- 118 名前:名無しの笛の踊り [2019/12/28(土) 23:01:32.49 ID:cOsdXREe.net]
- ベートーヴェンは、ヘンデルを、J. S. バッハ、ハイドン、モーツァルトらと並んで賞賛していたの
であるが、この時期になってそうした作曲家たちのなかでヘンデルを第1位に置くようになったのであ る。さらに、この内容を裏付ける証言をいくつか挙げておこう。エドワード・シュルツが「ハーモニコ ン」誌(1824 年1 月)に寄稿した話は以下のようなものであった。 食卓での座談すべてを通じて、ベートーヴェンがヘンデルにつき語ったこれほど興味深い話 は、ほかにありませんでした。私は彼のすぐそばに腰かけ、彼がドイツ語で「ヘンデルは古 今最大の作曲家だ」と明確に語るのを聞きました。この不朽な天才の《メサイア》につき、 ベートーヴェンがどんな感動をもって、というより私が言いたいのは、言葉の極をつくして 話したかは、あなたにお伝えしかねるほどです。「自分は脱帽し、ヘンデルの墓前にぬかずき たい」と彼が口にしたとき、われわれのだれもが心を打たれました。ハスリンガーと私が会 話をモーツァルトのほうに向けようと何度も試みたのですが、効果がありませんでした。(フ ォーブス1971-74,下:997)
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