- 545 名前:代打名無し@実況は野球ch板で mailto:sage [2009/07/08(水) 00:19:51 ID:jWuLd1/l0]
- ある年のオフ
福浦のもとへ一通のファンレターが届いた 「はじめまして ぼくは ふくうらせんしゅがだいすきです ふくうらせんしゅのほーむらんが いちばんすきです がんばってください」 のたくるような字で綴られた手紙には、病室でグローブを抱えて微笑む少年の写真が同封してあった 福浦はすぐに病院へと飛んだ 思わぬ見舞い客に大喜びの少年であったが、福浦は病室に入るなり愕然とした 頬はこけ、頭髪は抜け落ち、別人のようになってしまった少年の姿がそこにはあったのだ 母親が語るには抗癌剤の副作用であるらしい、本人も気にしているようで最近は他の子と遊ばなくなったという 「○○くん、髪の毛が抜けちゃったのが恥ずかしいのかい?」 「うん・・・ふくうらせんしゅも、ぼくのあたまへんだとおもうでしょ」 「そんなことないよ、病気と一生懸命闘ってそうなったんだから、勲章みたいなものさ それにね・・・ほら、おじさんの頭を見てごらん薄くなってるだろう?○○くんと同じだ」 「ふくうらせんしゅははずかしくないの?かみのけほしくないの?」 「そりゃぁ欲しいさ、○○くんも早く元気な体になりたいって思うだろ だけどね、健康な人、髪の毛がある人、普通の人より大変な目にあってる人は それだけ強く、優しくなれるんだよ、だから○○くんも病気に負けないで頑張らなきゃ」 「ほんとう・・・?ぼくもつよくなれるの?びょうきなおるの?」 「本当だとも、見ててごらん、おじさんはね来年はもっと髪の毛が薄くなるだろうけど、もっとホームランを打つよ!約束だ!」 「うん!ぼくもがんばる!」 翌年以降首位打者になった福浦だが HRを打った後、必ずベンチでヘルメットを脱ぎ 裏に張った少年との写真に語りかける姿があったことは意外と知られていない
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