- 211 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ mailto:sage [2008/05/04(日) 17:46:35 ID:JhatXT8b]
- 二次元に恋し、喪のまま結婚する事無く八十数才になった俺
近所からは「危ない老人」「キチガイ老人」と、若い頃と同じく迫害され続ける俺 訪れる人といえば市の職員が死んでねーか?と来るくらい ある日風邪をこじらせた俺の家の玄関をダンダン!と叩く馬鹿がいる ブチ切れた俺は「誰だ!フォルァァ!」と扉を激しく開ける そこには、50年以上前に心の底から愛し恋い焦がれたあのキャラの姿があった 彼女は何ら変わらぬ拗ねたような優しい笑顔で俺に手を差し伸べ、 「ま、待たせたわね!一緒に行くんだから早くしなさい!」 …震えた。涙が止まらなかった それから数日後、独居老人の家を訪ねた市の職員は玄関先で倒れた遺体を発見する 警察や役所は風邪をこじらせた老人の孤独死と結論を出す しかし色んな孤独死を見てきた市の職員は不思議に思っていた これ程の満面の笑みで亡くなった老人を彼らは知らない 最後の最後でこの孤独な老人にいったいどんな奇跡が起きたのだろう…
|

|