- 79 名前:名無し名人 mailto:sage [2023/04/03(月) 20:34:28.23 ID:WjwcC0Q4.net]
- 「あーー今年もこの季節がやってきちゃったよなーーー」
俺は増宏という軍人だ。 もうお馴染みとなった年に一度の大演習。 俺もそろそろ独立したいな。 別に中尉殿はキライじゃないけどたまにはこう、俺の意見も採用して欲しいよね。 最近軍のAI…とかいうキカイがやたら発達して欲しい答えを簡単に返してくれるようになった。 勿論我が駒得家にも導入されてるから聞いてみようかな。 『ようこそ、私は連盟軍のAI、チダンザです。何かお困り事ですか?』 「もし俺が独立したらどんな隊がいいと思う?」 『連盟軍のAIであるチダンザの隊に入隊をお勧めします。私の機能を使いこなし、貴方は演習を勝利に導くことができます』 「はぁ〜それってソフト…いやなんでもない…。明日の天気は?」 『明日の八王子の天気は晴れ。最高気温は19度。最低気温は4度です』 「無駄に寒ぃ…」 とかなんとか言ってるとそろそろ来るんだよな…あの足音と轟音。あーもう間違いないよ。俺は覚悟は決めている、デキる男だ。 「増宏様!!私ですよ!!ちゃっとじーぴーてーと遊んでいる場合ではありませんよ!!」 「来たァァァ」 「来た!ではありません!前年はタッチの差で土々呂家のたっさんを逃してしまったではありませんか!すぐに獲得しに行きますよ!!」 (だから俺の前に土々呂家に寄ってくればいいのに……) 中尉殿に引っ張られて強引に土々呂家に行くことになった俺。 前回は本当にタッチの差で帷子様に取られちゃったんだよな。 まぁ俺の家に先に来てるからだと思うけど。 行きなれた土々呂家への道を歩いて、俺はもう嫌な予感しかしない。
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