- 286 名前:名刺は切らしておりまして mailto:sage [2018/07/16(月) 19:12:02.50 ID:R19q3HQP.net]
- 省力法
若手の不足するわが国の経済、ライフラインを 最低限支える為、優先すべき産業に力を注ぎ、そうではない 産業の過剰な発達を抑えるべく成立した、理論上は尤もな法律。 しかし実際に施行されると、ごく一部の富裕層が限られた産業資源 による恩恵を独占し、大多数の一般市民は最低限のライフラインすら 確保できず、劣悪な生活を余儀なくされることとなった これを解決する名目で成立したのが次の法律である 生活物資娯楽維持法 国民一人あたりの生活物資と娯楽の最低・最大享受量を決め 富裕層のみがすべての生活物資、娯楽を独占することを抑制するための法律。 これにより少なくとも生活物資、娯楽産業を通じて全国民へのライフラインは 維持されるはずであった。が、それすらも次の法律によって打ち砕かれることとなる。 権利取引法 生活物資娯楽維持法によって自分達の娯楽の享受上限が決められたことによる 富裕層の反発により、国政の不安定化を怖れた政権が成立させてしまった。 上記二法によって管理される権利や物資、娯楽サービスおよび労働力を細かく 点数化するとともに、合計点数が同じになるような権利者間取引を認めるもの しかし、点数化の基準と適用範囲は事実上ほぼ民間任せとなった上に、権利の偏在化を 防ぐ仕組みが不十分だったため、生活をする上で過剰で余分な権利、物資が偏って 押し付けられ、必要な権利や物資が手に入らずに生計を立てられなくなる国民が増えた 通常の市場経済であれば不要な権利や物資は放棄や廃棄することが可能であったが 二法によって制限された経済は強制的な権利の利用や物資の使用を進めたため 不用な権利、物資の使用自体が、生活に必要な労働に加えて強要される国民が増え 使用を怠った国民が罪に問われ、ますます必要な権利を奪われることとなった
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