- 464 名前:日出づる処の名無し mailto:sage [2012/04/24(火) 11:47:04.41 ID:mWPd635k]
- >>461
易姓革命ではあるけど、明治維新を評価する上でその言葉をつかったのは 旧邦なりといえども命新たなりという復古の意味でだよ 明治維新が回天と言われるように、天命(現状の体制)を革めるという意図があったとともに あくまで徳川独裁を廃し、朝廷に大権を奉還するという意味で旧邦の復活を目指した、 そういう背景を意味するにすぎない。 革命を意味する言葉は漢籍に数あれど、なぜに詩経のそれをとりあげたかと言えば 旧邦にかえるために、体制をかえるという点を表現したかったからだよ。 それに維新は近代化をめざしてなされたのではないよ 幕府が外交権を独占していたのを忌々しく思っていた諸藩諸士が、あまりの弱腰に 合議体にて国家の意志を決定させろと主張したことに端を発する その後の近代化の方法論は、初志である攘夷の目的を達するための手段として問題になってきたにすぎない。 それは、倒幕が単なる権力争いではなかったことの証左でもある。 純粋に国を思って幕府の独裁を許せなかった志士が、当初の目的を完遂するために 虚心坦懐に理性的に考えてとらざるをえなかった方法が欧米秩序に組みいり、近代化することで 植民地支配を免れ、列強に互していこうというものだった。 ここで幕府でも近代化は可能であったかという問題が発生するわけだが、 体制として保身のあった幕府では近代化は難しかったというのが大方の予想であろう そもそも四境戦争は長州が同情され幕府は絶対勝つだろうと思われていたところを 薩摩の武器供給があったとはいえ、結果は真反対となったのだが、つまり、倒幕戦は、 近代戦の重要さについて日本人が実践的に知らされる過程であり、壮大な実験でもあったわけだから。
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