- 928 名前:924 mailto:sage [2009/03/24(火) 23:25:31 ID:epInb4kT]
- >>925
> 乳母がいつも連れて行ってくれた王妃つきの女官のことだが、彼女たちの間に入っていて > なにが困るといっても、まるでこちらが何の値打ちも無い虫けらのように、礼儀もへったくれも無い、 > まさしく傍若無人といっても良いような態度で私を遇するのには、全く困り果ててしまった。 > つまり、私の目の前で、肌もあらわに素っ裸になって下着を着替えたりするのだ。 > その間、私は化粧台の上にちょこんと置かれていて、彼女たちの裸体が否応なしに > 私の目にまともに飛び込んでくるというわけだ。 > その姿たるやおよそ心を蕩かすようなものではなく、ただもう恐怖と嫌悪の情がこみ上げてくるのみであった。 > よくよく近くから見てみると、肌はすべすべしているどころか粗くてでこぼこしていて、色にしても一様ではなく、 > あちらこちらにはお盆ぐらいの大きさのほくろがあるし、そこに映えている怪我これまた細引きよりもっと頑丈な > しろものときていた。 > そんなわけで、体のほかの部分にいたってはまたなにをいわんや、というわけだ。
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