- 507 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar mailto:sage [2007/02/12(月) 23:05:51 ID:37hFVfS40]
- 小学校のとき、先生に知能に障害がある子のうちに遊びに行かされた。
彼は脇目もふらずにドラクエ3をやっていて、正直、「こいつでもドラクエとかわかるんだなあ」と思った。 三十分ほど彼のプレイを見ていて、とても悲しい事に気が付いた。 彼がそのゲームでやっているのは、アリアハンの周りでスライムとカラスを倒す、ただそれだけだった。 パーティにただ一人の勇者のLvは50を越えていた。彼は永遠、素手でスライムを殺し続けた。 とても楽しそうだった。 先に進めてやろうと思い1コンに手を伸ばしたら凄い剣幕で怒鳴られた。 なんて怒鳴られたか聞き取れなかったけれど、とにかく怒鳴られた。 それを見て彼の母親が「ごめんなさいね、○○ちゃんはファミコン大好きなのよ」と僕に謝った。 彼はドラクエ以外のソフトは持っていなかった。 一人暮らしをしている今、時々、彼と、永遠に世界を救えなかったであろう彼の勇者の事を思い出すと、とても悲しくなる。
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