- 968 名前:代打名無し@実況は野球ch板で mailto:sage [2011/07/08(金) 10:47:45.31 ID:/Fm2n7YY0]
- 本拠地、西武ドームで迎えた日ハム戦
先発涌井が大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年は最下位だな」の声 無言で帰り始める選手達の中、中島は独りベンチで泣いていた WBCで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・ それを今の西武で得ることは殆ど不可能と言ってよかった 「打っても一緒や・・・」中島は悔し涙を流し続けた どれくらい経ったろうか、中島ははっと目覚めた どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した 「やれやれ、帰ってトレーニングせなアカン」中島は苦笑しながら呟いた 立ち上がって伸びをした時、中島はふと気付いた 「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」 ベンチから飛び出した中島が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった 千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにライオンズの応援歌が響いていた どういうことか分からずに呆然とするの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた 「ナカジ、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った中島は目を疑った 「い・・・石毛さん?」 「なんだナカジ、居眠りでもしてたのか?」 「わ・・・秋山監督?」 「なんだナカジ、かってに秋山さんを引退させやがって」 「工藤さん・・・」 中島は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた 1番:辻 2番:平野 3番:秋山 4番:清原 5番:デストラーデ 6番:石毛 7番:苫篠 8番:伊東 9番:中島 P: 暫時、唖然としていた中島だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった 「勝てる・・・勝てるんだ!今日も一発、やったるで!」 田辺からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する中島、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・ 翌日、ベンチで冷たくなっている中島が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
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