[表示 : 全て 最新50 1-99 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- 901- 2chのread.cgiへ]
Update time : 04/28 02:57 / Filesize : 212 KB / Number-of Response : 993
[このスレッドの書き込みを削除する]
[+板 最近立ったスレ&熱いスレ一覧 : +板 最近立ったスレ/記者別一覧] [類似スレッド一覧]


↑キャッシュ検索、類似スレ動作を修正しました、ご迷惑をお掛けしました

稲田11



950 名前:代打名無し@実況は野球ch板で mailto:sage [2008/10/22(水) 15:53:46 ID:zZLlU+0L0]
3点差。9回裏。サード。
いつもの居場所。いつものように土をならして、前を見た。
もしかしてこのCS、ボールに触れないで終わるのかもな。
もしそうだったら、あとでいい笑い話にな……らないな。笑えない…
ビール掛けとか、俺今年たいしたことしてないし…はじっこで一人で掛けてようかなあ。
まあ、いいや。とりあえず胴上げで真ん中行かなくちゃな。


『フォアボール!さあこれで二死満塁です!!』
マウンドには守護神マイケル。
簡単にツーアウトを取って見せるも、その後連打を許し、さらにストレートの四球を与えてしまった。
『もつれにもつれたCS第二ステージ。この第6戦、勝者が日本シリーズに駒を進めます!』
そう、あとアウト一つを取れば勝てる。
だが、相手にホームランが出ればサヨナラだ。
『ボール!よく見ました!さあこれでフルカウント!!次の一球が、全てです。』
一呼吸おいて、全てが懸かった一球が、投げられた。
『打ち上げてしまった――!いやボールはサードの後方、ファールゾーン!切れるか切れるか…』
ボールがバットに当たった瞬間、頭の中で起きたフラッシュバック。
忘れたくも忘れられない、”あの日”――

今日と同じように、エースを立てて臨んだ大一番。
最後の最後…その最後の一球を、自分は捕ることができなかった。
それが放たれた瞬間、懸命に脚を動かし身体を伸ばしたが、触れることすら叶わず、勝利は自分の頭の上を超えていった。
一瞬、時が止まった。
呆然としていた自分に、最後までマウンドに立ち続けた彼が、静かな笑みを浮かべて自身を詫びた。
何も言えなかった。
彼の背負うものの大きさを見た後、自分の薄っぺらい背中を思ったら、何もできなかった。






[ 続きを読む ] / [ 携帯版 ]

全部読む 前100 次100 最新50 [ このスレをブックマーク! 携帯に送る ] 2chのread.cgiへ
[+板 最近立ったスレ&熱いスレ一覧 : +板 最近立ったスレ/記者別一覧]( ´∀`)<212KB

read.cgi ver5.27 [feat.BBS2 +1.6] / e.0.2 (02/09/03) / eucaly.net products.
担当:undef