- 242 名前:2/2 mailto:sage [2009/06/23(火) 03:04:00 ]
- ところがイギリスの気候は、あの有名な雨降りと曇り空の連続である。
しかも秋になるとどんどん日が短くなって、クリスマスの頃になると、 午前9時になってようやく空が明るくなるありさまだ。 このため、イギリスで生まれた彼らの子供たちに何が起こりつつあるか? それはなんとクル病なのである。 太陽光線の不足による骨格の発育障害が起こっているのだ。 紫外線のおかげでビタミンDがつくられ、そこから複雑な過程を経て骨が出来上がっていく。 それがなんと皮膚の表面にある密集したメラニン色素のおかげで 紫外線が体内に届かずにこんな障害が起こる。 医者はあわててカルシューム剤を投与するが、子供たちはイギリスに住む限り、 あるいは皮膚からメラニン色素をを除去しない限り、成長期を終えるまで、 カルシュームの人工補給が手放せないのだ。 一方、イギリスに大昔から住んでいる”白人”はみんなメラニン色素がほとんどない。 わずかな日光からでも紫外線を有効に取り入れられる。 人類はアフリカから出て世界中に広まった。 極地に、熱帯に、砂漠に、あらゆるところに人間が住んでいる。 そして彼らのそのたくましい生活は他の動物とは 比較にならないほどの”適応力”によって支えられている。 風土とそこの人々の暮らしは一体なのだ。 そして安易な移住が、思いもかけない結果を生んでいる。 髪の色といい、皮膚の色といい、人間の浅はかな知識では到底うかがい 知れないような深遠ななぞが、人体にもまだたくさん隠されているのだ。 われわれはもっと謙虚に自然に向かわなければならないのだ。
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