- 382 名前:名無しちゃん…電波届いた? [2019/09/27(金) 12:22:18.00 .net]
- 歴博(国立歴史民族博物館)は、5月31日に早稲田大学で行われた日本考古学協会で、
箸墓古墳が卑弥呼の墓であるとする研究発表を行った。 纏向地域の古墳から出土した資料を放射性炭素年代法で調査した結果、箸墓古墳の 周壕から出土した「築造直後」の布留0式土器の年代を240〜260年代と推定した。 この年代が卑弥呼の死亡時期と重なることから、箸墓古墳が卑弥呼の墓であるとする ものである。 ところが、会場からはデータの信頼度などに関して問題点を指摘する質問が続出し、 司会の北条芳隆・東海大教授(日本考古学協会理事)が「会場の雰囲気でお察しいた だきたいが、(歴博の発表が)考古学協会で共通認識になっているのではありません」 と、報道関係者に異例の呼びかけを行うほどであった。 なお、前回の講師の橿考研の関川尚好氏は、箸墓の年代を考える時に、得体の知れ ない環濠の土器を用いるべきではないと述べる。墳丘から土器や埴輪が発見されてい るのでこちらに注目すべきであり、そうすると箸墓は布留1式土器の時代の築造であ るとしている。 このように、その内容に納得しない専門家も多くいる歴博の発表であったが、歴博 はこの内容を事前にマスコミにリークし、朝日新聞の渡辺延志記者は、学会発表の前 に箸墓の年代に結論が出たように報道した。 産経新聞や毎日新聞の報道は、かなり慎重である。たとえば、産経新聞の5月31日 の記事では、旧石器捏造などを例にあげて、科学的データは100%正しいとは限ら ない。専門家がじっくり議論して結論を出しても遅くないとしている。 また、毎日新聞は、6月1日の朝刊で、土器付着物の年代が他の資料よりも古く出る ことに触れ、研究発表の後に、データの信頼性などに質問が続出したことを報道。学 会として承認されるまでに至っていないことを伝えている。 また、毎日新聞は、6月8日夕刊でもこの件を取り上げ、「波紋を呼ぶ歴博発表。懸 念される数値の独り歩き」として解説している。
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