- 366 名前:ツール・ド・名無しさん mailto:sage [2009/01/15(木) 20:40:12 ID:???]
- 鉄も、材質的な進化のベクトルは重量を削り、より軽く、固く、
反応の鋭さを上げる方向で来た。 この進化は正常進化だが、 俗に言う「鉄らしさ」からは離れる方向だと思う。 鉄の良さを失うほどでは無いが、構造的にはよりデリケートな配慮が必要になった。 「鉄らしさ」というのは、フレームの瞬発力の「タメ」のようなものだと。 エネルギーのチャージからリリースにいたる時間というか、力が逃げることとは違うかなと。 経験的には、人間が出力を効率良く立ち上げ維持するためには、理想的なフレームの反応時間があって、 反応速度が無限に速ければ良いというものでは無いんじゃないかと。いずれ人間のほうがネをあげる。 フレームの過剛性もまずい。市販車は材質に関わらず概ね固すぎると思うが。 負荷を想定し、構造も踏まえたうえで過剛性にならないようにして作るのが理想だが、 EOMの様な軽いパイプになると今度は寿命が短い。 鉄の乗り味はその辺のバランスだとしか言いようが無い。 昔のパイプは悪くない。過剛性にさえ注意すれば 不思議と人間の感覚に沿った特性を得やすいように思う。 質量的にエネルギーの閾値が高いくらいか。 カーボンが目指すべき究極の特性は、実は鉄の中にあると思っている。
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