- 85 名前:名無しバサー mailto:sage [2008/11/28(金) 16:36:36 ]
- www.sankei.co.jp/news/020919/0919sha021.htm
<各地の海・湖でフッ素化合物の汚染深刻> 強い毒性を持ち、はっ水剤や界面活性剤に使われる有機フッ素化合物、 パーフルオロオクタンスルホン酸塩(PFOS)による汚染が、 東京湾など各地の海や湖で広がっていることを産業技術総合研究所(茨城県つくば市) の山下信義主任研究員らが突き止めた。 19日開会の日本分析化学会(札幌市)で発表する。 PFOSはダイオキシンやPCBと違って水に溶けるのが特徴。 環境中でほとんど分解されず、生殖障害との関連や発がん性が疑われ、 「21世紀のPCB」とも呼ばれる。 しかし、人や環境への汚染の実態は不明で、国による安全性評価もなされていない。 山下さんらの研究チームは水や血液に溶けたPFOSを濃縮し、その量を高精度で測る技術を開発。 東京湾や琵琶湖などで採った水や魚の血液を分析した。 海水のPFOS濃度は東京湾が平均1リットル当たり26ナノグラム(ナノは10億分の1)と 最も汚染がひどかった。 この濃度はPCBやダイオキシンの数10倍から1000倍も高かった。 他の水域では大阪湾が同12ナノグラム、有明海が同9ナノグラム、琵琶湖が同7・4ナノグラム。 瀬戸内海は検出できないほど低かった。 魚の血液1cc当たりの濃度は琵琶湖のブルーギルが約600ナノグラムと最も高く、 東京湾のアナゴからも同約500ナノグラムのPFOSが検出された。 水域別の魚の平均濃度では琵琶湖(同345ナノグラム)東京湾(172ナノグラム) 大阪湾(100ナノグラム)瀬戸内海(29ナノグラム)有明海(28ナノグラム)の順。 山下さんは「PFOSによる環境汚染が国内で広範囲で起きていることが分かった。 次は生物の体内でPFOSが濃縮される仕組みを調べたい」としている。
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