- 1 名前:テスト [2020/01/03(金) 15:41:03 ID:X5goFBq6.net]
- 天下
- 97 名前:学術 [2020/04/30(木) 17:09:03 ID:8hEwnfI0.net]
- お23
- 98 名前:学術 [2020/04/30(木) 17:10:58 ID:8hEwnfI0.net]
- 自分が生まれたルーツがガンダムもアバオアクーや三国志だったわけだ。帝皇のような
貴女は双子の姉です。
- 99 名前:学術 [2020/04/30(木) 17:11:58 ID:8hEwnfI0.net]
- 阿修羅が好敵手なわけだよ。我々の。
- 100 名前:学術 [2020/04/30(木) 17:12:48 ID:8hEwnfI0.net]
- 地球神は46億だけどね。出生は地球じゃない人も多いわけだな。
- 101 名前:学術 [2020/04/30(木) 17:13:58.30 ID:8hEwnfI0.net]
- 三国志×ガンダムなんて一斉攻撃と射撃用意でもりあがらんか?
- 102 名前:学術 [2020/04/30(木) 17:14:46.80 ID:8hEwnfI0.net]
- 魔神転生というゲームは僕が出した。あれはリアルチェス×将棋×囲碁。
- 103 名前:亀吉 [2020/05/02(土) 08:12:57 ID:bml3n03m.net]
- さすが三国志、スレ急伸笑
周瑜と孔明をちょろちょろ連絡する魯粛という構図・繰り返しが昔話めいていてほのぼの いよいよ望蜀の巻
- 104 名前:亀吉 [2020/05/04(月) 22:51:17 ID:ptbkjm7N.net]
- ホウ統にしろ張松にしろ見た目が悪いと不利だというのは昔も今もおんなじだわ
つぎは図南の巻
- 105 名前:亀吉 [2020/05/05(火) 02:40:09 ID:Y2hmea4t.net]
- 杜撰な本ばかり出しているので小谷野敦は信用ならないといつも思うているのだが
さっき彼のツイッターを見たら藤本由香里に噛みついていて まあこれはたしかに小谷野の言う通りだとおもうた しかし明治大学なんてのは昔からまともな大学ではないのは知れたことではないか
- 106 名前:学術 [2020/05/05(火) 09:55:24 ID:RtMAKhQd.net]
- 見た目がいいとかはしらないけど、戦ってみて美男子なんてうくとおもうけどね。
複雑な感じのみためがいいほうじゃないほうが繁殖速くて時間間隔早く目立つと思う。
- 107 名前:令和文学 [2020/05/06(水) 16:42:13 ID:Xrm7Z8OR.net]
- このスレッドで私の文学作品を書いて行こうと思います。
- 108 名前:吾輩は名無しである [2020/05/06(水) 16:53:37 ID:Xrm7Z8OR.net]
- 小説「日系日本人」
平成生まれの山田清一は、大卒のフリーターである。 彼はどうもアスペルガー(現在では広汎性発達障害やら高機能自閉症やらと呼ばれており、アスペルガー症候群という呼び名は一昔前の呼び名であるが、 彼はアスペという言葉が流行る平成に学生時代を過ごした人間なので、アスペルガーという呼び名を使う。)のようで、子どもの頃からおバカな言動があり、そのことでしばしば劣等感を感じていた。
- 109 名前:吾輩は名無しである [2020/05/06(水) 17:01:54 ID:Xrm7Z8OR.net]
- 小説「日系日本人」
大卒でありながら就職にありつけなかったのは、おそらく自分がアスペルガーで、採用担当者たちから無能と見なされたのだ。無内定となった理由を、彼はそう考えていた。 彼の知っているうちで無内定となった同窓生はいない。それが、彼が大学の偏差値に自身の無内定の原因を求められない理由であった。 この大学でありながら無内定とは、俺は情けない。そう思うと、彼は自分がその大学を出たことを誇りに思うよりむしろ自分の無力さを感じた。
- 110 名前:吾輩は名無しである [2020/05/06(水) 17:12:24.07 ID:Xrm7Z8OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼は、周りの人々は自分を実際よりバカだと思っていると考えていた。彼は思っているよりできると言われたことはあっても、思っているよりできないと言われたことはなかった。 できなさそうに見えて実際できないというのが彼の実際のところであろうが、実際よりももっとできないと思われているという思いが彼にはあった。無内定はあんまりだと彼は思っていた。 しかし、学生時代の就職活動を思い出すと、自分が採用担当なら自分より別の学生を選ぶだろうと感じたことは少なからずあった。
- 111 名前:吾輩は名無しである [2020/05/06(水) 17:24:35 ID:Xrm7Z8OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼はもともとはあまり人間に興味を持たない子どもであったが、成長とともにそれなりに人間観察をするようになっていった。 彼はラノベ(ライトノベル)が嫌いだ。しかし、実際のところ彼はラノベをまともに読んだことがない。彼はラノベに対する偏見・先入観を持っていて、 いわゆる食わず嫌いなのだが、彼がラノベが嫌いな理由は、彼がラノベは非現実的だと考えていたからである。
- 112 名前:吾輩は名無しである [2020/05/06(水) 17:28:16 ID:Xrm7Z8OR.net]
- 小説「日系日本人」
非現実的だから嫌いだと言うのなら、魔法が出てくるおとぎ話や実現が難しそうなSFは全て嫌いなのかというとそういうわけではない。 ファンタジーやSFに関しては別段嫌いというわけではなく、むしろ好きな作品なら何個でも挙げられた。
- 113 名前:吾輩は名無しである [2020/05/06(水) 17:32:33 ID:Xrm7Z8OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼が嫌う非現実とは、実際にないということを意味するのではなく、不自然であるということを意味する。 非現実世界を舞台にしていても、これは不自然でないと感じられたならば彼はそれを嫌いだとは思わないし、逆に、現実世界を舞台にしていても、これは不自然だと感じられたならば彼はそれを嫌いだと思うのである。
- 114 名前:吾輩は名無しである [2020/05/06(水) 17:39:00 ID:Xrm7Z8OR.net]
- 小説「日系日本人」
ではどういうのが自然で、どういうのが不自然なのか?彼にとっての自然・不自然とは何か?彼にとってのその基準は、ズバリ、生物学的合理性である。
- 115 名前:吾輩は名無しである [2020/05/06(水) 17:49:29 ID:Xrm7Z8OR.net]
- 小説「日系日本人」
生物学的合理性とは、簡単に言えば損得勘定のことである。人は、他者や全体の利益、法律や道徳・倫理的(宗教的)基準などと言った他の(自分にとっての損得以外の)条件が全く同じであれば、あえて損して得しないことをすることはない。これが彼の信念なのであった。
- 116 名前:吾輩は名無しである [2020/05/06(水) 18:01:29 ID:Xrm7Z8OR.net]
- 小説「日系日本人」
損得勘定とは、メリットとデメリットを比べるということである。例えば、この商品は値段が高いが身体にいいという場合、価格と健康という二つの損得の基準がここにはある。 損得勘定以外の基準とは、例えば、この商品は値段は高いがフェアトレード(不当な扱いを受けていない労働者が作った商品)であるとか、 あるいは間伐材を使って自然保護に協力しているとか、そういう人道ないし環境保護的観点に基づく価値判断のことだ。
- 117 名前:116訂正 [2020/05/06(水) 18:03:17 ID:Xrm7Z8OR.net]
- 小説「日系日本人」
損得勘定とは、メリットとデメリットを比べるということである。例えば、この商品は値段が高いが身体にいいという場合、価格と健康という二つの損得の基準がここにはある。 損得勘定以外の基準とは、例えば、この商品は値段は高いがフェアトレード(不当な扱いを受けていない労働者が作った商品)であるとか、 あるいは間伐材を使って自然保護に協力しているとか、そういう人道ないし環境保護的観点に基づく価値判断などのことだ。 最後の文を価値判断から価値判断などに訂正
- 118 名前:吾輩は名無しである [2020/05/06(水) 18:10:49 ID:Xrm7Z8OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼は、損得勘定以外の基準が全く同一であれば、人は損得勘定で動くというふうに考えているのである。どちらも自然保護に協力的で、どちらも人権に配慮していて、どちらも健康的に問題ない。それでいて片方は安いが片方は高い。 その場合に、意味もなく高い方を選ぶ理由はない。損得勘定以外の基準でも損得勘定でもなく、何の意味もない選び方を人はしないと、彼は考えているのである。
- 119 名前:吾輩は名無しである [2020/05/06(水) 18:47:08 ID:Xrm7Z8OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼がラノベを不自然と感じるというのは前述の通りだが、具体的にどう不自然だと言うのか? 彼は思春期に差し掛かると、同年代の他の子供たちと同じく異性に興味を持ち始めたわけだが、思春期に至るより前からの経験から、人にはモテる人とモテない人がいると気づいていた。 小学生だった当時の彼にはそれがどういうことなのか科学的に説明しようがなかったが、後に、それが子孫を残す本能によるものらしいと知った。
- 120 名前:吾輩は名無しである [2020/05/06(水) 18:56:42 ID:Xrm7Z8OR.net]
- 小説「日系日本人」
ラノベはモテる人がモテない人に恋をする。そういうのは彼にとって不自然で、他の条件が全く同じなのにあえて高い方を買うような印象を与えた。
- 121 名前:吾輩は名無しである [2020/05/06(水) 19:43:43.46 ID:Xrm7Z8OR.net]
- >>120訂正
小説「日系日本人」 ラノベはモテる人がモテない人に恋をする。そういうのは彼にとって不自然で、他の条件が全く同じなのにあえて高い方を買うかのような印象を与えた。 買うようなを買うかのようなに訂正
- 122 名前:吾輩は名無しである [2020/05/06(水) 19:49:06.90 ID:Xrm7Z8OR.net]
- 小説「日系日本人」
例えば派遣切りにあった人に炊き出しをするボランティアならわかるが、魅力のある人が魅力のない人と意味もなく敢えて付き合うなど、現実にあり得ない。そんなあり得ない話を書くラノベは、彼にとってアダルトビデオよりも酷い内容だと思えたのだった。
- 123 名前:亀吉 [2020/05/06(水) 21:20:11.28 ID:9FAtrUcp.net]
- 創作とはすごいいな
実際に書いてみると読み方も深まるのだろうね 黄忠と厳顔の老将二人の活躍を高齢者へのエールとして読む人もいるんだろうな笑 9巻目は出師の巻だ
- 124 名前:亀吉 [2020/05/06(水) 23:49:38.83 ID:9FAtrUcp.net]
- 小谷野敦が「××は何がそんなに偉いんですかね」と呟くとき
「そりゃお前がアホだからだ」と呟いてしまうのは私だけではあるまい
- 125 名前:令和文学 [2020/05/07(木) 16:25:04 ID:zhtRS+OR.net]
- 本日も昨日に引き続き、小説「日系日本人」を書いて参ります。ご興味があればぜひお読みになり、ご意見・ご感想があれば、どしどしお書きになっていただければと思います。
- 126 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 16:25:36 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼の学生時代、主に中高生の頃であるが、おそらく多くの学校に、程度の差こそあれ存在するのではないだろうか?スクールカーストと呼ばれるものがあった。 彼はスクールカーストにおいて、下の方ではあっただろうが、虐げられているという感じとはやや違っていた。 弱肉強食の自然界で言えば、陸で言うとダンゴムシ、海で言うとナマコのような、捕食者でも被食者でもない存在であった。 陸であれば落ち葉を食べ石の下に住み、海で言えば死んだプランクトンを食べ砂の下に住む。そんな、スクールカーストの熾烈さからやや距離のあるところにいた。 彼にとってそこは居心地が良く、スクールカーストの激戦区に出陣するような冒険は決してしなかったし、したいとは絶対に思わなかったし、またその方法もあまりよくわからなかった。
- 127 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 16:36:47 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼はスクールカーストにおいて、男子生徒も女子生徒も同じスクールカースト同士で仲良くすることに気付いていた。彼自身もまたそうだったので、中学生になるより前からそれはごく自然のこととして彼の目に映っていた。 スクールカーストは、単に誰が上で誰が下というものだけではなく、こういう趣味の人たち、こういう部活の人たちという風に、上とも下ともつかない、強いて言えば横のスクールカーストもあると感じていた。 これを食物連鎖で例えるなら、鳥と鹿であろう。鳥と鹿は別ではあるが、どちらがどちらを食べるということはなく、ただ鳥と鹿が別であるというだけなのだ。
- 128 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 16:49:34 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
思春期に差し掛かって、彼もまた異性に興味を持ったわけだが、小学生のうちにはもう既に、恋愛という華やかな男女の交際は、自分にとって縁のないものと彼は感じていた。 大学を卒業してフリーターに至る今まで、彼には恋人がいたことがなかった。また、女友達もいなかった。 同じ部活の女子生徒たちとは仲良くやっていたが、それはあくまで部活が同じだからであり、クラスの女子生徒とも少なくとも仲が悪いということはなかったが、彼女たちはあくまて同じクラスの他人であった。
- 129 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 16:53:24 ID:zhtRS+OR.net]
- >>128訂正
小説「日系日本人」 思春期に差し掛かって、彼もまた異性に興味を持ったわけだが、小学生のうちにはもう既に、恋愛という華やかな男女の交際は、自分にとって縁のないものと彼は感じていた。 大学を卒業してフリーターに至る今まで、彼には恋人がいたことがなかった。また、女友達もいなかった。 同じ部活の女子生徒たちとは仲良くやっていたが、それはあくまで部活が同じだからであり、部活が違っていたら話す機会もないと彼は感じていた。 クラスの女子生徒とも少なくとも仲が悪いということはなかったが、彼女たちはあくまで同じクラスの他人であった。
- 130 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 17:06:50 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
大学では、中高の部活に比べて大学のサークルは人数の多さや日数の少なさから言って親密でなく、クラスはそれこそ誰がいるかを全員分把握していないので、これもやはり中高のクラスに比べて親密でなかった。 しかし、これが大学でも彼に恋人ができず、女友達もいなかった原因ではあるまい。恋人やら女友達やらができる人はいくらでもいたのだから。
- 131 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 19:42:43 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼は、男女で交際をする生徒は、スクールカーストにおいて上の方か少なくとも下の方ではないと漠然と感じていた。
- 132 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 19:49:58 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
カーストとは、インドにおける身分制度の通称である。古代、インドを征服したアーリア人が、先住のドラヴィダ人を下層カーストとし、自分たちを上層カーストとした。その選民意識と差別意識を端的に表した言葉が、スクールカーストという言葉なのである。
- 133 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 21:30:50 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
アメリカは、人種のサラダボールと呼ばれている。ヨーロッパ系同士、アフリカ系同士、アジア系同士で結婚することから、人種が混ざらないという意味でそう呼ばれているのだ。
- 134 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 21:40:50 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
中高生の頃くらいまでは、彼にとって世界とは自分の通う学校であった。 小学校にも中学校にも高校にも外国人やハーフの生徒はいたが、彼は自分が日本人であり、そしてアジア人であるという意識を特段持つことはなかった。 それは、彼にとって学校が自分の世界であり、学校の外はその周辺で、外国に至っては彼にとって別世界だったからだろう。 彼にとって外国とは地球外のように別世界で、外国人は宇宙人のように別世界の人間だったのだ。
- 135 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 21:50:32 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼にとっての世界が学校であった頃、つまり彼が中高生の頃、彼にとって学校の中での生活が人生であり、その外での出来事は自分とは関係がない出来事だという風に感じられた。 それは、彼が遠い外国のことなどどうでもいいという考え方の持ち主だったからではない。彼にとって、外国はそれこそパラレルワールドに等しく、外国での出来事はパラレルワールドでの出来事のように感じられたのだった。
- 136 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 21:54:16 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼が生まれ育ったのは、外国の情勢で自国の運命が極めて大きく左右される中東の国でもなく、また、外国と激戦を繰り広げた明治や昭和の日本でもなかった。 最後の戦争から数十年も経った、平成の日本なのである。
- 137 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 21:57:11 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
そんな彼にとって地球は広大で、日本での出来事だけで彼の人生は完結すると、無意識に確信していたのである。
- 138 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 22:22:58.42 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼が外国を意識するようになったのは、日本と外国とを比較することを始めてからである。 彼が大学生になり就活を始めて、外国の労働環境や社会保障についてのネット記事などを調べることが多くなった。そこから、物事は何事も国際的な視野で捉えなければダメだと思うようになったのだ。 人権問題や生活環境などといったことは、やはり比較がなければ良くも悪くも当たり前のことと捉えてしまうだろうし、 環境問題に至っては、空も海も繋がっている以上、どう考えても国ごとに分けて考えることなど不可能なのだから。
- 139 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 22:27:50.01 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
高校生のころまで、彼にとって社会とは日本社会を指す言葉であった。しかし、外国に関心を持つ中で、彼にとって社会とは国際社会を指す言葉となっていった。
- 140 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 22:30:23.31 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼の中で日本という自分の住む世界と外国という別世界という構図は消えて行き、いつしか彼の世界は地球であり日本はその世界の一部となっていた。
- 141 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 22:41:43 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
そこから彼は今まで意識してこなかった自分のある特徴に気づく。それは、彼が日本人であり、そしてアジア人であることである。 彼にとっての世界が学校であった中高生の頃、彼は華やかでない一人の生徒に過ぎず、彼の個性とは、勉強はある程度できるが冴えない男子生徒であるということだけであった。 しかし、彼の視野が国際的なものになると同時に、彼は自身が日本人であるということと、アジア人であるということの二つを意識するようになった。
- 142 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 22:54:21 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
これは何も、彼が民族主義ないし国家主義に目覚めたというわけではない。 彼は自身の国籍が日本国籍であるということと、自身の人種がアジア人であるということが、日本人だらけの日本では全く意識する必要のないこの特徴が、自分の住むこの世界で実はさほど無視できないことなのではないかと考えたのである。
- 143 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 23:06:14 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼の周りを見渡せば、誰もが東アジアの日本人の顔をしていて、漢字とかな文字の混じった日本語を使っている。 それは、彼が幼い頃からそうだったし、成人し、大学を卒業した今日に至るまでずっとそうだ。しかし、それは彼が日本に住んでいるからである。 新宿など外国人がたくさん歩いている場所もあるが、それでも多数派は日本人だ。 しかし、日本人は世界において多数派であろうか?国籍で言えば最大多数の中国人でさえ世界の五分の一なのである。 もし仮に世界中の人々をシャッフルして地球全土に散りばめたら、日本人はどれくらいの頻度で歩いているだろうか?アジア人は? そう考えた時、彼は日本人であることやアジア人であることが、決して普遍的なことではないとハッキリ悟ったのである。 まさにこの時、彼は自身が日本国籍者で、アジア人であることを自身の個性ないし特徴だとはっきりと思ったのである。
- 144 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 23:28:38 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼は思春期の頃、自身の他の人との相違点について劣等感を感じることがあったが、自身が日本人でありアジア人であるということを意識してから、自分を好きになっていいと感じるようになった。 それは、日本人である自分、アジア人である自分を好きになっていいのと同様、自分である自分を好きになっていいと考えられたからだ。 人々の中にあって自分を嫌いになるのは、アジア人の中にあって日本人である自分を嫌いになったり、人類の中にあってアジア人である自分を嫌いになったり、 生物の中で人間である自分を嫌いになるのと同じことである。彼はそう思ったのだ。
- 145 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 23:37:17 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
彼が日本社会から国際社会に視野を広げた結果、彼の思春期に芽生えた劣等感はそれに反比例する形で小さくなった。 「自分は日系地球人だ。」学校で目立たぬように小さくなっていた猫背気味の山田清一は、今や地球のどこに行っても胸を張って歩ける気がしていた。
- 146 名前:吾輩は名無しである [2020/05/07(木) 23:46:18 ID:zhtRS+OR.net]
- 小説「日系日本人」
142と143の間に、133を。
- 147 名前:亀吉 [2020/05/10(日) 04:17:22 ID:lvGJpCWa.net]
- なんかすごい大河小説になってるなあ
ところで大河と言えばいまやっているのは麒麟がくるだが この水師の巻には臨シの市民が麒麟を檻に入れて城門へ献上したとあった 主要キャストがバタバタ死んでいよいよ最後の五丈原の巻へ
- 148 名前:亀吉 [2020/05/10(日) 04:21:09 ID:lvGJpCWa.net]
- 訂正:水師→出師
- 149 名前:亀吉 [2020/05/13(水) 20:33:43 ID:bUR3wHSY.net]
- 孔明と司馬懿、英雄英雄を知るってのは出来過ぎとは思うが
華のあるマッチングではある 吉川三国志、ようやく読了 講談が最近少し見直されてきたようだが こういう口調で読みやすく聞きやすくしたものに触れることによって 大衆は大衆なりに教養を身につけていたのではある さて、これから何を読もうか 英検の勉強で読みやすい原書をよんでもいいし 引き続き中国ものを探してみてもいい 大河ドラマの原作というのもおもしろそうだし 名作短篇を丁寧に読むのも悪くなさそうだ 読んだ本の感想を語り合ったり 不慣れな本を互いに励まし合って読んだりする人が現れてくれればありがたいのだが なかなかそういう具合にはいかないものなのだなあ
- 150 名前:吾輩は名無しである [2020/05/13(水) 20:58:32 ID:HdDxdye5.net]
- >>142
>日本人だらけの日本では全く意識する必要のないこの特徴が、 >自分の住むこの世界で実はさほど無視できないこと >なのではないかと考えたのである。 『ワールズ・エンド・ガーデン』発表時のいとうせいこうは そういう意識の平均的日本国籍保有者の事を ガイジンとは反対の「内人」としていた いとうは目の付け所は良いんだけど 作品がイマイチなんだよなあ 住民のほとんどが都市部に集住して 教育や法制&税そしてマスコミによって たえず平準化圧力が加えられている島国だからそうなるのだろう 今回のコロナ騒動でも水際対策という 島国根性丸出しの防壁が突破されると さらに閉鎖的な方向で対応しようとする 決して事態の根本的解決に向けての手段や その仮定でのリスクマネージメントについて模索しないのね ひたすら嵐が通り過ぎるのを待つのみ 多数派による異分子排除はあるが 深刻な対立やそこから派生する葛藤という視点がないから 文学など必要としないのかも知れない せいぜい首相が「サベツ良くない」というくらいで
- 151 名前:亀吉 [2020/05/15(金) 19:33:00 ID:/jtzwLZN.net]
- ここでいったん整理しておこっと
これまでに読んだ本 浅田次郎の蒼穹の昴、莫言の白檀の刑、魯迅の短篇集で吶喊、呉智英の現代人の論語、白川静の孔子伝 司馬遼太郎の韃靼疾風録と草原の記、高行健のある男の聖書と霊山、エイミ・タンのジョイラッククラブ 井上靖は敦煌、蒼き狼、風濤、孔子、短篇集の楼蘭 ヘミングウェイの短篇で英文法を学ぶという本の1と2、橋川文三の黄禍物語、吉川英治の三国志 われながらいい加減だなあ あした本屋にいってテキトーになんか買って雇用
- 152 名前:亀吉 [2020/05/18(月) 01:27:44.90 ID:yALznwcL.net]
- 今週は孫子を静かに読もう
- 153 名前:亀吉 [2020/05/19(火) 21:11:17 ID:BgQnwCjt.net]
- 作戦篇第二をよむと
なんで旧日本軍はこれをもっと肝に銘じなかったんだろうという へんな気持ちにさせられる
- 154 名前:亀吉 [2020/05/21(木) 23:13:19.83 ID:00K1rvPg.net]
- 最後の用間篇はおもろかった
昔から戦争は情報戦なわけだ
- 155 名前:亀吉 [2020/05/23(土) 20:58:29 ID:9lIyfg+C.net]
- ユン・チアンのワイルドスワンズがあったのでこれを暫くよもう
- 156 名前:亀吉 [2020/05/26(火) 19:13:33 ID:qbxIcQgP.net]
- 1966年文化大革命
人民日報は毛沢東論文掲載には最初は抵抗してたんだなあ
- 157 名前:亀吉 [2020/05/29(金) 22:39:26.20 ID:tKgotxUB.net]
- 文革で設備がむちゃくちゃになっていても
とにかく人の命を助けようと身を削って働いていた医者はいたのである 医療を受けさせないようにするのは政治である
- 158 名前:亀吉 [2020/06/01(月) 20:06:57 ID:pG81hOK0.net]
- ワイルドスワンズ読了
女三代記だけどMVPはなんといってもお母さんだなあ 大学裏口から入れたのも留学できたのも みんなみんな党員のお母さんのお陰 もちろんお父さんの威光もあるにはあるが お母さんの押しの強さが子らの人生を明るくしてくれたね
- 159 名前:亀吉 [2020/06/03(水) 20:05:22.16 ID:/ndb3HT1.net]
- 論語を少しずつよむ
- 160 名前:亀吉 [2020/06/06(土) 21:11:24.23 ID:9iFr8SHM.net]
- 子曰。攻乎異端。斯害也已。
- 161 名前:亀吉 [2020/06/08(月) 20:30:13.87 ID:/TvcTc4d.net]
- 舉直錯諸枉。則民服。舉枉錯諸直。則民不服。
- 162 名前:亀吉 [2020/06/09(火) 21:17:32 ID:ZTyATY3G.net]
- 臨之以莊則敬。孝慈則忠。舉善而教不能則勸。
- 163 名前:亀吉 [2020/06/10(水) 19:14:53.17 ID:Y6eSOE0B.net]
- 人而不仁。如禮何。人而不仁。如樂何。
- 164 名前:亀吉 [2020/06/11(木) 19:17:32 ID:3QX5cGnL.net]
- 子曰。夷狄之有君。不如諸夏之亡也。
- 165 名前:亀吉 [2020/06/12(金) 20:34:33.56 ID:WUf3jimi.net]
- 獲罪於天。無所禱也。
- 166 名前:亀吉 [2020/06/14(日) 08:22:10.67 ID:z0gFv3fc.net]
- 子曰。居上不寛。爲禮不敬。臨喪不哀。吾何以觀之哉。
- 167 名前:亀吉 [2020/06/15(月) 17:56:22 ID:20gAE7Qe.net]
- 君子無終食之間違仁。造次必於是。巓沛必於是。
- 168 名前:亀吉 [2020/06/16(火) 22:04:25 ID:F6UoeGVg.net]
- 不患無位。患所以立。不患莫己知。求爲可知也。
- 169 名前:亀吉 [2020/06/17(水) 20:11:51.61 ID:optRPb2a.net]
- 子曰。已矣乎。吾未見能見其過。而内自訟者也。
- 170 名前:亀吉 [2020/06/19(金) 18:12:20.34 ID:pFmbppXY.net]
- 子謂仲弓曰。犂牛之子。騂且角。雖欲勿用。山川其舎諸。
- 171 名前:亀吉 [2020/06/21(日) 04:57:15 ID:TGUqUu5K.net]
- 子曰。不憤不啓。不悱不發。擧一隅。不以三隅反。則不復也。
- 172 名前:亀吉 [2020/06/23(火) 18:11:49.62 ID:APiZWXcn.net]
- 子之所愼。齋。戰。疾。
- 173 名前:亀吉 [2020/06/24(水) 18:20:22.74 ID:7PYaAMJB.net]
- 子在齊聞韶。三月不知肉味。曰。不圖爲樂之至於斯也。
- 174 名前:吾輩は名無しである [2020/06/25(木) 18:02:38.28 ID:X9Sse5CV.net]
- 子曰。我非生而知之者。好古敏以求之者也。
- 175 名前:亀吉 [2020/06/27(土) 09:57:55.34 ID:EyLNWB3m.net]
- 子曰。奢則不孫。儉則固。與其不孫也寧固。
- 176 名前:亀吉 [2020/06/27(土) 18:08:27.65 ID:EyLNWB3m.net]
- 子曰。民可使由之。不可使知之。
- 177 名前:吾輩は名無しである mailto:sage [2020/06/27(土) 18:10:57.38 ID:+bCCtSmi.net]
- test
- 178 名前:亀吉 [2020/06/28(日) 06:53:53.33 ID:pxwb1ZBZ.net]
- 邦有道。貧且賤焉。恥也。邦無道。富且貴焉。恥也。
- 179 名前:亀吉 [2020/06/28(日) 08:04:25.99 ID:pxwb1ZBZ.net]
- 唐棣之華。偏其反而。豈不爾思。室是遠而。子曰。未之思也夫。何遠之有。
- 180 名前:亀吉 [2020/06/29(月) 18:50:29.29 ID:2ohTofex.net]
- 山梁雌雉。時哉時哉。子路共之。三嗅而作。
- 181 名前:亀吉 [2020/06/30(火) 18:50:05.26 ID:Ax1ZvD/g.net]
- 子曰。回也。非助我者也。於吾言無所不説。
- 182 名前:亀吉 [2020/07/02(木) 19:43:53.91 ID:88Hs0pg0.net]
- 曾子曰。君子以文會友。以友輔仁。
- 183 名前:亀吉 [2020/07/03(金) 18:08:36.97 ID:DaISr2xg.net]
- 子曰。不得中行而與之。必也狂狷乎。狂者進取。狷者有所不爲也。
- 184 名前:亀吉 [2020/07/03(金) 19:21:12.95 ID:DaISr2xg.net]
- 子曰。不怨天。不尤人。下學而上達。知我者其天乎。
- 185 名前:亀吉 [2020/07/04(土) 17:12:48.02 ID:jix0ZIkd.net]
- 子曰。直哉史魚。邦有道如矢。邦無道如矢。君子哉蘧伯玉。邦有道則仕。邦無道則可卷而懷之。
- 186 名前:亀吉 [2020/07/04(土) 19:03:25.73 ID:jix0ZIkd.net]
- 孔子曰。生而知之者上也。學而知之者次也。困而學之又其次也。困而不學。民斯爲下矣。
- 187 名前:亀吉 [2020/07/05(日) 02:43:50.85 ID:XohViUxQ.net]
- 子曰。年四十而見惡焉。其終也已。
- 188 名前:亀吉 [2020/07/05(日) 18:24:29.66 ID:XohViUxQ.net]
- 無求備於一人。
- 189 名前:亀吉 [2020/07/06(月) 18:59:45.15 ID:rOjZqw5F.net]
- 子貢曰。紂之不善。不如是之甚也。是以君子惡居下流。天下之惡皆歸焉。
- 190 名前:亀吉 [2020/07/07(火) 18:07:07.71 ID:wDs3Or7l.net]
- 子曰。不知命。無以爲君子也。不知禮。無以立也。不知言。無以知人也。
これで論語おしまい 自分なりにじっくり読んだつもりだが、正直、つまらなかった この手のものは後世の注解に面白味があるのだろうが いったん論語から離れてほかの本よもっと
- 191 名前:亀吉 [2020/07/08(水) 18:09:12.20 ID:YbJobe59.net]
- 山崎豊子の大地の子をよむ
- 192 名前:吾輩は名無しである mailto:sage [2020/07/08(水) 22:09:37.62 ID:PtgUHDBO.net]
- おお、これ結構名作ですぜ
- 193 名前:吾輩は名無しである [2020/07/12(日) 20:36:08.38 ID:yFLd33yp.net]
- 亀吉さんよ、悪いけど白文で振り仮名も無しじゃ一般の日本人は読めねえ。和訳してくれんかね?
- 194 名前:吾輩は名無しである [2020/07/12(日) 20:48:56.10 ID:yFLd33yp.net]
- 小説「時間屋」
時間売買が本格的に市場参入し始めたのはここ20年ほどである。古くは2030年代には最初のタイムマシンができ、個人的に時間売買を行う者は2050年代には居た。タイムマシン発明から120年ほど経って後、庶民でも安価に時間を手に入れらるようになり、時間売買業が成立したわけである。
- 195 名前:吾輩は名無しである [2020/07/12(日) 20:54:45.13 ID:yFLd33yp.net]
- 小説「時間屋」
石崎矢四郎は時間売買業の国内最大手の一つ、アジアンタイマーで営業を担当している。今や世界中で四割、国内では八割の人間が埋め込んでいるチップを使い、起きている間の多くをセールスに費やしている。
- 196 名前:亀吉 [2020/07/13(月) 22:55:32.17 ID:npXjvw7k.net]
- ここは新作小説の発表の場のようだな
邪魔しちゃ悪いのでまたどこか使われていないスレがあったら書きこしよう それまで5ちゃんはおやすみ
- 197 名前:P [2020/08/25(火) 00:42:14.32 ID:gNCIn5W6.net]
- ペスト
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