- 103 名前:kyrie@鬱 ◆Debha1lQgc mailto:sage [2010/04/02(金) 07:57:57 ID:2AnDpfWu]
- 解決について。
広義には、機能和声用語にとどまらず、不協和音の解決、という場合もあります。 減7や属7からトニック和音、TやYの和音にいくのが機能和声上の解決です。 長調のTは基本的にCdurでいうとド、ミ、ソからなります。 とっても安定した和音ですよね?そう感じませんか? で、Xの和音は、不安定な感じがする。 安定性を追求した古典派が、一定の間隔で和音を解決させ、 不安定性を追求したロマン派がなかなか和音を解決させないのは、音楽史の語るとおり。 後期ロマン派に至っては、解決すらしない、超不安定な和声進行もみられます。 もともとドミナントとかトニックだの和声上のきまりは、機能和声理論が生まれる前の 声楽ポリフォニー時代にも見られます。その時代でも連続5度や不協和音などは忌避された。 なぜか?美しくないからです。(まあ連続音程がポリフォニー感を損なうのも理由ですが) 美しさの理論化が、機能和声です。 ですが、音楽がだんだん感情表出の手段となるにつれ、和音単位での解決は、短絡的過ぎる きらいがでてきました。だからロマン派の人たちは、Xの和音を長く保持したり、 解決させてもT→別の調のXというように、不安定から安定への解決を、和音単位でなく 楽曲の構成単位ではかるようになりました。 こんなんで合ってるかな・・・
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