.65 ID:Pp/ucxyi9.net]
- https://mainichi.jp/articles/20201126/k00/00m/040/047000c
毎日新聞2020年11月26日 10時12分(最終更新 11月26日 10時12分)
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亀裂が見つかった特急「ラピート」の溶接部分（囲み部分）＝運輸安全委員会提供
大阪・難波と関西空港を結ぶ南海電鉄（本社・大阪市）の特急「ラピート」の台車に亀裂が見つかった問題で、国の運輸安全委員会は26日、台車メーカーによる溶接の不備で生じたひびが進行し、亀裂に至ったとする調査報告書を公表した。南海電鉄がこの部分を重点検査箇所に指定していなかったため、定期検査時に亀裂が既に生じていたとしても見抜けなかった可能性があることも指摘した。
報告書によると、2019年8月23日、走行中の車両（6両編成）で異音がするのに車掌が気付いた。運行終了後の翌24日未明に点検したところ、2号車の台車とモーターをつなぐ鉄板（縦5センチ、横5センチ、厚さ2センチ）の溶接部分を貫通する形で長さ14センチの亀裂が見つかった。その後、南海電鉄が全6編成を調査し、うち複数の台車で同じ部分に亀裂があることが判明している。
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台車のイメージ
運輸安全委は、事故発生の恐れがあったとして、鉄道では年に数件しかない「重大インシデント」に認定。これらの亀裂を調べたところ、溶接の不備が確認された。鉄板は強度向上のため1994年の台車製造後に取り付けられたもので、05〜07年に住友金属工業（現・日本製鉄）が溶接した。本来は強度を高めるために鉄板の溶接部分をV字に加工する必要があったのに、溶接前に加工がされていなかったとみられる。社内で指示が徹底されていなかったためだが、当時の作業責任者が死亡していることなどから詳しい理由は不明としている。
一方、南海電鉄はこの溶接部分について、傷の有無を調べる「磁粉探傷検査」をしていなかった。溶接部分は応力に強くないため、重点検査箇所に指定して傷の有無を調べることが望ましかったといい、運輸安全委は再発防止策として検査箇所の見直しを求めた。南海電鉄は今回の問題を受け、検査マニュアルの重点検査箇所に溶接部分を追加したという。【山本佳孝】
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