- 201 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ mailto:sage [2008/09/14(日) 13:42:40 ID:wNRPrzUg]
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夜空に真円の月が浮かんでいる、そう今夜は中秋の名月。 僕はデュラ子さんと共に、近所の河原へと月見にやってきた。 「わぁ〜、まんまるお月さんです! 夜なのに明るいはずですねぇ」 デュラ子さんが大はしゃぎで声を上げる。 やっぱりデュラハンだけに、夜の方が元気なのかな? デュラ子さんはいつも元気だけど。 もっとも満月の夜ってのは、あまりデュラハンには似つかわしくないかも。 やっぱりホラーの定番ってのは、光の一切差し込まない闇夜じゃないと。 そして響く馬の蹄と馬車の車輪の音……、闇に浮かぶ赤い眼と首なし騎士の影……。 「どうかしましたか?」 怪訝な表情でデュラ子さんが声をかけてくる。 「え? あ、い、いや、べ、別になんでも……」 頭を占拠していた妄想を説明するわけにもいかず、僕はしどろもどろにそう答えるしかなかった。
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