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335 名前:ナノフレア ◆H6mBY5rVQU mailto:sage [2010/04/19(月) 11:29:05 ID:BaYchFSI]
「のだめカンタービレ」
下の娘がよく見てるのですが、HDD録画してあるので私も少し見てみました。
いくつか感じたことがあります。
まず、演奏者としての音楽へのアプローチ。ドラマですから事実とは異なる部分もあるでしょうが新鮮でした。
あと、次が肝心なのですが、ベートーヴェンやチャイコフスキーなどの曲については時代背景や作曲家の心理について多く語られるのに対して、モーツァルトについてはあまりないんですね。やはりそういう音楽なんだなと。
時代も、モーツァルトの生活上の出来事も超越し、つまり、「個を超え普遍性に至った」まさに音楽としか形容しようのない絶対性。

「k.183」、モーツァルト17才の時の作品。若きモーツァルトが書いた「疾風怒濤」の心の嵐。同じく傑作である「k.310」は直前に起こった母の死という事件と多少は関連があるかもしれないが、音楽自体はもう別の軌道を描いている。

生活者モーツァルトとモーツァルトの音楽には、他のどの作曲家とも異なる解離があるのである。

また皆さんから叱られるでしょうが、「演奏が音楽に負けている」ことがモーツァルトでは度々起こる。

「k.183・1楽章」、20年待ちましたね。マリナー の「アマデウス・サウンドトラック盤」まで。あとはみな音楽に負けていた。2〜4楽章はブリテン盤を愛聴してます。








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