- 714 名前：名無したん(;´Д｀)ﾊｧﾊｧ mailto:sage [2008/06/03(火) 19:08:46 ID:Ln8cU+vL]
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梅雨−、静かに降り続く雨をデュラ子さんは楽しそうに眺めている。
本来デュラ子さんたちが住む世界である黄泉の国では、雨は降らないのでとても珍しいらしい。
そういえば、冬に雪だるまをつくったときも、とても楽しそうだったけ。
「デュラ子さん、楽しそうだね。」
「はい♪…でも、単に雨を見ることが楽しいわけじゃないんですよ。」
「？」
「…その、楽しいのは…、只人さんが一緒にいてくれるから……。」
うわっ！気恥ずかしくて照れくさいけど、嬉しいことを言ってくれるなぁ…。
「あ…、えっと…、うん、僕も…デュラ子さんと一緒で楽しいよ。」
「えへへ。」
幸せな二人を包むように、雨はいつまでも静かに降り続いていた。
