- 237 名前:日出づる処の名無し mailto:sage [2007/01/20(土) 11:36:06 ID:XAxqu96D]
- >>235この話↓思い出した
211 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2001/07/29(日) 04:54 ガキの時分に、鍼灸師のジジイから聞いた話。ちょっと変わった幽霊談です。 ニューギニアのあたりのある戦場でのこと。 大規模な戦闘をした部隊があって、その後、その部隊の前線基地に、 夜な夜な、死んだ兵隊たちが現われるようになったそうです。 彼らはいずれも、足がちゃんとあり、懐かしそうに 「よお!」とか言いながら、現われるのだそうです。 いずれも確かに戦死した連中ばかり。 神主の息子の兵士がまじないをやったり、お経をよめる兵士がお経を詠んだりしても、まったく効き目無し。 そのうち、ズカズカ上がり込んできて、貴重な飯をバクバク食う始末。 しかも、いきなり手がスルスルっと伸びて、木の実を取ったりして、明らかに化け物化している様子。 怖いやら迷惑やらで困っていたのですが、なんとも手の施しようが無い。 見るに見かねた中尉だか大尉だかの隊長さんが、幽霊たちが集まっているところへ、 ツカツカと歩いていって、いきなり大声で、 「全員、整列!」 と言うと、素直に整列したそう。そして、 「貴様らは、全員戦死した兵隊である。よってこの世にいてはならん。 全員あの世へ行って成仏するように。これは命令である!」 隊長が涙を流しながら言うと、幽霊たちは、しばらく呆然とした顔で佇んでいたが、 そのうち全員が泣き始め、やがてボロボロと土人形のように崩れていったそう。 あとにはその土だけが残り、彼らは二度と現われることはなかった。 兵隊たちはその土の大部分は現地に埋め、残りを少しづつ日本に持って帰って、供養したそうです。 「へんな幽霊だね」と僕が言うと、ジジイは、 「日本人の幽霊でも、死んだ場所が変わると、ちょいと変わるんじゃい」 と言っておりました。
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