- 950 名前:代打名無し@実況は野球ch板で mailto:sage [2011/09/12(月) 14:39:39.41 ID:svJln486I]
- しかし、それでも田中は「ハンカチ世代の一員」であり「マー君世代のリーダー」では無い。
以前、ある本で田中が「これだけ実績を残したのに、まだ『ハンカチ世代』と言われるんですよ」とこぼしていたということを読んだことがある。 おそらく、そのことは田中自身の中でとてつもない屈辱感であり、強烈なモチベーションの源になっていたことは想像に難くない。 また、田中は紛れもなく球界有数の人気を誇る大スターだが、仮に甲子園での斎藤とのバトルという伝説が無く、 その後も斎藤と対比される存在でなければ、パブリシティの面ではここまでの人気者でなく単なる「パリーグを代表する好投手」という域に留まっているであろうことも否定するのは難しい。 その面では、やはり「斎藤がいてこその田中」という側面があることも事実だし、今後田中がいくら実績を挙げても決して得ることができないものを斎藤が「持っている」ことも確かだろう。 前述のホームズは、実力の差を見せつけて挑戦者のクーニーを退けると、なんとリング上で泣きだした。 それまでに、「所詮造られた挑戦者」だったクーニーとは違うホンモノの手ごわい挑戦者を何人も倒してきた百戦錬磨のホームズがだ。 逆に言えば、それだけ(実力差が歴然でも)自分に無いものを持っているクーニーとの対決に賭けていたということだ。 もちろん、田中は泣いたりはしなかった。 しかし、昨日の一戦に彼も賭けていたと思うし、人目につかぬところで斎藤への完全勝利を素直に喜んだはずだと思う。
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