【投資】トヨタ、三菱…「お手盛りファンド」に市場関係者から懸念＝運用、販売から運用先まですべてが身内（ZAKZAK）［09/08/24］

1 名前：依頼＠台風０号φ ★ mailto:sage [2009/08/25(火) 00:46:56 ID:???] 　トヨタや三菱グループの“お手盛り投資信託”が、市場関係者の間で議論を呼んでいる。これは投資家から 集めた資金の運用先をグループ企業の株式に限定したもので、運用、販売も身内のグループ企業が行う。 日本を代表する企業グループへの投資は安心感がある一方、運用、販売から運用先まですべてが身内という 構図は「チェック機能が働かずに、投資家と利益相反の関係になる恐れがある」（市場筋）との指摘もある。 　三菱グループの株式を投資対象にしているのが「ダイヤセレクト日本株オープン」という投信。運用は三菱 グループの東京海上アセットマネジメント投信が行い、販売は三菱東京ＵＦＪ銀行、三菱ＵＦＪ証券、 三菱ＵＦＪ信託銀行などが手掛けている。 　運用先は８月１４日時点で、三菱商事（組み入れ比率は８．５％）を筆頭に、三菱ＵＦＪフィナンシャル・ グループ（８．１％）、東京海上ホールディングス（７．９％）など２１銘柄。 　「トヨタグループ株式ファンド」は、トヨタ自動車とグループ企業１９社の計２０社に投資。運用はトヨタアセット マネジメントが行い、販売はトヨタファイナンシャルサービス証券のほか中部地方の地方銀行や信用金庫などが 手掛けている。 　７月末時点の組み入れ比率上位をみると、トヨタ自動車が約５０．３％で断トツ。以下、デンソー（約１６．６％）、 豊田自動織機（約５．６％）などとなっている。同種のファンドとしては、新日鉄グループの株式に投資する 「新日鉄グループ株式オープン」などもある。 　こうした“お手盛りファンド”については「グループ会社の株の買い支えに利用されるのでは」「株主総会における 議決権行使で、（身内であるファンドは）会社側の言いなりになるのでは」といった懸念もある。 　ダイヤセレクトを運用する東京海上アセットマネジメント投信の後藤伸樹執行役員は「運用は３カ月に一度、 機械的に決めている。議決権行使も社内の方針に基づいており、反対した例もたくさんある」と反論。ファンドの 特徴について「長年にわたり日本のトップブランドの企業が多いため投資の中身が分かりやすい。また、 グローバルに活躍し、新興国の成長率の高さを取り込める企業も多い」と語る。 【議決権行使でも受益者の利益尊重】 　また、トヨタアセットマネジメントも「商品性を理解していただいた上で販売しており、一定の規則性に基づいて 運用している。議決権行使でも受益者の利益を尊重している」（コンプライアンス部）と話している。 　こうした商品は個人投資家にとって良い商品なのだろうか。 　投資信託に詳しい楽天証券経済研究所客員研究員の山崎元（はじめ）氏は「小さい金額で幅広い分散投資が できるのが投信のメリットだが、これらのファンドは投資先を三菱系やトヨタ系に狭めているので良い商品とは いえない」とバッサリ。さらに「運用が固定的で動く余地が少ないファンドに手数料を支払うことになっている。 個人でも個別の株式を買えば同じような運用はできるはずだ」としている。 ▽ソース：ZAKZAK　（2009/08/24） www.zakzak.co.jp/top/200908/t2009082402_all.html

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