- 29 名前:名無シネマ@上映中 [2007/06/10(日) 19:04:29 ID:SLB/5GcK]
- 大日本人めちゃくちゃおもしろかった
まず、笑いとはギャップと共感から生まれるということをわかって欲しい たぶんおもしろくなかったという人はごっつええ感じみたいなわかりやすい笑いがずっと続くのを期待していたのであろう しかし、あれは奇妙(シュール)な世界の一部分を切り取って放映しているからおもしろいのであって、ずっとやられたらその世界が定番化してギャップなくなって笑えなくなるよ あと、あれは映画じゃないストーリーが破綻しているというけど、どこが破綻しているんだい? 大佐藤のあまりに悲しい立場のドキュメンタリー。これは、飲み屋のシーンで完結している。 強敵が現れると逃げ回る日本人の弱さを現し アメリカ大使館に被害が及びそうになると、急に現れたアメリカのヒーロー達、そして倒すときはこれでもかと容赦なくやっつけ自分達のルールを強要するさま それをわかりやすくするために、実写化しアメリカの強さ、狂暴さをギャップにより表現した つまり、今までのCGの世界は、大佐藤の視点であり赤い獣もものすごい強そうに見えた しかし、アメリカのヒーローにとっては、赤い獣はへぼいぬいぐるみ同然であり、自分達の力を誇示するためのものでしかないと言っているのである そして、いままで築いてきた大佐藤の世界を覆し、アメリカウルトラマンの世界にしてしまうことで、主人公の大佐藤がボケにまわってしまった つまりは前半のドキュメンタリーを全てフリにしてしまったのである これはあまりに悲しい人生でも笑いに変えることで救われるんだよというメッセージである ものすごいギャップである こんなの映画でしかできないよ ただまー、松本人志の数回見るたびに新たな面白みを発見できるという凝った作りこみ方が長所である一方、一回だけ見るのでは全ての意味がわかりにくいという短所が評価の分かれ目になっているのであろう
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