- 737 名前:3/3 mailto:sage [2006/09/10(日) 22:52:37 ID:???]
- 困って蓮を見あげると、蓮も聞きたそうにキョーコを見ている。これでは逃げられない…。
「あの…普段も、こんなかんじ、です、けど…」 「こんなかんじって例えば?」 容赦なくマイクが向けられる。キョーコは観念して話をすることにする。 「優しいですし、誠実ですし…完璧です…でもちょっと、焼きもち焼きで、子供っぽいです」 「そうかな?」 「そうですよ?自覚ないんですか?」 思わずくすくす笑うと「ふたりの世界に入らないでください!」と誰かがからかい笑いが起こった。 「じゃあ最後に京子さん、敦賀さんへ愛のメッセージをお願いします!」 「は、はああ?!」 突然のリクエストに思いっきり固まったキョーコに、蓮は耳元で囁いた。 「キョーコ、さっきの台詞だよ」 「ななななんでですか!!どうしてこの状況で…っ!!」 「ほら、皆待ってるよ」 逃げられない空気がキョーコを取り囲む。 仕方ない…開きなおって深呼吸し、さっきの台本の流れを思い出して台詞を言う。 「…好き。大好きです」 ウォーーーー!とリポーターたちから歓声が上がる。 蓮が上機嫌でスマイルを振りまくのを横で見ながら、 キョーコはもう消えてしまいたい…と恥ずかしさで身悶えするのだった。
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