- 165 名前:名刺は切らしておりまして [2009/11/16(月) 22:26:34 ID:6sWsnp8V]
- 1.次世代スパコンは「世界一」になれますか?
なれません。 現在の計画は「2012年6月に10ペタFLOPS」ですが、すでにIBMが「2011年11月に20ペタFLOPS」を 掲げており、他にも10ペタ超の計画がいくつか進行中です。 世界一どころか、登場時点でトップ3にすら入っていない可能性も十分にあります。 2.NECはなぜ次世代スパコン計画から撤退したのでしょうか? 開発費の一部は自社持ち出しで技術者もプロジェクトに拘束されるうえに、ビジネス的にも NEC担当のベクトル型スパコンはほとんど将来性がないため、無駄と判断して撤退しました。 そもそもベクトル/スカラー・ハイブリッドなどというバカげた折衷案企画を持ち出すこと自体、 文科省にまともな企画立案能力がないことをしめしています。 2005年に文科省の計画発表した際に、総合科学技術会議はその計画に疑問を表明しています。 3.でも、結果としてスカラー型ONLYでやることになったからいいんじゃないの? 上記のとおり、もともとの計画がいい加減だったうえにベクトル部と結合部の開発が取りやめ になったうえに、スカラー部の能力アップもしないのであれば、明らかに予算は減るはずです。 にもかかわらず、文科省や理研は「ベクトル部向けプログラムをスカラー用に書き直さなくちゃ いけない」「新規アプリも作らなくちゃいけない」と言いだし予算削減を拒みました。 それに、富士通のスカラー部には特に画期的な技術も特になく、しかも割高なため完成したところで 海外市場ではほとんど売れないことはハッキリしており、政府の補助金付きで政府機関や 国公立大学に売る以外にありません。 これまで手厚い国の補助・保護下で天下り利権付きのスパコン開発を続けてきた結果、 日本のスパコン開発能力はアップするどころか、欧米に取り残される羽目になりました。
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