- 6 名前:名無す [2010/04/23(金) 00:05:01 ID:qp4qEO55]
- 青森県と岩手県北西部は昇り核だが、明らかに北奥羽式の変種で、核の位置はまるっきり一緒。
言い切りの場合は普通の北奥羽式と同じ一拍卓立の音調で、後に続く場合には昇り核的な音調になる。 奈良田は上げ核で、音調は東京式とは真逆に近いほど違うが、 これも核の位置を見ると標準的な中輪東京式であることが分かる(三拍五類は中高型に対応)。 埼玉県東部も同じだが、音調が違い、蓮田市などは曖昧アクセント。さらに東京式に押され消滅寸前。 北奥羽式は、外輪東京式から条件付き(核の次が広母音拍)で核の一拍後退が起こったようなアクセントだが、 岩手県南部から宮城県北部、山形県北東部にかけて分布するアクセントは、 外輪東京式から無条件に一拍後退が起こったようなアクセント。 その結果、尾高型がやたら多くなり、逆に頭高型はほとんど無くなっている。 筑前式は、外輪東京式の平板型が尾高型に合流したと説明されることが多い。 もちろん大体はそれで合っているが、二拍名詞の場合、第一拍が広母音、第二拍が狭母音なら、 一類と二類が頭高型になり四類・五類と合流する。このため、純粋な1・2・3/4・5ではなく、本来は1・2/3/4・5であることが分かる。 また、筑前式の主流では1・2・3の区別は上記の場合を除いて失われているが、 糸島地方では、一類・二類は「の」も低く付くのに対し、三類は「の」が高く付くので辛うじて区別が保たれている。 多くの方言では区別を失わせる「の」が、区別を保たせる方向に働いているのが面白い。
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