- 197 名前:名無しの笛の踊り mailto:sage [2012/01/18(水) 01:55:18.82 ID:c17OkS0/.net]
- 五味康輔「西方の音」より転載。。
・・・言いかえれば、バルトークの弦楽四重奏曲を終章まで平然と聴けるのは、 よほど、強靭な神経の持ち主に限るだろう。人はどうでもよい、私にはそうとしか思えないのである。 演奏盤で私は秘蔵している。 不幸にして私が狂人になったとき、私を慰めてくれる音楽はもうこれしかあるまい、と思えるし、 気ちがいになっても、バルトークのクヮルテットがあるなら私は音楽を失わずにすみそうだ。狂人に音楽が分るものかどうか、 その時になってみなければ分らぬが、モーツァルトとバルトークのものだけは、理解できそうな気がする。 バルトークに対する、ないまぜなった感情が表れてて、おまけに自分の理解できないものは放り出す。 五味ってその程度の音楽評論しかできない作家だったのね。
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