- 9 名前:名無す [2010/04/25(日) 12:21:14 ID:X+w1r8+A]
- 京阪式などにある「式」は、始まる高さから「高起式」「低起式」の対立だと言われることが多いが、
音調の変化の方向から「平進式」「上昇式」「下降式」に分類することもできる。 それを組み合わせると、主流京阪式は「高起平進式」と「低起上昇式」の2つがあることになるし、 伊吹島では「高起平進式」「高起下降式」「低起上昇式」の3つが対立している。 讃岐式は、高起式だとみなされていた式が、むしろ伊吹島の下降式と同じような音調であることが明らかになった。 「高起下降式」と「低起平進式」の2つが対立しているとみなすことができる。 高高と低低の対立があると言われたこともあったが、音調の向きも違うので単独でも区別できることになる。 北陸にも「下降式」を持つ方言が発見されている。 「低起上昇式」と呼べる中でも、第二拍から上昇するもの、第三拍から上昇するもの、最後の拍だけ上昇するものがある。 京都の低起式は室町時代は第二拍からの上昇だったが、江戸時代中期には第三拍からになり、今では最後の拍だけだ。 高知などには今も第二拍から上昇する方言が分布している。 東京式も、式の対立こそないが「低起上昇式」を持つとみなすことはできる。 東京方言は第二拍からの上昇で、室町時代の京都や現代高知の低起式と同じような音調だ。 名古屋は第三拍から。秋田などは上昇がなく低起平進式のみとも言える。
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