- 554 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん [2010/05/21(金) 20:23:07 ]
- (引用はじめ)
これで、アメリカの法哲学・法思想界の対立軸の背景にあるものを説明した。 そしてそれらは、大きく @のナチュラル・ロー(バーキアン)派、 Aのナチュラル・ライツ(ロッキアン)派、 Bのヒューマン・ライツ(リベラル)派、 そしてCのポジティブ・ロー(ベンサマイト=リバータリアン)派 の四つの対立図式であると考えることができた。 この対立図式はそのまま、政治思想の対立図式でもある。ヨーロッパ・アメリカの 近代政治思想のこのような大づかみな対立図式を知らなければ、欧米知識人の議論の 輪に入っていくことはできないはずである。 (引用おわり:副島隆彦『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』講談社α文庫:1999年、原著1995年) この四つの対立図式によって近代(そしておそらく現代)の欧米の政治思想が構成 されているという事実は、日本人(学者)が書いている書物では、あるいはテレビ・ ラジオで語られている評論では、ほとんど全く分らない。 したがって、副島先生を固く信じて読まないと、これは頭に残らなくなってしまう。 他の日本人評論家などを信じる(騙される)心の隙(すき)が少しでもあると、 騙されて、読了後まもなくすぐに、この構図が頭から消え去っていくだろう。
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