- 394 名前:名無し名人 mailto:sage [2012/05/18(金) 12:25:28.45 ID:sjbsG5+5]
- 最近またモノポリーに、はまっている。
モノポリーを関西若手棋士に広めたのは指導棋士の久保雅樹さんだ。 久保さんは大阪モノポリークラブ(OMC)の元会長で日本4位になったこともある。引っ越しされるまでは、若手棋士や奨励会員がよく家にお邪魔したものだ。 モノポリーとは、「戦略を考え、交渉する力」と「運の力」が必要な不動産売買ゲームだ。 1対1の将棋と違い、モノポリーは4〜6人でやることが多いので、中盤戦で複数の人の気持ちになって考え、交渉を行わなければならない。 難しいけれど一番面白い所だ。 サイコロを使うので運の要素もあり、これは新鮮に感じる。 モノポリーの終盤戦は将棋よりも過酷だ。4〜6人でやって勝者は1人なので大概負ける。将棋のように斬り合いの一手負けなどはない。 じり貧になり、最後は将棋で言う所の全駒状態(破産)になる。 そのためか、きれいに形作りをする棋士でモノポリー好きは少なく、刀折れ、矢尽きるまで戦うタイプの棋士がモノポリーを好むようだ。 泥臭く粘り強い関西将棋と相性がよく、関西の若手棋士、奨励会員にモノポリー好きは多い。 今週、室谷さんもコラムに書いていたが、先日淡路島にフットサル合宿に行った。 昼間はスポーツに汗を流すが、そこは棋士、ゲームおたくの集団(失礼!)である。夜になればボードゲームだ。丑三つ時から始めたモノポリー第4R。5人いたメンバーも一人二人と破産して就寝し、残ったのは稲葉−豊島。 二人だけになってから、さらに1時間サイコロを振り続け、決着がついたのは午前7時。私が勝った。 朦朧として布団にもぐりこんだ私に稲葉君は、 「グリーンに家もう一軒建てとくんやった」 と感想戦を始めた。私は勝った申し訳なさで懸命に相槌を打っていたが、次第にろれつが回らなくなり、しきりにぼやく稲葉君の声を子守歌に眠りに落ちて行った。 どれぐらい経っただろうか 「ブルー+1000ドルで交渉するんやった」 という稲葉君の声で目が覚めた。10時半だった。驚いたことに稲葉君は、先に寝て起きてきたメンバーと感想戦の続きをしていた! ちなみに、これほどモノポリー好きの稲葉君だが、一人暮らしの彼の部屋にモノポリーはない。将棋盤は6寸盤が2面もある。
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