- 760 名前:次号 mailto:sage [2007/01/31(水) 02:27:13 ID:pWPUGh5b0]
- SMLへの、3ヶ月の活動休止が正式に通告される。
仮にも商業誌が3ヶ月も出版を止められては、とてもやって行く事はできない。 ましてや、それが在学期間に縛られる高校生の発行ならなおさらの事。 ちょうど、3年生は受験の準備で忙しくなる時期でもあり、 タカマル達部員一同の協議の結果、これを機会にSMLを廃刊にすることが決定した。 そして、季節はめぐり春、黒田やゆきえは進学、タカマルも3年に進級し、 徐々に慌しくなる日々の中で、SMLの思い出は、徐々に薄れていった・・・・・・ 十年後、タカマル28歳。 商社に勤務、妻一人子一人の普通のサラリーマン生活。 若いころはは文筆で身を立てるなどと夢見たことも有ったが、 その後、現実の荒波に揉まれる内に夢は夢でしかないと気づき、 今ではせいぜいが会社の社内報に頼まれて寄稿するのが関の山。そんな人生。 得意先への訪問を済ました帰り道、たまたま華音高校のそばを通りかかったタカマル。 卒業以来顔を出すこともなかったため、懐かしさも手伝って、かつての母校へ立ち寄ることに。 時刻は夕暮れ、生徒の数もまばら。 変わった部分も有るが、変わらない所もある校内の風景、 いつしかタカマルの足はかつてSMLが有ったクラブ棟に向かう。
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