- 137 名前:ツール・ド・名無しさん mailto:sage [2015/08/20(木) 15:51:28.00 ID:J6ooZBXQ.net]
- >135
教えてくださりありがとうございます! すっきりしました。 おっしゃる通り、圧縮硬化成形の目的の一つは 余分な樹脂を締め出して表面を平滑化することです。 そしてもう一つの大切な目的は、内部の空孔を減少させることです。 積層して繊維層と繊維層の間に樹脂が回らない(充填されない)ところや 混入した空気が滞留したまま硬化すると空孔(ポア)とか気泡が残ります。 これは繊維間の力の伝達を低下させてますし、また、疲労強度の観点では 応力の集中を生じる原因と見られて問題になる場合があります。 (↑耐久性に関係があります。) 以下は余計な情報なので興味のない方は読み飛ばしてください 設備がとても高額なのですが、圧縮硬化には真空引きして、なおかつ 真空引きしている袋の外側を加圧して、その状態で硬化温度をコントロール するのが最もよい解決法と考えられています。 オートクレーブ(真空加圧加熱炉)と称する設備でして、内圧が10bar を 越えるものは高圧ガス保安協会の認可と定期検査が必要です。 いずれにしても、繊維を綺麗に並べて適切な量の樹脂を予め含浸させた プリプレグ pre-preg(nant) シートを用いるのが一般的です。 このプリプレグシートが、一見、ベタベタしていないものなので、 ウェット製法に比べて“ドライ”な製法と称した人がいたのでしょうね。 製品が円筒形状の場合には簡易的にはテープ状のフィルムを巻いて同様の 効果を得る場合があります。 余計な情報でお目汚ししました。
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