- 74 名前:名無す [2010/07/08(木) 22:10:23 ID:2FN1w9Eg]
- >>47-48のいう京阪式のタクシーLLHLもなかなか興味深い例だ。
特殊拍回避では核が直前か直後に移動すると言われているが、より詳しくは、 (1)長音、二重母音の後半、撥音からは常に前に移動する (2)促音、無声化拍からは原則として後ろに移動する (3)5拍程度を境に、長い単語では促音、無声化拍からでも前に移動する という規則になっている(と思う)。 内務省LHHLL、逓信省LHHLLL、自治省LHHL、建設省LHHLLLと並べてみれば分かるだろう。 ただし、かなり昔は撥音からも後ろに逃げていた可能性がある。 南京はLHHLだし、俺の母方言(北奥羽式)では天ぷらもLHHLだった。 さて、最近になって、外来語のアクセントは前へ前へと移動する傾向が出てきている。 その一環として、特殊拍回避の規則が外来語に限って変化して、 ピサLH(尾高)、スキルLHLのような他に逃げ場がない場合を除くと、 タクシーHLLL、スロットルLHLLLのように核が常に前に移動するようになった。 京阪式のタクシーLLHLに戻ると、「円タク」時代にはタクシーの東京アクセントは LHHLだった可能性があって、それが京阪式に残ったと考えると全て辻褄が合う。
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