- 51 名前:日出づる処の名無し mailto:sage [2012/09/17(月) 00:07:05.13 ID:yPxmBrmU]
- 私はただひたすらにペダルを漕ぎ続け数々の山を乗り越えついにゴールを迎えようとしていた
約三年間の戦いはとても厳しく険しいものだった この日のために私はうるさ型の長老たちに煙たがられながらも 党内の若い人材にも活躍の場を与えて鍛えてきたつもりだ すでに私と共に長い間二人乗り自転車のペダルを漕いできてくれた石原さんは 「谷垣さんが出馬するのなら応援したい」と言ってくれている もちろん副総裁の大島さんも 加藤さんの一件以来ずっと苦労をともにしてきた派内の仲間たちもだ そして他にも麻生さんや高村さんも私を応援してくれている ついに・・ついに我が党に政権が返ってくるのだ そして麻垣康三と呼ばれた人間の中では最後となってしまったが私は首相の座に就くのだ しかし、念願のゴールまで本当にあと数十メートルというところで突然足に激痛が走り、 わたしは自転車から投げ出されてしまった 私は一体何が起きたのかまったく分からなかった くそ!こんなところで! はやく自転車に戻らなければ!と思ったその瞬間 私の目に信じられない光景が映し出された そこにはナイフを持った石原の姿があった 石原は今まで私が座っていた席に座り それまで石原が座っていた席には古賀が薄ら笑いを浮かべながらまたがり 二人は私を置いて遠ざかって行った 私はその時初めて騙されていたことに気が付いた はじめからそのつもりだったのだと
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