- 91 名前:代打名無し@実況は野球ch板で [2011/07/09(土) 05:49:38.04 ID:3QOI8Gy60]
- 本拠地、西武ドームで迎えたオリックス戦 先発帆足が大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年は最下位だな」の声 無言で帰り始める選手達の中、チームの主砲中島は独りベンチで泣いていた WBCで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・ それを今の西武で得ることは殆ど不可能と言ってよかった 「どうすりゃいいんだ・・・」中島は悔し涙を流し続けた どれくらい経ったろうか、中島ははっと目覚めた どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した 「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」中島は苦笑しながら呟いた 立ち上がって伸びをした時、中島はふと気付いた 「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」 ベンチから飛び出した中島が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった 千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにライオンズの応援歌が響いていた どういうことか分からずに呆然とする中島の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた 「ナカジ、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った中島は目を疑った 「い・・・石毛さん?」 「なんだナカジ、居眠りでもしてたのか?」 「わ・・・渡辺監督?」 「なんだナカジ、かってに渡辺さんを引退させやがって」 「清原さん・・・」 中島は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた 1番:辻 2番:平野 3番:秋山 4番:清原 5番:デストラーデ 6番:中島 7番:石毛 8番:伊東 9番安部 投手:渡辺久 監督:森 暫時、唖然としていた中島だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった 「勝てる・・・勝てるんだ!」 奈良原からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する中島、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・ 翌日、ベンチで冷たくなっている中島が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
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